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1960年代
タイガーマスク
しおりを挟む1969年10月2日~1971年9月30日、全105話。
原作:梶原一騎、辻なおき。
キャラクターデザイン:木村圭市郎。
音楽:菊池俊輔。
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第105話「去りゆく虎」
長い間、タイガーマスクを苦しめていたミスターXは死んだ。
だが、タイガーの無二の親友大門大吾は殺され、後輩の高岡 拳太郎も瀕死の重傷。
そこへ、裏切り者であるタイガーを抹殺するため、虎の穴の総裁が自らマスクを被り、最強最後の悪役レスラー「タイガー・ザ・グレート」として直接対決に現れる。
タイガー・ザ・グレートはレスラーにとって必要な三大要素である技・怪力・反則を全て極める最強のレスラー。
タイガーはタイガー・ザ・グレートの過激な反則技に耐えてクリーンな試合をする。
だがタイガーの技はまったく通じず、逆に反則攻撃で絶対絶命に陥る。
タイガー・ザ・グレートは机を真っ二つにへし折り、リングに倒れたタイガーを尖った部分で刺し殺そうとする
タイガーは間一髪机をかわすが、その時にマスクが引っかかり破れてしまう。
遂に伊達直人の血まみれの素顔が白昼の元にさらされる。
今まで必死に素顔を隠していた直人の努力が無に帰してしまう。
直人の空しい笑い声がリングにこだまする。
その様子をテレビの前で見ていた健太達ちびっこハウスの子供たちも驚愕する。
涙を流し絶望するタイガーだったが、遂に覚悟を決める。
悪人のそしりを受けて死すとも最後の邪悪を倒す覚悟を。
伊達直人「お前達から貰った物を返すぞ!!」
直人はかつて「黄色い悪魔」と呼ばれていた悪役レスラーの本性をむき出しにして恐ろしい反則殺法でタイガー・ザ・グレートを追いつめる。
為す術も無くめちゃくちゃに叩きのめされるタイガー・ザ・グレート。
あまりに過激な反則技にリングサイドの馬場や猪木も制止するため飛び出して来るが直人は止まらなかった。
直人はマントをタイガー・ザ・グレートの頭からかかぶせロープを首にぐるぐる巻きにする。
タイガー・ザ・グレートを天井の照明から宙づりにし、ゴングで殴って止めを刺そうとする直人。
その時、照明の鎖が切れて落下する。
タイガー・ザ・グレートはその下敷きになり絶命する。
恐怖で静まり返った試合会場。
血まみれのマスクを拾うとリングから逃げるように立ち去る伊達直人。
みなしごハウスでは健太たちが直人の来るのを待っていた。
健太「ルリ子姉ちゃん。キザにぃ、じゃなくて直人兄ちゃん、いつ来るの?」
若月ルリ子「直人さんはもう来ません」
健太「ど、どうしてさ?」
若月 ルリ子(直人さん。あなたの努力を決して無駄にはしません。この子供たちを幸せにしてみせます。だから、直人さん。早く帰って来て)
その頃、伊達直人は一人旅客機に乗って日本を去ろうとしていた。
伊達直人「俺はグレートを倒すために反則で立ち向かった。だが子供達にはわかってもらえると思う。俺の命がけのファイトを。悪に立ち向かう人間の勇気を、きっとわかってくれたと思う……」
何処ともなく飛び去る旅客機の姿。
さらば!タイガーマスク!
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虎だ!虎だ!お前は虎になるのだ!!
伊達直人と聞けば、ランドセルをくれる親切なオジサンと思っている方も多いでしょうが、元々はこの「タイガーマスク」の主人公です。
血まみれの反則技が繰り広げられる圧巻の最終回はまさにアニメ史上に残る衝撃の死闘!
このアニメオリジナルの最終回は残虐シーンのオンパレードでしたが辛く哀しい感動を与えてくれます。
一方、漫画版の最終回は伊達直人が交通事故であっけなく死んでしまうという何とも言えない最後でした。
ちなみに「コミックとらのあな」も、この「タイガーマスク」に登場するプロレス秘密結社「虎の穴」に由来します。
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声の出演
伊達直人:富山敬
若月ルリ子:山口奈々 → 野村道子
健太:野沢雅子
ミスターX:柴田秀勝
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