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本編
8話 ユミルに与えられし試練
【2回目の転生特典、次の2項目から自分の望むものを10分以内に1つ選びなさい】
きた!! どんな内容かな?
① 1つの浄化系スキルと1つの伝統魔法
② 蘇生魔法[リザレクション]
→遺体が存在する場合に限り、黄泉の世界から魂を呼び寄せ、
身体の傷を完治させた状態で、死者を完全蘇生させることができる。
究極の2択だよ!?
これは、完全に試されている。
時間だって、10分もあるもの。
……待って、揺らいだらだめだ!!
常識的に考えて、②を選んだらダメだよ。
多分、これを会得してもカーバンクルを救えると思う。
先代長を一度死なせて、全ての呪縛から解放させ、その後、魔法で蘇らせる。
理論上可能だけど、これは絶対にやってはいけない行為だ。
こんな魔法を会得したら、この世界の常識が変わってしまうもの。
それに、①と②の消費魔力量がわからない。伝統魔法の場合、これまで今の私の魔力量で何とかなった。でも、②はこの世界の魔法だ。そうなると、私の魔力量を大きく上回る可能性がある。②を選んで消費魔力量が10000とかだったら、目も当てられない。
私は、カーバンクルにも家族にも恨まれたくない!!
当然、選択するのは①です!!
【スキル[異界読経]、伝統魔法[永代供養]を入手しました】
スキル[異界読経]
異界の読経を語ることにより、相手の縛るあらゆるものを無へと昇華させる効能を持つが、発音次第で威力が増減するので注意すること。ゾンビ、リッチ、レイス、スペクターなどの不浄系モンスターに対して、絶大な効果をもたらす。
伝統魔法[永代供養]
効果
憎悪・怨念などの影響で魔物化しそうな無生物や生物をエレメンタルスキル[反射]で閉じ込め、内部に異界読経(どきょう)を浸透させることで、あらゆる思念と束縛を全て無に帰すことができる。異界読経はこの世界にとって怪奇そのもの、思念はこれを聞いても理解不能であるため、対抗策を生み出すことなく、苦しみながら無と化す。なお、これは有を無に変換させる行為であるため、[破壊]に該当しない。
詠唱:永代供養、始めます
完全浄化させるための達成条件
① 精霊カーバンクルとの使役契約(仮でも可)
② 浄化させたいものに対しての感謝の祈り
→数が多ければ多いほど、異界読経の威力を底上げしてくれる
→祈る内容が同一で、その数が多ければ多いほど、救いの力が増す
③ 清浄で静寂な空間
④ 憎悪や怨念などを逃さないための反射シールド
消費魔力:50
やった!! これこそが、今望むもの!!
これって、日本のお坊さんとかがやる供養方法に近い。
私、お坊さんじゃないのにできるかな?
そもそも【読経】と言われても、私の知るものといえば【般○心経】しかないけど、破壊ではなく無に帰すのだから、契約違反にはならない。
これなら私でも、精霊カーバンクル族を救済する事ができる。
「その様子だと、正しい選択肢を選んだか。私も、君を信用しよう」
「ユミル、何が出てきたの?」
「あのね…」
私は、[読経]と[永代供養]の二つを長とトーイに説明すると、自分たちの望む力だったこともあり、2人は喜んでいたけど、読経の意味がわからないと言われたので、試しに5秒ほど声に出してみた。
「おい、止めてくれ!! これが異界の言葉か、頭がクラクラする」
「おかしなリズムで歌う言葉のせいか、頭が変になりそうだよ」
まだ、3秒くらいしか言ってないよ!! 異界の言葉とはいえ、苦しむのは死者だけのはずなのに? ほら、先代長のシールド内にいる黒い火の玉とか、凄く苦しんでいるもの。
「読経は5分くらい続くよ? 異界の言葉だし、長もトーイもこの独特なリズムと声に慣れてよ。それに、永代供養を成功させるには、暴れる思念を外に行かせないよう、シールドの保護が絶対必須なの。これは、感謝の念を伝えるためのカーバンクルたちにも言えること」
長もトーイも、少し嫌そうな表情を浮かべている。
「5分だと……く、だが父を救うためだ」
「長、まずはこの読経とやらに慣れましょう。ぶっつけ本番でやったら、心を乱し絶対失敗します」
「そうだな。まずは、異界の言葉に慣れるか」
異界の言葉で独特の言い回しだから、変な感覚に陥るのはわかる。日本の宗教にも、色んな文化があって面白いと思ったけど、初手でこんな大掛かりな儀式に挑むのは危険だから、私もしっかり練習しよう。
……私たちは空洞から少し離れた場所で、2時間練習を重ねたことで、私もみんなも読経に慣れた。[感謝の念]は、眠っている先代長の精神を現実世界に呼び醒ませるために必要で、数が多ければ多いほど、効果が高まるけど、そこに雑念が混じると、効果が薄くなるので、カーバンクルたちは異界の言葉を聞きながらも、真剣に念じていた。
私と長はあの空洞に戻ると、長がシールドを二重に設置し、準備を整えていく。負の念を外に出さないように、私たちの声だけをシールド内に入れるよう工夫を施す。空洞の外には、トーイを含めた大勢のカーバンクルたちがいて、皆の心の準備もできている。周囲を見渡し覚悟を決めたところで、私は前へと進んでいく。
目の前には、シールドがあり、その中には先代長、100体以上の人形、黒いウネウネした怨念がいて、とても怖い。でも、今の私にとって、命の恩人でもあるカーバンクルに恩返ししたいという思いの方が断然強い。
絶対、負けない!!
「長、始めますね」
「頼む」
「永代供養、始めます!!」
儀式において重要なこと、一つ目は声を発する私自身が雑念を捨てること。目の前には、黒くて気持ち悪いうねうねしたものが、無数にシールド内を蔓延っている。
正直言って怖い。
私は、こういった光景をテレビ画面でしか知らない。それだけで恐怖が伝わってきたけど、こうして間近で見ると、伝わってくる恐怖感がテレビ画面の比じゃないよ。
全身が震える。
大丈夫、仲間を信じろ、カーバンクルを信じろ。
負けない、負けない、私は絶対に負けない。
皆が私を信じるように、私も仲間を信じるんだ。
仲間を信じ、最後まで一語一句間違わず、リズム良く言葉を紡ぐんだ。
読経を成功させる上で、これは絶対条件!!
この場には私の求める木魚などがない以上、日本で学んだ記憶を呼び起こして、言葉をリズム良く発していくしかない。
ここから絶対に動かない!!
仲間を信じる!!
私は雑念を捨て心を無にし、目を閉じ、カーバンクルへの感謝の念だけを携えて、周囲に何が起ころうとも、皆を信じ決して動じず、誠心誠意を持って読経を始める。
○○○ トーイ視点
[御霊送りの儀]も、独特な手順で実施され、僕も見たことのない幻想的な魔法だったけど、こっちの[永代供養]も凄いな。あの独特なリズムで発せられる言葉に慣れたおかげで、周囲の状況が良く見える。僕を含めた皆が先代長にとてもお世話になっていたから、これまでの感謝の念を真剣に思うと、それが美しい緑の玉になって、外へと浮かび、それらが次々とシールド内にいる先代の長のもとへ入っていくと、長の身体が少しずつ回復していくのを感じる。死の淵にいた長自身の力が、内から少しずつ蘇りつつある。
黒い怨霊のような触手はドスの効いた大声を出して暴れているけど、シールドの目の前にいるユミルは目を閉じ、そんな声に怯むことなく、読経をリズム良く発している。敵が目の前にいるにも関わらず、全く動じていない。豪胆な心の持ち主だと思うけど、周囲の仲間を心の底から信じない限り、そんな芸当は不可能だ。それだけ、僕たちカーバンクルに対しての感謝と信頼の念が強いんだ。
シールド内にいる大量の名もない黒い触手のような怨念は、ユミルの読経の影響で暴れ回り、訳のわからぬまま強制的に少しずつ消えていく。憎む側から見れば、いきなり問答無用の謎の力で有から無へと昇華されていくのだから、戸惑いと混乱で取り乱しているかのような暴れ方だ。しかも、抗おうにも、異界の魔法の概念を知らないから、どうやって防げばいいのかもわからない。異界の声を発するユミルに矛先を向けても、長の強固なシールドに阻まれるので、どうすることもできないまま次々と無へと昇華されていく。
僕の知る暴れ方と、少し違う。
この世界にいる聖女の扱う聖魔法と神聖魔法による浄化の場合、ああいった怨念も[世界の理]を理解しているから、自分が何をされているのかすぐに察知する。だから、[浄化されてたまるか]という念を強固に持つから、浄化されるまでに時間がかかる。それに魔法に抗おうと必死に抵抗し暴れ回り、矛先を聖女に向ける。聖魔法や神聖魔法を唱えている間、聖女は動けない。だから、護衛騎士たちが必死に立ち回り、彼女を守る。長のシールドは、カーバンクルの中でも最も強固だ。王国の護衛騎士で例えるなら、1000人分くらいに匹敵するだろうから、奴らが暴れても、ヒビ一つ入らない。
気づけば、シールド内にいた大量の怨念は全て消失しており、先代長の苦しめていた人との契約という呪縛も、殆どが無へと昇華されてあり、今この瞬間に全てが消失した。そこには、深く寝ている先代長と、100体以上の人形たちのみとなっていた。ユミルは異界の力を使うことで、聖女の扱う浄化魔法と同じ結果をもたらしたんだ。
僕たちは、一斉にユミルを見る。
僕たちの悲願を、こんな幼女が成し遂げてしまった。
今この瞬間になって、君は僕たちにとって最も愛しい存在になったんだ。
きた!! どんな内容かな?
① 1つの浄化系スキルと1つの伝統魔法
② 蘇生魔法[リザレクション]
→遺体が存在する場合に限り、黄泉の世界から魂を呼び寄せ、
身体の傷を完治させた状態で、死者を完全蘇生させることができる。
究極の2択だよ!?
これは、完全に試されている。
時間だって、10分もあるもの。
……待って、揺らいだらだめだ!!
常識的に考えて、②を選んだらダメだよ。
多分、これを会得してもカーバンクルを救えると思う。
先代長を一度死なせて、全ての呪縛から解放させ、その後、魔法で蘇らせる。
理論上可能だけど、これは絶対にやってはいけない行為だ。
こんな魔法を会得したら、この世界の常識が変わってしまうもの。
それに、①と②の消費魔力量がわからない。伝統魔法の場合、これまで今の私の魔力量で何とかなった。でも、②はこの世界の魔法だ。そうなると、私の魔力量を大きく上回る可能性がある。②を選んで消費魔力量が10000とかだったら、目も当てられない。
私は、カーバンクルにも家族にも恨まれたくない!!
当然、選択するのは①です!!
【スキル[異界読経]、伝統魔法[永代供養]を入手しました】
スキル[異界読経]
異界の読経を語ることにより、相手の縛るあらゆるものを無へと昇華させる効能を持つが、発音次第で威力が増減するので注意すること。ゾンビ、リッチ、レイス、スペクターなどの不浄系モンスターに対して、絶大な効果をもたらす。
伝統魔法[永代供養]
効果
憎悪・怨念などの影響で魔物化しそうな無生物や生物をエレメンタルスキル[反射]で閉じ込め、内部に異界読経(どきょう)を浸透させることで、あらゆる思念と束縛を全て無に帰すことができる。異界読経はこの世界にとって怪奇そのもの、思念はこれを聞いても理解不能であるため、対抗策を生み出すことなく、苦しみながら無と化す。なお、これは有を無に変換させる行為であるため、[破壊]に該当しない。
詠唱:永代供養、始めます
完全浄化させるための達成条件
① 精霊カーバンクルとの使役契約(仮でも可)
② 浄化させたいものに対しての感謝の祈り
→数が多ければ多いほど、異界読経の威力を底上げしてくれる
→祈る内容が同一で、その数が多ければ多いほど、救いの力が増す
③ 清浄で静寂な空間
④ 憎悪や怨念などを逃さないための反射シールド
消費魔力:50
やった!! これこそが、今望むもの!!
これって、日本のお坊さんとかがやる供養方法に近い。
私、お坊さんじゃないのにできるかな?
そもそも【読経】と言われても、私の知るものといえば【般○心経】しかないけど、破壊ではなく無に帰すのだから、契約違反にはならない。
これなら私でも、精霊カーバンクル族を救済する事ができる。
「その様子だと、正しい選択肢を選んだか。私も、君を信用しよう」
「ユミル、何が出てきたの?」
「あのね…」
私は、[読経]と[永代供養]の二つを長とトーイに説明すると、自分たちの望む力だったこともあり、2人は喜んでいたけど、読経の意味がわからないと言われたので、試しに5秒ほど声に出してみた。
「おい、止めてくれ!! これが異界の言葉か、頭がクラクラする」
「おかしなリズムで歌う言葉のせいか、頭が変になりそうだよ」
まだ、3秒くらいしか言ってないよ!! 異界の言葉とはいえ、苦しむのは死者だけのはずなのに? ほら、先代長のシールド内にいる黒い火の玉とか、凄く苦しんでいるもの。
「読経は5分くらい続くよ? 異界の言葉だし、長もトーイもこの独特なリズムと声に慣れてよ。それに、永代供養を成功させるには、暴れる思念を外に行かせないよう、シールドの保護が絶対必須なの。これは、感謝の念を伝えるためのカーバンクルたちにも言えること」
長もトーイも、少し嫌そうな表情を浮かべている。
「5分だと……く、だが父を救うためだ」
「長、まずはこの読経とやらに慣れましょう。ぶっつけ本番でやったら、心を乱し絶対失敗します」
「そうだな。まずは、異界の言葉に慣れるか」
異界の言葉で独特の言い回しだから、変な感覚に陥るのはわかる。日本の宗教にも、色んな文化があって面白いと思ったけど、初手でこんな大掛かりな儀式に挑むのは危険だから、私もしっかり練習しよう。
……私たちは空洞から少し離れた場所で、2時間練習を重ねたことで、私もみんなも読経に慣れた。[感謝の念]は、眠っている先代長の精神を現実世界に呼び醒ませるために必要で、数が多ければ多いほど、効果が高まるけど、そこに雑念が混じると、効果が薄くなるので、カーバンクルたちは異界の言葉を聞きながらも、真剣に念じていた。
私と長はあの空洞に戻ると、長がシールドを二重に設置し、準備を整えていく。負の念を外に出さないように、私たちの声だけをシールド内に入れるよう工夫を施す。空洞の外には、トーイを含めた大勢のカーバンクルたちがいて、皆の心の準備もできている。周囲を見渡し覚悟を決めたところで、私は前へと進んでいく。
目の前には、シールドがあり、その中には先代長、100体以上の人形、黒いウネウネした怨念がいて、とても怖い。でも、今の私にとって、命の恩人でもあるカーバンクルに恩返ししたいという思いの方が断然強い。
絶対、負けない!!
「長、始めますね」
「頼む」
「永代供養、始めます!!」
儀式において重要なこと、一つ目は声を発する私自身が雑念を捨てること。目の前には、黒くて気持ち悪いうねうねしたものが、無数にシールド内を蔓延っている。
正直言って怖い。
私は、こういった光景をテレビ画面でしか知らない。それだけで恐怖が伝わってきたけど、こうして間近で見ると、伝わってくる恐怖感がテレビ画面の比じゃないよ。
全身が震える。
大丈夫、仲間を信じろ、カーバンクルを信じろ。
負けない、負けない、私は絶対に負けない。
皆が私を信じるように、私も仲間を信じるんだ。
仲間を信じ、最後まで一語一句間違わず、リズム良く言葉を紡ぐんだ。
読経を成功させる上で、これは絶対条件!!
この場には私の求める木魚などがない以上、日本で学んだ記憶を呼び起こして、言葉をリズム良く発していくしかない。
ここから絶対に動かない!!
仲間を信じる!!
私は雑念を捨て心を無にし、目を閉じ、カーバンクルへの感謝の念だけを携えて、周囲に何が起ころうとも、皆を信じ決して動じず、誠心誠意を持って読経を始める。
○○○ トーイ視点
[御霊送りの儀]も、独特な手順で実施され、僕も見たことのない幻想的な魔法だったけど、こっちの[永代供養]も凄いな。あの独特なリズムで発せられる言葉に慣れたおかげで、周囲の状況が良く見える。僕を含めた皆が先代長にとてもお世話になっていたから、これまでの感謝の念を真剣に思うと、それが美しい緑の玉になって、外へと浮かび、それらが次々とシールド内にいる先代の長のもとへ入っていくと、長の身体が少しずつ回復していくのを感じる。死の淵にいた長自身の力が、内から少しずつ蘇りつつある。
黒い怨霊のような触手はドスの効いた大声を出して暴れているけど、シールドの目の前にいるユミルは目を閉じ、そんな声に怯むことなく、読経をリズム良く発している。敵が目の前にいるにも関わらず、全く動じていない。豪胆な心の持ち主だと思うけど、周囲の仲間を心の底から信じない限り、そんな芸当は不可能だ。それだけ、僕たちカーバンクルに対しての感謝と信頼の念が強いんだ。
シールド内にいる大量の名もない黒い触手のような怨念は、ユミルの読経の影響で暴れ回り、訳のわからぬまま強制的に少しずつ消えていく。憎む側から見れば、いきなり問答無用の謎の力で有から無へと昇華されていくのだから、戸惑いと混乱で取り乱しているかのような暴れ方だ。しかも、抗おうにも、異界の魔法の概念を知らないから、どうやって防げばいいのかもわからない。異界の声を発するユミルに矛先を向けても、長の強固なシールドに阻まれるので、どうすることもできないまま次々と無へと昇華されていく。
僕の知る暴れ方と、少し違う。
この世界にいる聖女の扱う聖魔法と神聖魔法による浄化の場合、ああいった怨念も[世界の理]を理解しているから、自分が何をされているのかすぐに察知する。だから、[浄化されてたまるか]という念を強固に持つから、浄化されるまでに時間がかかる。それに魔法に抗おうと必死に抵抗し暴れ回り、矛先を聖女に向ける。聖魔法や神聖魔法を唱えている間、聖女は動けない。だから、護衛騎士たちが必死に立ち回り、彼女を守る。長のシールドは、カーバンクルの中でも最も強固だ。王国の護衛騎士で例えるなら、1000人分くらいに匹敵するだろうから、奴らが暴れても、ヒビ一つ入らない。
気づけば、シールド内にいた大量の怨念は全て消失しており、先代長の苦しめていた人との契約という呪縛も、殆どが無へと昇華されてあり、今この瞬間に全てが消失した。そこには、深く寝ている先代長と、100体以上の人形たちのみとなっていた。ユミルは異界の力を使うことで、聖女の扱う浄化魔法と同じ結果をもたらしたんだ。
僕たちは、一斉にユミルを見る。
僕たちの悲願を、こんな幼女が成し遂げてしまった。
今この瞬間になって、君は僕たちにとって最も愛しい存在になったんだ。
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