10歳で記憶喪失になったけど、チート従魔たちと異世界ライフを楽しみます(リメイク版)

犬社護

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2章 家族との別離(今世)

2章の登場人物

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1) 猫又のフリード【猫又・オス・356歳】

黒猫として生まれるも、5歳の時に、両親と兄妹が脅威度Aランクの魔物[サラマンダーサーペント]に丸呑みされ殺されてしまう。その時の憎悪がキッカケで魔物[猫又]として進化し、両親の仇を討つため、只管に強さだけを求める過激な猫又として生きていくことになる。魔物とわかれば惨殺を繰り返し、自分に殺意を向けて襲ってくる人々がいれば、問答無用で殺していたので、5年経過する頃には魔物や人々からも一目置かれ恐れられるようになってしまう。

進化から9年後、仇となる魔物を滅ぼすことに成功するものの、生きる目的を見失ってしまったフリードは、[流浪の猫又]として世界中を渡り歩くようになり、様々な経験を重ねていくことで性格も穏やかになっていき、猫又の最強格として成り上がることに成功する。また、旅の過程で、フェアリーバードのルウリとも知り合い、生涯の友を得ている。現在のフリードは、非常に冷静沈着に物事を見ているため、滅多に動じることはない。ただし、咲耶の視点から見れば、食レポの上手い芸猫に見えるようだ。

2) リット【人間・平民・女・7歳】

辺境の街リリアムにある定食屋ガブリの従業員で、経営主アルドとその妻ミントの娘でもある。咲耶にとって初めての同年代の友達で、襲撃事件をキッカケに中を深め、現在では親友にまで昇華している。常連客や新規客とも毎日お話ししていることもあり、年齢や強面などに関係なく渡り合えるので、客からの人気が非常に高い。最近では、咲耶もリット同様に癒しの存在として見られるようになり、顔が広く知られるようになった。

3) ユウキ【獣人・平民・15歳→10歳】

咲耶と出会うまで、フェルデナンド伯爵のスキル[コントラスト]により魂を縛られ、暗殺者向けの性格に矯正され、数多くの要人(=犯罪者)を殺してきた強者であったが、スキル[原点回帰]により、魂をスキルの束縛から解放させたことで、本来の明るく自由奔放な性格を取り戻す。

副作用で10歳に戻ったこともあり、現在では咲耶の良き理解者で、友人となっている。

4) ルーク・フェルデナンド【人間・伯爵・男・37歳】

今世における咲耶(=リリアーナ・フェルデナンド)の父親。

フェルデナンド伯爵家を牛耳る当主で、幼少時に父親からスキル[暗示]を行使されたことで、基盤となる性格そのものが、人工的に作られていることに、本人は気づいていない。父親同様、妻や子供たちが寝静まっている時に、スキル[暗示]を行使し、妻の性格を自分好みに変化させ、その子供たちも赤ちゃんの頃に当主に従順になるよう性格を根付けさせている。リリアーナの場合、心自体が虐待により完全崩壊したことで、暗示とコントラクトの呪縛から逃れることに成功している。

現在、自我自体はあるものの、伯爵自身はルウリ、フリード、ベイツの操り人形状態に近いものとなっている。質問されたら、自分の持つ情報を全て赤裸々に語るようになっているため、自分自身が操られたことで、初めて縛られた者の気持ちを理解し始めている。そのため、本家の状態を気にしているものの、これまで多くの人々の魂を虐げてきた罰が、今になって降っているのだと思い、反省の色を見せ始めているものの、それを表に出していない。
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