66 / 95
2000年代
涼宮ハルヒの憂鬱
しおりを挟む2006年4月~7月、全14話。
原作:谷川流。
監督:石原立也。
キャラクターデザイン・総作画監督:池田晶子。
美術監督:田村せいき。
音楽:神前暁。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
色々大変だったけど、全部いい思い出です。
きっと、いつかあなたもこの高校生活を懐かしく思う日がきます。
終わってしまえば、なにもかもあっという間だった、
夢のように過ぎてしまった・・・そんなふうに思う時が。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
第14話「涼宮ハルヒの憂鬱Ⅵ」
学校非公式クラブSOS団の部室でいちゃつくキョンと朝比奈 みくる(涼宮 ハルヒを監視するためにこの時代に駐在している未来人)。
そんなキョンの姿を見て、SOS団の団長、涼宮 ハルヒは心穏やかではない。
その夜、夢の中でハルヒの呼ぶ声を聞き目覚めるキョン。
と、そこは閉鎖空間であった。
古泉一樹(ハルヒの能力によって突如覚醒した超能力者)から「閉鎖空間」はハルヒが無意識に発生させていることは知らされていたため落ち着いているキョン。
校門から外が見えない壁に阻まれて学校から出る事ができない。
ハルヒは探検してくると言い残し単独行動へ。
一人部室で待機するキョン。
茶をすすりながら窓の外を見ると、赤い光の玉が。
それが徐々に変化して人間の形になっていく。
正体は古泉一樹だった。
古泉は異常事態である事をキョンに告げた。
みくるからの「ごめんなさい、私のせいです」という伝言と、有希からの「パソコンの電源をつけるように」という伝言を残して古泉は消える。
ハルヒは無意識に今まで居た世界を現在の閉鎖空間によって塗り替えようとしている。
キョンは慌ててパソコンの電源を入れる。
パソコンのモニターに長門有希(情報統合思念体によって造られた対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース)の伝言が表示される。
やがて、ハルヒの精神的ストレスが具現化した「神人」が出現する。
それを見て一気に活気づいたハルヒは、大はしゃぎで部室に戻ってくる。
キョンは何も言わずにハルヒの手を引いて逃げる。
直後に神人は校舎を破壊し始める。
キョン「元の世界に戻りたい。俺は連中ともう一度会いたい」
ハルヒ「この世界でもきっと会える」
キョン「元の世界のあいつらに俺は会いたいんだよ!」
キョンの手を振り払うハルヒ。
ハルヒ「あんただってもっと面白い事が起きて欲しいと思ってたんじゃないの?」
キョン「お前が知らないだけで世界は確実に面白い方向に進んでたんだよ」
目前に迫り来る神人を前に「自分にとってハルヒは何なのか」を考えるキョン。
「進化の過程」でも「時空の歪み」でも「神様」でもない。
「白雪姫って知ってます?」という大人みくるの言葉と、有希が最後に残した「sleeping beauty」という文字を思い出すキョン。
意を決したキョンはハルヒの両肩を引き寄せる。
キョン「俺、実はポニーテール萌えなんだ。いつだったかお前のポニーテールは、反則的なまでに似合っていたぞ」
白雪姫の話同様に、ハルヒとキスをするキョン。
その瞬間、迫り来る神人は辺りの空間ごとハルヒに吸い込まれていく。
と、夢から覚めるキョン。
あまりに鮮明な夢の記憶に、恥ずかしくて頭をかかえてジタバタ。
ここが本当に元の世界なのかと疑心暗鬼のまま、いつも通り登校し教室に入るキョン。
窓際でいつものように座っていたハルヒはポニーテールにしていた。
キョン「よお!元気か?」
ハルヒ「元気じゃないわね。昨日、悪夢を見たから」
キョン「ハルヒ……」
ハルヒ「なに?」
キョン「ーーー似合ってるぞ」
二人がまた戻って来れた事に感謝をする古泉一樹。
「再び宇宙人に襲われるような事は私がさせない」と言い切る長門有希。
キョンの姿を見て泣きながら抱きついてくる朝比奈みくる。
全員が昨日の事を覚えてるって事は、あれは紛れもない事実だった。
世界は作り替えられてはいなかった。
後日談。
SOS団・休日の市内の不思議探索パトロール。
偶然にも他3人が都合によって来れなくなった為、キョンとハルヒ2人だけに。
キョン「俺はいろいろなことを話してやりたいと思う。
SOS団の今後の活動方針について。
朝比奈さんへのコスプレ衣装の希望などなど。
しかしまあ、結局のところ、最初に話すことは決まっているのだ。
そう、まず、宇宙人と、未来人と、超能力者について話してやろうと、俺は思っている・・・」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、超能力者がいたら、わたしのところに来なさい。以上」
この有名なセリフ、実はそこには宇宙人、未来人、超能力者がみんな揃っていたという。
ライトノベル原作で深夜アニメ業界に多大な影響を与えた作品です。
踊ったり、歌ったり、順番バラバラに放送したり、同じ話を何度も繰り返したりと、本筋と関係ないところでも話題になりました。
エンディングで披露された「ハルヒダンス」はこぞって文化祭やアキバの街中で模倣され、聖地巡礼なる言葉も浸透し、京都アニメーションの名前は世界に認知され、アニメオタクが(多少は)市民権を得るきっかけになりました。
原作は立派にSFしているジュヴナイルですね。
テレビシリーズ二期も劇場版もありますが、このエピソードが綺麗に締まった最終話らしいお話ですのでこちらをご紹介しました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
声の出演
涼宮ハルヒ:平野 綾
キョン:杉田智和
朝比奈みくる:後藤邑子
古泉一樹:小野大輔
長門有希:茅原実里
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
13
1 / 4
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる