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本編
64話 思わぬ伏兵
私たちは事故の一報を聞き、店をロハスさんに任せて飛び出す。
シャロンさんとシンさん、姿を消した1体のカーバンクル・イマリが先行して、事故現場へ赴く。
私は4歳、体力が違いすぎるため、人間形態になったトーイが私をお姫様抱っこして走ってくれたことで、なんとか2人を見失うことなく、事故現場へ到着したけど、現場の光景を見て、私たちは絶句する。
馬車が横向きに倒れ、出入り口の扉が開け放たれており、周囲には誰かに斬られたのか、血を流して倒れている4人の大人たちがいて、痛い痛いと叫んでいる。
そんな状態の中、7人の野次馬たちが、3つの鞄を奪い合っている。7人のうち3人は男性で冒険者なのか、剣を所持していて、残り4人は包丁やナイフで応戦している。
そして、別の野次馬連中が店の壁沿いに沿って、その状況に関わりたくないのか、遠目で様子を窺っている感じだ。
「欲望の塊共が! うざいんだよ!」
「それは貴方たちでしょうが!」
「そうだ、そうだ! 鞄を地面に置いて、とっとと失せなさいよ!」
あ、危ない!
1人の男性が剣を上げて、文句を言った1人の女性に斬りかかる!?
「あなたたち、何をやっているの! その馬車はオリエント商会のもの! 貴方の持っている鞄は、商会用の物よ! どさくさに紛れて盗もうとしているようだけど、牢獄行きになりたくなければ、それらを地面に置きなさい!」
7人がシャロンさん渾身の叫びで私たちを視認すると、周囲の状況を把握できたようで、うち4人が気を許してしまう。
その瞬間、収納鞄を持つ3人の男性冒険者がその一瞬の隙を突いて、サッと逃げようと画策するも、両足が何故か地面に貼り付き、その場でバタンと倒れる。
この力は、スキル《反射》によるものだ。多分、トーイかイマリが足の蹴り上げる力を利用して、地面から離れないよう調節しているんだ。
「これって…まさか?」
シャロンさんがトーイを見ると、彼女は何も言わず頷く。
「なんだ、これ!? 足が…」
その光景を見た4人が冒険者達から収納鞄を奪い取り、私たちの方へ持ってきてくれて、シャロンさんに渡す。
「皆さん…鞄を守って頂き、ありがとうございます」
自分が死ぬかもしれないのに、4人の男女は死ぬ気になって、オリエント商会の物品を守ってくれた。その行為が嬉しかったのか、シャロンさんは感謝で震える。
「いいってことよ。普段、お世話になっているからな」
「そうよ。子爵様達は頭を打って気絶しているだけだから安心して」
「変な噂がばら撒かれているけど、挫けないで。私たちは、そんなの信じていませんから」
「今大変な時期だけど、負けんじゃないよ」
あれ?
色んな人たちに嘘の情報を教えられたと聞いていたけど、周囲に集まる野次馬のみんなが、商会のことを心配してくれている。
シャロンさんも、その反応に驚いている。
「皆さん……ありがとうございます」
彼女は皆の反応に涙ぐみ、感謝の言葉を告げる。こうやって周囲を見渡すと、まだオリエント商会には、大勢の味方がいるとわかる。
多くの人々がシャロンさんや馬車の中にいる彼女の両親の容態を気にしてくれているもの。
程なくして、警備隊の騎士たちが事故現場に到着すると、シャロンさんを励ましてくれた4人のうち2人は、騎士たちに、言葉をかける。
『斬られた連中に、重症者はいないから、馬車内にいる会頭と夫人、倒れている怪我人たちを診てやってくれ』
『早く馬車内から引き上げておやり! こんな時のための騎士だろ!』
この2人以外にも、地面に倒れる強奪者3人に、侮蔑の言葉を贈る人々だっている。周囲からの言葉に、3人は激怒しながら罵声を浴びせるも、両足が封じられているので、お馬鹿さんに見えてしまう。
「くそ!」
「どうなってんだよ!」
「足が離れねえ!」
悪態をつきまくる3人は、警備の騎士たちの姿を確認すると、観念したのか急に黙り込む。そして、皆が騎士さんたちに状況を説明してくれたことで、ようやく私たちも、こうなった原因を理解する。
馭者の冒険者(収納鞄を盗もうとした男の1人)が馬車をゆっくり走らせていると、突然この付近で馬の尻に何らかの試薬を注射した。
馬が突然暴れ狂い、馬車ごとバタンと倒れ伏す。
周囲の人たちが何が起きたのか呆然としていると、2人の男性冒険者が何処からか出現し、3人が結託して、扉の窓ガラスを蹴破り、収納鞄だけを取り出して去ろうとする。
野次馬の人たちが襲撃と察して、3人の進行方向を塞ぎ、言い合いに発展するも、3人の強奪者は聞く耳を持たず、4人を斬り伏せ、残った4人との戦闘が始まる。
悪いのは強奪者3人だけで、残りの人たちは彼らの行動を止めようと、必死に動いてくれていたんだね。
シャロンさんとシンさんは、斬られて治療中の人たちに無償でポーションを与えていく。幸い深い傷ではなかったようで、皆は起き上がれるまで回復してくれた。
一部の騎士たちが3人の強奪者を連行していき、現場検証が引き続き行われる中、私とトーイは少し離れた地点で、現場を観察している。
「ユミルが早い段階で、僕たちの失態を指摘してくれて助かったよ。もし、あの店に行かなかったら、多分この現場は更に酷い状態だったと思う」
「たとえば?」
「これは予想だけど、シャロンの両親や助けに入ってくれた人々は、あの3人に殺されていただろうね。収納鞄も奪われ、更なる不幸が彼女を襲っていた」
トーイに言われて気づいたけど、確かに起こりうる事態だ。
それにしても、フリマでの騒動やここで起きた襲撃、誰が仕組んだのかな?
商売敵の連中だとしても、範囲が広くて、相手を絞れない。
何か、証拠が残っているといいけど。
「ユミル、シャロンの両親が気絶から復帰したよ」
シャロンさんの両親は頭痛で頭を押さえているものの、ポーションのおかげで怪我も回復しており、近くにいるシャロンさんに気付き、3人で抱きしめ合っている。
両親はゆっくりと立ち上がり、収納鞄を守ってくれた人々に御礼を言っていき、最後に私たちのところへ来た。
「シャロン、こちらのお2人は?」
「小さい子がユミル、銀髪の女の子がトーイ。2人が今回の立役者、彼女達と出会ってなければ、多分私やシンもここで死んでいたかもしれないわ」
子爵と夫人は互いに顔を見合わせ、不思議な表情となる。
「どういうことなの? 私たちに説明してほしいわ」
オリエント子爵と夫人は、私たちの事情を知らないから、混乱して当然だよね。
「それについては、家で話すわ。ユミル、トーイ明日の朝10時に家へ来てもらえない? フリマの件やここの現場の片付けもあるし、収納鞄の積荷チェックもしておきたいから、今日は落ち着いて話せる時間もないの。これが、家までの地図よ」
雑紙の切り抜きなのか、詳細な地図が掲載されていて、赤い丸印が目的地と示されている。
「わかりました。明日、お伺いしますね」
「シャロン、困ったことが起きたら、イマリに話すといい。見えないけど、すぐ近くにいるから」
「了解よ」
邪魔にならないよう、私とトーイは現場を離れていく。
「ユミル、オリエント子爵家と出会ったことで、今後本家と接触する可能性もあるし、誰かが名前を漏らす場合もありうるから気をつけてね」
「子爵家の誰かが漏らした場合なら、私が知っちゃっても、理由を話せば、誰も不審がらないよね?」
「それは、状況次第かな。十分に警戒して、子爵家へ訪問しよう」
復讐リストに入っている人々との接触、本家の人間に知られても不審がられないよう、違和感のないよう振る舞わないといけない。
アイリス様の研究データ盗難事件がほぼ解決しているとはいえ、また彼女に心配をかけることになりそう。
シャロンさんとシンさん、姿を消した1体のカーバンクル・イマリが先行して、事故現場へ赴く。
私は4歳、体力が違いすぎるため、人間形態になったトーイが私をお姫様抱っこして走ってくれたことで、なんとか2人を見失うことなく、事故現場へ到着したけど、現場の光景を見て、私たちは絶句する。
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そんな状態の中、7人の野次馬たちが、3つの鞄を奪い合っている。7人のうち3人は男性で冒険者なのか、剣を所持していて、残り4人は包丁やナイフで応戦している。
そして、別の野次馬連中が店の壁沿いに沿って、その状況に関わりたくないのか、遠目で様子を窺っている感じだ。
「欲望の塊共が! うざいんだよ!」
「それは貴方たちでしょうが!」
「そうだ、そうだ! 鞄を地面に置いて、とっとと失せなさいよ!」
あ、危ない!
1人の男性が剣を上げて、文句を言った1人の女性に斬りかかる!?
「あなたたち、何をやっているの! その馬車はオリエント商会のもの! 貴方の持っている鞄は、商会用の物よ! どさくさに紛れて盗もうとしているようだけど、牢獄行きになりたくなければ、それらを地面に置きなさい!」
7人がシャロンさん渾身の叫びで私たちを視認すると、周囲の状況を把握できたようで、うち4人が気を許してしまう。
その瞬間、収納鞄を持つ3人の男性冒険者がその一瞬の隙を突いて、サッと逃げようと画策するも、両足が何故か地面に貼り付き、その場でバタンと倒れる。
この力は、スキル《反射》によるものだ。多分、トーイかイマリが足の蹴り上げる力を利用して、地面から離れないよう調節しているんだ。
「これって…まさか?」
シャロンさんがトーイを見ると、彼女は何も言わず頷く。
「なんだ、これ!? 足が…」
その光景を見た4人が冒険者達から収納鞄を奪い取り、私たちの方へ持ってきてくれて、シャロンさんに渡す。
「皆さん…鞄を守って頂き、ありがとうございます」
自分が死ぬかもしれないのに、4人の男女は死ぬ気になって、オリエント商会の物品を守ってくれた。その行為が嬉しかったのか、シャロンさんは感謝で震える。
「いいってことよ。普段、お世話になっているからな」
「そうよ。子爵様達は頭を打って気絶しているだけだから安心して」
「変な噂がばら撒かれているけど、挫けないで。私たちは、そんなの信じていませんから」
「今大変な時期だけど、負けんじゃないよ」
あれ?
色んな人たちに嘘の情報を教えられたと聞いていたけど、周囲に集まる野次馬のみんなが、商会のことを心配してくれている。
シャロンさんも、その反応に驚いている。
「皆さん……ありがとうございます」
彼女は皆の反応に涙ぐみ、感謝の言葉を告げる。こうやって周囲を見渡すと、まだオリエント商会には、大勢の味方がいるとわかる。
多くの人々がシャロンさんや馬車の中にいる彼女の両親の容態を気にしてくれているもの。
程なくして、警備隊の騎士たちが事故現場に到着すると、シャロンさんを励ましてくれた4人のうち2人は、騎士たちに、言葉をかける。
『斬られた連中に、重症者はいないから、馬車内にいる会頭と夫人、倒れている怪我人たちを診てやってくれ』
『早く馬車内から引き上げておやり! こんな時のための騎士だろ!』
この2人以外にも、地面に倒れる強奪者3人に、侮蔑の言葉を贈る人々だっている。周囲からの言葉に、3人は激怒しながら罵声を浴びせるも、両足が封じられているので、お馬鹿さんに見えてしまう。
「くそ!」
「どうなってんだよ!」
「足が離れねえ!」
悪態をつきまくる3人は、警備の騎士たちの姿を確認すると、観念したのか急に黙り込む。そして、皆が騎士さんたちに状況を説明してくれたことで、ようやく私たちも、こうなった原因を理解する。
馭者の冒険者(収納鞄を盗もうとした男の1人)が馬車をゆっくり走らせていると、突然この付近で馬の尻に何らかの試薬を注射した。
馬が突然暴れ狂い、馬車ごとバタンと倒れ伏す。
周囲の人たちが何が起きたのか呆然としていると、2人の男性冒険者が何処からか出現し、3人が結託して、扉の窓ガラスを蹴破り、収納鞄だけを取り出して去ろうとする。
野次馬の人たちが襲撃と察して、3人の進行方向を塞ぎ、言い合いに発展するも、3人の強奪者は聞く耳を持たず、4人を斬り伏せ、残った4人との戦闘が始まる。
悪いのは強奪者3人だけで、残りの人たちは彼らの行動を止めようと、必死に動いてくれていたんだね。
シャロンさんとシンさんは、斬られて治療中の人たちに無償でポーションを与えていく。幸い深い傷ではなかったようで、皆は起き上がれるまで回復してくれた。
一部の騎士たちが3人の強奪者を連行していき、現場検証が引き続き行われる中、私とトーイは少し離れた地点で、現場を観察している。
「ユミルが早い段階で、僕たちの失態を指摘してくれて助かったよ。もし、あの店に行かなかったら、多分この現場は更に酷い状態だったと思う」
「たとえば?」
「これは予想だけど、シャロンの両親や助けに入ってくれた人々は、あの3人に殺されていただろうね。収納鞄も奪われ、更なる不幸が彼女を襲っていた」
トーイに言われて気づいたけど、確かに起こりうる事態だ。
それにしても、フリマでの騒動やここで起きた襲撃、誰が仕組んだのかな?
商売敵の連中だとしても、範囲が広くて、相手を絞れない。
何か、証拠が残っているといいけど。
「ユミル、シャロンの両親が気絶から復帰したよ」
シャロンさんの両親は頭痛で頭を押さえているものの、ポーションのおかげで怪我も回復しており、近くにいるシャロンさんに気付き、3人で抱きしめ合っている。
両親はゆっくりと立ち上がり、収納鞄を守ってくれた人々に御礼を言っていき、最後に私たちのところへ来た。
「シャロン、こちらのお2人は?」
「小さい子がユミル、銀髪の女の子がトーイ。2人が今回の立役者、彼女達と出会ってなければ、多分私やシンもここで死んでいたかもしれないわ」
子爵と夫人は互いに顔を見合わせ、不思議な表情となる。
「どういうことなの? 私たちに説明してほしいわ」
オリエント子爵と夫人は、私たちの事情を知らないから、混乱して当然だよね。
「それについては、家で話すわ。ユミル、トーイ明日の朝10時に家へ来てもらえない? フリマの件やここの現場の片付けもあるし、収納鞄の積荷チェックもしておきたいから、今日は落ち着いて話せる時間もないの。これが、家までの地図よ」
雑紙の切り抜きなのか、詳細な地図が掲載されていて、赤い丸印が目的地と示されている。
「わかりました。明日、お伺いしますね」
「シャロン、困ったことが起きたら、イマリに話すといい。見えないけど、すぐ近くにいるから」
「了解よ」
邪魔にならないよう、私とトーイは現場を離れていく。
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「子爵家の誰かが漏らした場合なら、私が知っちゃっても、理由を話せば、誰も不審がらないよね?」
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