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本編
44話 束の間の休息
列車に乗る前、私は駅のパンフレットを貰っていたので、今から乗る魔道蒸気列車の仕組みに関する情報を得たのだけど、前世の蒸気機関車の仕組みと少し似ているので驚いた。
列車は6両編成、形は地球に存在する蒸気機関車に似ているけど、動く原理が少し違う。石炭を加熱させて、蒸気を沸騰させてその圧を利用するのはほぼ同じだけど、肝心の加熱させる箇所を火の魔石に依存している。使用する魔石は、魔道具に使用されない質の悪いもののため、必ず魔力が加熱時に外へ漏れ出てしまうので、そういったものに関しては、無駄なく全て列車内を循環させ、車内の温度制御や連結部や車輪の強化、速度制御などに利用されている。
私たちはそんな魔道蒸気列車の中でも、長距離の予約者のみが入れるスイート車両、全4室からなる完全個室の1室に入ると…。
「凄い豪華…なんでキッチンがあるの? 水道も完備? ソファに、仕事用の机、簡易ベッドまである。ここ列車の中なのに…」
「へえ、100年も経過すると、科学技術も結構発展しているんだね。聖域に封印される前に見た列車には、こんなスイート部屋なんてなかったのに。完全個室なら、元の身体に戻っても構わないよね」
トーイはカーバンクル形態に戻り、ソファーに飛び乗り、窓際の方へと移動していく。
「こういった高位魔道具の殆どが、ユミルと同じ転生者が発案となって開発されています」
「私と同じ転生者が!?」
納得だよ。転生者が高度な専門知識を持っていれば、再現可能かもしれない。私には、そんな知識は無いけど。
「ユミル、感心しているけど、あなた自身もとんでもない発想で、学会に衝撃を与えることになるのよ」
アイリス様に言われても、実感が湧かない。
「規模が違い過ぎるせいで、実感が湧かないといいますか…」
「あのね。この列車は、転生者1人だけで開発されたものじゃないわ。専門分野のトップレベルの人たちが集まって構想開発されたもの。それなのに、貴方は実質1人で、蓄魔電池を構想開発して、試供品まで製作しているのだから、もっと自信を持たなきゃ」
「自信…わ…わかりました」
いやいや、自信なんて持てませんよ。モバイルバッテリーの技術を、丸パクリしただけだもん。転生者の人たちも、地球の技術を丸パクリして、この世界の文明を発展させていったのか。
私とマーカス様は寛ぐためソファーへ、アイリス様は仕事用机へ移動する。メイリンさんはキッチンへ行き、収納鞄から食器類や紅茶用の粉末を取り出して、飲み物を準備していく。
私以外の人たちが…この状況に慣れている。
私も気分を落ち着かせるため、外の景色を眺めよう。
列車の速度は不明だけど、平原を走る列車から見える景色は最高だ。日本と同じで、人が侵入しないよう、しっかりと線路に沿って、頑丈な柵が設置されていて、街道と交差する際は、踏切も設置されている。
こんな速度で走っているなら、仮に魔物が線路内に侵入してぶつかっても、逆に吹っ飛ばされるのがオチだね。横からの衝撃に関しては、障壁が機能して弾き返すこともできるから、乗客も安心して旅を堪能できる。
「そういえばマーカス様、王都にいる聖女様はこちらの事情を何処まで把握しているのですか?」
「聖女様には、全てをお伝えしています」
[聖女様には]という単語だけを強調して言ってないかな?
「他の方々には、リアテイル様ご自身がご子息ラピス様の捜索に成功し、現在子育てに励んでいると言っているはずです」
ということは、私やカーバンクルのことは一切伏せているのね。まあ、何処に裏切り者がいるのかわからない以上、迂闊に言えないか。教会ということは宗教が絡んでいるから、枢機卿とか教皇といったお偉いさんだっているはずだ。
「それで納得してくれるのですか?」
「案ずることはありません。お偉いさん方が聖女様を飛び越えて、我々に追及してくるようであれば、精霊フェニックス族による裁きの聖炎が追及者全員に投下され、消滅するだけです。無論、聖女様が他者に真実を話しても、同じ結果に到ります。精霊にとって、聖女だろうと教皇だろうと国王だろうと、ただの人なんですよ」
ふおお~~~怖いよ~~~!!
マーカス様、笑顔で怖いことをさらっと言わないでください!!
「でも、聖女様って、神様のご加護が付いているのでは? 精霊様がそんな人を殺してしまったら、神様の怒りに触れるのでは?」
「関係ありませんね。聖女になった時点では神のご加護もありますが、その後の行動次第で神や精霊に見放されてしまうと、加護というものは簡単に外れますし、聖女としての力も失います。故に、人は誰であろうとも、精霊に逆らってはいけないのです」
要は、精霊を怒らせたら死ぬってことじゃん!! とりあえず、そっちは気にしないでいいということだけは理解できたけど、カーバンクルを隷属化させた貴族の行く末が気になる。
「トーイ、カーバンクルたちは王都にいる貴族に復讐するの?」
「勿論!! 先代長も目覚め、精霊王様から許可も下りた。後は、どうやって復讐するかだね。その気になれば、血縁者全員の血液を反射で逆流させて抹殺することも可能だけど、それじゃあ面白くない。そもそも、血縁者の中には善人もいるだろうから、今はそこを選定中なのさ。終了後、奴らにはとことん惨めになってもらいたいから、徐々に苦しめていこうかなと思ってる。まあ、今の時点でスキルも魔法も封印させたから惨めに生きているだろうけどね。余程のことがない限り、今回の訪問中に、裁きが下ることはないから、ユミルは僕と一緒に観光を楽しもうよ」
う~ん、完全に楽しんでいる。
どんな裁きが下るのだろう?
「そうだね」
タウセントから王都までの所要時間は4時間ほど、アイリス様はその間に学会発表用の原稿を制限時間内に収まるよう、せっせと微調整している。完成しているとはいえ、少しでも気に入らない箇所があれば、その都度修正を加えている。彼女は、根っからの研究者だ。まずは、学会発表を成功させることに専念だけど、昨日になって、学会側から修正されたプログラム一覧の記載された本が届き、詳しい内容もわかった。
今回の総合学会は全2日の日程で、1日目午前が『薬理部門』、午後が『魔道具部門』、2日目午前が『魔法部門』、午後が『スキル部門』となっている。こういうのって、普通各分野間で催されるものだけど、今回はこの4分野において、大発見に繋がる成果を出した研究者だけが選ばれる。選出されること自体が、非常に栄誉なことであるため、応募数も多く、競争率が非常に高い。アイリス様の場合、薬理から魔道具に急な変更であるにも関わらず選ばれているということは、主催者側となる学会関係者たちも、どちらの研究成果も認めてくれたってことだ。
気になる点は、プログラムに発表者の順番だけが記載されていて、タイトルや要約がないこと。アイリス様に理由を聞くと、この学会に限り、聴衆者たちに大きなインパクトを与えたいため、あえて記載していないらしい。発表者たちが著名人であるため、そこは誰も気にしていないようだ。でも、これのせいで、『薬理部門』発表者の誰が犯人なのかわからないことだよ。
私たちの王都滞在期間は6日、1日目午後に発表するから、その日の夕方以降は、共同研究者たちとの調整に入り大忙しとなるけど、私はそこに入れない。4歳の私が介入したら、目立つ事この上ないもの。学会期間中、犯人側とアイリス様の発表で不測の事態が発生した場合、私が介入するかもしれないけれど、特に何も起こらない場合は、皆の邪魔にならないよう、トーイと2人で聴衆者側を突き通すつもりでいる。
正体不明の犯人側は、1日目午前に劣化版エリクサーの開発成功について発表する。これは普通のエリクサーと違い、必要材料が少なく、従来の制作費よりも安価で、あらゆるものを回復浄化させる効果がある。唯一のマイナスは、寿命向上の有無だ。劣化版には、寿命を延ばす効果がない。アイリス様は、参加者たちにこの発表を印象深く根付かせるため、治験という形で厄介な病気を持った患者を連れてきて、実際に治療しようと思っていたらしい。今回、犯人側はそういったことも踏まえて、全てを整えてくるはずだ。犯人側もアイリス様の動向を窺っているはずだから、王都に到着してからが本番だよ。
私も、気を引き締めて行動しよう。
列車は6両編成、形は地球に存在する蒸気機関車に似ているけど、動く原理が少し違う。石炭を加熱させて、蒸気を沸騰させてその圧を利用するのはほぼ同じだけど、肝心の加熱させる箇所を火の魔石に依存している。使用する魔石は、魔道具に使用されない質の悪いもののため、必ず魔力が加熱時に外へ漏れ出てしまうので、そういったものに関しては、無駄なく全て列車内を循環させ、車内の温度制御や連結部や車輪の強化、速度制御などに利用されている。
私たちはそんな魔道蒸気列車の中でも、長距離の予約者のみが入れるスイート車両、全4室からなる完全個室の1室に入ると…。
「凄い豪華…なんでキッチンがあるの? 水道も完備? ソファに、仕事用の机、簡易ベッドまである。ここ列車の中なのに…」
「へえ、100年も経過すると、科学技術も結構発展しているんだね。聖域に封印される前に見た列車には、こんなスイート部屋なんてなかったのに。完全個室なら、元の身体に戻っても構わないよね」
トーイはカーバンクル形態に戻り、ソファーに飛び乗り、窓際の方へと移動していく。
「こういった高位魔道具の殆どが、ユミルと同じ転生者が発案となって開発されています」
「私と同じ転生者が!?」
納得だよ。転生者が高度な専門知識を持っていれば、再現可能かもしれない。私には、そんな知識は無いけど。
「ユミル、感心しているけど、あなた自身もとんでもない発想で、学会に衝撃を与えることになるのよ」
アイリス様に言われても、実感が湧かない。
「規模が違い過ぎるせいで、実感が湧かないといいますか…」
「あのね。この列車は、転生者1人だけで開発されたものじゃないわ。専門分野のトップレベルの人たちが集まって構想開発されたもの。それなのに、貴方は実質1人で、蓄魔電池を構想開発して、試供品まで製作しているのだから、もっと自信を持たなきゃ」
「自信…わ…わかりました」
いやいや、自信なんて持てませんよ。モバイルバッテリーの技術を、丸パクリしただけだもん。転生者の人たちも、地球の技術を丸パクリして、この世界の文明を発展させていったのか。
私とマーカス様は寛ぐためソファーへ、アイリス様は仕事用机へ移動する。メイリンさんはキッチンへ行き、収納鞄から食器類や紅茶用の粉末を取り出して、飲み物を準備していく。
私以外の人たちが…この状況に慣れている。
私も気分を落ち着かせるため、外の景色を眺めよう。
列車の速度は不明だけど、平原を走る列車から見える景色は最高だ。日本と同じで、人が侵入しないよう、しっかりと線路に沿って、頑丈な柵が設置されていて、街道と交差する際は、踏切も設置されている。
こんな速度で走っているなら、仮に魔物が線路内に侵入してぶつかっても、逆に吹っ飛ばされるのがオチだね。横からの衝撃に関しては、障壁が機能して弾き返すこともできるから、乗客も安心して旅を堪能できる。
「そういえばマーカス様、王都にいる聖女様はこちらの事情を何処まで把握しているのですか?」
「聖女様には、全てをお伝えしています」
[聖女様には]という単語だけを強調して言ってないかな?
「他の方々には、リアテイル様ご自身がご子息ラピス様の捜索に成功し、現在子育てに励んでいると言っているはずです」
ということは、私やカーバンクルのことは一切伏せているのね。まあ、何処に裏切り者がいるのかわからない以上、迂闊に言えないか。教会ということは宗教が絡んでいるから、枢機卿とか教皇といったお偉いさんだっているはずだ。
「それで納得してくれるのですか?」
「案ずることはありません。お偉いさん方が聖女様を飛び越えて、我々に追及してくるようであれば、精霊フェニックス族による裁きの聖炎が追及者全員に投下され、消滅するだけです。無論、聖女様が他者に真実を話しても、同じ結果に到ります。精霊にとって、聖女だろうと教皇だろうと国王だろうと、ただの人なんですよ」
ふおお~~~怖いよ~~~!!
マーカス様、笑顔で怖いことをさらっと言わないでください!!
「でも、聖女様って、神様のご加護が付いているのでは? 精霊様がそんな人を殺してしまったら、神様の怒りに触れるのでは?」
「関係ありませんね。聖女になった時点では神のご加護もありますが、その後の行動次第で神や精霊に見放されてしまうと、加護というものは簡単に外れますし、聖女としての力も失います。故に、人は誰であろうとも、精霊に逆らってはいけないのです」
要は、精霊を怒らせたら死ぬってことじゃん!! とりあえず、そっちは気にしないでいいということだけは理解できたけど、カーバンクルを隷属化させた貴族の行く末が気になる。
「トーイ、カーバンクルたちは王都にいる貴族に復讐するの?」
「勿論!! 先代長も目覚め、精霊王様から許可も下りた。後は、どうやって復讐するかだね。その気になれば、血縁者全員の血液を反射で逆流させて抹殺することも可能だけど、それじゃあ面白くない。そもそも、血縁者の中には善人もいるだろうから、今はそこを選定中なのさ。終了後、奴らにはとことん惨めになってもらいたいから、徐々に苦しめていこうかなと思ってる。まあ、今の時点でスキルも魔法も封印させたから惨めに生きているだろうけどね。余程のことがない限り、今回の訪問中に、裁きが下ることはないから、ユミルは僕と一緒に観光を楽しもうよ」
う~ん、完全に楽しんでいる。
どんな裁きが下るのだろう?
「そうだね」
タウセントから王都までの所要時間は4時間ほど、アイリス様はその間に学会発表用の原稿を制限時間内に収まるよう、せっせと微調整している。完成しているとはいえ、少しでも気に入らない箇所があれば、その都度修正を加えている。彼女は、根っからの研究者だ。まずは、学会発表を成功させることに専念だけど、昨日になって、学会側から修正されたプログラム一覧の記載された本が届き、詳しい内容もわかった。
今回の総合学会は全2日の日程で、1日目午前が『薬理部門』、午後が『魔道具部門』、2日目午前が『魔法部門』、午後が『スキル部門』となっている。こういうのって、普通各分野間で催されるものだけど、今回はこの4分野において、大発見に繋がる成果を出した研究者だけが選ばれる。選出されること自体が、非常に栄誉なことであるため、応募数も多く、競争率が非常に高い。アイリス様の場合、薬理から魔道具に急な変更であるにも関わらず選ばれているということは、主催者側となる学会関係者たちも、どちらの研究成果も認めてくれたってことだ。
気になる点は、プログラムに発表者の順番だけが記載されていて、タイトルや要約がないこと。アイリス様に理由を聞くと、この学会に限り、聴衆者たちに大きなインパクトを与えたいため、あえて記載していないらしい。発表者たちが著名人であるため、そこは誰も気にしていないようだ。でも、これのせいで、『薬理部門』発表者の誰が犯人なのかわからないことだよ。
私たちの王都滞在期間は6日、1日目午後に発表するから、その日の夕方以降は、共同研究者たちとの調整に入り大忙しとなるけど、私はそこに入れない。4歳の私が介入したら、目立つ事この上ないもの。学会期間中、犯人側とアイリス様の発表で不測の事態が発生した場合、私が介入するかもしれないけれど、特に何も起こらない場合は、皆の邪魔にならないよう、トーイと2人で聴衆者側を突き通すつもりでいる。
正体不明の犯人側は、1日目午前に劣化版エリクサーの開発成功について発表する。これは普通のエリクサーと違い、必要材料が少なく、従来の制作費よりも安価で、あらゆるものを回復浄化させる効果がある。唯一のマイナスは、寿命向上の有無だ。劣化版には、寿命を延ばす効果がない。アイリス様は、参加者たちにこの発表を印象深く根付かせるため、治験という形で厄介な病気を持った患者を連れてきて、実際に治療しようと思っていたらしい。今回、犯人側はそういったことも踏まえて、全てを整えてくるはずだ。犯人側もアイリス様の動向を窺っているはずだから、王都に到着してからが本番だよ。
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