13 / 96
本編
11話 脱出ミッションの開始です
「はい、ここで止まって」
「ほえ? 聖域を出て、まだ10分くらいしか経過していないよ?」
ここは、森の隙間だ。
上空を見たら青空が綺麗に見えるもの。
早く、平原に出たいけど、幼児の体力だと何日かかるのかな?
「ユミル、人の子供というのは、微細だけど甘い匂いを放つ。当然、魔物はそれを感じ取る嗅覚を持っているから、子供は狙われやすい」
「それは、長からも聞いているよ」
突然、何を言い出すのだろう? その匂いを察知されないよう、私も薄い反射のシールドを身体に張っている。これは、魔力や匂いを周囲に漂わせないようにする役割で、制御も簡単だ。
「そうさ。でもね、この聖域って山間に位置する森の最深部にあるから、大人でも方向感覚が狂ってしまい、抜け出すのに丸4日かかる時もあるんだ」
「4日!? それじゃあ、幼児の私は脱出にどれくらいかかるの?」
流石に、それは厳し過ぎるよ!!
魔物と遭遇しにくいだけで、遭遇率は決してゼロじゃない。
一応、短剣を持っているけど、扱い方を全く教えてもらってない。
「脱出は不可能だね。だから、行方不明であっても、死亡扱いとなったんだよ」
う、そうだった。
というか、聖域にいる間、森からの脱出方法を全く教えてもらってないから、てっきり精霊専用の抜け道でもあるのかなと思い楽観視していたけど、この様子だと、そんなのは無さそうだ。
「そんな君には、今からミッションを与える。聖域にいる間、君はエレメンタルスキル[反射]をいっぱい練習したから、もう原理も理解しているはずだ。反射を使い、この森を2時間で脱出してほしい。あることに気付けば、今の君なら可能だよ。」
「え~~~2時間!?」
「今から開始だ!!」
「問答無用なの~~横暴~~~」
丸4日かかる距離を、どうやって反射を使って2時間で脱出できるのよ~~~。う~トーイは本気のようだし、真剣に考えないといけない。え~と、魔力のシールドを張るだけが反射の能力じゃないというのは、私もわかる。私自身が相手に触れるだけで、反射を適用できる。体内には、血管が縦横無尽に張り巡らされていて、その中には血が流れている。その流れを逆転させることで、相手の死に至らしめることも可能で、魔力を込めることで反射の力を倍増させることだって可能だ。例えば、私が木にパンチすると、ほんの少しだけ波が内部に発生する。その波を反射で乱し魔力で倍増すれば、多分折ることだって可能だ。
でも、それが出来たとしても、脱出とは何の関係もない。
考え方を脱出だけに絞ろう。
2時間で脱出するには、森を抜けるよりも空を飛んでいった方が……あ、もしかして!! ここは森の隙間、ここで止めたのもそれが理由だとしたら、私も納得できる。
「ふふふ、トーイ、答えがわかったよ。早速、実践してみる」
「早いね、やっぱり君は賢いよ」
よ~し、トーイを驚かせてやるよ~~~。
○○○
「ほわ~~~~、凄い眺めだ~~~」
「こらこら、集中を乱さない。今の君は重力と風の制御に全神経を集中させるんだ」
そうでした。
私は反射の力を利用して、トーイと一緒に空を飛んでいる。風魔法の場合、風を制御するだけで楽に飛べるらしいけど、反射の場合は、[重力]の力の向きを反転させてから身体を浮遊させ、そこから[風]の力を反射させて飛翔しないといけないのだけど、ベクトルの制御が想定以上に困難のせいか、上空20メートルくらいまで浮遊できたけど、そこからゆっくりと前進させるので精一杯だった。
「私もトーイのように、ビュンビュンと飛び回りたい」
私は必死に制御してフヨフヨと前進しているのに、トーイは私のそんな様子を見ながら、ビュンビュン飛翔しているから、ちょっとムカついている。
「10歳になる頃には、僕のように自在に飛び回れるようになっているさ」
あと6年か。練習あるのみだね。
「それに、風魔法と違って、反射による飛翔を完璧に制御できるようになれば、思わぬ副産物を入手できるんだ」
「何を入手できるの?」
「それは、自分で確かめることだね」
う、肝心なことを教えてくれないのね。
まあ、いいけどね。
30分練習に費やし、1時間くらいフヨフヨ浮いてトーイの指示した方向を進んでいく。上空20メートルほどでも、景色は最高だ。下を向くと、森が広範囲に鬱蒼と生い茂っており、木々の隙間から魔物が所々に徘徊しているのも見える。大人たちは、常に気を配りながら木々の間を移動していくから、短距離であっても時間がかかるんだね。こうやって全体を見渡し、遠目から魔物を確認したことで、何の力もない幼児一人での脱出は不可能だとわかるよ。
上空にいることで、ここからでも森の出入口を確認できるし、少し先には街道も見える。あの道に沿って歩いて行けば、目的地[タウセント]という街があるんだね。その街に到着したら、私の冒険者としての活動が始まる。私の魔法属性って[水][風][空間]の3つで、空間に属する伝統魔法は特殊な状況でないと発動しないから、今は水と風の攻撃魔法をメインにして魔物たちと……
「わ!?」
何、これ!? いきなり後方から物凄い風が吹いてきたよ!!
「これは、突風だ!! いけない、ユミル!!」
「ふにゃああ~~~、こんなの制御できないよ~~~ほわああ~~~」
風の力が強いせいで、反射の力が乱れる~~~。私自身があちこちに揺さぶられるよ~~~。これって、膨らんだ風船が急速に萎んでいく時のような動きだ~~。う~~~~~なんとか着地だけは成功させないと~~~。
あ、今街道に2台の馬車が見えた!!
1台は、貴賓のある形状で貴族用だと思うけど、もう1台は幌があるから庶民用だ。
しかも、何故か止まってる!!
あの荷馬車の幌になら着地できそうだ。
「あ、ユミル!! あそこはだめだ!!」
トーイが何か言ったような気がするけど、今は声に傾ける余裕がないよ。
着地、着地、着地~~~~。
幌に着地した衝撃音が[ボン]と鳴ったけど、なんとか成功したようだ。
はあ~~~助かった~~~。
「どういうこった!? 金髪の幼女が空から降ってきたぞ!!」
「お頭、こいつは成長したら、かなり化けますぜ」
「かははは、ああ化けるな。中にいる子供共々、捕縛だ」
「ほえ?」
化けるって、なんのこと?
私が体勢を整えて周囲を見渡すと、地面に倒れ伏している男達が3人、6人のむさ苦しい男たちが上品な馬車を包囲し、1人のメイド服を着た20歳くらいの女性が、ロングソードを構えたまま馬車の出入口を背に盗賊と対峙しており、驚愕な瞳を浮かべて私を見ている。
私のいる荷馬車には、誰もいない。馭者さんの姿もないから、逃げたのか、もしくは何処かで殺されたのかもしれない。
あれ?
これって、今まさに襲撃されている状況では?
「ほえ? 聖域を出て、まだ10分くらいしか経過していないよ?」
ここは、森の隙間だ。
上空を見たら青空が綺麗に見えるもの。
早く、平原に出たいけど、幼児の体力だと何日かかるのかな?
「ユミル、人の子供というのは、微細だけど甘い匂いを放つ。当然、魔物はそれを感じ取る嗅覚を持っているから、子供は狙われやすい」
「それは、長からも聞いているよ」
突然、何を言い出すのだろう? その匂いを察知されないよう、私も薄い反射のシールドを身体に張っている。これは、魔力や匂いを周囲に漂わせないようにする役割で、制御も簡単だ。
「そうさ。でもね、この聖域って山間に位置する森の最深部にあるから、大人でも方向感覚が狂ってしまい、抜け出すのに丸4日かかる時もあるんだ」
「4日!? それじゃあ、幼児の私は脱出にどれくらいかかるの?」
流石に、それは厳し過ぎるよ!!
魔物と遭遇しにくいだけで、遭遇率は決してゼロじゃない。
一応、短剣を持っているけど、扱い方を全く教えてもらってない。
「脱出は不可能だね。だから、行方不明であっても、死亡扱いとなったんだよ」
う、そうだった。
というか、聖域にいる間、森からの脱出方法を全く教えてもらってないから、てっきり精霊専用の抜け道でもあるのかなと思い楽観視していたけど、この様子だと、そんなのは無さそうだ。
「そんな君には、今からミッションを与える。聖域にいる間、君はエレメンタルスキル[反射]をいっぱい練習したから、もう原理も理解しているはずだ。反射を使い、この森を2時間で脱出してほしい。あることに気付けば、今の君なら可能だよ。」
「え~~~2時間!?」
「今から開始だ!!」
「問答無用なの~~横暴~~~」
丸4日かかる距離を、どうやって反射を使って2時間で脱出できるのよ~~~。う~トーイは本気のようだし、真剣に考えないといけない。え~と、魔力のシールドを張るだけが反射の能力じゃないというのは、私もわかる。私自身が相手に触れるだけで、反射を適用できる。体内には、血管が縦横無尽に張り巡らされていて、その中には血が流れている。その流れを逆転させることで、相手の死に至らしめることも可能で、魔力を込めることで反射の力を倍増させることだって可能だ。例えば、私が木にパンチすると、ほんの少しだけ波が内部に発生する。その波を反射で乱し魔力で倍増すれば、多分折ることだって可能だ。
でも、それが出来たとしても、脱出とは何の関係もない。
考え方を脱出だけに絞ろう。
2時間で脱出するには、森を抜けるよりも空を飛んでいった方が……あ、もしかして!! ここは森の隙間、ここで止めたのもそれが理由だとしたら、私も納得できる。
「ふふふ、トーイ、答えがわかったよ。早速、実践してみる」
「早いね、やっぱり君は賢いよ」
よ~し、トーイを驚かせてやるよ~~~。
○○○
「ほわ~~~~、凄い眺めだ~~~」
「こらこら、集中を乱さない。今の君は重力と風の制御に全神経を集中させるんだ」
そうでした。
私は反射の力を利用して、トーイと一緒に空を飛んでいる。風魔法の場合、風を制御するだけで楽に飛べるらしいけど、反射の場合は、[重力]の力の向きを反転させてから身体を浮遊させ、そこから[風]の力を反射させて飛翔しないといけないのだけど、ベクトルの制御が想定以上に困難のせいか、上空20メートルくらいまで浮遊できたけど、そこからゆっくりと前進させるので精一杯だった。
「私もトーイのように、ビュンビュンと飛び回りたい」
私は必死に制御してフヨフヨと前進しているのに、トーイは私のそんな様子を見ながら、ビュンビュン飛翔しているから、ちょっとムカついている。
「10歳になる頃には、僕のように自在に飛び回れるようになっているさ」
あと6年か。練習あるのみだね。
「それに、風魔法と違って、反射による飛翔を完璧に制御できるようになれば、思わぬ副産物を入手できるんだ」
「何を入手できるの?」
「それは、自分で確かめることだね」
う、肝心なことを教えてくれないのね。
まあ、いいけどね。
30分練習に費やし、1時間くらいフヨフヨ浮いてトーイの指示した方向を進んでいく。上空20メートルほどでも、景色は最高だ。下を向くと、森が広範囲に鬱蒼と生い茂っており、木々の隙間から魔物が所々に徘徊しているのも見える。大人たちは、常に気を配りながら木々の間を移動していくから、短距離であっても時間がかかるんだね。こうやって全体を見渡し、遠目から魔物を確認したことで、何の力もない幼児一人での脱出は不可能だとわかるよ。
上空にいることで、ここからでも森の出入口を確認できるし、少し先には街道も見える。あの道に沿って歩いて行けば、目的地[タウセント]という街があるんだね。その街に到着したら、私の冒険者としての活動が始まる。私の魔法属性って[水][風][空間]の3つで、空間に属する伝統魔法は特殊な状況でないと発動しないから、今は水と風の攻撃魔法をメインにして魔物たちと……
「わ!?」
何、これ!? いきなり後方から物凄い風が吹いてきたよ!!
「これは、突風だ!! いけない、ユミル!!」
「ふにゃああ~~~、こんなの制御できないよ~~~ほわああ~~~」
風の力が強いせいで、反射の力が乱れる~~~。私自身があちこちに揺さぶられるよ~~~。これって、膨らんだ風船が急速に萎んでいく時のような動きだ~~。う~~~~~なんとか着地だけは成功させないと~~~。
あ、今街道に2台の馬車が見えた!!
1台は、貴賓のある形状で貴族用だと思うけど、もう1台は幌があるから庶民用だ。
しかも、何故か止まってる!!
あの荷馬車の幌になら着地できそうだ。
「あ、ユミル!! あそこはだめだ!!」
トーイが何か言ったような気がするけど、今は声に傾ける余裕がないよ。
着地、着地、着地~~~~。
幌に着地した衝撃音が[ボン]と鳴ったけど、なんとか成功したようだ。
はあ~~~助かった~~~。
「どういうこった!? 金髪の幼女が空から降ってきたぞ!!」
「お頭、こいつは成長したら、かなり化けますぜ」
「かははは、ああ化けるな。中にいる子供共々、捕縛だ」
「ほえ?」
化けるって、なんのこと?
私が体勢を整えて周囲を見渡すと、地面に倒れ伏している男達が3人、6人のむさ苦しい男たちが上品な馬車を包囲し、1人のメイド服を着た20歳くらいの女性が、ロングソードを構えたまま馬車の出入口を背に盗賊と対峙しており、驚愕な瞳を浮かべて私を見ている。
私のいる荷馬車には、誰もいない。馭者さんの姿もないから、逃げたのか、もしくは何処かで殺されたのかもしれない。
あれ?
これって、今まさに襲撃されている状況では?
あなたにおすすめの小説
聖女様と間違って召喚された腐女子ですが、申し訳ないので仕事します!
碧桜
恋愛
私は花園美月。20歳。派遣期間が終わり無職となった日、馴染の古書店で顔面偏差値高スペックなイケメンに出会う。さらに、そこで美少女が穴に吸い込まれそうになっていたのを助けようとして、私は古書店のイケメンと共に穴に落ちてしまい、異世界へ―。実は、聖女様として召喚されようとしてた美少女の代わりに、地味でオタクな私が間違って来てしまった!
落ちたその先の世界で出会ったのは、私の推しキャラと見た目だけそっくりな王(仮)や美貌の側近、そして古書店から一緒に穴に落ちたイケメンの彼は、騎士様だった。3人ともすごい美形なのに、みな癖強すぎ難ありなイケメンばかり。
オタクで人見知りしてしまう私だけど、元の世界へ戻れるまで2週間、タダでお世話になるのは申し訳ないから、お城でメイドさんをすることにした。平和にお給料分の仕事をして、異世界観光して、2週間後自分の家へ帰るつもりだったのに、ドラゴンや悪い魔法使いとか出てきて、異能を使うイケメンの彼らとともに戦うはめに。聖女様の召喚の邪魔をしてしまったので、美少女ではありませんが、地味で腐女子ですが出来る限り、精一杯頑張ります。
ついでに無愛想で苦手と思っていた彼は、なかなかいい奴だったみたい。これは、恋など始まってしまう予感でしょうか!?
*カクヨムにて先に連載しているものを加筆・修正をおこなって掲載しております
魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
姉に代わって立派に息子を育てます! 前日譚
mio
恋愛
ウェルカ・ティー・バーセリクは侯爵家の二女であるが、母亡き後に侯爵家に嫁いできた義母、転がり込んできた義妹に姉と共に邪魔者扱いされていた。
王家へと嫁ぐ姉について王都に移住したウェルカは侯爵家から離れて、実母の実家へと身を寄せることになった。姉が嫁ぐ中、学園に通いながらウェルカは自分の才能を伸ばしていく。
数年後、多少の問題を抱えつつ姉は懐妊。しかし、出産と同時にその命は尽きてしまう。そして残された息子をウェルカは姉に代わって育てる決意をした。そのためにはなんとしても王宮での地位を確立しなければ!
自分でも考えていたよりだいぶ話数が伸びてしまったため、こちらを姉が子を産むまでの前日譚として本編は別に作っていきたいと思います。申し訳ございません。
異世界転生ファミリー
くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?!
辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。
アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。
アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。
長男のナイトはクールで賢い美少年。
ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。
何の不思議もない家族と思われたが……
彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。
料理スキルで完璧な料理が作れるようになったから、異世界を満喫します
黒木 楓
恋愛
隣の部屋の住人というだけで、女子高生2人が行った異世界転移の儀式に私、アカネは巻き込まれてしまう。
どうやら儀式は成功したみたいで、女子高生2人は聖女や賢者といったスキルを手に入れたらしい。
巻き込まれた私のスキルは「料理」スキルだけど、それは手順を省略して完璧な料理が作れる凄いスキルだった。
転生者で1人だけ立場が悪かった私は、こき使われることを恐れてスキルの力を隠しながら過ごしていた。
そうしていたら「お前は不要だ」と言われて城から追い出されたけど――こうなったらもう、異世界を満喫するしかないでしょう。
異世界に召喚されたけど、従姉妹に嵌められて即森に捨てられました。
バナナマヨネーズ
恋愛
香澄静弥は、幼馴染で従姉妹の千歌子に嵌められて、異世界召喚されてすぐに魔の森に捨てられてしまった。しかし、静弥は森に捨てられたことを逆に人生をやり直すチャンスだと考え直した。誰も自分を知らない場所で気ままに生きると決めた静弥は、異世界召喚の際に与えられた力をフル活用して異世界生活を楽しみだした。そんなある日のことだ、魔の森に来訪者がやってきた。それから、静弥の異世界ライフはちょっとだけ騒がしくて、楽しいものへと変わっていくのだった。
全123話
※小説家になろう様にも掲載しています。
転生能無し少女のゆるっとチートな異世界交流
犬社護
ファンタジー
10歳の祝福の儀で、イリア・ランスロット伯爵令嬢は、神様からギフトを貰えなかった。その日以降、家族から【能無し・役立たず】と罵られる日々が続くも、彼女はめげることなく、3年間懸命に努力し続ける。
しかし、13歳の誕生日を迎えても、取得魔法は1個、スキルに至ってはゼロという始末。
遂に我慢の限界を超えた家族から、王都追放処分を受けてしまう。
彼女は悲しみに暮れるも一念発起し、家族から最後の餞別として貰ったお金を使い、隣国行きの列車に乗るも、今度は山間部での落雷による脱線事故が起きてしまい、その衝撃で車外へ放り出され、列車もろとも崖下へと転落していく。
転落中、彼女は前世日本人-七瀬彩奈で、12歳で水難事故に巻き込まれ死んでしまったことを思い出し、現世13歳までの記憶が走馬灯として駆け巡りながら、絶望の淵に達したところで気絶してしまう。
そんな窮地のところをランクS冒険者ベイツに助けられると、神様からギフト《異世界交流》とスキル《アニマルセラピー》を貰っていることに気づかされ、そこから神鳥ルウリと知り合い、日本の家族とも交流できたことで、人生の転機を迎えることとなる。
人は、娯楽で癒されます。
動物や従魔たちには、何もありません。
私が異世界にいる家族と交流して、動物や従魔たちに癒しを与えましょう!
チートな転生幼女の無双生活 ~そこまで言うなら無双してあげようじゃないか~
ふゆ
ファンタジー
私は死んだ。
はずだったんだけど、
「君は時空の帯から落ちてしまったんだ」
神様たちのミスでみんなと同じような輪廻転生ができなくなり、特別に記憶を持ったまま転生させてもらえることになった私、シエル。
なんと幼女になっちゃいました。
まだ転生もしないうちに神様と友達になるし、転生直後から神獣が付いたりと、チート万歳!
エーレスと呼ばれるこの世界で、シエルはどう生きるのか?
*不定期更新になります
*誤字脱字、ストーリー案があればぜひコメントしてください!
*ところどころほのぼのしてます( ^ω^ )
*小説家になろう様にも投稿させていただいています