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第66話 その後
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アレク目線
メニリーフ王国へ少女を送って来たライラがニールを連れて帰って来た。
この二人にスペリオル皇国を統べさせよう。国の名前はなにがいいかな?クレールスターの東にあるから、イーストスターでいいか。
兄上の依頼は思ったより早く終わったな。リーブルスター王国。サウススター王国。そしてイーストスター王国。
リーブルを餌に小国群を釣って、スペリオルまで釣れた。
じっくり機会を待たれたら面倒だったが、攻めて来てくれて助かった。
じっと隠れてる虫は退治しにくいが、動き回る虫は潰しやすい。
後は、皇帝になれとか言う兄上に諦めて貰うだけだ。
「今まで我慢したから交代しろ」とか冗談じゃない。
人材育成は兄上にしか出来ないことじゃないか。兄上が育てた人材が支えるから国が成り立っているというのに・・・
兄上、ビザンから素敵なお土産を持ってきますからね。
ラズベリー目線
メニリーフ王国の王宮に入って感じたのは、ワクワク感だった。
この国は怖い国だと聞いているし、確かにメアリー様の経験はかなり酷いことだ。だけど城全体の雰囲気が魅力的だったのだ。秘密をがあるのよ。見つけてごらん。と城が話しかけて来たのだ。
アリス様もなにか感じているようだったが、まだ未熟だ。
アレク様とデイビス様は逆になんにも感じていない。敵ではないが、友好国でもない国の城にいるのだ。普通に警戒はしているようだったが、なにも感じ取れていない。
わたくしはあのメアリーさんが真似をするお給仕を手伝わせて貰った。
運ぶお皿を見て、違和感を感じた。どうしてお肉のここを?
だけど、お盆を捧げて運んだ。確かに男たちは威張って椅子に座っている。威張るだけの働きはやっているようだ。
そして、女性だけの食事が始まった時、わたくしは違和感の正体に気づいた。
美味しい部位は女性陣が食べているのだ。恐れ入りました。
アレク様もデイビス様もまず気がつかない。アリス様も無理だろう。スープが上手に出来るとか自分で言ってるけど・・・たいしたことはやってないし。
多分、メアリー様、いやメアリーはこの国のことを触れ回るだろう。
それはこの国を守ることに、繋がる。
アレク様はそれをさせた後、それを口実に悪いことをするだろう。いや、もう面倒だから放置?
目撃者のいる所で書類を破る。それで解決するでしょうし。
そして、スター騎士団のホワイト遠征部長が、あの少女を連れて来たとき、ちいおじ様たちのことが頭に浮かんだ。
お土産を配る時、布を当てながら、話をしてみるとやはり彼らに血のつながりがないのはわかった。だが、それは隠されているようだった。それの意味する所がわからなかった。わからないのが気持ち悪かった。
そして不思議なことに少女を見た時、解決した。何故だろう。連れて来たのが彼だからか?
なぜ、殺してない?
諦めと決意が同居する少女の表情のせいか?
いや、やめよう。わたくしが気にすることじゃない。アレク様とアリス様といるせいで、変に気を回すようになってしまった。
わたくしはアリス様が快適にすごせるように気を配る頼りになる侍女。それが役目!
チャールズ目線
何と言ったら良いんだろう。統治者になってしまった。国民からはあのリーブル王国から来た王様ってことで好意を持たれている・・・と思う。
わたし以外はクレールスター皇国からの人間が、国を動かしている。リーブル王国へ派遣された人間とは別の人間が現れたのを見て、正直言って期待してなかった。
リーブル王国へ派遣された人間と同じ程度に優秀な人間がそんなにたくさんいるはずないと思ったのだ。だが、予想に反して彼らは有能だった。そうだよな、お飾りの王だよな。だから王に推されたんだ。と思ったが、それなら自由な時間を国内を見て回ることに使おうと考えたのだ。それからわたしは、国を見て回った。
そして変なこと?で感謝された。敵に追われて逃げた兵を助けてくれたと。誤解だ。こんな誤解をしていたとは。それに王都の宿舎として綺麗な家を使わせてくれた。
そして敵が攻めて来たが逃がしてくれたと・・・いや、確かに取り様によってそうだろう。
まぁそんなことでわたしは、この国で好感を持たれていたのだ。
行く先々で歓迎された。これも帝国の計画のうちなのだろうか?偶然か?
どこからこの話は始まったのだろうか?
メニリーフ王国へ少女を送って来たライラがニールを連れて帰って来た。
この二人にスペリオル皇国を統べさせよう。国の名前はなにがいいかな?クレールスターの東にあるから、イーストスターでいいか。
兄上の依頼は思ったより早く終わったな。リーブルスター王国。サウススター王国。そしてイーストスター王国。
リーブルを餌に小国群を釣って、スペリオルまで釣れた。
じっくり機会を待たれたら面倒だったが、攻めて来てくれて助かった。
じっと隠れてる虫は退治しにくいが、動き回る虫は潰しやすい。
後は、皇帝になれとか言う兄上に諦めて貰うだけだ。
「今まで我慢したから交代しろ」とか冗談じゃない。
人材育成は兄上にしか出来ないことじゃないか。兄上が育てた人材が支えるから国が成り立っているというのに・・・
兄上、ビザンから素敵なお土産を持ってきますからね。
ラズベリー目線
メニリーフ王国の王宮に入って感じたのは、ワクワク感だった。
この国は怖い国だと聞いているし、確かにメアリー様の経験はかなり酷いことだ。だけど城全体の雰囲気が魅力的だったのだ。秘密をがあるのよ。見つけてごらん。と城が話しかけて来たのだ。
アリス様もなにか感じているようだったが、まだ未熟だ。
アレク様とデイビス様は逆になんにも感じていない。敵ではないが、友好国でもない国の城にいるのだ。普通に警戒はしているようだったが、なにも感じ取れていない。
わたくしはあのメアリーさんが真似をするお給仕を手伝わせて貰った。
運ぶお皿を見て、違和感を感じた。どうしてお肉のここを?
だけど、お盆を捧げて運んだ。確かに男たちは威張って椅子に座っている。威張るだけの働きはやっているようだ。
そして、女性だけの食事が始まった時、わたくしは違和感の正体に気づいた。
美味しい部位は女性陣が食べているのだ。恐れ入りました。
アレク様もデイビス様もまず気がつかない。アリス様も無理だろう。スープが上手に出来るとか自分で言ってるけど・・・たいしたことはやってないし。
多分、メアリー様、いやメアリーはこの国のことを触れ回るだろう。
それはこの国を守ることに、繋がる。
アレク様はそれをさせた後、それを口実に悪いことをするだろう。いや、もう面倒だから放置?
目撃者のいる所で書類を破る。それで解決するでしょうし。
そして、スター騎士団のホワイト遠征部長が、あの少女を連れて来たとき、ちいおじ様たちのことが頭に浮かんだ。
お土産を配る時、布を当てながら、話をしてみるとやはり彼らに血のつながりがないのはわかった。だが、それは隠されているようだった。それの意味する所がわからなかった。わからないのが気持ち悪かった。
そして不思議なことに少女を見た時、解決した。何故だろう。連れて来たのが彼だからか?
なぜ、殺してない?
諦めと決意が同居する少女の表情のせいか?
いや、やめよう。わたくしが気にすることじゃない。アレク様とアリス様といるせいで、変に気を回すようになってしまった。
わたくしはアリス様が快適にすごせるように気を配る頼りになる侍女。それが役目!
チャールズ目線
何と言ったら良いんだろう。統治者になってしまった。国民からはあのリーブル王国から来た王様ってことで好意を持たれている・・・と思う。
わたし以外はクレールスター皇国からの人間が、国を動かしている。リーブル王国へ派遣された人間とは別の人間が現れたのを見て、正直言って期待してなかった。
リーブル王国へ派遣された人間と同じ程度に優秀な人間がそんなにたくさんいるはずないと思ったのだ。だが、予想に反して彼らは有能だった。そうだよな、お飾りの王だよな。だから王に推されたんだ。と思ったが、それなら自由な時間を国内を見て回ることに使おうと考えたのだ。それからわたしは、国を見て回った。
そして変なこと?で感謝された。敵に追われて逃げた兵を助けてくれたと。誤解だ。こんな誤解をしていたとは。それに王都の宿舎として綺麗な家を使わせてくれた。
そして敵が攻めて来たが逃がしてくれたと・・・いや、確かに取り様によってそうだろう。
まぁそんなことでわたしは、この国で好感を持たれていたのだ。
行く先々で歓迎された。これも帝国の計画のうちなのだろうか?偶然か?
どこからこの話は始まったのだろうか?
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