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117話 震えてしまう
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ついに、初めて、お客様もといお嬢様方を接客することになった私…。
髪が長いお嬢様と、ショートのボブカットのお嬢様のお二人だ…。
うぅぅ、ものすごい緊張する…。
翼さんに、お冷やをお持ちしなさいと言われたけれど…。
ガチガチに緊張している私にとっては、お冷やのグラス二つ持っていくことだけでも、最高に難易度マックスなミッションなのだった…。
銀のトレーに載った硝子のグラスは、さっきからカチカチ鳴って、今にもこぼれそうだ。
な、なんでこんなにグラスが鳴っているのだ…!?
自分で疑問に思ったけど、自分の指が緊張で震えている…。
うぅ、やばい…。こんなに指震えるほど緊張しているのか…?
震えを抑えようとすれば、震えてしまう…。
鎮まれ、鎮まり給え、我が暴乱の両手よ…!?
その力を示すのは、未だ時期尚早であるぞ…!
中二病というか、脳内で我が両手を鎮める巫女を想像してしまい、変な語句になってしまった…。
脳内が自らの両手を、巫女の格好した自分自身が祓い清めるイメージが占める。
全く変な妄想だが、巫女の格好した私も超絶美少女で、悪くないイメージだ…。
神々しい巫女姿の私…。普段は有り得ない光属性の私…。
ぐふふ、美少女巫女ノア爆誕よ…!
どうでもいい妄想で、少しは冷静になった私なのであった…。
どうにか、硝子のグラスをお嬢様お二人の元に、運べた私…。
でも、おかえりなさいませのご挨拶をしようとした時悲劇が起こったのだ…。
挨拶が訛ってしまったのだ…。
S県北部生まれの私だったけど、ここまで訛ってしまうとは…。
また恥ずかしさが、頂点になって顔が真っ赤になってしまう…。
その時、私の脚に微弱な電流のような刺激が走った…。
なんだこの感触は…。
脚元を見ると、髪がロングのお嬢様が、私の脚を撫でているのだった…。
脚というか、私の絶対領域を…。
私はびっくり仰天して、尻餅をついて、転んでしまう…。
「あら、ごめんなさい…。あまりに可愛い絶対領域だから思わず触ってしまったわ…」
ロングのお嬢様は、悪びれた様子もなく、クールに言い放った。
翼さんが言うには、お嬢様はメイドにお触りOKらしい…。
ここはお触りOKなお店なの…!?いいのか!?女同士だからいいのか!?
私は激しく狼狽して、目がグルグル回ってしまう…。
「今日が初めてなのかい?子猫ちゃん?無礼を許してくれたまえ…」
ロングのお嬢様は立ち上がり、私を抱き起こしてくれた…。
何か、すごいキザというか、よく言えばかっこいい仕草で抱き寄せてくれる…。
「ウブな子猫ちゃんは大好きだよ…。私は…」
私を立たせてくれたお嬢様は、跪いて私の手の甲にキスをした…。
うぅ、これじゃどっちがメイドで、どっちがお嬢様かわからないよー。
私の頭の中は、嵐のように掻き乱され、グルグル回っていた…。
髪が長いお嬢様と、ショートのボブカットのお嬢様のお二人だ…。
うぅぅ、ものすごい緊張する…。
翼さんに、お冷やをお持ちしなさいと言われたけれど…。
ガチガチに緊張している私にとっては、お冷やのグラス二つ持っていくことだけでも、最高に難易度マックスなミッションなのだった…。
銀のトレーに載った硝子のグラスは、さっきからカチカチ鳴って、今にもこぼれそうだ。
な、なんでこんなにグラスが鳴っているのだ…!?
自分で疑問に思ったけど、自分の指が緊張で震えている…。
うぅ、やばい…。こんなに指震えるほど緊張しているのか…?
震えを抑えようとすれば、震えてしまう…。
鎮まれ、鎮まり給え、我が暴乱の両手よ…!?
その力を示すのは、未だ時期尚早であるぞ…!
中二病というか、脳内で我が両手を鎮める巫女を想像してしまい、変な語句になってしまった…。
脳内が自らの両手を、巫女の格好した自分自身が祓い清めるイメージが占める。
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神々しい巫女姿の私…。普段は有り得ない光属性の私…。
ぐふふ、美少女巫女ノア爆誕よ…!
どうでもいい妄想で、少しは冷静になった私なのであった…。
どうにか、硝子のグラスをお嬢様お二人の元に、運べた私…。
でも、おかえりなさいませのご挨拶をしようとした時悲劇が起こったのだ…。
挨拶が訛ってしまったのだ…。
S県北部生まれの私だったけど、ここまで訛ってしまうとは…。
また恥ずかしさが、頂点になって顔が真っ赤になってしまう…。
その時、私の脚に微弱な電流のような刺激が走った…。
なんだこの感触は…。
脚元を見ると、髪がロングのお嬢様が、私の脚を撫でているのだった…。
脚というか、私の絶対領域を…。
私はびっくり仰天して、尻餅をついて、転んでしまう…。
「あら、ごめんなさい…。あまりに可愛い絶対領域だから思わず触ってしまったわ…」
ロングのお嬢様は、悪びれた様子もなく、クールに言い放った。
翼さんが言うには、お嬢様はメイドにお触りOKらしい…。
ここはお触りOKなお店なの…!?いいのか!?女同士だからいいのか!?
私は激しく狼狽して、目がグルグル回ってしまう…。
「今日が初めてなのかい?子猫ちゃん?無礼を許してくれたまえ…」
ロングのお嬢様は立ち上がり、私を抱き起こしてくれた…。
何か、すごいキザというか、よく言えばかっこいい仕草で抱き寄せてくれる…。
「ウブな子猫ちゃんは大好きだよ…。私は…」
私を立たせてくれたお嬢様は、跪いて私の手の甲にキスをした…。
うぅ、これじゃどっちがメイドで、どっちがお嬢様かわからないよー。
私の頭の中は、嵐のように掻き乱され、グルグル回っていた…。
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