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第39話 美丈夫出来上がり
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お姉様に抱っこされながら、しばらく待ちましたが。
お兄様の絶叫が耳に届くも、わたくしはこれ以上何も出来ませんのでじっとしているしか出来ません。リデル様がお兄様のおそばにおりますし、わたくしはわたくしのすべきことを一旦終わったので待つしかありませんもの。
虹の染料となるはずの、『穢れ』。
それが、大昔から代替わりされても『イリスの血族』の皆様にあったということは……ため込んでいた分、余程の激痛を感じてしまうのでしょう。血縁の可能性のある、わたくしは自分にかけても痛みどころかすっきりしましたのに??
「……もしかして。水場とかお風呂の方が優しく終わるのでは」
「まあ、姫様。そうですの?」
「可能性としてですが。ここに、水は」
「……ないですね。水桶も」
「でも、まだ」
お兄様の絶叫は終わるかどうかの息切れ状態。さすがに、お姉様と一緒に振り返りますと、リデル様は布と交互に見ていましたのでそちらは大丈夫のご様子。
陛下方のときは、近くに仕事場である神殿があったことで水場が近かったのですが。こちらは城内でもさらに奥の部屋でしかない。なので、お姉様が苦しみながら穢れを吐き出したのも無理がありません。
なので、お兄様が絶叫するほどの痛みに耐える……のも、大変だったでしょうに。
振り返った時に見えましたが、眼帯で隠していた目の布が落ちていまして……綺麗な新緑の瞳が潤んでいてもそこにありました。両目とも、同じ色の瞳ですわ!!
「……うまくいったが、方法が荒っぽくなってしまう。身内以外の場合、難しいな」
「はぁ……はぁ。抜けたか?」
「おそらく、全部だが。……ああ、レティ。もう大丈夫だ」
「……お兄様、あのすみません」
「へ?」
「ん?」
「手や顔はともかく、酷い箇所にある穢れの場合……水場が近くにあると、移しやすいと気づきましたの」
「「…………」」
「姫様ご自身の穢れは、お風呂で落としましたし。国布の方も考えれば、湖や大河が必要ですから」
「……先に気づいてほしかったぜ」
「……申し訳ありません」
物凄く痛かったでしょうに、わたくし……まだまだ『洗濯』から上位互換の『聖浄』だと認識不足なところが多いですわ!!
「逆に、ディーくらいので気づけて良かったと思おう。神官や司祭らでは年齢のこともあるから、これは危険だな」
「おい。俺はどうでもいい扱いにすんな!!?」
「そうは言っていないだろう。レティ、流石にこの方法はあまりよくない。沐浴させた直後に、付着した水とか湯でも可能だろうか?」
「お、おそらく……ですが、水場の方が大丈夫だと思いますわ。穢れでも『汚れ』ですから、水やお湯は『洗い流す』のに必要です」
「……そうか。司祭には個人浴のスペースで実践してみるのもいいだろう」
「じっちゃんには、気遣いした方がいいだろ。……リル、縄頼むわ」
「はい」
しかし、お兄様は眼帯をお付けの頃から勇ましい方だと思っていましたけれど。ただ一つ、欠損箇所を直しただけで……お姉様と並べば絵になるような恋人同士!ですわ!! 絵心があれば、是非ともキャンパスに残したいところですけれど……わたくし、そこまでの技能はありませんわぁ。残念ですの。
「しかし、魔眼であった穢れでこんなにも……か」
リデル様がお持ちだった白い布には、波紋ではなく『雨模様』のような虹の模様が美しい染め上がりに。お姉様の吐き出した穢れは……と探しましたが、どこにもありませんの。
「お姉様から出た穢れは……?」
「ディーのと合わさって、ここに刻まれた。法則はわからないが、下手に触らない方がいいからな。これでとりあえずよかった」
「……よう、ございましたわ」
今回の反省を振り返り、ほかの方へのお仕事も……と思いましたが。負担が大きいのは穢れを持つ側も、とのことで旅立ちの前には司祭様だけになりましたの。それは、明日になりましたわ。
お兄様の絶叫が耳に届くも、わたくしはこれ以上何も出来ませんのでじっとしているしか出来ません。リデル様がお兄様のおそばにおりますし、わたくしはわたくしのすべきことを一旦終わったので待つしかありませんもの。
虹の染料となるはずの、『穢れ』。
それが、大昔から代替わりされても『イリスの血族』の皆様にあったということは……ため込んでいた分、余程の激痛を感じてしまうのでしょう。血縁の可能性のある、わたくしは自分にかけても痛みどころかすっきりしましたのに??
「……もしかして。水場とかお風呂の方が優しく終わるのでは」
「まあ、姫様。そうですの?」
「可能性としてですが。ここに、水は」
「……ないですね。水桶も」
「でも、まだ」
お兄様の絶叫は終わるかどうかの息切れ状態。さすがに、お姉様と一緒に振り返りますと、リデル様は布と交互に見ていましたのでそちらは大丈夫のご様子。
陛下方のときは、近くに仕事場である神殿があったことで水場が近かったのですが。こちらは城内でもさらに奥の部屋でしかない。なので、お姉様が苦しみながら穢れを吐き出したのも無理がありません。
なので、お兄様が絶叫するほどの痛みに耐える……のも、大変だったでしょうに。
振り返った時に見えましたが、眼帯で隠していた目の布が落ちていまして……綺麗な新緑の瞳が潤んでいてもそこにありました。両目とも、同じ色の瞳ですわ!!
「……うまくいったが、方法が荒っぽくなってしまう。身内以外の場合、難しいな」
「はぁ……はぁ。抜けたか?」
「おそらく、全部だが。……ああ、レティ。もう大丈夫だ」
「……お兄様、あのすみません」
「へ?」
「ん?」
「手や顔はともかく、酷い箇所にある穢れの場合……水場が近くにあると、移しやすいと気づきましたの」
「「…………」」
「姫様ご自身の穢れは、お風呂で落としましたし。国布の方も考えれば、湖や大河が必要ですから」
「……先に気づいてほしかったぜ」
「……申し訳ありません」
物凄く痛かったでしょうに、わたくし……まだまだ『洗濯』から上位互換の『聖浄』だと認識不足なところが多いですわ!!
「逆に、ディーくらいので気づけて良かったと思おう。神官や司祭らでは年齢のこともあるから、これは危険だな」
「おい。俺はどうでもいい扱いにすんな!!?」
「そうは言っていないだろう。レティ、流石にこの方法はあまりよくない。沐浴させた直後に、付着した水とか湯でも可能だろうか?」
「お、おそらく……ですが、水場の方が大丈夫だと思いますわ。穢れでも『汚れ』ですから、水やお湯は『洗い流す』のに必要です」
「……そうか。司祭には個人浴のスペースで実践してみるのもいいだろう」
「じっちゃんには、気遣いした方がいいだろ。……リル、縄頼むわ」
「はい」
しかし、お兄様は眼帯をお付けの頃から勇ましい方だと思っていましたけれど。ただ一つ、欠損箇所を直しただけで……お姉様と並べば絵になるような恋人同士!ですわ!! 絵心があれば、是非ともキャンパスに残したいところですけれど……わたくし、そこまでの技能はありませんわぁ。残念ですの。
「しかし、魔眼であった穢れでこんなにも……か」
リデル様がお持ちだった白い布には、波紋ではなく『雨模様』のような虹の模様が美しい染め上がりに。お姉様の吐き出した穢れは……と探しましたが、どこにもありませんの。
「お姉様から出た穢れは……?」
「ディーのと合わさって、ここに刻まれた。法則はわからないが、下手に触らない方がいいからな。これでとりあえずよかった」
「……よう、ございましたわ」
今回の反省を振り返り、ほかの方へのお仕事も……と思いましたが。負担が大きいのは穢れを持つ側も、とのことで旅立ちの前には司祭様だけになりましたの。それは、明日になりましたわ。
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