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1960年代
妖怪人間ベム
しおりを挟む1968年10月7日から1969年3月31日、全26話、フジテレビ。
原作:さかいさぶろう
脚本:足立明
キャラクターデザイン:若林忠生
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それは、いつ生まれたのか誰も知らない。
暗い音のない世界で、ひとつの細胞が分かれて増えていき、三つの生き物が生まれた。
彼らはもちろん人間ではない。また、動物でもない。
だが、その醜い身体の中には正義の血が隠されているのだ。
その生き物…。
それは、人間になれなかった「妖怪人間」である。
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第26話「亡者の洞穴」
街に人をさらっては、魂を抜いて食べてしまう姉妹の妖怪が現れる。
ベムとベラとベロの三人もその町にやって来る。
と、三人は線路の上に大岩が置いてあるのを見つけた。
このままだと列車がぶつかってしまう。
しかし人間の姿では大岩を動かすことができない。
三人は妖怪の姿になって大岩を動かし事故を未然に防ぐ。
だが、それを見ていた人々は三人が事故を起こすため大岩を置こうとしていると誤解して襲ってくる。
逃げ回って一人になったベロは、怪しい姉妹を発見し後をつける。
だが、その妖怪姉妹にベロは捕まり屋敷の地下室に閉じ込められる。
地下室には他の人たちも大勢閉じ込められ食べられる順番を持っていた。
地下室の奥にある大穴の中を覗いて驚くベロ。
大穴の中には妖怪姉妹に魂を食べられ、死ぬこともできない亡者たちがうごめいていた。
ベロも妖怪姉妹に魂を抜かれ食べられようとした。
その時、ベロの身体は妖怪と人間の二つの姿に分離する。
妖怪姉「この子は人間ではなかったのだね!」
妖怪妹「妖怪!?妖怪!本当にこんな生き物がいたのだね!」
自分たちも妖怪のくせに驚く妖怪姉妹。
「こんな気持ち悪いのはくえねぇよ」とベロの魂と肉体は亡者の大穴の底に捨てられてしまう。
隠れてこの一部始終を見ていたベムとベラ。
ベム達は人間の魂と自分達の魂を入れ替えれば人間になれると気がつく。
ベラが人質が閉じ込められている地下室の扉をムチでぶち破る。
ベラ「さあ、みんな!早くお逃げ!」
「ベロちゃんはどこ?」
ベロと仲良くなった少年が尋ねる。
ベラ「この子の身体にベロの魂をいれようよ」
少年を見ながらベラがベムに小声でささやく。
ベム「だがこの子を殺すことになる。それに自分たちが人間になってしまったら、悪い妖怪を見つけることができなくなってしまう」
ようやく人間になる方法を見つけたベムだが、それには犠牲になる人間が必要になるため人間になるのを諦める。
妖怪姉妹たちが捉えていた人間たちの脱走に気づき行く手を阻む。
妖怪姉妹と戦うベムとベラ。
妖怪姉妹に食われそうになるベム。
間一髪、ベムはステッキで妖怪姉妹を倒す。
妖怪姉妹が死ぬと今まで食べられた魂が元の人間の肉体に戻って行った。
誰もいなくなった屋敷、ベラがベロの魂を元の肉体に戻してくれる。
そこへ、市民の通報で駆けつけた警官隊が現れ屋敷を取り囲みベム達は逃げられない。
警察署長の命令で妖怪姉妹の館は焼き払われる。
燃え盛る炎の中、覚悟を決める三匹。
炎に包まれ崩れ落ちる館。
焼き尽くされた館の廃虚から見つかるベロの靴やベムの帽子。
ナレーション「三匹の姿は消えた。
彼らは死んでしまったのだろうか?
いや、彼ら正義の魂が死ぬはずはない。
きっとどこかで生きているはずである。
もし、あなたの周りで怪しい出来事が起こり、それが人知れず解決しているようなことがあったならば、彼ら三匹が活躍してくれたのだと思う。
そして、妖怪人間ベム・ベラ・ベロに感謝をしようではないか」
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絵が怖い!音楽が怖い!ストーリーが怖い!出てくる化け物が怖い!
よくこんな怖いアニメを子供向けアニメ枠で放映したものです!
しかし単に怖いだけではなく大人の雰囲気と哀愁が漂うアニメでした。
人間に迫害され「早く人間になりたい!」と願った妖怪人間たちですが、結局影から人間を守る道を選びます。
妖怪人間が助けてくれないとこんな怖いアニメ、最後まで見れません。
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声の出演
ベム:小林清志
ベラ:森ひろ子
ベロ:清水マリ
ナレーター:城達也
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