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ふたりめの女性 ― 花開かせるくすぐりセラピー
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ドアの奥、静かな施術室に通された彩華は、
深く息を吸いながら、やわらかな照明に目を細めた。
白と藤色を基調とした空間は、まるで夢の中のように穏やかで、
奥から現れたふたりの女性セラピスト――池尾と佐伯が、やさしく微笑んだ。
「ようこそ、彩華さん。今日は、あなたの心をほどくための、特別なセッションをご用意しました」
「ご安心くださいね。全てを委ねてくだされば、それだけで大丈夫です」
彩華は、施術着に着替え、ゆっくりと仰向けに横たわった。
肌に触れるその衣は、薄絹のようになめらかで、
動くだけでささやくように布が音を立てる。
その微かなきぬずれすら、すでに心をくすぐっていた。
「今日は、彩華さんの感覚を一輪の花のように開いていく…そんな施術をしますね」
そう言うと、佐伯がまず、彩華の足元に膝をつく。
彼女の指先が、足首からそっと伸びるように滑っていく。
指と指の間を、そっとすくいあげるように。
甲をなぞる池尾の指は、まるで風のように軽やかだった。
「ひゃっ…ふ、ふふっ…」
最初の声は、抑えきれない吐息に混じった笑いだった。
それは不意にこぼれた花のつぼみのようで、
セラピストふたりは、笑顔のままうなずいた。
「彩華さんの音、すてき…ね。もっと聴かせて?」
「足先だけで、こんなに綺麗に反応するのですね」
そう言いながら、ふたりの手は左右交互に彩華の足裏をやさしくなぞり始める。
親指の付け根を小さく円を描いてくすぐり、指と指の間は羽のようにこしょこしょと。
足首の内側、ひときわ敏感なその場所に指先が触れたとき――
「だ、だめぇっ、あははっ、くすぐったいっ、やっ、ふふっ…!」
彩華の声が、部屋に響いた。
その笑いは、解放そのものだった。
抑えていた緊張がふっとほどけ、
身体が呼吸とともに波のように揺れる。
「大丈夫…恥ずかしくないですよ。もっと笑っていいの」
「この笑いは、あなたの美しい音ですから」
池尾の言葉に、彩華は目を閉じてうなずく。
そのあいだにも、佐伯の手が脇腹へ、やさしく忍び寄る。
肋骨の縁をなぞりながら、緩急をつけて小刻みに――
「うそっ、そこは…だめっ、ふはっ、あっ、あっははははっ…!」
全身が、笑いの波にのみこまれていく。
脇腹から肩、うなじ、足先へと、
ふたりの指が奏でる旋律は止まらない。
彩華の笑い声が重なり、空間がまるで音楽のように満ちていく。
すべての感覚がひとつに溶けて、
身体も、心も、何もかもが、ただくすぐったくて、気持ちよくて。
甘く、やさしく、そして抗えないほど美しい感覚だけが、そこにあった。
深く息を吸いながら、やわらかな照明に目を細めた。
白と藤色を基調とした空間は、まるで夢の中のように穏やかで、
奥から現れたふたりの女性セラピスト――池尾と佐伯が、やさしく微笑んだ。
「ようこそ、彩華さん。今日は、あなたの心をほどくための、特別なセッションをご用意しました」
「ご安心くださいね。全てを委ねてくだされば、それだけで大丈夫です」
彩華は、施術着に着替え、ゆっくりと仰向けに横たわった。
肌に触れるその衣は、薄絹のようになめらかで、
動くだけでささやくように布が音を立てる。
その微かなきぬずれすら、すでに心をくすぐっていた。
「今日は、彩華さんの感覚を一輪の花のように開いていく…そんな施術をしますね」
そう言うと、佐伯がまず、彩華の足元に膝をつく。
彼女の指先が、足首からそっと伸びるように滑っていく。
指と指の間を、そっとすくいあげるように。
甲をなぞる池尾の指は、まるで風のように軽やかだった。
「ひゃっ…ふ、ふふっ…」
最初の声は、抑えきれない吐息に混じった笑いだった。
それは不意にこぼれた花のつぼみのようで、
セラピストふたりは、笑顔のままうなずいた。
「彩華さんの音、すてき…ね。もっと聴かせて?」
「足先だけで、こんなに綺麗に反応するのですね」
そう言いながら、ふたりの手は左右交互に彩華の足裏をやさしくなぞり始める。
親指の付け根を小さく円を描いてくすぐり、指と指の間は羽のようにこしょこしょと。
足首の内側、ひときわ敏感なその場所に指先が触れたとき――
「だ、だめぇっ、あははっ、くすぐったいっ、やっ、ふふっ…!」
彩華の声が、部屋に響いた。
その笑いは、解放そのものだった。
抑えていた緊張がふっとほどけ、
身体が呼吸とともに波のように揺れる。
「大丈夫…恥ずかしくないですよ。もっと笑っていいの」
「この笑いは、あなたの美しい音ですから」
池尾の言葉に、彩華は目を閉じてうなずく。
そのあいだにも、佐伯の手が脇腹へ、やさしく忍び寄る。
肋骨の縁をなぞりながら、緩急をつけて小刻みに――
「うそっ、そこは…だめっ、ふはっ、あっ、あっははははっ…!」
全身が、笑いの波にのみこまれていく。
脇腹から肩、うなじ、足先へと、
ふたりの指が奏でる旋律は止まらない。
彩華の笑い声が重なり、空間がまるで音楽のように満ちていく。
すべての感覚がひとつに溶けて、
身体も、心も、何もかもが、ただくすぐったくて、気持ちよくて。
甘く、やさしく、そして抗えないほど美しい感覚だけが、そこにあった。
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