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26 プロの墓穴掘り職人
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「遅い」
「遅くないよね?リンダ」
「……」
有能リンダは黙して語らずだが、キリッときつめの瞳は「器が小さいわね、フン!」と事あるごとにラムを貶めるのに余念がない、流石です。
だがラムも慣れた物で「ソレイユ様の部下」は丁重に扱う。それがラムとソレイユ様の信頼し合う関係と言う事だ。
「ディエス」
言葉少なく、こっちへ来いと言われてしまったので寄っていくと腕を引かれて膝の上に座らされてしまった。な、何だ?!恥ずかしいぞ!
「ラム、何するんだ」
「良いじゃないか、私達は新婚なんだぞ」
「……」
世間的にはそうかも知れないけど、何でこんな……あ。出入り口の側でゼルトラン君がプルプル震えている。あー……ゼルトラン君に嫌がらせしてんのか!!
そっと見ればリンダも、扉の前の衛兵も目が少し笑ってる。お前らねぇ……。
後ろから回った腕が腹を撫でて、首筋に息がかかる。く、くすぐったいと言う、びっくりすると言うか!
「や、止めろ……」
「何故?恥ずかしがる事も無かろう、今更」
わざとだ、絶対わざとだ!ゼルトラン君を煽ってるんだ!やめろ!
「へ、陛下!何故そんな無能をお側におくのですか!そのような者は捨て、私を!私をお召下さい!」
リンダと衛兵の目の温度が下がっていく……ふむ、これは初犯じゃないな?何度かここに突撃して来て追い払われたんだろうな。きっと侯爵子息だからと許されたパターンかな??
そしてリンダがあんなゴミを見る目で見ていると言う事は、ソレイユ様もゼルトラン君が好きでは無いんだろうなぁ。まあ、俺だけじゃなくラムにもこんな風に訴えるようじゃ礼儀の時点で失格なんだろうな。
空気の読める社畜は生き残る事が出来るのだ。
「ディエス、髪を伸ばせ。髪留めを買ってやろう。青より黒が良いな……お前の紫の髪に合うような黒オパールか、スピネルか」
「は、はは……」
黒い髪に青い目のラム。自分の色を纏えと言う、しかもゼルトラン君をきれいに無視して。真っ赤になって震えているから少し哀れだ。
「へ、陛下!話を聞いて下さい!」
「お前は我が前に顔を出すなと通達済みのはずだが?ロイター侯爵よ。其方の功績故、一度だけは見逃すと伝えたはずだが衰えたか?」
「面目次第もございませぬ」
衛兵の立つ扉の前、執務室へつながる廊下に男性が1人土下座をして額を床に擦り付けている。うわっ?!気づかなかった!
「な、な、な?!父上!」
ゼルトラン君は自分の足元に小さく蹲る父親を見てとても分かりやすく顔色をさっと青に変える。色々な情報が読み取れる場面だが、まずはラムがかなり腹を立てている事が不思議だった。しつこく追い縋って来るゼルトラン君がウザかったのかな?
「このディエスは私が請うて隣国より招いた側妃。それを捨てよとは我に叛意ありと言う事。残念であるよ、ゼファイト・ロイター。お主がそれ程不忠義者だったとは」
「返す言葉もございませぬ」
ゼルトラン君のお父さんはゼファイトさんと言うらしいが、一つ一つの言葉がとにかく喉を裂いて搾り出すような苦しい声で……聞くに堪えない。
「ち、父上!わ、私、わたし、私は……あ、あの様な者は陛下に相応しくないと!」
口を開けば開くほどゼルトラン君の墓穴はどんどん深くなって行く。どうしてこう空気の読めない人になったんだ、ゼルトラン君は。
俺を貶めれば貶めるの程、ラムの眉間の皺は深くなるし、リンダの眉間の皺も増えていくのに。
「我がロイター家500年の忠義に免じ、少しの間立ち上がる事をお許し下さいますようお願い申し上げます」
「許す」
ロイター父は立ち上がり、後退りをしながらも立ったままの息子を振りかぶった右拳で思いっきり殴りつけた。バキッ!何かが折れる音が響いてゼルトラン君の可愛い顔は変形する。
「ち、父上っ!何……がふっ!!」
左手でゼルトラン君の右手を掴み殴った右拳を開いて後頭部を掴むとそのまま石の床に叩きつける。
「ぐがっ?!」
またもや変な音。顔の正面から床に叩きつけられたゼルトラン君。多分鼻は可哀想な事になっているだろう……こ、怖い。俺は思わず目を反らせるがラムとリンダ、そして衛兵さんも冷静にじっと見つめている。
ゼルトラン君は全身の力が抜け、床に寝ているから、気を失ったんだろう。多分鼻骨と前歯も失っている。
「コレの始末をさせて下さい。御前を辞す事を」
「許す」
「広大なお心遣い感謝致します」
ロイター父は顔を上げずに、縮こまったまま、自分の息子を片手にぶら下げ引きずって帰って行った。
「ひえぇ……」
「仕事がまた増えた。ロイター領は中々広いし都会だから、ディエスが好きなスローライフにはむかんな」
「……ラム?何を言ってるんだ?」
お前の考えてる事ってちょっと怖くないか?!
「遅くないよね?リンダ」
「……」
有能リンダは黙して語らずだが、キリッときつめの瞳は「器が小さいわね、フン!」と事あるごとにラムを貶めるのに余念がない、流石です。
だがラムも慣れた物で「ソレイユ様の部下」は丁重に扱う。それがラムとソレイユ様の信頼し合う関係と言う事だ。
「ディエス」
言葉少なく、こっちへ来いと言われてしまったので寄っていくと腕を引かれて膝の上に座らされてしまった。な、何だ?!恥ずかしいぞ!
「ラム、何するんだ」
「良いじゃないか、私達は新婚なんだぞ」
「……」
世間的にはそうかも知れないけど、何でこんな……あ。出入り口の側でゼルトラン君がプルプル震えている。あー……ゼルトラン君に嫌がらせしてんのか!!
そっと見ればリンダも、扉の前の衛兵も目が少し笑ってる。お前らねぇ……。
後ろから回った腕が腹を撫でて、首筋に息がかかる。く、くすぐったいと言う、びっくりすると言うか!
「や、止めろ……」
「何故?恥ずかしがる事も無かろう、今更」
わざとだ、絶対わざとだ!ゼルトラン君を煽ってるんだ!やめろ!
「へ、陛下!何故そんな無能をお側におくのですか!そのような者は捨て、私を!私をお召下さい!」
リンダと衛兵の目の温度が下がっていく……ふむ、これは初犯じゃないな?何度かここに突撃して来て追い払われたんだろうな。きっと侯爵子息だからと許されたパターンかな??
そしてリンダがあんなゴミを見る目で見ていると言う事は、ソレイユ様もゼルトラン君が好きでは無いんだろうなぁ。まあ、俺だけじゃなくラムにもこんな風に訴えるようじゃ礼儀の時点で失格なんだろうな。
空気の読める社畜は生き残る事が出来るのだ。
「ディエス、髪を伸ばせ。髪留めを買ってやろう。青より黒が良いな……お前の紫の髪に合うような黒オパールか、スピネルか」
「は、はは……」
黒い髪に青い目のラム。自分の色を纏えと言う、しかもゼルトラン君をきれいに無視して。真っ赤になって震えているから少し哀れだ。
「へ、陛下!話を聞いて下さい!」
「お前は我が前に顔を出すなと通達済みのはずだが?ロイター侯爵よ。其方の功績故、一度だけは見逃すと伝えたはずだが衰えたか?」
「面目次第もございませぬ」
衛兵の立つ扉の前、執務室へつながる廊下に男性が1人土下座をして額を床に擦り付けている。うわっ?!気づかなかった!
「な、な、な?!父上!」
ゼルトラン君は自分の足元に小さく蹲る父親を見てとても分かりやすく顔色をさっと青に変える。色々な情報が読み取れる場面だが、まずはラムがかなり腹を立てている事が不思議だった。しつこく追い縋って来るゼルトラン君がウザかったのかな?
「このディエスは私が請うて隣国より招いた側妃。それを捨てよとは我に叛意ありと言う事。残念であるよ、ゼファイト・ロイター。お主がそれ程不忠義者だったとは」
「返す言葉もございませぬ」
ゼルトラン君のお父さんはゼファイトさんと言うらしいが、一つ一つの言葉がとにかく喉を裂いて搾り出すような苦しい声で……聞くに堪えない。
「ち、父上!わ、私、わたし、私は……あ、あの様な者は陛下に相応しくないと!」
口を開けば開くほどゼルトラン君の墓穴はどんどん深くなって行く。どうしてこう空気の読めない人になったんだ、ゼルトラン君は。
俺を貶めれば貶めるの程、ラムの眉間の皺は深くなるし、リンダの眉間の皺も増えていくのに。
「我がロイター家500年の忠義に免じ、少しの間立ち上がる事をお許し下さいますようお願い申し上げます」
「許す」
ロイター父は立ち上がり、後退りをしながらも立ったままの息子を振りかぶった右拳で思いっきり殴りつけた。バキッ!何かが折れる音が響いてゼルトラン君の可愛い顔は変形する。
「ち、父上っ!何……がふっ!!」
左手でゼルトラン君の右手を掴み殴った右拳を開いて後頭部を掴むとそのまま石の床に叩きつける。
「ぐがっ?!」
またもや変な音。顔の正面から床に叩きつけられたゼルトラン君。多分鼻は可哀想な事になっているだろう……こ、怖い。俺は思わず目を反らせるがラムとリンダ、そして衛兵さんも冷静にじっと見つめている。
ゼルトラン君は全身の力が抜け、床に寝ているから、気を失ったんだろう。多分鼻骨と前歯も失っている。
「コレの始末をさせて下さい。御前を辞す事を」
「許す」
「広大なお心遣い感謝致します」
ロイター父は顔を上げずに、縮こまったまま、自分の息子を片手にぶら下げ引きずって帰って行った。
「ひえぇ……」
「仕事がまた増えた。ロイター領は中々広いし都会だから、ディエスが好きなスローライフにはむかんな」
「……ラム?何を言ってるんだ?」
お前の考えてる事ってちょっと怖くないか?!
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