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第三章 交わる記憶
085.チーズと蜂蜜のデザートパン-①
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僕は首を傾げながら視線をセヴィルさんに向けると、彼は少し肩を落としていた。
「カッツを焼くと言う発想は基本ないと思われていたからな」
「シュレ……削ったのを乗せて焼くだけですのに?」
焼いてカリカリと焦げたり、蒸す以上に伸びるチーズの匂いは堪らないのに。
「……そうだね。パンに混ぜ込んだり、オムレツに削ったのを包む以外はおつまみに食べたりとかが普通だからかな?」
「想像がつかねぇぞ、そのピッツァっつーの」
いったいどんなご想像されてるのか。
ところで、段々と料理長さん'sの後ろに人だかりが出来ていくのは何故に?
「リチェルカーレ料理長が頭抱えるってよっぽどだよね?」
「カッツを焼くって、お嬢ちゃんどう言う地域で育ったんだろ?」
「閣下は平然としてるから召し上がられたんだろうけど」
などなどのひそひそ声が。
ここでイシャールさんの眉間に皺が寄っていった。
「お前ら仕事ほっぽって何集まってやがんだ⁉︎ 今忙しくねぇからって、ここは常に動いてんだろ‼︎」
「「「「「す、すみませーん‼︎」」」」」
イシャールさんの怒号にコックさん達が退散していっちゃった。
「騒がしくて悪りぃな、カティア」
「い、いえ」
ちょっと笑いそうになったのは内緒だけど。
「しかし、今日も作られたんですよね?」
「ああ、ユティリウスや四凶の勢いが止まらないくらいな?」
「ユティとあのゴツい四凶とかがか?………………面白れぇな、カティア」
「ほぇ?」
どこに面白い要素が?
それとイシャールさんの口端がだんだんと上がっていくのに冷や汗が止まんないのは何故?
「作ってもらえねぇか? そのピッツァっての」
「ぇええええぇえ⁉︎」
僕今の格好では無理だよ⁉︎
「イシャール、カティアは今城内を案内している途中だ。また日取りを決めてからにしろ」
「んだよ。着替えはお前がさせればいいだろ?」
「……たしか仕込みとやらが時間がかかるのだろう?」
セヴィルさんの問いかけに僕はこくこくと機械人形のように頷いた。
「ああ、そう言えばパンのようなものとおっしゃってましたからね。生地の仕込みがかな?」
「あと、ソースも、ですが」
そっちは冷却魔法使えば大丈夫っちゃ大丈夫だけど、生地に関しては時間操作の魔法は僕が使えないから無理。
「ちぇ。時間操作はあんましねぇ方がいいからしょーがねぇな」
「で、カティアちゃんは下層調理場の何が知りたいのかな?」
不貞腐れたお顔のイシャールさんの横にミュラドさんがしゃがんできた。
これは聞いていいチャンスだ!
「大体の日替わりメニューの一覧とかが知りたいですね。あとは、今の時間帯に女性が多いらしいですからお茶のお供に何があるのかなとか?」
「………………閣下、カティアちゃんは80歳前後ですよね?」
「まあ、たしかな?」
「受け答えが100歳以下に見えねぇぞ」
ついつい上層の時の感覚で質問しちゃったよ……。
今朝のサイノスさんと出会って指摘されたのが普通だってこと忘れれてました。また冷や汗がだばだば背中を伝っていっちゃう。
「へ、変なことき、聞いちゃいましたか?」
「ああ、おかしくはないよ? ただ、その年頃の割に結構しっかりしてるんだなぁと思ってね」
「下町は置いとくにして、貴族のボンボンや嬢ちゃん達とかは行儀見習いはあっても直接的に内容は聞こうとしねぇもんな」
「……あまりカティアを追い詰めるな」
「せ、セヴィルさん」
僕が冷や汗状態なのを見かねて、セヴィルさんが頭をぽんぽんと撫でてくださいました。
「とりあえず、カティアの質問に答えるんだ」
「あ、は、はい。メニューでしたね。今週のでよければ一覧がたしか…………あ、あった」
「俺んとこのもちょうど持ってたな?」
お二人が取り出してくださったのはここ一週間のメニュー表のものでした。
語学力は大して上がってないけど、食材名はフィーさんに結構叩き込まれたから多分大丈夫!
まずはミュラドさんの方から受け取りました。
(揚げ物かムニエル、サラダ、パンにフルーツが日替わりで色々違う感じだなぁ)
まさに学食と言うか社食の感じだ。
煮物がないのはここが日本じゃないから無理もない。
かと言って、栄養バランスが悪いわけじゃなく健康重視。
(けど、揚げ物が多いのが気になるな?)
ここはメイドさん達も結構出入りしているのに。
「何か気になるとこでもあったかな?」
「い、言っていいんでしょうか?」
しがない調理見習い程度の僕が口出ししていいとは思えないんだけど。
かく言うミュラドさんはにこにこ笑顔のまま。
「ここは君より少し上の子が来なくもないからね。今よりもう少し時間帯は遅いけど」
僕より上の子供と言っても、実年齢は僕より遥かに上だろうけど。
「え、えーと……比較的揚げ物がメインのが多いなぁと」
「ああ、メインね?」
「ここは体力重視の連中が多いからなぁ? 女でも結構食うぞ。逆に俺んとこの中層はあっさりなのとこってりしてんのが混在してんな?」
「サイノスさんがよく行かれるんですよね?」
「そーいや、今日は朝昼来なかったなあいつ」
「上層に来てました」
「つーことは、あいつ俺よりも先にピッツァを食ったってわけか?」
イシャールさん何故に舌打ち?
「アズラント将軍も気に入られてたのかな?」
「カッツと蜂蜜のピッツァが一番好きそうでした」
「「何/だ、それ⁉︎」」
「女子供なら好きな味だと思うぞ?」
「お前も食ったのか⁉︎」
「カティアが来た二日目にな」
「作り方聞いてもいいかい?」
ミュラドさんいつメモ帳を出して来たんですか?
「えーっと……パンで代用ですと、固めのスライスしたパンに削ったカッツを少し乗せて炙るように溶かしたら、お皿の上に盛り付けて蜂蜜をだばーっとかけます。かけ過ぎだとくどくなりますが」
「ふんふん。デザートっぽい感じなんだね?」
「即実行してみようぜ! おい、固めのパンとカッツ持ってこい」
「…………君の方が上司でも、ここの管轄は私なんだけどなぁ」
イシャールさんの行動力に巻き込まれた僕達は調理台の一部をお借りしてチーズパンの蜂蜜がけを作ることになった。
カッツのシュレッドだけど、専用の包丁でイシャールさんがしゅぱぱぱ!って削っていかれるのには思わず拍手しちゃったね。
「とりあえずはこんくらいか?」
「はい。スライスしておいたパンの上にはこれくらい乗せて」
焼くのは加減がわからない料理長さん'sなので、僕が弱い火の魔法で実演。イメージとしてはバーナーで炙っていく感じ。
手のひらに温度が高めの青い炎を浮かべ、手から落ちないようにチーズの上にかざす。
じんわりとチーズの表面が溶けていき、バーナーのようにくるくると範囲を広げながらチーズを溶かしていけばふつふつと気泡が出てくる。
これを人数分のパンを同様に炙って溶かして、全体的に焦げ目がついたら炎は消す。それからミュラドさんより蜂蜜のポットをお借りして、躊躇わずにパンから溢れるくらいにかけていく。
「…………そんな、にも?」
「もっと少量かと思ってたが……」
「ピッツァの場合でもこれくらいではあったな?」
「蜂蜜以外でも、シロップでもいいですよ?」
「「え⁉︎」」
ともあれ、実食。
僕はドレスに蜂蜜を零さないように袖は捲ってるよ?
「いっただきまーす」
「…………蜂蜜がしたたっている」
「カッツに蜂蜜って発想自体なかったからなぁ? んじゃ、食うか」
はむっと全員ほぼ同時に口に運ぶ。
チーズの伸びもいいし、甘塩っぱい組み合わせはやっぱり病みつきになっちゃう。
ぱく、みょーん、ぱくを繰り返していけばあっと言う間にお皿からなくなったので、セヴィルさんを見ればもごもごと咀嚼しているとこだった。
「この食べ方も悪くないな……?」
そしてペロリンチョと完食してくださった。
気になる料理長さん'sはと目配せしたら、
「うっめ⁉︎」
「この加減は絶妙だね。甘さと塩っぱさがちょうどいい!」
こちら側もあっと言う間に完食されました。
「カティア、お前すげぇな?」
「全然大したことないですよ?」
僕は火で炙って蜂蜜かけただけ。
ぷるぷる首を振れば、イシャールさんにまたわしゃわしゃ荒い手つきで撫で回された。
「カティアちゃん。これは他にアレンジが効くものかな?」
「えーっと……例えばプチカを粗みじんにして、もっと塩分の低いカッツと蜂蜜を混ぜたのを炙ったパンに乗せるとか?」
「それも即実行しよう!」
ミュラドさんも行動力あり過ぎだ。
なので、即席クリームチーズと言うより、牛乳とレモン汁と塩少々で 出来るカッテージチーズを披露することになりました。
お城の案内を受けるはずがちょっと本格的な料理をすることに。
「カッツを焼くと言う発想は基本ないと思われていたからな」
「シュレ……削ったのを乗せて焼くだけですのに?」
焼いてカリカリと焦げたり、蒸す以上に伸びるチーズの匂いは堪らないのに。
「……そうだね。パンに混ぜ込んだり、オムレツに削ったのを包む以外はおつまみに食べたりとかが普通だからかな?」
「想像がつかねぇぞ、そのピッツァっつーの」
いったいどんなご想像されてるのか。
ところで、段々と料理長さん'sの後ろに人だかりが出来ていくのは何故に?
「リチェルカーレ料理長が頭抱えるってよっぽどだよね?」
「カッツを焼くって、お嬢ちゃんどう言う地域で育ったんだろ?」
「閣下は平然としてるから召し上がられたんだろうけど」
などなどのひそひそ声が。
ここでイシャールさんの眉間に皺が寄っていった。
「お前ら仕事ほっぽって何集まってやがんだ⁉︎ 今忙しくねぇからって、ここは常に動いてんだろ‼︎」
「「「「「す、すみませーん‼︎」」」」」
イシャールさんの怒号にコックさん達が退散していっちゃった。
「騒がしくて悪りぃな、カティア」
「い、いえ」
ちょっと笑いそうになったのは内緒だけど。
「しかし、今日も作られたんですよね?」
「ああ、ユティリウスや四凶の勢いが止まらないくらいな?」
「ユティとあのゴツい四凶とかがか?………………面白れぇな、カティア」
「ほぇ?」
どこに面白い要素が?
それとイシャールさんの口端がだんだんと上がっていくのに冷や汗が止まんないのは何故?
「作ってもらえねぇか? そのピッツァっての」
「ぇええええぇえ⁉︎」
僕今の格好では無理だよ⁉︎
「イシャール、カティアは今城内を案内している途中だ。また日取りを決めてからにしろ」
「んだよ。着替えはお前がさせればいいだろ?」
「……たしか仕込みとやらが時間がかかるのだろう?」
セヴィルさんの問いかけに僕はこくこくと機械人形のように頷いた。
「ああ、そう言えばパンのようなものとおっしゃってましたからね。生地の仕込みがかな?」
「あと、ソースも、ですが」
そっちは冷却魔法使えば大丈夫っちゃ大丈夫だけど、生地に関しては時間操作の魔法は僕が使えないから無理。
「ちぇ。時間操作はあんましねぇ方がいいからしょーがねぇな」
「で、カティアちゃんは下層調理場の何が知りたいのかな?」
不貞腐れたお顔のイシャールさんの横にミュラドさんがしゃがんできた。
これは聞いていいチャンスだ!
「大体の日替わりメニューの一覧とかが知りたいですね。あとは、今の時間帯に女性が多いらしいですからお茶のお供に何があるのかなとか?」
「………………閣下、カティアちゃんは80歳前後ですよね?」
「まあ、たしかな?」
「受け答えが100歳以下に見えねぇぞ」
ついつい上層の時の感覚で質問しちゃったよ……。
今朝のサイノスさんと出会って指摘されたのが普通だってこと忘れれてました。また冷や汗がだばだば背中を伝っていっちゃう。
「へ、変なことき、聞いちゃいましたか?」
「ああ、おかしくはないよ? ただ、その年頃の割に結構しっかりしてるんだなぁと思ってね」
「下町は置いとくにして、貴族のボンボンや嬢ちゃん達とかは行儀見習いはあっても直接的に内容は聞こうとしねぇもんな」
「……あまりカティアを追い詰めるな」
「せ、セヴィルさん」
僕が冷や汗状態なのを見かねて、セヴィルさんが頭をぽんぽんと撫でてくださいました。
「とりあえず、カティアの質問に答えるんだ」
「あ、は、はい。メニューでしたね。今週のでよければ一覧がたしか…………あ、あった」
「俺んとこのもちょうど持ってたな?」
お二人が取り出してくださったのはここ一週間のメニュー表のものでした。
語学力は大して上がってないけど、食材名はフィーさんに結構叩き込まれたから多分大丈夫!
まずはミュラドさんの方から受け取りました。
(揚げ物かムニエル、サラダ、パンにフルーツが日替わりで色々違う感じだなぁ)
まさに学食と言うか社食の感じだ。
煮物がないのはここが日本じゃないから無理もない。
かと言って、栄養バランスが悪いわけじゃなく健康重視。
(けど、揚げ物が多いのが気になるな?)
ここはメイドさん達も結構出入りしているのに。
「何か気になるとこでもあったかな?」
「い、言っていいんでしょうか?」
しがない調理見習い程度の僕が口出ししていいとは思えないんだけど。
かく言うミュラドさんはにこにこ笑顔のまま。
「ここは君より少し上の子が来なくもないからね。今よりもう少し時間帯は遅いけど」
僕より上の子供と言っても、実年齢は僕より遥かに上だろうけど。
「え、えーと……比較的揚げ物がメインのが多いなぁと」
「ああ、メインね?」
「ここは体力重視の連中が多いからなぁ? 女でも結構食うぞ。逆に俺んとこの中層はあっさりなのとこってりしてんのが混在してんな?」
「サイノスさんがよく行かれるんですよね?」
「そーいや、今日は朝昼来なかったなあいつ」
「上層に来てました」
「つーことは、あいつ俺よりも先にピッツァを食ったってわけか?」
イシャールさん何故に舌打ち?
「アズラント将軍も気に入られてたのかな?」
「カッツと蜂蜜のピッツァが一番好きそうでした」
「「何/だ、それ⁉︎」」
「女子供なら好きな味だと思うぞ?」
「お前も食ったのか⁉︎」
「カティアが来た二日目にな」
「作り方聞いてもいいかい?」
ミュラドさんいつメモ帳を出して来たんですか?
「えーっと……パンで代用ですと、固めのスライスしたパンに削ったカッツを少し乗せて炙るように溶かしたら、お皿の上に盛り付けて蜂蜜をだばーっとかけます。かけ過ぎだとくどくなりますが」
「ふんふん。デザートっぽい感じなんだね?」
「即実行してみようぜ! おい、固めのパンとカッツ持ってこい」
「…………君の方が上司でも、ここの管轄は私なんだけどなぁ」
イシャールさんの行動力に巻き込まれた僕達は調理台の一部をお借りしてチーズパンの蜂蜜がけを作ることになった。
カッツのシュレッドだけど、専用の包丁でイシャールさんがしゅぱぱぱ!って削っていかれるのには思わず拍手しちゃったね。
「とりあえずはこんくらいか?」
「はい。スライスしておいたパンの上にはこれくらい乗せて」
焼くのは加減がわからない料理長さん'sなので、僕が弱い火の魔法で実演。イメージとしてはバーナーで炙っていく感じ。
手のひらに温度が高めの青い炎を浮かべ、手から落ちないようにチーズの上にかざす。
じんわりとチーズの表面が溶けていき、バーナーのようにくるくると範囲を広げながらチーズを溶かしていけばふつふつと気泡が出てくる。
これを人数分のパンを同様に炙って溶かして、全体的に焦げ目がついたら炎は消す。それからミュラドさんより蜂蜜のポットをお借りして、躊躇わずにパンから溢れるくらいにかけていく。
「…………そんな、にも?」
「もっと少量かと思ってたが……」
「ピッツァの場合でもこれくらいではあったな?」
「蜂蜜以外でも、シロップでもいいですよ?」
「「え⁉︎」」
ともあれ、実食。
僕はドレスに蜂蜜を零さないように袖は捲ってるよ?
「いっただきまーす」
「…………蜂蜜がしたたっている」
「カッツに蜂蜜って発想自体なかったからなぁ? んじゃ、食うか」
はむっと全員ほぼ同時に口に運ぶ。
チーズの伸びもいいし、甘塩っぱい組み合わせはやっぱり病みつきになっちゃう。
ぱく、みょーん、ぱくを繰り返していけばあっと言う間にお皿からなくなったので、セヴィルさんを見ればもごもごと咀嚼しているとこだった。
「この食べ方も悪くないな……?」
そしてペロリンチョと完食してくださった。
気になる料理長さん'sはと目配せしたら、
「うっめ⁉︎」
「この加減は絶妙だね。甘さと塩っぱさがちょうどいい!」
こちら側もあっと言う間に完食されました。
「カティア、お前すげぇな?」
「全然大したことないですよ?」
僕は火で炙って蜂蜜かけただけ。
ぷるぷる首を振れば、イシャールさんにまたわしゃわしゃ荒い手つきで撫で回された。
「カティアちゃん。これは他にアレンジが効くものかな?」
「えーっと……例えばプチカを粗みじんにして、もっと塩分の低いカッツと蜂蜜を混ぜたのを炙ったパンに乗せるとか?」
「それも即実行しよう!」
ミュラドさんも行動力あり過ぎだ。
なので、即席クリームチーズと言うより、牛乳とレモン汁と塩少々で 出来るカッテージチーズを披露することになりました。
お城の案内を受けるはずがちょっと本格的な料理をすることに。
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