70 / 163
69話 ココア
しおりを挟む
憧れの人に、スカートを捲られてしまった私…。
それから、お気に入りの黒い下着の匂いをクンクンされて…。
あまりの変態行為に、尻餅をついて倒れてしまう。
はぁぁ、私の周りには、変態さんばかり集まってくるのね。
でも、そんなことされても、栗色の髪の毛の女性を嫌いにはなれなかった。
尻餅ついた私に、手を差し伸べ、抱き寄せてくれる栗色の髪の毛の女性。
その仕草も不自然さもなく、まるでダンスに誘われているかのようだった。
一言で言うと素敵…!
流れるように変態行為に及び、そして次にはかっこよく抱き寄せてくれる。
私の瞳は、多分ハートマークになっているだろう…。
「うふふ、ごめんなさいね。私可愛い女の子大好きなの!」
また小悪魔的な表情になり、ウィンクする栗色の髪の毛の女性。
ウィンクされて、私の心臓はドキドキ早鐘のようになっている。
「私の名前は天上翼。よろしくね子羊ちゃん…!」
天上翼…さんか…。すごいいいお名前。
本当に天使のよう…。
「天上翼さん…」
私は翼さんの名前をつぶやくように、口の端に乗せた。
好きな人の名前を言うだけで、身体の芯の奥が火照ってきた。
私の顔も真っ赤になるのがわかった…。
好きな人の名前を言うと身体中が燃え上がるように熱くなるのを感じた。
「私の名前は天上翼。それで可愛い子羊ちゃんの名前はなんていうのかな?」
私は顔を真っ赤にしたまま、硬直してしまった。
そして、数秒経った後、名前を聞かれていることがわかった。
「わ、私の名前は真島乃亜です…」
私はしどろもどろになりながら、名前を名乗った。
翼さんは栗色の髪の毛が背中の中程まで伸び、綺麗に揺れている。
色白の顔に同じ栗色の瞳、筋が通った綺麗な鼻筋。そして大人っぽい唇。
あまりに美しいお顔…。
何が言いたいかと言うと、翼さんは美しく、綺麗なのに…。
私はなんだか、さっきからかっこ悪すぎるなぁって思ってるってこと。
そう思っているうちに翼さんは私を抱きながらカウンター席まで案内した。
「乃亜ちゃんか…。いい名前だね。ぴったりだね」
ぴったりだなんて言われたことなかったので、とても嬉しかった。
「さっき、勢いでエッチなことしちゃったから、奢ってあげるね」
そう言うと、翼さんは手慣れた手つきで、ココアを淹れてくれた。
「熱いからフーフーしてあげるね」
翼さんは美しい唇を窄め、フーフーとココアに息を吹きかけそうの光景にも、私の心はときめいてしまった。
それから、お気に入りの黒い下着の匂いをクンクンされて…。
あまりの変態行為に、尻餅をついて倒れてしまう。
はぁぁ、私の周りには、変態さんばかり集まってくるのね。
でも、そんなことされても、栗色の髪の毛の女性を嫌いにはなれなかった。
尻餅ついた私に、手を差し伸べ、抱き寄せてくれる栗色の髪の毛の女性。
その仕草も不自然さもなく、まるでダンスに誘われているかのようだった。
一言で言うと素敵…!
流れるように変態行為に及び、そして次にはかっこよく抱き寄せてくれる。
私の瞳は、多分ハートマークになっているだろう…。
「うふふ、ごめんなさいね。私可愛い女の子大好きなの!」
また小悪魔的な表情になり、ウィンクする栗色の髪の毛の女性。
ウィンクされて、私の心臓はドキドキ早鐘のようになっている。
「私の名前は天上翼。よろしくね子羊ちゃん…!」
天上翼…さんか…。すごいいいお名前。
本当に天使のよう…。
「天上翼さん…」
私は翼さんの名前をつぶやくように、口の端に乗せた。
好きな人の名前を言うだけで、身体の芯の奥が火照ってきた。
私の顔も真っ赤になるのがわかった…。
好きな人の名前を言うと身体中が燃え上がるように熱くなるのを感じた。
「私の名前は天上翼。それで可愛い子羊ちゃんの名前はなんていうのかな?」
私は顔を真っ赤にしたまま、硬直してしまった。
そして、数秒経った後、名前を聞かれていることがわかった。
「わ、私の名前は真島乃亜です…」
私はしどろもどろになりながら、名前を名乗った。
翼さんは栗色の髪の毛が背中の中程まで伸び、綺麗に揺れている。
色白の顔に同じ栗色の瞳、筋が通った綺麗な鼻筋。そして大人っぽい唇。
あまりに美しいお顔…。
何が言いたいかと言うと、翼さんは美しく、綺麗なのに…。
私はなんだか、さっきからかっこ悪すぎるなぁって思ってるってこと。
そう思っているうちに翼さんは私を抱きながらカウンター席まで案内した。
「乃亜ちゃんか…。いい名前だね。ぴったりだね」
ぴったりだなんて言われたことなかったので、とても嬉しかった。
「さっき、勢いでエッチなことしちゃったから、奢ってあげるね」
そう言うと、翼さんは手慣れた手つきで、ココアを淹れてくれた。
「熱いからフーフーしてあげるね」
翼さんは美しい唇を窄め、フーフーとココアに息を吹きかけそうの光景にも、私の心はときめいてしまった。
20
あなたにおすすめの小説
学園の美人三姉妹に告白して断られたけど、わたしが義妹になったら溺愛してくるようになった
白藍まこと
恋愛
主人公の花野明莉は、学園のアイドル 月森三姉妹を崇拝していた。
クールな長女の月森千夜、おっとり系な二女の月森日和、ポジティブ三女の月森華凛。
明莉は遠くからその姿を見守ることが出来れば満足だった。
しかし、その情熱を恋愛感情と捉えられたクラスメイトによって、明莉は月森三姉妹に告白を強いられてしまう。結果フラれて、クラスの居場所すらも失うことに。
そんな絶望に拍車をかけるように、親の再婚により明莉は月森三姉妹と一つ屋根の下で暮らす事になってしまう。義妹としてスタートした新生活は最悪な展開になると思われたが、徐々に明莉は三姉妹との距離を縮めていく。
三姉妹に溺愛されていく共同生活が始まろうとしていた。
※他サイトでも掲載中です。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
百合ゲーの悪女に転生したので破滅エンドを回避していたら、なぜかヒロインとのラブコメになっている。
白藍まこと
恋愛
百合ゲー【Fleur de lis】
舞台は令嬢の集うヴェリテ女学院、そこは正しく男子禁制 乙女の花園。
まだ何者でもない主人公が、葛藤を抱く可憐なヒロイン達に寄り添っていく物語。
少女はかくあるべし、あたしの理想の世界がそこにはあった。
ただの一人を除いて。
――楪柚稀(ゆずりは ゆずき)
彼女は、主人公とヒロインの間を切り裂くために登場する“悪女”だった。
あまりに登場回数が頻回で、セリフは辛辣そのもの。
最終的にはどのルートでも学院を追放されてしまうのだが、どうしても彼女だけは好きになれなかった。
そんなあたしが目を覚ますと、楪柚稀に転生していたのである。
うん、学院追放だけはマジで無理。
これは破滅エンドを回避しつつ、百合を見守るあたしの奮闘の物語……のはず。
※他サイトでも掲載中です。
小さい頃「お嫁さんになる!」と妹系の幼馴染みに言われて、彼女は今もその気でいる!
竜ヶ崎彰
恋愛
「いい加減大人の階段上ってくれ!!」
俺、天道涼太には1つ年下の可愛い幼馴染みがいる。
彼女の名前は下野ルカ。
幼少の頃から俺にベッタリでかつては将来"俺のお嫁さんになる!"なんて事も言っていた。
俺ももう高校生になったと同時にルカは中学3年生。
だけど、ルカはまだ俺のお嫁さんになる!と言っている!
堅物真面目少年と妹系ゆるふわ天然少女による拗らせ系ラブコメ開幕!!
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる