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1960年代
悟空の大冒険
しおりを挟む1967年1月7日から9月30日、全39話。
原作:手塚治虫。
監督:杉井ギサブロー。
演出 :出崎統ほか 。
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第39話「あれが天竺の灯だ」
三蔵法師一行が天竺目指して旅を続けてもう7年。
三蔵法師、悟空、八戒、沙悟浄もヘロヘロのバテバテ。
そんなとき一行は旅の老人を助ける。
老人もまた天竺へ行く途中だという。
やがて分かれ道に来た時、老人が天竺は荒れた道の方向にあると主張した。
だが、悟空達はきれいな花の咲き乱れる道をとった。
三蔵一行が、ようやく天竺らしき場所にまでやって来ると、そこには天竺を目指していた旅人たちが大勢集まっていた。
天竺に入るためには、門の番人に高い入場料を支払わなければならなかった。
入場料を支払うことができずに嘆いていた旅人に同情したの三蔵法師は、自分の持ち金を全部あげてしまう。
仕方がないので、八戒と沙悟浄が自分達のへそくりをかき集めて、入場料を支払う。
ようやく三蔵法師一行も天竺への門を潜り抜ける。
ところが、門をくぐった人たちは全員、暗い穴倉に落とされてしまった。
ここは、本物の天竺ではなく、天竺人気につけ込んで、悪党が開設したニセ天竺だったのだ。
三蔵法師一行も牢屋に閉じ込められてしまった。
そこでは旅人たちから巻き上げた財産で黄金の塔を建設していた。
だまされたことに気付いた悟空は牢屋を破って、大暴れ。
しかし、悪党たちに捕らえられ、処刑されそうになる。
その時、三蔵法師が助けた老人が不思議な術を使って、悟空を助けてくれた。
逃げる悪党の親玉が黄金の塔を登る。
追いかける悟空。
黄金の塔の頂上で一騎打ち。
黄金の塔が崩れて、落下する二人。
親玉が命乞いするので、仕方なくキント雲で助けてやる悟空。
悟空「こんな塔、いらねぇやい!」
悟空は如意棒で、黄金の塔をぶち壊す。
バラバラになった黄金を、みんな我先に持ち逃げする。
天竺目指して旅を再開した三蔵一行。
謎の老人が天竺だと言っていた場所 にまでたどり着くが、そこは何もない岩地だった。
謎の老人が光り輝き、正体を現す。
謎の老人の正体は、お釈迦様だった。
お釈迦様は衝撃の事実を告げる。
天竺なんて最初から存在しなかったのだ。
怒ってお釈迦様に突っかかる悟空。
お釈迦様は優しく悟空を諭す。
天竺なんて場所は最初から存在しなくて、 悟空たちが悪者を退治して、平和になった今までの道のりこそが、お釈迦様が考えていた平和の国、天竺だったのだ。
さあ、みんな、故郷に帰ろう。
悟空が好き、好き、好き。
八戒が好き、好き、好き。
沙悟浄が好き、好き、好き。
坊さんが好き、好き、好き。
竜子が好き、好き、好き。
エンディング曲「悟空が好き好き」をみんなで歌いながら帰って行く三蔵一行。
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「鉄腕アトム」の放映が終わった翌週から始まったのが、この「悟空の大冒険」でした。
アトムほど人気がでなくて39話で終わってしまいましたが、時代を先取りしすぎた内容でした。
内容が過激すぎて放送できなかった回までありました。
こんなギャクアニメなのに「妖怪連合シリーズ」のようにアクションアニメとしても面白かったです。
敵を順番に倒していって最後は今まで倒して敵が合体して襲ってくる王道の展開とか、後のアニメ作品に大きな影響を与えました。
天竺とは今まで悟空達が平和にしてきた場所なのだという最終回のオチも当時としては斬新でした。
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声の出演
悟空:右手和子
三蔵:野沢那智
竜子:増山江威子
八戒:滝口順平
沙悟浄:愛川欽也
応援ありがとうございます!
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