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くすぐり紳士クラブの「特別体験室」での物語
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ドアが開いた瞬間、沙耶の目に飛び込んできたのは、静謐な空間だった。
重厚な木の床、柔らかな間接照明、香り立つのは、パウダリックでほのかに甘い白檀のような香り。
一瞬で、五感が“安心”と“非日常”に包まれる。
「こちらが特別体験室、“Le Salon du Souffle”でございます」
先導するのは、あの面談室で沙耶の緊張をほどいた紳士――セリル。
その微笑みは、あくまで控えめで、けれどどこか誇らしげでもあった。
中央には、しなやかなカーブを描くリクライニングベッドがひとつ。
足元には、両腕をやさしく保持するアームレストと、足首が自然な角度で浮くように設計されたフットボード。
そして壁際には、絹のリボンや、フェザータッチのブラシ、パウダー用の羽根扇――すべてが芸術品のように美しく並んでいる。
沙耶は思わず、息を飲んだ。
「……まるで、お姫様が儀式に向かうみたい……」
「まさに“姫君の目覚め”のためのお部屋です」
セリルが差し出したのは、レースの縁取られたガウン。
「下着だけでお過ごしいただけます。お召し替えをお手伝いしましょうか?」
沙耶は一瞬迷い、けれど頷いた。
「……うん、お願い。今日はもう、全部預けるって決めたから」
やがてガウンに着替えた彼女は、ベッドに横たわる。
リボンは、ごく緩やかに、手首と足首に添えられる程度――“拘束”ではなく“支え”のためのものであることが伝わってくる。
セリルは、サテンの手袋をはめ、両手に繊細なブラシと羽根を持った。
「では、今夜は“くすぐり感覚を下半身から昇らせる”セッションをご案内いたします」
沙耶の脚に、冷たくも心地よいパウダーがふわりと舞う。
やがて、太ももの内側――
普段は服に包まれ、意識されることのない場所に、絹のような羽根のくすぐりが、じわじわと滑り込んでくる。
「ひゃ……ふふっ……なにこれ、ちょっと……だめかも、笑っちゃ……」
「心地よい笑いは、身体が受け入れた証です。逃げずに、“甘えて”ください」
セリルの言葉に、沙耶は指先がほんのり丸く握るような形でリラックスする。
内もも、ひざの裏、足首のくぼみ……
どれもくすぐったく、でもどこか“抱かれる”ような安心感があった。
「足の裏、よろしいでしょうか?」
「ふふっ……すごくくすぐったいよ、たぶん……でも、どうぞ……」
セリルは、片足をそっと持ち上げ、足裏に息を吹きかけるように、そっとパウダーを振りかける。
そして、羽根の先を使って、親指の下、土踏まず、かかとのふち――まるで地図をなぞるように、丁寧に滑らせる。
「ひゃあぁっ……! だ、だめっ、ふふっ……そこ……足の裏、くすぐったすぎるぅ……!」
「すぐに止めます。でも、“だめ”が“もっと”に変わる予感、ありますか?」
沙耶は笑いながら、ベッドに背を預けたまま、ほとんど無意識に小さく頷いた。
「……ある、かも。
ふふっ、だって……“もう一回”って言いそうな自分がいるの、ちょっと怖いくらい……」
セリルの目元がふわりと緩む。
「ようこそ、沙耶様。“笑い”を超えて、“悦び”としてのくすぐりに向かう扉の前へ――
その心が開かれるとき、クラブは最上のひとときをご用意いたします」
その夜、沙耶は笑いと安心に包まれて、全身からすべてを手放していった。
くすぐりは、甘やかに、そして穏やかに彼女の感覚を解きほぐし――
“ふれる”ということの深さを、そっと、教えていく。
重厚な木の床、柔らかな間接照明、香り立つのは、パウダリックでほのかに甘い白檀のような香り。
一瞬で、五感が“安心”と“非日常”に包まれる。
「こちらが特別体験室、“Le Salon du Souffle”でございます」
先導するのは、あの面談室で沙耶の緊張をほどいた紳士――セリル。
その微笑みは、あくまで控えめで、けれどどこか誇らしげでもあった。
中央には、しなやかなカーブを描くリクライニングベッドがひとつ。
足元には、両腕をやさしく保持するアームレストと、足首が自然な角度で浮くように設計されたフットボード。
そして壁際には、絹のリボンや、フェザータッチのブラシ、パウダー用の羽根扇――すべてが芸術品のように美しく並んでいる。
沙耶は思わず、息を飲んだ。
「……まるで、お姫様が儀式に向かうみたい……」
「まさに“姫君の目覚め”のためのお部屋です」
セリルが差し出したのは、レースの縁取られたガウン。
「下着だけでお過ごしいただけます。お召し替えをお手伝いしましょうか?」
沙耶は一瞬迷い、けれど頷いた。
「……うん、お願い。今日はもう、全部預けるって決めたから」
やがてガウンに着替えた彼女は、ベッドに横たわる。
リボンは、ごく緩やかに、手首と足首に添えられる程度――“拘束”ではなく“支え”のためのものであることが伝わってくる。
セリルは、サテンの手袋をはめ、両手に繊細なブラシと羽根を持った。
「では、今夜は“くすぐり感覚を下半身から昇らせる”セッションをご案内いたします」
沙耶の脚に、冷たくも心地よいパウダーがふわりと舞う。
やがて、太ももの内側――
普段は服に包まれ、意識されることのない場所に、絹のような羽根のくすぐりが、じわじわと滑り込んでくる。
「ひゃ……ふふっ……なにこれ、ちょっと……だめかも、笑っちゃ……」
「心地よい笑いは、身体が受け入れた証です。逃げずに、“甘えて”ください」
セリルの言葉に、沙耶は指先がほんのり丸く握るような形でリラックスする。
内もも、ひざの裏、足首のくぼみ……
どれもくすぐったく、でもどこか“抱かれる”ような安心感があった。
「足の裏、よろしいでしょうか?」
「ふふっ……すごくくすぐったいよ、たぶん……でも、どうぞ……」
セリルは、片足をそっと持ち上げ、足裏に息を吹きかけるように、そっとパウダーを振りかける。
そして、羽根の先を使って、親指の下、土踏まず、かかとのふち――まるで地図をなぞるように、丁寧に滑らせる。
「ひゃあぁっ……! だ、だめっ、ふふっ……そこ……足の裏、くすぐったすぎるぅ……!」
「すぐに止めます。でも、“だめ”が“もっと”に変わる予感、ありますか?」
沙耶は笑いながら、ベッドに背を預けたまま、ほとんど無意識に小さく頷いた。
「……ある、かも。
ふふっ、だって……“もう一回”って言いそうな自分がいるの、ちょっと怖いくらい……」
セリルの目元がふわりと緩む。
「ようこそ、沙耶様。“笑い”を超えて、“悦び”としてのくすぐりに向かう扉の前へ――
その心が開かれるとき、クラブは最上のひとときをご用意いたします」
その夜、沙耶は笑いと安心に包まれて、全身からすべてを手放していった。
くすぐりは、甘やかに、そして穏やかに彼女の感覚を解きほぐし――
“ふれる”ということの深さを、そっと、教えていく。
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