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※※※※ここから※※※※までは前作の最終回とかぶります。文章の改稿は少ししています。
あれは、いつの頃だっただろうか。いつも兄や姉たちと元気よく走り回り遊んでいる子供たちから離れて本を小さな手で抱えては野草と見比べていた時──
「なんだよ、また本なんか片手に一人でこんなとこに来て。せっかく俺たちが来てんだからさ、皆がいる所に戻ろうぜ」
「あ……」
まだ小さくヴァレリーとそれほど背の変わらないロランは、いつもヴァレリーを遊びに誘いに来ては仲間にいれてやろうとやってくる。ところが、力加減がわからないのか、乱暴に手を取られたために大事な本を落としてしまう。昨日降った雨のため、ぬかるんだ泥の中に沈み、汚れた本を見つめて彼女の目があっという間に透明の水でいっぱいになった。
「……あっ。…………そ、外なんかに本を持ってくるからなんだぞ! なんだよ、そんな本!」
ロランが、一瞬申し訳ないかのように眉をハノ字にした。けれども、何も言わずに本だけを見つめて涙をポタポタと落とす彼女が自分を見てくれない事にイライラして、大きな声をあげてヴァレリーが悪いのだと責めてしまう。
そこに、フラットが隣国との定例会のために連れて来ている養子に迎えた、現王の3番目に生まれた男の子がやってきた。彼の義父母は、ヴァレリーの両親と仲が良い。ヴァレリーの父はどことなく彼の義父に対してわずかに距離を取っている感じもするけれど、母親同士は学生の頃からの親友として長い間交流を深めている。
「やあ、二人とも、いないから探したよ。皆、心配しているから帰ろうか」
彼らよりも3つ年上の少年は、養父にも似た容貌で彼の子だと言われてもなんら違和感がない。
「ヴァレリー、ほら。本は持って帰ったら修復してくれる大人がいるから大丈夫だよ」
「グスッ……フレドお兄様……」
フレドと呼ばれた少年は、泥の中にあった本をそっと取り上げると、着ていたジャケットに包み涙を流すヴァレリーを安心させるように微笑む。
「フレデリック様はそんな事をなさらず、ここは俺に任せてどうか皆の所に早くお戻りください!」
「そんな訳にはいかないだろう? さあ、ロランも。一緒に戻ろう」
フレデリックが優しくヴァレリーの手を握り、彼女に合わせてゆっくり歩いて行く。ヴァレリーは嬉しそうに、いつも優しい兄のような存在のフレデリックを見上げて涙を止めた。
「ヴァレリー、もう泣かないでね。きっときれいになるから」
「うん、フレドお兄様」
「……」
ロランは、二人のやや後ろから、恨めしそうにその握られた手を見ていた。ぎゅっと拳を作ったあと、どんっとヴァレリーの小さな背を押す。
「きゃあ!」
「ロラン? ヴァレリー大丈夫かい? ほら、立ち上がって」
ロランが押した事でヴァレリーは前につんのめる。折角離れた二人の手が再び、さっきよりも強く握られた。
「い、いつまでも、本を読んでおけばいいんだ! とろとろしちゃってさ! ばーか!」
ロランが、イライラしたまま悪態をつき、そのまま去って行った。ヴァレリーは再び大きな目からぽろぽろ涙を流し始めてしまい、フレデリックが泣き止むまで優しく彼女を慰め続けたのであった。
※※※※
ヴァレリーは、小さな頃を思い出して、自分に意地悪をしてきたロランをじっと見つめる。そう、ずっとそんな感じだった。学園に入学してからは、流石に大人になりつつあったからか、自分に対しても他の令嬢よりも多少気の置けない感じでつっけんどんのような態度もあったが、あからさまな意地悪をしてくることはなくなったのである。
しょっちゅう自分の所に来る彼は、時々ドキっと胸が一瞬はねてしまうほどカッコよくなったとは思う。だけど、地味な自分と彼とではあまりにも不釣り合いだし、自分の事を嫌っていると思っていたので寝耳に水のような彼の求婚が信じられずにとまどう気持ちでいっぱいだ。
「なんで、って。そりゃ……。お、お前の事が好きだからに決まってるだろう?」
「うそ……」
「嘘なもんか。小さい頃からずっと好きだった」
「だって、小さな頃は意地悪ばかりされてきたわ? 学園では、私の事をよろしく頼むって両親から言われていたからしょうがなく面倒を見てくれていただけでしょう?」
「……それは、小さい頃はごめん。でも、いつも本を読んで俺に構ってくれなかったから……本じゃなく俺を見て欲しかったんだ。子供の頃の事は、その……。素直になれなくて、泣かしてごめん」
小さな頃の、素直になれない好きな子いじめをしていた自分の行いに対して多少の自己嫌悪を感じたのかロランが頭を下げて謝罪した。ヴァレリーは、まだ信じられない思いで素敵で逞しく変化した青年をまじまじと見る。
「小さな頃だけじゃないわ?」
「え……?」
「学園でも、私が避けているのにわざわざ近寄って来ては、本を取り上げて頭を叩いてきたじゃない……。無理に意地悪な子たちの所に連れていかれたりしたもの……」
「だって、それは。お前が令嬢たちに打ち解けられず遠巻きにされていたのは、本ばかりで引っ込み思案だから。だから、お前の良い所を知ってもらえばあの子たちも分かってくれると思って」
「……頼んでない」
ロランは、学園で孤立して令嬢たちから敬遠されているヴァレリーをなんとかしてあげたかった。彼の前ではあからさまな態度を取らないため、善良で可愛らしい令嬢たちが、ロランに贔屓にされているヴァレリ―の事を嫉妬して陰湿ないじめをしているなど思いもしない。
ヴァレリーは、ずっと思っていた事を口にし出すと止まらなくなった。彼は素敵だとは思う。こうして求婚されたのが夢のようで嬉しい気持もあった。だけど、された過去の出来事が、はいそうですか。よろしくお願いします、と易々彼の求婚に応える事を拒んでしまう。
「いつ、私がロラン様にそんな事を頼んだの? 毎日毎日、貴方が私に構うから、あの子たちがもっと私に意地悪をしてくるのに。放っておいてって何回も言ったわ。でも、ちっとも私の言う事なんて聞いてくれずに、手をひっぱられて……」
思いもかけないヴァレリーの言葉を聞いて、ロランは二の句が告げられなくなる。学園での彼女は、ロランから見たら少しぎこちないながらも嬉しそうに自分に笑いかけていたのもあり、なんだかんだで照れながら了承されるだろうと高をくくっていた。
可愛らしく微笑んで、頷く彼女を抱きしめてその足で辺境伯に結婚の許可を得る事しか頭になかったのである。
「ロラン様は親切でそうしてくれたつもりなんだと思うけれど、……正直なところを言うと、ありがた迷惑だったの。令嬢たちの所に連れていかれて貴方が去った後、どんな目に私があったか知りもしないで……」
「は? 彼女たちと笑い合っていたしヴァレリーの事を仲良くしたいって言っていたけど……お前が誘っても一人でどこかにいってしまうって彼女たちは悲しそうにしていたぞ?」
「……」
確かに、彼女たちはロランにはそう言っていただろう。だが、影でヴァレリーを馬鹿にして意地悪をしてきたのは事実だ。巧妙に話をされていたから騙されていたようなものかもしれない。それでも、ヴァレリーが真実を訴えればもっと意地悪が酷くなるためになかなか言い出せないのをいいことに、彼女たちの言い分だけを鵜呑みにしていたのかと呆れてしまう。
──貴方以外の男の子たちは気付いていたわよ……!
卒業後は彼女たちと社交以外で会う事はない。そもそも、王都でくらす彼女たちと辺境で過ごすヴァレリーとは二度と合わない令嬢もいるだろう。この際何もかもぶちまけてどれほど辛かったのか訴えようと口を開こうとした時、
「そこまでだよ、二人とも。周囲が見ている。声はそこまで聞こえてなさそうだけどね。折角のお祝いの日だ。落ち着こうか」
と、二人の会話を断ち切るかのように声がかけられた。
ヒートアップして周囲の視線に全く気づく事無く言い合っていた事に気付いた二人はバツが悪そうに口を閉ざして、突然の闖入者に頭を下げた。
「フレデリック様、お久しぶりです」
「フレデリック様、ごきげんよう。お見苦しい所をお見せして申し訳ございません」
フレデリックは、彼らの3つ年上の青年だ。彼は現王の第三子であり元王子で、子がいない王弟である公爵家に幼い頃から養子として入り、いずれその地を受け継ぐ予定である。
彼は、すらりとした体躯で、父にも養父にも似てとても麗しい。彼もまた、ロランと同じように令嬢たちが放ってはおかない存在だ。
ヴァレリーは、学園に入学するまではロランとこのフレデリック二人と一緒にいる事が多かったために、彼らを狙う令嬢たちの敵意に晒されるはめになったのである。
兄や姉と違い美しくもなく社交性に乏しい地味で根暗な子が、たかが幼馴染というだけで人気の二人を独り占めしている、と。
「ああ、二人ともそんな風に畏まらなくていいから。ロラン、ヴァレリー、二人とも卒業おめでとう」
「ありがとうございます」
「ありがとうございます」
今も、会場中から突き刺さるような悪意の籠った視線がヴァレリーに突き刺さる。できるなら、このままどこかに逃げ去りたいと思い、フレデリックの祝辞に礼を返しつつドレスの中で少し足が出口に向かっていた。
あれは、いつの頃だっただろうか。いつも兄や姉たちと元気よく走り回り遊んでいる子供たちから離れて本を小さな手で抱えては野草と見比べていた時──
「なんだよ、また本なんか片手に一人でこんなとこに来て。せっかく俺たちが来てんだからさ、皆がいる所に戻ろうぜ」
「あ……」
まだ小さくヴァレリーとそれほど背の変わらないロランは、いつもヴァレリーを遊びに誘いに来ては仲間にいれてやろうとやってくる。ところが、力加減がわからないのか、乱暴に手を取られたために大事な本を落としてしまう。昨日降った雨のため、ぬかるんだ泥の中に沈み、汚れた本を見つめて彼女の目があっという間に透明の水でいっぱいになった。
「……あっ。…………そ、外なんかに本を持ってくるからなんだぞ! なんだよ、そんな本!」
ロランが、一瞬申し訳ないかのように眉をハノ字にした。けれども、何も言わずに本だけを見つめて涙をポタポタと落とす彼女が自分を見てくれない事にイライラして、大きな声をあげてヴァレリーが悪いのだと責めてしまう。
そこに、フラットが隣国との定例会のために連れて来ている養子に迎えた、現王の3番目に生まれた男の子がやってきた。彼の義父母は、ヴァレリーの両親と仲が良い。ヴァレリーの父はどことなく彼の義父に対してわずかに距離を取っている感じもするけれど、母親同士は学生の頃からの親友として長い間交流を深めている。
「やあ、二人とも、いないから探したよ。皆、心配しているから帰ろうか」
彼らよりも3つ年上の少年は、養父にも似た容貌で彼の子だと言われてもなんら違和感がない。
「ヴァレリー、ほら。本は持って帰ったら修復してくれる大人がいるから大丈夫だよ」
「グスッ……フレドお兄様……」
フレドと呼ばれた少年は、泥の中にあった本をそっと取り上げると、着ていたジャケットに包み涙を流すヴァレリーを安心させるように微笑む。
「フレデリック様はそんな事をなさらず、ここは俺に任せてどうか皆の所に早くお戻りください!」
「そんな訳にはいかないだろう? さあ、ロランも。一緒に戻ろう」
フレデリックが優しくヴァレリーの手を握り、彼女に合わせてゆっくり歩いて行く。ヴァレリーは嬉しそうに、いつも優しい兄のような存在のフレデリックを見上げて涙を止めた。
「ヴァレリー、もう泣かないでね。きっときれいになるから」
「うん、フレドお兄様」
「……」
ロランは、二人のやや後ろから、恨めしそうにその握られた手を見ていた。ぎゅっと拳を作ったあと、どんっとヴァレリーの小さな背を押す。
「きゃあ!」
「ロラン? ヴァレリー大丈夫かい? ほら、立ち上がって」
ロランが押した事でヴァレリーは前につんのめる。折角離れた二人の手が再び、さっきよりも強く握られた。
「い、いつまでも、本を読んでおけばいいんだ! とろとろしちゃってさ! ばーか!」
ロランが、イライラしたまま悪態をつき、そのまま去って行った。ヴァレリーは再び大きな目からぽろぽろ涙を流し始めてしまい、フレデリックが泣き止むまで優しく彼女を慰め続けたのであった。
※※※※
ヴァレリーは、小さな頃を思い出して、自分に意地悪をしてきたロランをじっと見つめる。そう、ずっとそんな感じだった。学園に入学してからは、流石に大人になりつつあったからか、自分に対しても他の令嬢よりも多少気の置けない感じでつっけんどんのような態度もあったが、あからさまな意地悪をしてくることはなくなったのである。
しょっちゅう自分の所に来る彼は、時々ドキっと胸が一瞬はねてしまうほどカッコよくなったとは思う。だけど、地味な自分と彼とではあまりにも不釣り合いだし、自分の事を嫌っていると思っていたので寝耳に水のような彼の求婚が信じられずにとまどう気持ちでいっぱいだ。
「なんで、って。そりゃ……。お、お前の事が好きだからに決まってるだろう?」
「うそ……」
「嘘なもんか。小さい頃からずっと好きだった」
「だって、小さな頃は意地悪ばかりされてきたわ? 学園では、私の事をよろしく頼むって両親から言われていたからしょうがなく面倒を見てくれていただけでしょう?」
「……それは、小さい頃はごめん。でも、いつも本を読んで俺に構ってくれなかったから……本じゃなく俺を見て欲しかったんだ。子供の頃の事は、その……。素直になれなくて、泣かしてごめん」
小さな頃の、素直になれない好きな子いじめをしていた自分の行いに対して多少の自己嫌悪を感じたのかロランが頭を下げて謝罪した。ヴァレリーは、まだ信じられない思いで素敵で逞しく変化した青年をまじまじと見る。
「小さな頃だけじゃないわ?」
「え……?」
「学園でも、私が避けているのにわざわざ近寄って来ては、本を取り上げて頭を叩いてきたじゃない……。無理に意地悪な子たちの所に連れていかれたりしたもの……」
「だって、それは。お前が令嬢たちに打ち解けられず遠巻きにされていたのは、本ばかりで引っ込み思案だから。だから、お前の良い所を知ってもらえばあの子たちも分かってくれると思って」
「……頼んでない」
ロランは、学園で孤立して令嬢たちから敬遠されているヴァレリーをなんとかしてあげたかった。彼の前ではあからさまな態度を取らないため、善良で可愛らしい令嬢たちが、ロランに贔屓にされているヴァレリ―の事を嫉妬して陰湿ないじめをしているなど思いもしない。
ヴァレリーは、ずっと思っていた事を口にし出すと止まらなくなった。彼は素敵だとは思う。こうして求婚されたのが夢のようで嬉しい気持もあった。だけど、された過去の出来事が、はいそうですか。よろしくお願いします、と易々彼の求婚に応える事を拒んでしまう。
「いつ、私がロラン様にそんな事を頼んだの? 毎日毎日、貴方が私に構うから、あの子たちがもっと私に意地悪をしてくるのに。放っておいてって何回も言ったわ。でも、ちっとも私の言う事なんて聞いてくれずに、手をひっぱられて……」
思いもかけないヴァレリーの言葉を聞いて、ロランは二の句が告げられなくなる。学園での彼女は、ロランから見たら少しぎこちないながらも嬉しそうに自分に笑いかけていたのもあり、なんだかんだで照れながら了承されるだろうと高をくくっていた。
可愛らしく微笑んで、頷く彼女を抱きしめてその足で辺境伯に結婚の許可を得る事しか頭になかったのである。
「ロラン様は親切でそうしてくれたつもりなんだと思うけれど、……正直なところを言うと、ありがた迷惑だったの。令嬢たちの所に連れていかれて貴方が去った後、どんな目に私があったか知りもしないで……」
「は? 彼女たちと笑い合っていたしヴァレリーの事を仲良くしたいって言っていたけど……お前が誘っても一人でどこかにいってしまうって彼女たちは悲しそうにしていたぞ?」
「……」
確かに、彼女たちはロランにはそう言っていただろう。だが、影でヴァレリーを馬鹿にして意地悪をしてきたのは事実だ。巧妙に話をされていたから騙されていたようなものかもしれない。それでも、ヴァレリーが真実を訴えればもっと意地悪が酷くなるためになかなか言い出せないのをいいことに、彼女たちの言い分だけを鵜呑みにしていたのかと呆れてしまう。
──貴方以外の男の子たちは気付いていたわよ……!
卒業後は彼女たちと社交以外で会う事はない。そもそも、王都でくらす彼女たちと辺境で過ごすヴァレリーとは二度と合わない令嬢もいるだろう。この際何もかもぶちまけてどれほど辛かったのか訴えようと口を開こうとした時、
「そこまでだよ、二人とも。周囲が見ている。声はそこまで聞こえてなさそうだけどね。折角のお祝いの日だ。落ち着こうか」
と、二人の会話を断ち切るかのように声がかけられた。
ヒートアップして周囲の視線に全く気づく事無く言い合っていた事に気付いた二人はバツが悪そうに口を閉ざして、突然の闖入者に頭を下げた。
「フレデリック様、お久しぶりです」
「フレデリック様、ごきげんよう。お見苦しい所をお見せして申し訳ございません」
フレデリックは、彼らの3つ年上の青年だ。彼は現王の第三子であり元王子で、子がいない王弟である公爵家に幼い頃から養子として入り、いずれその地を受け継ぐ予定である。
彼は、すらりとした体躯で、父にも養父にも似てとても麗しい。彼もまた、ロランと同じように令嬢たちが放ってはおかない存在だ。
ヴァレリーは、学園に入学するまではロランとこのフレデリック二人と一緒にいる事が多かったために、彼らを狙う令嬢たちの敵意に晒されるはめになったのである。
兄や姉と違い美しくもなく社交性に乏しい地味で根暗な子が、たかが幼馴染というだけで人気の二人を独り占めしている、と。
「ああ、二人ともそんな風に畏まらなくていいから。ロラン、ヴァレリー、二人とも卒業おめでとう」
「ありがとうございます」
「ありがとうございます」
今も、会場中から突き刺さるような悪意の籠った視線がヴァレリーに突き刺さる。できるなら、このままどこかに逃げ去りたいと思い、フレデリックの祝辞に礼を返しつつドレスの中で少し足が出口に向かっていた。
応援ありがとうございます!
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