ドS年下エリート騎士の執着愛

南 玲子

文字の大きさ
6 / 39

ダニエルの反撃

しおりを挟む
私は背中を冷たい大理石に押し付けられて、仰向けに横になっているような体勢だ。硬い石の感触で冷えていた体が更に冷やされる。目の前にはダニエルの体が迫ってきていてその肩越しに、大きな丸い満月が妖しげな光を放っているのが見えた。

「えっ・・・!や・・やだぁっ!!」

ダニエルが私のオフショルダーのドレスを一気に腰まで下げて両胸を露にする。まさか人様の屋敷のテラスで半裸にされるだなんて思ってもみなかった。私は羞恥心で顔を真っ赤にすて体をよじったがさすが男性の力だ、びくともしない。

「見えないのが更にそそられるね。はぁっ・・・!ズボンの中がきつくて痛くなってきたよ」

そういってダニエルはズボンのベルトを外して前ボタンを外した。その容量を増して布で締め付けられていたモノは、やっとその戒めを解かれて自由を求めてその下に履いている下着を屹立させた。

至近距離で一枚の薄い布越しに見る未知のソレは、想像していたよりも大きくて思わず生唾を飲む。あまりの大きさに先っぽが下着の上からのぞいているのが見て取れた。

「なっ・・・なっ・・なんて破廉恥な!!!不潔よ!!淫乱男!!女たらし!」

「何を言っているんだい?僕だけじゃないはずだよ。君だってドレスの下は濡れているんだろう?」

そういってなんの躊躇も一切せずにドレスの中に手をさし入れた。すぐに目的の場所に辿り着いたらしく、あっという間に手がパンティーの中に押し込まれる。

「あぁ・・・んっ!!!」

敏感な部分に手を触れられて指先で撫でられる。思わず涙目になって卑猥な声が口をついて漏れ出てきた。腰が跳ねて妙な感じが背中を上がってくる。

気が付くといつの間にか下着が膝下まで下ろされていて、ダニエルが嫌がらせのようにどんどん溢れている愛蜜を指で掻きだしては私の下半身をぐちょぐちょにかき混ぜた。卑猥な水音が聞こえてきて羞恥心で一杯になる。

「聞こえる?これが君が淫乱な証拠だよ。僕のこれが欲しくて堪らないって誘うために濡れているんだよ。もちろんエミリーなら知っているよね」

そういって確かめるかのように、粘液が絡みついて液体が手首にまで垂れてきているさまをこれみよがしに舌で舐め取った。くちゅりと音がして、ダニエルの舌に舐めとられた液体は、糸を引きながら喉の奥に運ばれていった。

「んっ・・・やっぱりエミリーの蜜は甘くておいしいや。僕好みの味だよ」

あれをな・・舐めて飲んじゃったの?!!は・・・恥ずかしい!!もう生きていけない!!

恥ずかしさが最高潮に達して震えている私の恥部に再びその手を戻したダニエルは、最初の時よりも激しくその指と手の平を全て使って、刺激を与えてきた。

「あぁん・・・やぁっ!!」

「ほら・・・君だって僕に反応してこんなに濡れているよ。こうして触ってるだけでどんどん増えていく。嫌いな男にキスされてこんなに濡れてしまうなんて本当に淫乱なのはどちらだと思う?」

な・・・なんて屈辱なのっ!!このドSっ!!

「ち・・違っ・・・こんなのはいつもの事なの。お酒に酔ったから濡れているだけよ。決してあなたのせいじゃないんだから、お酒のせっ・・・あっ・・・んんっ」

苦しい言い訳をしている間に、ダニエルの指がひだの間の敏感な芽を指先で摘まんで撫で上げた。腰まで電気が走ったように快感がすり抜けて、じわじわと脳まで届いてくる。

「あふっ・・・んっ・・・!!」

やだ・・・このままじゃダニエルの思うつぼだわ!快感に身をゆだねちゃ駄目!もっと違う事を考えるの!!そうだわ、叔父様の耳から生えている三本の毛よ!最近長くなってきている気がするわ!あれを思い出しましょう!!

「目隠しされているからエミリーがどんな顔をしているか分からないや。はあっ・・・見たいのに見れないって逆に興奮する。その絹のような白い肌の上は興奮で紅色に染まっているんだろう?そうしてエミリーは本当は僕が欲しいのに素直になれなくて、泣きそうな顔で僕を見ているんだ。エミリーは頑固だからね・・・もっと素直になればいいのに」

「違っ・・・あぁんっ・・そこっ・・!!」

何本か指が秘部に挿入されてかき混ぜられ、器用に他の指で敏感な部分を刺激されている。それだけでも快感を耐えるのが難しいというのに、ダニエルは目隠しをされたまま、胸の頂を探して舌で肌の隆起を舐め始めた。

サラサラしたダニエルの柔らかい金髪がお腹の上の肌をさわりと撫でて、すぐに興奮でぷっくりと立てている先っぽを探し当てると、舌と上顎ではさんで乳首をこりこりとしごき始めた。

「いやぁぁんっ!!駄目駄目!け・・・毛ぇっ!!」

快感を感じないように必死で意識を逸らそうとするが、今まで感じたことのない快感に体が溶けそうになる。

「ははっ・・・なに?もうイキそうなんだろう?中のひだがうねって指を飲み込んでいくようだ。淫乱なエミリー。本当は指じゃないほうがいいんだろうけど、今はこれで一回イッておくんだね」

ダニエルが興奮を抑えられないといったように荒い息づかいでそういったかと思うと、乳首に鋭い痛みを感じた。ダニエルが胸を噛んだのだと気が付いたと同時に、もの凄い快感が下半身から脳の先まで突き抜けていった。

「いやぁぁぁぁぁあああっ!!!」

初めての経験に我を忘れて大声を出して叫んだ。かなり大きな叫び声を上げたと思ったが、ダニエルが直ぐに反対の手で私の口を押さえたので、声はあまり漏れなかったようだ。腰が無意識に痙攣して何度か上下する。

産まれて初めて経験した雷のような快感の衝撃の後は、緩やかな官能の余韻が体中を満たしていて指一本動かせない。泣いたつもりはないのに、目には涙の液体が溜まって目の端を通って流れ落ちていった。

「はぁっ・・・はぁっ・・・これって・・・・」

体中がしびれたような快感の波にのまれてしまって、そんなつもりはないのに蚊のなくような力のない声しかでない。そんな自分が信じられなくてもどかしくて更に涙が出てくる。

「エミリーは僕の指でイッたんだよ。男でいう所の射精をしたということだね。初めてなのに指だけでイッちゃうなんて、やっぱりエミリーは淫乱だったんだね」

そういいながらダニエルが自分の頬で私の顔じゅうを撫でる。私の涙をその頬で感じとったのだろう、最高に興奮した笑顔になって笑いながらこう言った。

「はははっ・・・泣いているんだ、エミリー。そんなに気持ちが良かったの?それとも屈辱にまみれた痛恨の涙なの?どちらだったとしても最高な気分だよ。こんなに興奮したのは生まれて初めてだ。エミリーの涙は世界で一番のデザートだよ、少ししょっぱくて甘くて最高においしいよ」

そういってダニエルは舌を使って私の目を舐めあげた。そうしてさも美味しそうに味わいながら飲み込んだ。

「うぅっ・・・酷いわ・・・。こんなの、ふぇっ・・・ううぅっ」

「エミリー?」

しおりを挟む
感想 24

あなたにおすすめの小説

ヤンデレにデレてみた

果桃しろくろ
恋愛
母が、ヤンデレな義父と再婚した。 もれなく、ヤンデレな義弟がついてきた。

もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?

冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。 オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。 だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。 その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・ 「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」 「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」

愛する殿下の為に身を引いたのに…なぜかヤンデレ化した殿下に囚われてしまいました

Karamimi
恋愛
公爵令嬢のレティシアは、愛する婚約者で王太子のリアムとの結婚を約1年後に控え、毎日幸せな生活を送っていた。 そんな幸せ絶頂の中、両親が馬車の事故で命を落としてしまう。大好きな両親を失い、悲しみに暮れるレティシアを心配したリアムによって、王宮で生活する事になる。 相変わらず自分を大切にしてくれるリアムによって、少しずつ元気を取り戻していくレティシア。そんな中、たまたま王宮で貴族たちが話をしているのを聞いてしまう。その内容と言うのが、そもそもリアムはレティシアの父からの結婚の申し出を断る事が出来ず、仕方なくレティシアと婚約したという事。 トンプソン公爵がいなくなった今、本来婚約する予定だったガルシア侯爵家の、ミランダとの婚約を考えていると言う事。でも心優しいリアムは、その事をレティシアに言い出せずに悩んでいると言う、レティシアにとって衝撃的な内容だった。 あまりのショックに、フラフラと歩くレティシアの目に飛び込んできたのは、楽しそうにお茶をする、リアムとミランダの姿だった。ミランダの髪を優しく撫でるリアムを見た瞬間、先ほど貴族が話していた事が本当だったと理解する。 ずっと自分を支えてくれたリアム。大好きなリアムの為、身を引く事を決意。それと同時に、国を出る準備を始めるレティシア。 そして1ヶ月後、大好きなリアムの為、自ら王宮を後にしたレティシアだったが… 追記:ヒーローが物凄く気持ち悪いです。 今更ですが、閲覧の際はご注意ください。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。

下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。 またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。 あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。 ご都合主義の多分ハッピーエンド? 小説家になろう様でも投稿しています。

黒騎士団の娼婦

イシュタル
恋愛
夫を亡くし、義弟に家から追い出された元男爵夫人・ヨシノ。 異邦から迷い込んだ彼女に残されたのは、幼い息子への想いと、泥にまみれた誇りだけだった。 頼るあてもなく辿り着いたのは──「気味が悪い」と忌まれる黒騎士団の屯所。 煤けた鎧、無骨な団長、そして人との距離を忘れた男たち。 誰も寄りつかぬ彼らに、ヨシノは微笑み、こう言った。 「部屋が汚すぎて眠れませんでした。私を雇ってください」 ※本作はAIとの共同制作作品です。 ※史実・実在団体・宗教などとは一切関係ありません。戦闘シーンがあります。

旦那様の愛が重い

おきょう
恋愛
マリーナの旦那様は愛情表現がはげしい。 毎朝毎晩「愛してる」と耳元でささやき、隣にいれば腰を抱き寄せてくる。 他人は大切にされていて羨ましいと言うけれど、マリーナには怖いばかり。 甘いばかりの言葉も、優しい視線も、どうにも嘘くさいと思ってしまう。 本心の分からない人の心を、一体どうやって信じればいいのだろう。

好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】

皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」 「っ――――!!」 「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」 クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。 ****** ・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。

処理中です...