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本編
72話 公爵家の人たちって善人? 悪人? どっちなの?
今回用意した魔物は子供と言っても、かなり大きい。
それに、計3体もいるから、ここにいる全員分の調理が可能だ。
でも、今は試食分とルティーナ様の分を真っ先に調理したこともあり、ラゴスさんは夫人のために、1人前のウシトラの蒲焼、ウシトラ丼、ウ巻きを用意する。
「奥様、お部屋へ」
「そんな意地悪を言わないで。今は主人もいないから、ここで食べさせて。その…我慢できないのよ。私の身体が、早く食べたいと訴えているの。お願いよ」
ルティーナ様からのお願いに、誰もが彼女を凝視する。
「母上、食欲が戻られたのですか?」
「それが不思議なの。この香ばしい匂いを嗅いだら、身体の中の何かが呼び起こされて我慢できなくなって、気づくと1人で歩けていたのよ」
うんうん、わかります。
それが鰻ですから。
「奥様。ユミル様は、只者ではありません。漁師でも扱いの困る魔物の素材を使い、こんな未知なる料理へと変化させたのですから。ささ、こちらへどうぞ」
料理人さんたちが、ルティーナ様のために即席のテーブルをセッティングし、料理を並べていく。ルティーナ様はフラフラと席へ座り、ウシトラの蒲焼をゆっくりと味を噛み締めながら食べていく。
「美味しい…美味しいわ。こんな料理、食べた事ないわ。濃厚なのに、食べやすい」
あっという間に平らげると、今度はウシトラ丼を食べ始める。初めこそ丁寧な所作だったけど、美味しさに負けたのか、途中から礼儀を忘れて夢中に食べていき、あっという間に完食し、ウ巻きをゆっくりと味を噛み締めながら食べていく。
皆、その光景を見て、唖然としている。
「あら、もうないの? 不思議だわ。お行儀が悪いとわかっているのに、弱っていた私の食欲を更に刺激させるのよ。もっと欲しい、もっと…とね。食欲がないのに、濃厚な味なのに、私自身がいつの間にか、それを求めているのよ。こんな料理、生まれて初めてだわ」
伝統魔法の効果が得られたのか、ルティーナ様の顔色が良くなっているし、元気のなかった口調も、どんどん滑らかになっていく。弱っている彼女を見てきたこの家の人々だけが、その変容ぶりを見て驚きを隠せないでいる。
「ユミルちゃん」
ルティーナ様がゆっくりと私の方を見る。
「はい、なんでしょう?」
「貴方は、転生者なのね?」
まあ、そこに辿り着くよね。
4歳の幼児が、料理を新規開発できるわけないもん。
ここは、はっきりと宣言させてもらいましょう。
「はい。前世で食べた料理を再現しました」
「もしかして、私の抱える病気も知っているの?」
「はい。医者じゃないので断言できませんが、前世では《自律神経失調症》と呼ばれています。大きなストレスを体内に抱えると、ホルモンバランスが乱れて発症する病気の1つです。そのストレスを無くさないと、また再発します」
私の話を聞き、ルティーナ様は少し顔色を悪くする。
「ごめんね、誰にも話せないのよ」
「何を言っているんですか? 話せる人物が、最低でも2人いますよね?」
「え?」
実際のところ、この病気はストレスとかに関係なく発症する場合もあるけど、ルティーナ様は間違いなくストレスだよ。
「旦那様とファルナーク様です。お2人に、自身の抱えている不満を全てぶつけましたか? 1人で全てを抱え込んでいると思い込んでいませんか? この病気は不満を1人で抱え込み、ストレスが体内に蓄積し過ぎたことでも起こります」
「それは…」
「ほら、言ってない。心配をかけたくない、自分1人で解決したいという気持ちもわかりますが、1人で解決できない問題もあります。そういう時こそ、信頼できる人物に相談するんです」
まあ、私自身も友達や同僚から言われた事なんだけどね。『誰かに相談する』、言葉で言うのは簡単だけど、問題を抱えている人にとって、それがどれだけの勇気がいるのか、周囲の人々って、案外理解していないんだよね。
「ユミルちゃん……そうね、ファルナークも12歳、もう1人で物事を判断できる年齢だわ。ただ、殿下の誕生日会の息子を見て、ひどく幻滅したのよ。この子が、次期公爵で大丈夫なのか…とね。この事実は、貴族中に知れ渡っているわ」
それ、ここで言っていいの? ファルナーク様はその事実を理解しているようで、目を伏せる。横にいるアイリス様は当事者なのか、特に驚いていない。
「でも、ある事件以降、息子は変わった。勿論、いい意味でね。だから…まずは息子に話してみるわ」
え…それって、ファルナーク様を信頼するってことだよね?
彼を見ると、余程嬉しかったのか、顔を赤くしている。
「カルバイン子爵令嬢」
「は、はい!」
突然の名指しのせいか、アイリス様は酷く焦る。
「息子は、本気で変わろうとしている。その理由に関しては全てを話せないけど、変わろうとする気持ちは本物よ。その心意気をわかってあげてね」
夫人のルティーナ様の言葉には、真剣味を感じる。何かを企んでいるような悪意を感じない。これは、どう受け取ればいいのだろう?
「あ…その…はい。彼から感じ取れる熱意は本物と判断し、今度王都内でデートすることになりました」
え、そうなの!?
私たちのいない間に、そこまで進展していたの!
……なんか怪しい。
もしかして、アイリス様も私と同じで確かめようとしているのでは? 彼女ならファルナーク様の好意を利用して、デートと言いつつ、彼の善悪の調査に乗り出しそう。
「嬉しいわ。息子の言葉が、貴方の心に届いたのね。ファルナーク、あとは貴方の心掛け次第よ。頑張りなさい」
「は、はい!」
な~んか、罪悪感を感じてしまう。
公爵家の善悪を判断するため、自然と仲良くなっていくよう動いたけどさ。私がルティーナ様、アイリス様がファルナーク様のために動いたことで、かなり好印象を持たれてしまった。
ここまでの時点で、相手側から悪意を全く感じ取れない。
私が幼児である以上、反射の件で踏み込めないのが痛い。
アイリス様なら、上手く言葉巧みに言ってそうだ。
トーイはどんな心境で、この光景を見ているのかな?
「ユミルちゃん」
え、なんか急に表情が変わった!
「は、はい!」
「自分が転生者であることを、今後一切周囲に漏らさないで」
今までとは違う威圧感のある言葉、これは命令に近い。
「全員、聞きなさい。これは、公爵夫人としての命令です! ここにいるユミルは私にとって、命の恩人に等しい。彼女のことを、周囲に言いふらさないように! 転生者であることを漏らした時点で、その者には契約解除だけでなく、ディオグランデ公爵家としての制裁を与えます。いいですね!」
凄い…これが公爵夫人。
生気のなかった女性が、今では血色を取り戻し、皆に畏怖と威圧感を与えながら、命令を下している。使用人の人たちは顔をこわばらせながらも、ルティーナ様の命に従う声を発し、使用人としての礼儀を持って、首を大きく下げる。
「ユミル、今公爵家は大きな危機に苛まれています。もし、転生者であることが知れ渡ったら、貴方は確実にその危機に巻き込まれる。だから、絶対に言わないで。また、珍しいスキルや魔法を習得していた場合、それらを大勢の人々の前で絶対に使用しないで。いいですね?」
「は、はい。わかりました」
正直、どんな事件に巻き込まれているのか、こっちはある程度把握しています。現状、トーイからは何も言われていないので、私もアイリス様も何も言えません。
そのせいか、ず~っと罪悪感のようなものを感じる。
そして、さっきの発言に違和感を感じてしまうのは私だけ? 公爵家が悪人の場合、公爵家自体が転生者である私を利用しようと目論むはずだ。あの言い方だと、現在公爵家と何処かの家が揉めていて、その家が私を利用しようと企むだろうと聞こえてしまう。
もしくは、公爵と夫人が揉めているのだろうか?
そっちの方が、信憑性もあるような気もする。
「ふふ、良い子ね。もうすぐお昼だし、昼食にさっきの料理をもう一度堪能したいわ。早速、調理をお願いするわね」
夫人が活気ある声で命を下したことで、料理人たちも大きな返事で返し、皆が笑顔となって一斉に動き出す。
ディオグランデ公爵家、カーバンクルにとって一番の制裁を下したい相手なのに、ファルナーク様やルティーナ様を何処か憎めない人たちだと、私は不意に思い始めてしまう。
この人たちは、本当に悪人なの?
どうしても、善人に思えてしまう。
カーバンクルたちの事前調査で、何がわかったのだろう?
後で、トーイに聞いてみよう。
それに、計3体もいるから、ここにいる全員分の調理が可能だ。
でも、今は試食分とルティーナ様の分を真っ先に調理したこともあり、ラゴスさんは夫人のために、1人前のウシトラの蒲焼、ウシトラ丼、ウ巻きを用意する。
「奥様、お部屋へ」
「そんな意地悪を言わないで。今は主人もいないから、ここで食べさせて。その…我慢できないのよ。私の身体が、早く食べたいと訴えているの。お願いよ」
ルティーナ様からのお願いに、誰もが彼女を凝視する。
「母上、食欲が戻られたのですか?」
「それが不思議なの。この香ばしい匂いを嗅いだら、身体の中の何かが呼び起こされて我慢できなくなって、気づくと1人で歩けていたのよ」
うんうん、わかります。
それが鰻ですから。
「奥様。ユミル様は、只者ではありません。漁師でも扱いの困る魔物の素材を使い、こんな未知なる料理へと変化させたのですから。ささ、こちらへどうぞ」
料理人さんたちが、ルティーナ様のために即席のテーブルをセッティングし、料理を並べていく。ルティーナ様はフラフラと席へ座り、ウシトラの蒲焼をゆっくりと味を噛み締めながら食べていく。
「美味しい…美味しいわ。こんな料理、食べた事ないわ。濃厚なのに、食べやすい」
あっという間に平らげると、今度はウシトラ丼を食べ始める。初めこそ丁寧な所作だったけど、美味しさに負けたのか、途中から礼儀を忘れて夢中に食べていき、あっという間に完食し、ウ巻きをゆっくりと味を噛み締めながら食べていく。
皆、その光景を見て、唖然としている。
「あら、もうないの? 不思議だわ。お行儀が悪いとわかっているのに、弱っていた私の食欲を更に刺激させるのよ。もっと欲しい、もっと…とね。食欲がないのに、濃厚な味なのに、私自身がいつの間にか、それを求めているのよ。こんな料理、生まれて初めてだわ」
伝統魔法の効果が得られたのか、ルティーナ様の顔色が良くなっているし、元気のなかった口調も、どんどん滑らかになっていく。弱っている彼女を見てきたこの家の人々だけが、その変容ぶりを見て驚きを隠せないでいる。
「ユミルちゃん」
ルティーナ様がゆっくりと私の方を見る。
「はい、なんでしょう?」
「貴方は、転生者なのね?」
まあ、そこに辿り着くよね。
4歳の幼児が、料理を新規開発できるわけないもん。
ここは、はっきりと宣言させてもらいましょう。
「はい。前世で食べた料理を再現しました」
「もしかして、私の抱える病気も知っているの?」
「はい。医者じゃないので断言できませんが、前世では《自律神経失調症》と呼ばれています。大きなストレスを体内に抱えると、ホルモンバランスが乱れて発症する病気の1つです。そのストレスを無くさないと、また再発します」
私の話を聞き、ルティーナ様は少し顔色を悪くする。
「ごめんね、誰にも話せないのよ」
「何を言っているんですか? 話せる人物が、最低でも2人いますよね?」
「え?」
実際のところ、この病気はストレスとかに関係なく発症する場合もあるけど、ルティーナ様は間違いなくストレスだよ。
「旦那様とファルナーク様です。お2人に、自身の抱えている不満を全てぶつけましたか? 1人で全てを抱え込んでいると思い込んでいませんか? この病気は不満を1人で抱え込み、ストレスが体内に蓄積し過ぎたことでも起こります」
「それは…」
「ほら、言ってない。心配をかけたくない、自分1人で解決したいという気持ちもわかりますが、1人で解決できない問題もあります。そういう時こそ、信頼できる人物に相談するんです」
まあ、私自身も友達や同僚から言われた事なんだけどね。『誰かに相談する』、言葉で言うのは簡単だけど、問題を抱えている人にとって、それがどれだけの勇気がいるのか、周囲の人々って、案外理解していないんだよね。
「ユミルちゃん……そうね、ファルナークも12歳、もう1人で物事を判断できる年齢だわ。ただ、殿下の誕生日会の息子を見て、ひどく幻滅したのよ。この子が、次期公爵で大丈夫なのか…とね。この事実は、貴族中に知れ渡っているわ」
それ、ここで言っていいの? ファルナーク様はその事実を理解しているようで、目を伏せる。横にいるアイリス様は当事者なのか、特に驚いていない。
「でも、ある事件以降、息子は変わった。勿論、いい意味でね。だから…まずは息子に話してみるわ」
え…それって、ファルナーク様を信頼するってことだよね?
彼を見ると、余程嬉しかったのか、顔を赤くしている。
「カルバイン子爵令嬢」
「は、はい!」
突然の名指しのせいか、アイリス様は酷く焦る。
「息子は、本気で変わろうとしている。その理由に関しては全てを話せないけど、変わろうとする気持ちは本物よ。その心意気をわかってあげてね」
夫人のルティーナ様の言葉には、真剣味を感じる。何かを企んでいるような悪意を感じない。これは、どう受け取ればいいのだろう?
「あ…その…はい。彼から感じ取れる熱意は本物と判断し、今度王都内でデートすることになりました」
え、そうなの!?
私たちのいない間に、そこまで進展していたの!
……なんか怪しい。
もしかして、アイリス様も私と同じで確かめようとしているのでは? 彼女ならファルナーク様の好意を利用して、デートと言いつつ、彼の善悪の調査に乗り出しそう。
「嬉しいわ。息子の言葉が、貴方の心に届いたのね。ファルナーク、あとは貴方の心掛け次第よ。頑張りなさい」
「は、はい!」
な~んか、罪悪感を感じてしまう。
公爵家の善悪を判断するため、自然と仲良くなっていくよう動いたけどさ。私がルティーナ様、アイリス様がファルナーク様のために動いたことで、かなり好印象を持たれてしまった。
ここまでの時点で、相手側から悪意を全く感じ取れない。
私が幼児である以上、反射の件で踏み込めないのが痛い。
アイリス様なら、上手く言葉巧みに言ってそうだ。
トーイはどんな心境で、この光景を見ているのかな?
「ユミルちゃん」
え、なんか急に表情が変わった!
「は、はい!」
「自分が転生者であることを、今後一切周囲に漏らさないで」
今までとは違う威圧感のある言葉、これは命令に近い。
「全員、聞きなさい。これは、公爵夫人としての命令です! ここにいるユミルは私にとって、命の恩人に等しい。彼女のことを、周囲に言いふらさないように! 転生者であることを漏らした時点で、その者には契約解除だけでなく、ディオグランデ公爵家としての制裁を与えます。いいですね!」
凄い…これが公爵夫人。
生気のなかった女性が、今では血色を取り戻し、皆に畏怖と威圧感を与えながら、命令を下している。使用人の人たちは顔をこわばらせながらも、ルティーナ様の命に従う声を発し、使用人としての礼儀を持って、首を大きく下げる。
「ユミル、今公爵家は大きな危機に苛まれています。もし、転生者であることが知れ渡ったら、貴方は確実にその危機に巻き込まれる。だから、絶対に言わないで。また、珍しいスキルや魔法を習得していた場合、それらを大勢の人々の前で絶対に使用しないで。いいですね?」
「は、はい。わかりました」
正直、どんな事件に巻き込まれているのか、こっちはある程度把握しています。現状、トーイからは何も言われていないので、私もアイリス様も何も言えません。
そのせいか、ず~っと罪悪感のようなものを感じる。
そして、さっきの発言に違和感を感じてしまうのは私だけ? 公爵家が悪人の場合、公爵家自体が転生者である私を利用しようと目論むはずだ。あの言い方だと、現在公爵家と何処かの家が揉めていて、その家が私を利用しようと企むだろうと聞こえてしまう。
もしくは、公爵と夫人が揉めているのだろうか?
そっちの方が、信憑性もあるような気もする。
「ふふ、良い子ね。もうすぐお昼だし、昼食にさっきの料理をもう一度堪能したいわ。早速、調理をお願いするわね」
夫人が活気ある声で命を下したことで、料理人たちも大きな返事で返し、皆が笑顔となって一斉に動き出す。
ディオグランデ公爵家、カーバンクルにとって一番の制裁を下したい相手なのに、ファルナーク様やルティーナ様を何処か憎めない人たちだと、私は不意に思い始めてしまう。
この人たちは、本当に悪人なの?
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