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番外 R ズィークと
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「ちょ、ちょっと、ずぃーく……んっ」
ズィークに抱きしめられたかと思う間もなく、ヴィクトリアは唇を塞がれた。シーツ一枚の心もとない薄い布越しに、病弱な身体を健康にするために鍛えた硬い肉体が、彼女を狭い檻に閉じ込めようとしている。
「リア、リア……ずっと、ずっと待ってたんだ。君が成人するまではって。君は、無自覚にフェロモンを出して他の雄を魅了していくし焦った。君は知らなかっただろうけど、僕は、茶色の羽毛が抜けて大人の羽が見え隠れするたびに、自分を抑えるのに必死だったんだ」
「ぷ、はぁ……!」
ヴィクトリアが、唇が空いた時に息をするものの、きつく躰を締め付けられており絶え絶えになっているため苦しい。興奮しきったズィークが落ち着くまでの間、目を白黒させながら彼のなすがままにされていた。
「はぁ、リア。きれいだ。かわいい。もうたまんない」
「ズィーク」
人化したばかりのうえ、伝説のビィノにそっくりだという事実をまともに受け入れられなかったヴィクトリアも、途中から彼が漏らした言葉を理解していた。
(ずっと、彼に発情されていたのね。本当に、わたくしのことを愛してくれていたんだ……嬉しい)
キングペンギンの種族は少ない。それに王宮では彼以外の同世代のコウテイペンギンたちに煙たがられていたのもあり、同情もあって側にいてくれたんだと思っていた。だけど、こうして自身に魅力があると、言葉や気持ちだけでなく、本能でも示してくれて、今まで感じたことのない幸せな感情と、むずむずするようななんとも言えない気持ちが湧き出た。
「ズィーク、好き。わたくし、ずっと、あなたのことを好きだったの」
「リアよりも、僕のほうがもっと好きだ。愛してる」
しどけない姿の愛する女性に縋りつかれ、留まれる男がペンギン界にいるだろうか。いや、どんな世界の、どの種族の男とて、止まれないだろう。
ふるりと身体を震わせ、ズィークは彼女を横抱きにするとベッドに運んだ。
本性の姿では、たったまま眠るためベッドは不要だ。だが、いつ人化してもおかしくないため、彼女の部屋の奥には、シングルベッドが備え付けられている。
そこに彼女を横たえ、自分もその横に寝ようとすると、ズィークの体はベッドの端ぎりぎりだ。
「ズィーク、落ちちゃうわ」
「リア、落ちないように、重くしないから上に乗ってもいい?」
今から彼が何をしようとしているのか、彼女は正確に判断していた。獣化状態でいたすカップルも多いが、おそらくはこの姿のまま自分を組み敷くつもりなのだと思い、顔を真赤にさせたまま小さくうなづく。
羞恥のあまり彼の目を見ることができない。ぎゅっと目をつぶっていると、身体にまとわりついていたシーツが剥ぎ取られた。
「リア、ああなんて美しいんだ。僕、まったく余裕がなくてごめん。僕もだけど、リアも初めてだよね。ねぇ、リア。どっちの姿でするのがいいかな?」
「……聞かないで。ズィークと一緒にいられるのなら、どんな姿だって……」
「リア!」
獣化状態のままだと、うつ伏せのお尻に彼が乗っかり、背後から子作りをするだけだ。人化状態だと、柔らかい唇や手足を存分に使えるし、見つめ合ったままゆっくりふたりの初めての瞬間を味わえる。
本能のまま雄々しくすばやく彼女と結ばれる獣化状態か、はたまた人化状態か。
ズィークは、コンマ一秒ほど考えたあと、このままの姿で彼女の肌に手を触れさせたのである。
「あ、ああ」
散々堪能した彼女の唇は、いくら味わっても満足することなどできない。だが、他の部分も味わい尽くしたいと、キスを落としたあと、名残惜しそうにそこから離れる。
「甘い……」
どこもかしこもふんわりとしていて、極上のスイーツのようだ。自分に向かって立ち上がる柔らかな胸の先端に、口をすぼめて加えると、舌先でそれを転がした。
早く暴かれたいとばかりに密に濡れている足の付け根が、芳醇な雄を刺激する香りとともにズィークを誘う。その香りに導かれるまま、軽く開いた内ももに指を滑らせた。
「リア、慣れていない僕の手でも受け入れる準備が整ったようだね。嬉しいよ」
「やだやだ、あんまり言わないで。わたくし、どうしたらいいのか」
「うん、リアはそのままでいいよ。僕に任せて」
熱く柔い彼女の内に、血管が浮くほど猛りきったズィークの硬い機関棒が、狭く暗いトンネルをかき分けて進む。
「ああっ! ズィーくぅ、もう、無理よぉ」
「狭い……リア、力を抜いて。無理じゃないから。ほら、少しずつ入ってる」
しっかりほぐさないと女性は苦しいだけだと聞いていたズィークは、彼女が痛がったりした時に触ると良いと聞いていた、結合部の少し上にある粒を触った。しかし、濡れていない指でぐりぐり触られてしまったものだから、ヴィクトリアは痛さのあまり彼を押しのけようと必死にじたばたしてしまう。
「い、いたい! いたいってば、ズィークやめ、やめてぇ!」
「リア、ご、ごめん。でも、初めては痛いものらしいから少しがまんして」
「我慢できるならがまんしてるー。でも、もう無理、無理無理。もう、やだあ!」
本気で泣き出した彼女の姿に、入って間もない彼の棒がやや小さくなる。さっきまで無我夢中で彼女を雄々しく蹂躙したいとはりきっていたズィークだったが、これ以上愛する人を悲しませたくない。
結局、1.2分ほど悩みに悩んで、行為をやめたくない気持ちよりも、またリベンジするほうに心の天秤が揺れ動いたため、彼の天国から出て行ったのである。
やめてくれて嬉しいと、ズィークの優しさに感動してうっとりする妻(確定の予定)。ズィークは、閉じた瞼にキスをしながら、中途半端に子作りを中断された男として微妙に高ぶりっぱなしの部分と心を持て余しつつ、昼過ぎにショーリが訪れるまで、苦痛と楽園の狭間の時間を過ごしたのであった。
ズィークに抱きしめられたかと思う間もなく、ヴィクトリアは唇を塞がれた。シーツ一枚の心もとない薄い布越しに、病弱な身体を健康にするために鍛えた硬い肉体が、彼女を狭い檻に閉じ込めようとしている。
「リア、リア……ずっと、ずっと待ってたんだ。君が成人するまではって。君は、無自覚にフェロモンを出して他の雄を魅了していくし焦った。君は知らなかっただろうけど、僕は、茶色の羽毛が抜けて大人の羽が見え隠れするたびに、自分を抑えるのに必死だったんだ」
「ぷ、はぁ……!」
ヴィクトリアが、唇が空いた時に息をするものの、きつく躰を締め付けられており絶え絶えになっているため苦しい。興奮しきったズィークが落ち着くまでの間、目を白黒させながら彼のなすがままにされていた。
「はぁ、リア。きれいだ。かわいい。もうたまんない」
「ズィーク」
人化したばかりのうえ、伝説のビィノにそっくりだという事実をまともに受け入れられなかったヴィクトリアも、途中から彼が漏らした言葉を理解していた。
(ずっと、彼に発情されていたのね。本当に、わたくしのことを愛してくれていたんだ……嬉しい)
キングペンギンの種族は少ない。それに王宮では彼以外の同世代のコウテイペンギンたちに煙たがられていたのもあり、同情もあって側にいてくれたんだと思っていた。だけど、こうして自身に魅力があると、言葉や気持ちだけでなく、本能でも示してくれて、今まで感じたことのない幸せな感情と、むずむずするようななんとも言えない気持ちが湧き出た。
「ズィーク、好き。わたくし、ずっと、あなたのことを好きだったの」
「リアよりも、僕のほうがもっと好きだ。愛してる」
しどけない姿の愛する女性に縋りつかれ、留まれる男がペンギン界にいるだろうか。いや、どんな世界の、どの種族の男とて、止まれないだろう。
ふるりと身体を震わせ、ズィークは彼女を横抱きにするとベッドに運んだ。
本性の姿では、たったまま眠るためベッドは不要だ。だが、いつ人化してもおかしくないため、彼女の部屋の奥には、シングルベッドが備え付けられている。
そこに彼女を横たえ、自分もその横に寝ようとすると、ズィークの体はベッドの端ぎりぎりだ。
「ズィーク、落ちちゃうわ」
「リア、落ちないように、重くしないから上に乗ってもいい?」
今から彼が何をしようとしているのか、彼女は正確に判断していた。獣化状態でいたすカップルも多いが、おそらくはこの姿のまま自分を組み敷くつもりなのだと思い、顔を真赤にさせたまま小さくうなづく。
羞恥のあまり彼の目を見ることができない。ぎゅっと目をつぶっていると、身体にまとわりついていたシーツが剥ぎ取られた。
「リア、ああなんて美しいんだ。僕、まったく余裕がなくてごめん。僕もだけど、リアも初めてだよね。ねぇ、リア。どっちの姿でするのがいいかな?」
「……聞かないで。ズィークと一緒にいられるのなら、どんな姿だって……」
「リア!」
獣化状態のままだと、うつ伏せのお尻に彼が乗っかり、背後から子作りをするだけだ。人化状態だと、柔らかい唇や手足を存分に使えるし、見つめ合ったままゆっくりふたりの初めての瞬間を味わえる。
本能のまま雄々しくすばやく彼女と結ばれる獣化状態か、はたまた人化状態か。
ズィークは、コンマ一秒ほど考えたあと、このままの姿で彼女の肌に手を触れさせたのである。
「あ、ああ」
散々堪能した彼女の唇は、いくら味わっても満足することなどできない。だが、他の部分も味わい尽くしたいと、キスを落としたあと、名残惜しそうにそこから離れる。
「甘い……」
どこもかしこもふんわりとしていて、極上のスイーツのようだ。自分に向かって立ち上がる柔らかな胸の先端に、口をすぼめて加えると、舌先でそれを転がした。
早く暴かれたいとばかりに密に濡れている足の付け根が、芳醇な雄を刺激する香りとともにズィークを誘う。その香りに導かれるまま、軽く開いた内ももに指を滑らせた。
「リア、慣れていない僕の手でも受け入れる準備が整ったようだね。嬉しいよ」
「やだやだ、あんまり言わないで。わたくし、どうしたらいいのか」
「うん、リアはそのままでいいよ。僕に任せて」
熱く柔い彼女の内に、血管が浮くほど猛りきったズィークの硬い機関棒が、狭く暗いトンネルをかき分けて進む。
「ああっ! ズィーくぅ、もう、無理よぉ」
「狭い……リア、力を抜いて。無理じゃないから。ほら、少しずつ入ってる」
しっかりほぐさないと女性は苦しいだけだと聞いていたズィークは、彼女が痛がったりした時に触ると良いと聞いていた、結合部の少し上にある粒を触った。しかし、濡れていない指でぐりぐり触られてしまったものだから、ヴィクトリアは痛さのあまり彼を押しのけようと必死にじたばたしてしまう。
「い、いたい! いたいってば、ズィークやめ、やめてぇ!」
「リア、ご、ごめん。でも、初めては痛いものらしいから少しがまんして」
「我慢できるならがまんしてるー。でも、もう無理、無理無理。もう、やだあ!」
本気で泣き出した彼女の姿に、入って間もない彼の棒がやや小さくなる。さっきまで無我夢中で彼女を雄々しく蹂躙したいとはりきっていたズィークだったが、これ以上愛する人を悲しませたくない。
結局、1.2分ほど悩みに悩んで、行為をやめたくない気持ちよりも、またリベンジするほうに心の天秤が揺れ動いたため、彼の天国から出て行ったのである。
やめてくれて嬉しいと、ズィークの優しさに感動してうっとりする妻(確定の予定)。ズィークは、閉じた瞼にキスをしながら、中途半端に子作りを中断された男として微妙に高ぶりっぱなしの部分と心を持て余しつつ、昼過ぎにショーリが訪れるまで、苦痛と楽園の狭間の時間を過ごしたのであった。
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