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第43話 旅路のはじまり
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毎日きちんとご飯をいただき、旅に必要な知識と技術を日々学んでいくわたくしでしたが。
アーストに保護されて半月後の今日、リデル様とお城を旅立つことになりましたの!! 旅の最初ということで、二か所ほど浄化をお手伝いすることになりましたわ!
「今回は馬車でなく、移動に『方陣』を使おうと思う」
リデル様がお城の城門近くまで案内してくださいましたが、兵士らが交代で管理しているのか……模様が様々に描かれている石畳がありましたわ。周りには、魔法の松明が浮かんでいましたの。
「リデル。準備は整っているぜ」
隻眼がなくなったディルスお兄様が待っていてくださいましたわ。魔眼というのはなくなっていないそうですが、わたくしのスキルで穢れは完全になくなったとかでお姉様との婚姻も早くなるそうですの。それは喜ばしいことですわ。
「北から南へ、まずはあの『繭殿』だな」
「それがいい。俺にもスキルがありゃ、浄化の順番はそうするな」
場所はよくわかりませんが、リデル様には少しずつ覚えていこうとおっしゃられましたので。そこはゆっくりとお勉強のようです。ここで何回も質問しては移動時間が遅れるだけですもの。
方陣と呼ばれた石畳の真ん中に移動すれば、淡い緑の光が強くなって吸い込まれるような気分になりましたが。リデル様が今回は、と手を握ってくださっていたので離れる心配はありませんの!
「レティ。しっかりつかまっていてくれ」
「はい!」
「土産は酒にしてくれ」
「考えておく」
お兄様との会話が終わるあたりで、光が強くなっていきますが。その強さに目を閉じると、あたたかい腕に引き寄せられるような動きが?
目を開けたときには、もう移動が完了していたのか……城門でない場所の、同じような石畳がある場所でリデル様に抱き着いていましたわ!?
「……リデル、さま?」
「すまない。ひょっとしたら、方陣の魔力が強くて弾き飛ばされると思ってな。……引き寄せてしまったが、痛かったか?」
「い、いいえ。痛くはありません」
「そうか。移動は無事に成功したようだ」
移動のためですね!そうですね!と自分に言い聞かせ、腕の力が緩んだあたりで離れましたわ。だってだって!服越しでもたくましい筋肉が凄かったんですもの!! わたくし、ふしだらな女には思われたくありませんから!!
「……ここは、アーストのどこかですか?」
気を紛らわすのに、今度はこれからのことを質問させていただきましたが。リデル様は『ああ』と返答をくださいました。方陣を調べていたようですが、わたくしの質問にはきちんと答えてくださるようです。
「さっき、ディーとも話した『繭殿』というところに近い場所だ」
「まゆ……どの?」
「イリス全体の穢れを受けている聖獣の卵……とされているばしょがアーストだと四か所あってな。その穢れをレティのスキルで浄化すれば……俺たちの推測では、おそらく卵が孵るかと思っているんだ」
「せいじゅう?」
「クロノ様の配下になり得る、と伝承では伝えられているが。あれ以降、レティとも接触がないのならミディスト国の封印をどうするかで手いっぱいかもしれない」
「……封印。ですか」
「俺たちが自分の威勢でしてしまったが。あれはあれで、よかったんだ。レティを貶す以上に、国の悪評も結構多かったんだ」
「……そうですの?」
「ああ。俺はレティに救われたことで、今があると思っている。レティはイリス国にとっても俺にとっても必要な存在だ。今は自信を持っていい」
「はい!」
あの国での仕打ちがすべてではないのであれば、今の生活がいつか普通になるのを受け入れるまで。そのために、浄化につながるスキルの使いこなしも頑張らなくてはいけませんわ。リデル様は確認を終えたのかわたくしに手を、と差し伸べてくださったのでもちろんと自分のを重ねましたの。
アーストに保護されて半月後の今日、リデル様とお城を旅立つことになりましたの!! 旅の最初ということで、二か所ほど浄化をお手伝いすることになりましたわ!
「今回は馬車でなく、移動に『方陣』を使おうと思う」
リデル様がお城の城門近くまで案内してくださいましたが、兵士らが交代で管理しているのか……模様が様々に描かれている石畳がありましたわ。周りには、魔法の松明が浮かんでいましたの。
「リデル。準備は整っているぜ」
隻眼がなくなったディルスお兄様が待っていてくださいましたわ。魔眼というのはなくなっていないそうですが、わたくしのスキルで穢れは完全になくなったとかでお姉様との婚姻も早くなるそうですの。それは喜ばしいことですわ。
「北から南へ、まずはあの『繭殿』だな」
「それがいい。俺にもスキルがありゃ、浄化の順番はそうするな」
場所はよくわかりませんが、リデル様には少しずつ覚えていこうとおっしゃられましたので。そこはゆっくりとお勉強のようです。ここで何回も質問しては移動時間が遅れるだけですもの。
方陣と呼ばれた石畳の真ん中に移動すれば、淡い緑の光が強くなって吸い込まれるような気分になりましたが。リデル様が今回は、と手を握ってくださっていたので離れる心配はありませんの!
「レティ。しっかりつかまっていてくれ」
「はい!」
「土産は酒にしてくれ」
「考えておく」
お兄様との会話が終わるあたりで、光が強くなっていきますが。その強さに目を閉じると、あたたかい腕に引き寄せられるような動きが?
目を開けたときには、もう移動が完了していたのか……城門でない場所の、同じような石畳がある場所でリデル様に抱き着いていましたわ!?
「……リデル、さま?」
「すまない。ひょっとしたら、方陣の魔力が強くて弾き飛ばされると思ってな。……引き寄せてしまったが、痛かったか?」
「い、いいえ。痛くはありません」
「そうか。移動は無事に成功したようだ」
移動のためですね!そうですね!と自分に言い聞かせ、腕の力が緩んだあたりで離れましたわ。だってだって!服越しでもたくましい筋肉が凄かったんですもの!! わたくし、ふしだらな女には思われたくありませんから!!
「……ここは、アーストのどこかですか?」
気を紛らわすのに、今度はこれからのことを質問させていただきましたが。リデル様は『ああ』と返答をくださいました。方陣を調べていたようですが、わたくしの質問にはきちんと答えてくださるようです。
「さっき、ディーとも話した『繭殿』というところに近い場所だ」
「まゆ……どの?」
「イリス全体の穢れを受けている聖獣の卵……とされているばしょがアーストだと四か所あってな。その穢れをレティのスキルで浄化すれば……俺たちの推測では、おそらく卵が孵るかと思っているんだ」
「せいじゅう?」
「クロノ様の配下になり得る、と伝承では伝えられているが。あれ以降、レティとも接触がないのならミディスト国の封印をどうするかで手いっぱいかもしれない」
「……封印。ですか」
「俺たちが自分の威勢でしてしまったが。あれはあれで、よかったんだ。レティを貶す以上に、国の悪評も結構多かったんだ」
「……そうですの?」
「ああ。俺はレティに救われたことで、今があると思っている。レティはイリス国にとっても俺にとっても必要な存在だ。今は自信を持っていい」
「はい!」
あの国での仕打ちがすべてではないのであれば、今の生活がいつか普通になるのを受け入れるまで。そのために、浄化につながるスキルの使いこなしも頑張らなくてはいけませんわ。リデル様は確認を終えたのかわたくしに手を、と差し伸べてくださったのでもちろんと自分のを重ねましたの。
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