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くすぐり紳士クラブ ―くすぐり奉仕者の選定
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特別体験室での夜を経て数日後。
沙耶は再びクラブを訪れていた。リュクスな香りと柔らかな光に迎えられながら、彼女の足は自然と“面談室”へと導かれていた。
「沙耶様、本日は“奉仕者の選定”にお越しくださり、誠にありがとうございます」
迎えたのは、前回と同じく紳士セリル。今日はどこか、一層穏やかな気配を纏っている。
「“奉仕者”って……つまり、“私だけのくすぐり係”ってことですよね?」
沙耶の質問に、セリルは口元だけで微笑む。
「はい。“笑いを供し、悦びを見守る紳士”。その役目にふさわしい者を、沙耶様ご自身でお選びいただきます。
ご希望に沿うよう、本日は三名の紳士が“試技”を披露いたします」
「し、試技……?」
その響きに、沙耶は思わず姿勢を正した。
まるで貴婦人が舞踏会のパートナーを選ぶような心地よさと、くすぐったい予感に包まれる。
■ 第一の紳士:レイモンド
長身で、クラシックな佇まい。少し掠れた低音ボイスが心地よく、彼の“くすぐり”はまるで音楽のようだった。
「沙耶様、失礼いたします」
彼はまず、沙耶の両手を優しく包み、手のひらにパウダーをなぞる。
「んっ……ふふ……なにそれ、手のひらもくすぐったいんだ……」
「手のひらは、“心の扉”と呼ばれます。ここをほどくことで、他の感覚も開きやすくなるのです」
やがてレイモンドは、指先で掌の中央をくるくると撫でながら、彼女の耳元でそっと囁く。
「……こうして微細に、“信頼の輪郭”をなぞるように触れていくと……どうです?」
沙耶は笑みを浮かべたまま、眉をひそめるような快さに目を細めた。
「……好き、かも。優しいくすぐりって、こんなに温かいんだ……」
■ 第二の紳士:クラウス
鍛えられた身体とシャープな瞳を持つ、年上の紳士。
彼の“くすぐり”は、支配的でいて丁寧。まるで肉体を読むような触れ方だった。
「貴女が弱いのは、きっとこのあたり――」
そう言って、クラウスは沙耶の脇腹にそっと指先を沿わせる。
くすぐるのではない、“ふれる前の気配”に、彼女の身体がびくりと反応する。
「ひゃっ……そ、それ……だめ、なんでわかるの……!」
「目を見れば、わかります」
クラウスの声は深く低く、微笑にはわずかに挑発が混じっていた。
「逃げたくなるけど……期待もしちゃう……そんな気分に、なるんだよ……っ」
■ 第三の紳士:ユーゴ
柔らかなくせ毛と穏やかな瞳、少年のような純粋さを漂わせる紳士。
彼のくすぐりは、いたずらっぽくて、でも一番“笑顔”が多く生まれる。
「沙耶さん、足の指、すごくかわいいですね~♪」
「ちょ、こらっ、ふふっ……指のあいだ撫でないでっ……!」
ユーゴはくすぐりながら、沙耶の笑い声を“ご褒美”のように受け取っている。
「笑ってくれてうれしいな……もっと聞かせてくださいね」
そう囁く声が、どこか少年めいていて、沙耶は思わず胸の奥が甘くなる。
■ 選択のとき
面談室に戻った沙耶は、セリルに促される。
「さて、沙耶様。どの紳士が、貴女の“くすぐりの伴侶”となるにふさわしいと感じられましたか?」
沙耶は、胸に手をあて、目を閉じた。
温かくて、楽しくて、ちょっと怖くて……でも、くすぐったくて。
その夜の記憶が、足先からゆっくりと蘇ってくる。
やがて目を開いた彼女は、微笑みながら告げる。
「……私、たぶん、全部ほしい。
でも、最初に“笑いの扉”を開いてくれた、あの人と――もう一度、くすぐられたいの」
選ばれたのは……(続きで描写させていただきます)
沙耶は再びクラブを訪れていた。リュクスな香りと柔らかな光に迎えられながら、彼女の足は自然と“面談室”へと導かれていた。
「沙耶様、本日は“奉仕者の選定”にお越しくださり、誠にありがとうございます」
迎えたのは、前回と同じく紳士セリル。今日はどこか、一層穏やかな気配を纏っている。
「“奉仕者”って……つまり、“私だけのくすぐり係”ってことですよね?」
沙耶の質問に、セリルは口元だけで微笑む。
「はい。“笑いを供し、悦びを見守る紳士”。その役目にふさわしい者を、沙耶様ご自身でお選びいただきます。
ご希望に沿うよう、本日は三名の紳士が“試技”を披露いたします」
「し、試技……?」
その響きに、沙耶は思わず姿勢を正した。
まるで貴婦人が舞踏会のパートナーを選ぶような心地よさと、くすぐったい予感に包まれる。
■ 第一の紳士:レイモンド
長身で、クラシックな佇まい。少し掠れた低音ボイスが心地よく、彼の“くすぐり”はまるで音楽のようだった。
「沙耶様、失礼いたします」
彼はまず、沙耶の両手を優しく包み、手のひらにパウダーをなぞる。
「んっ……ふふ……なにそれ、手のひらもくすぐったいんだ……」
「手のひらは、“心の扉”と呼ばれます。ここをほどくことで、他の感覚も開きやすくなるのです」
やがてレイモンドは、指先で掌の中央をくるくると撫でながら、彼女の耳元でそっと囁く。
「……こうして微細に、“信頼の輪郭”をなぞるように触れていくと……どうです?」
沙耶は笑みを浮かべたまま、眉をひそめるような快さに目を細めた。
「……好き、かも。優しいくすぐりって、こんなに温かいんだ……」
■ 第二の紳士:クラウス
鍛えられた身体とシャープな瞳を持つ、年上の紳士。
彼の“くすぐり”は、支配的でいて丁寧。まるで肉体を読むような触れ方だった。
「貴女が弱いのは、きっとこのあたり――」
そう言って、クラウスは沙耶の脇腹にそっと指先を沿わせる。
くすぐるのではない、“ふれる前の気配”に、彼女の身体がびくりと反応する。
「ひゃっ……そ、それ……だめ、なんでわかるの……!」
「目を見れば、わかります」
クラウスの声は深く低く、微笑にはわずかに挑発が混じっていた。
「逃げたくなるけど……期待もしちゃう……そんな気分に、なるんだよ……っ」
■ 第三の紳士:ユーゴ
柔らかなくせ毛と穏やかな瞳、少年のような純粋さを漂わせる紳士。
彼のくすぐりは、いたずらっぽくて、でも一番“笑顔”が多く生まれる。
「沙耶さん、足の指、すごくかわいいですね~♪」
「ちょ、こらっ、ふふっ……指のあいだ撫でないでっ……!」
ユーゴはくすぐりながら、沙耶の笑い声を“ご褒美”のように受け取っている。
「笑ってくれてうれしいな……もっと聞かせてくださいね」
そう囁く声が、どこか少年めいていて、沙耶は思わず胸の奥が甘くなる。
■ 選択のとき
面談室に戻った沙耶は、セリルに促される。
「さて、沙耶様。どの紳士が、貴女の“くすぐりの伴侶”となるにふさわしいと感じられましたか?」
沙耶は、胸に手をあて、目を閉じた。
温かくて、楽しくて、ちょっと怖くて……でも、くすぐったくて。
その夜の記憶が、足先からゆっくりと蘇ってくる。
やがて目を開いた彼女は、微笑みながら告げる。
「……私、たぶん、全部ほしい。
でも、最初に“笑いの扉”を開いてくれた、あの人と――もう一度、くすぐられたいの」
選ばれたのは……(続きで描写させていただきます)
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