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私の大好きな人 ※
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初めての夜に、レンジさんに2時間くらい前戯で翻弄された。いよいよ彼の大きすぎる棒が私の中に入って来た時には、そこはトロトロに蕩けきっていて痛みなんて全くなかった。
体を揺さぶられて、恥ずかしいから声なんて出したくないのに、勝手に口からいやらしい声が漏れた。熱い彼の肌と汗を伸ばした手に感じて、私の中の普段の常識が全てふっとんだ。始まって暫くの間感じていた恥ずかしい気持よりも、もう行為とレンジさんだけに夢中になって縋り付く。
彼の腰の動きがぴたりと止まった。一際大きく彼のが膨らんだかと思うと、お腹の中に熱い物がじわーっと広がった気がした。レンジさんが私の中でイってくれたのだとわかりとても幸せな気持ちになった。
嬉しい……
「レンジさん、大好き」
「モモカ、愛して……」
ぎゅっと抱きしめられて、嬉しい気持で彼を抱きしめようとしたところ、彼が目を閉じて、突然ぴくりとも動かなくなった。
「レンジさん⁈ レンジさん、しっかりしてぇ!」
今の今まで私を愛してくれていた人が、まだ繋がっているというのに私をきつく抱きしめたまま動かない。一生懸命呼び続けるけれど、一向に目を開けてくれないし、何かあったのかと思うと悲しくてどうしようかともうパニックになった。
「レンジさん! レンジさぁん! やだ、やだぁ……。お願い、目を覚まして……!」
完全に硬直している。大きな体の重さがずどんと私に圧し掛かる。取り敢えず起き上がりたいのに、がっしり掴まれた彼の腕からは逃れられなかった。
まさか……まさか……
あれほど熱が上昇しきっていた温度も急降下し、心もなにもかも完全に冷えた。自分の心臓の音が速いような、でもとても遅いような感覚がして気持ちが悪い。
折角結ばれたばかりだというのに、こんなのってない。幸せが待ってるって言ってたのに、嘘つき寸借詐欺師の神様はやっぱり大嘘つきだ。私の世界のあの神様はあてにはできない。
だから、前の世界の声だけ聞こえたおばあちゃんの神様と、この世界の神様に一生懸命祈った。
「やだ、やだぁ……神様、異世界の神様。お願いです、私の事はどうなってもいいからレンジさんを助けてください。レンジさん、レンジさぁん……グスッ、グスッ」
ああ、転移してきたのなら、こういう時に人を助ける事のできる魔法が欲しかった。願いをひとつって言われたけど、弟の事を願った事すら今は後悔しかない。こんなことなら、あの時点に戻ってレンジさんを助けるための力が欲しいと言い直しに行くのに。
どれほど泣き叫んでもレンジさんは動いてくれなかった。この家には私とレンジさんしかいない。今の状況を察知してくれる人なんていないだろう。
絶望が私を襲う。下からでも心臓をマッサージ出来ないものかと思うけど、腕が彼に絡まれてしまって手首がパタパタ出来るくらいしか動かない。
「ん……あ……」
すると、10分ほど経った頃に、レンジさんが目を開けてくれた。
「レンジさん!」
ああ、きっと異世界の神様がレンジさんを生き返らせてくれたんだ!
前の世界のおばあちゃん神様と異世界の神様に感謝しつつ、少し緩めてくれた腕の中から抜け出して彼をベッドに寝かせた。
「あー、モモカ。夢じゃないよな」
「うんうん……うわぁん……良かった、良かったぁ!」
「モモカ、泣いているのか? どうした?」
「だって、だって……レンジさんったら突然こと切れたみたいにカチコチになって動かなくなったから、私、わたしぃ……うぇっ、うううっ……!」
「モモカ、知らなかったのか……そうだよな。モモカは人間だから俺たち獣人の事なんかわからないのに、俺にとって当たり前すぎるからと言って説明していなかった。心配かけてすまない」
「あたり前? 何の事? ぐすっ」
私がこんなにも心配しているのに、当のレンジさんはあっけらかんとしている。不思議に思って彼を見上げると、いつものように優しさいっぱいの瞳で私を見つめてキスをしてくれた。
「俺たちハムスター獣人は、男は一度果てたら意識を失う。その時、子作りを成功させるために女性を離さないように硬直するんだ」
「え? さっきみたいに?」
「ああ。一晩に何度も果てる種族もいるらしいが、俺たちは基本的に一度だけだから、その一度に全てをかける。本性のままだと外敵に襲われるから長くても1分程度だが、人化していると数分から10分強ほど」
私は、ハムスターの交尾は見た事がなかった。山で野生の虫や獣、犬や猫についてくらいしかしらない。ハムスターは人に飼われているし、まさかそんな習性があったなんてとびっくりした。
「じゃあ、今後もレンジさんはさっきみたいになっちゃうの?」
「体力も魔力もかなり消耗するから安全のためにもなるべく一度のほうがいい。勿論、モモカが物足りないのなら、時間をおいて数度は出来ると思うが……」
体力も魔力もかなり消耗するって、ほとんど死にかけていたじゃない。さっきのレンジさんの姿を思いだして身震いした。
「レンジさんにそんなに無理して貰わなくても大丈夫! それよりも元気でずっと側にいてくれたほうがいいもの」
「そうか? 遠慮せずとも。なんなら今からでももう一回。たっぷりモモカを愛して……」
「ううん、本当に満足なの」
今度は、長い長い長すぎる前戯がまた始まるのかと思うと全力で遠慮した。あれを何度もとなると私も持たない。それに、レンジさんの体に負担がかかるような行為は一度がいいと本気で思った。
「うーん、ビィノ様たちは一晩に何度も満足させたというペンギンの王の日記があったから、俺はもう充分満足なんだが、モモカだけでも今から……」
今からぁ? いえ、いいです。いらないです。本当にご遠慮します!
「ううん、本当の本当にいいから。さっき、私も、レンジさん以上にぃ……」
「俺以上に?」
うー、恥ずかしい。言いづらい。なんだって初めての日にこんな問答になったのか。でも、きちんと言わなきゃ、また指や舌で数時間されそう……。
レンジさんもレンジさんだ。絶対に私が言いたい事をわかってて聞いているよね?
「き、きもち、よかった、から! だから、もう幸せすぎて、この気持ちのままレンジさんの隣で眠りたいの」
もう、やぶれかぶれだ。ほとんど叫ぶようにそう言うと、レンジさんが体を震わせてとても嬉しそうに私を抱きしめてくれた。
「モモカ……、愛している!」
その日はレンジさんが、横に向いて私をバックハグした状態で朝を迎えた。一度しかしていないのに、翌朝の私は全身筋肉痛で一歩歩くのもぷるぷる震えるから、レンジさんがずっと抱っこして移動した。
食堂では膝の上で、レンジさんが食べさせようとまでしてくる。使用人の皆さんは気を利かせてふたりきりにしてくれたけど、すれ違いざまに微笑んでくれるのが恥ずかしくてどうしていいやらわからなかった。
年明けまでその家で過ごしてから王都に帰った。一緒に来てくれた騎士たちに、恋人ができた人がひとりもいなかったのはお約束だろう。
春に王都で式をあげる。再会はその時になるからレンジさんのご家族との別れが悲しくて、皆とひとりひとり抱き合った。お義父さんやスカットさんとは、レンジさんがヤキモチのあまり睨みつけるから握手だけ。それだけでも、彼はむぅっとしていた。
嫉妬深すぎるかもしれないけれど、私だってレンジさんに女性が近づいたらすごくヤキモチを焼くだろうし、愛されてるって実感できて嬉しい。
住む家は、騎士団長のレンジさんの寮が一番利便がいいのと、護衛のしやすさの関係であの場所のまま。手狭だろうと言う事で、余った敷地にどーんと大きな家を王様からプレゼントされた。内装や家具はレンジさんの実家が、使用人の手配は大学の聖職者たちがしてくれた。
翌年、私はかわいい女の子を産んだ。ハムスターの姿だったから、人間のきつい産道で潰されないか心配だったけれど、魔法で保護されて元気よく産まれて来てくれた。当然モフモフなんてなかったけれど、ちっさくて可愛い。指先ほどの大きさなのに、一所懸命動く様子に、ハラハラドキドキしつつ、慣れない育児に東奔西走する勢いであっという間に月日が経過した。
1歳くらいまで人間と同じくらいのペースだったのに、たった数日で赤ちゃんから3歳くらいに成長したのはびっくりした。ハムスターってテリトリー意識が高いから、数日で親や兄弟姉妹を威嚇するくらい成長が早いんだっけ。
そういえば、ザックくんも赤ちゃんだったのに、再会した時は幼児みたいにしっかりしていたなと思いだした。
え? 私、子供に威嚇されちゃう?
そんなのはイヤって思っていたら、レンジさんだけ威嚇されて、私には甘えん坊のまま。かわいい娘やその後に産まれた息子たちのプチ(?)反抗期は、レンジさんにだけ。レンジさんは子供たちの反抗期の度に指に穴が開いた。そのあと、しょんぼりして私に甘えて来て、それはもう長ーーーーーーーーーーい時間、前戯でへとへとになるほど愛された。
長女が10歳になった頃、いとこのザックくんに逆プロポーズした。「結婚直前にモモカに色目を使っただけでなく、娘まで誑かしたな!」と怒ったレンジさんがザックくんに決闘を申し込んだりと大賑わいの、とても幸せな毎日を送っている。
1000円取られたまんまの寸借詐欺のおじいちゃん神様に、色々あったけれど、今はとても幸せですってお礼のようなお祈りをした時、大空にひときわ大きな虹がかかったのであった。
R18 寸借詐欺にまんまと引っ掛かったところ、異世界に飛ばされてしまいました ──完
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
次回作は、昨年ご要望のあったお話です。クリプレガチャのスピンオフのざまあなしのストーリーとなります。時期外れだったため投稿を控えていたものになります。なんせ仕事が忙しすぎる状況でして下書きは昨年のうちに完了しているのですが見直しする時間すらままならないので申し訳ないですが、来週からスタートする予定です。
ご縁がありましたらどうぞよろしくお願いいたします。
体を揺さぶられて、恥ずかしいから声なんて出したくないのに、勝手に口からいやらしい声が漏れた。熱い彼の肌と汗を伸ばした手に感じて、私の中の普段の常識が全てふっとんだ。始まって暫くの間感じていた恥ずかしい気持よりも、もう行為とレンジさんだけに夢中になって縋り付く。
彼の腰の動きがぴたりと止まった。一際大きく彼のが膨らんだかと思うと、お腹の中に熱い物がじわーっと広がった気がした。レンジさんが私の中でイってくれたのだとわかりとても幸せな気持ちになった。
嬉しい……
「レンジさん、大好き」
「モモカ、愛して……」
ぎゅっと抱きしめられて、嬉しい気持で彼を抱きしめようとしたところ、彼が目を閉じて、突然ぴくりとも動かなくなった。
「レンジさん⁈ レンジさん、しっかりしてぇ!」
今の今まで私を愛してくれていた人が、まだ繋がっているというのに私をきつく抱きしめたまま動かない。一生懸命呼び続けるけれど、一向に目を開けてくれないし、何かあったのかと思うと悲しくてどうしようかともうパニックになった。
「レンジさん! レンジさぁん! やだ、やだぁ……。お願い、目を覚まして……!」
完全に硬直している。大きな体の重さがずどんと私に圧し掛かる。取り敢えず起き上がりたいのに、がっしり掴まれた彼の腕からは逃れられなかった。
まさか……まさか……
あれほど熱が上昇しきっていた温度も急降下し、心もなにもかも完全に冷えた。自分の心臓の音が速いような、でもとても遅いような感覚がして気持ちが悪い。
折角結ばれたばかりだというのに、こんなのってない。幸せが待ってるって言ってたのに、嘘つき寸借詐欺師の神様はやっぱり大嘘つきだ。私の世界のあの神様はあてにはできない。
だから、前の世界の声だけ聞こえたおばあちゃんの神様と、この世界の神様に一生懸命祈った。
「やだ、やだぁ……神様、異世界の神様。お願いです、私の事はどうなってもいいからレンジさんを助けてください。レンジさん、レンジさぁん……グスッ、グスッ」
ああ、転移してきたのなら、こういう時に人を助ける事のできる魔法が欲しかった。願いをひとつって言われたけど、弟の事を願った事すら今は後悔しかない。こんなことなら、あの時点に戻ってレンジさんを助けるための力が欲しいと言い直しに行くのに。
どれほど泣き叫んでもレンジさんは動いてくれなかった。この家には私とレンジさんしかいない。今の状況を察知してくれる人なんていないだろう。
絶望が私を襲う。下からでも心臓をマッサージ出来ないものかと思うけど、腕が彼に絡まれてしまって手首がパタパタ出来るくらいしか動かない。
「ん……あ……」
すると、10分ほど経った頃に、レンジさんが目を開けてくれた。
「レンジさん!」
ああ、きっと異世界の神様がレンジさんを生き返らせてくれたんだ!
前の世界のおばあちゃん神様と異世界の神様に感謝しつつ、少し緩めてくれた腕の中から抜け出して彼をベッドに寝かせた。
「あー、モモカ。夢じゃないよな」
「うんうん……うわぁん……良かった、良かったぁ!」
「モモカ、泣いているのか? どうした?」
「だって、だって……レンジさんったら突然こと切れたみたいにカチコチになって動かなくなったから、私、わたしぃ……うぇっ、うううっ……!」
「モモカ、知らなかったのか……そうだよな。モモカは人間だから俺たち獣人の事なんかわからないのに、俺にとって当たり前すぎるからと言って説明していなかった。心配かけてすまない」
「あたり前? 何の事? ぐすっ」
私がこんなにも心配しているのに、当のレンジさんはあっけらかんとしている。不思議に思って彼を見上げると、いつものように優しさいっぱいの瞳で私を見つめてキスをしてくれた。
「俺たちハムスター獣人は、男は一度果てたら意識を失う。その時、子作りを成功させるために女性を離さないように硬直するんだ」
「え? さっきみたいに?」
「ああ。一晩に何度も果てる種族もいるらしいが、俺たちは基本的に一度だけだから、その一度に全てをかける。本性のままだと外敵に襲われるから長くても1分程度だが、人化していると数分から10分強ほど」
私は、ハムスターの交尾は見た事がなかった。山で野生の虫や獣、犬や猫についてくらいしかしらない。ハムスターは人に飼われているし、まさかそんな習性があったなんてとびっくりした。
「じゃあ、今後もレンジさんはさっきみたいになっちゃうの?」
「体力も魔力もかなり消耗するから安全のためにもなるべく一度のほうがいい。勿論、モモカが物足りないのなら、時間をおいて数度は出来ると思うが……」
体力も魔力もかなり消耗するって、ほとんど死にかけていたじゃない。さっきのレンジさんの姿を思いだして身震いした。
「レンジさんにそんなに無理して貰わなくても大丈夫! それよりも元気でずっと側にいてくれたほうがいいもの」
「そうか? 遠慮せずとも。なんなら今からでももう一回。たっぷりモモカを愛して……」
「ううん、本当に満足なの」
今度は、長い長い長すぎる前戯がまた始まるのかと思うと全力で遠慮した。あれを何度もとなると私も持たない。それに、レンジさんの体に負担がかかるような行為は一度がいいと本気で思った。
「うーん、ビィノ様たちは一晩に何度も満足させたというペンギンの王の日記があったから、俺はもう充分満足なんだが、モモカだけでも今から……」
今からぁ? いえ、いいです。いらないです。本当にご遠慮します!
「ううん、本当の本当にいいから。さっき、私も、レンジさん以上にぃ……」
「俺以上に?」
うー、恥ずかしい。言いづらい。なんだって初めての日にこんな問答になったのか。でも、きちんと言わなきゃ、また指や舌で数時間されそう……。
レンジさんもレンジさんだ。絶対に私が言いたい事をわかってて聞いているよね?
「き、きもち、よかった、から! だから、もう幸せすぎて、この気持ちのままレンジさんの隣で眠りたいの」
もう、やぶれかぶれだ。ほとんど叫ぶようにそう言うと、レンジさんが体を震わせてとても嬉しそうに私を抱きしめてくれた。
「モモカ……、愛している!」
その日はレンジさんが、横に向いて私をバックハグした状態で朝を迎えた。一度しかしていないのに、翌朝の私は全身筋肉痛で一歩歩くのもぷるぷる震えるから、レンジさんがずっと抱っこして移動した。
食堂では膝の上で、レンジさんが食べさせようとまでしてくる。使用人の皆さんは気を利かせてふたりきりにしてくれたけど、すれ違いざまに微笑んでくれるのが恥ずかしくてどうしていいやらわからなかった。
年明けまでその家で過ごしてから王都に帰った。一緒に来てくれた騎士たちに、恋人ができた人がひとりもいなかったのはお約束だろう。
春に王都で式をあげる。再会はその時になるからレンジさんのご家族との別れが悲しくて、皆とひとりひとり抱き合った。お義父さんやスカットさんとは、レンジさんがヤキモチのあまり睨みつけるから握手だけ。それだけでも、彼はむぅっとしていた。
嫉妬深すぎるかもしれないけれど、私だってレンジさんに女性が近づいたらすごくヤキモチを焼くだろうし、愛されてるって実感できて嬉しい。
住む家は、騎士団長のレンジさんの寮が一番利便がいいのと、護衛のしやすさの関係であの場所のまま。手狭だろうと言う事で、余った敷地にどーんと大きな家を王様からプレゼントされた。内装や家具はレンジさんの実家が、使用人の手配は大学の聖職者たちがしてくれた。
翌年、私はかわいい女の子を産んだ。ハムスターの姿だったから、人間のきつい産道で潰されないか心配だったけれど、魔法で保護されて元気よく産まれて来てくれた。当然モフモフなんてなかったけれど、ちっさくて可愛い。指先ほどの大きさなのに、一所懸命動く様子に、ハラハラドキドキしつつ、慣れない育児に東奔西走する勢いであっという間に月日が経過した。
1歳くらいまで人間と同じくらいのペースだったのに、たった数日で赤ちゃんから3歳くらいに成長したのはびっくりした。ハムスターってテリトリー意識が高いから、数日で親や兄弟姉妹を威嚇するくらい成長が早いんだっけ。
そういえば、ザックくんも赤ちゃんだったのに、再会した時は幼児みたいにしっかりしていたなと思いだした。
え? 私、子供に威嚇されちゃう?
そんなのはイヤって思っていたら、レンジさんだけ威嚇されて、私には甘えん坊のまま。かわいい娘やその後に産まれた息子たちのプチ(?)反抗期は、レンジさんにだけ。レンジさんは子供たちの反抗期の度に指に穴が開いた。そのあと、しょんぼりして私に甘えて来て、それはもう長ーーーーーーーーーーい時間、前戯でへとへとになるほど愛された。
長女が10歳になった頃、いとこのザックくんに逆プロポーズした。「結婚直前にモモカに色目を使っただけでなく、娘まで誑かしたな!」と怒ったレンジさんがザックくんに決闘を申し込んだりと大賑わいの、とても幸せな毎日を送っている。
1000円取られたまんまの寸借詐欺のおじいちゃん神様に、色々あったけれど、今はとても幸せですってお礼のようなお祈りをした時、大空にひときわ大きな虹がかかったのであった。
R18 寸借詐欺にまんまと引っ掛かったところ、異世界に飛ばされてしまいました ──完
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
次回作は、昨年ご要望のあったお話です。クリプレガチャのスピンオフのざまあなしのストーリーとなります。時期外れだったため投稿を控えていたものになります。なんせ仕事が忙しすぎる状況でして下書きは昨年のうちに完了しているのですが見直しする時間すらままならないので申し訳ないですが、来週からスタートする予定です。
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