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48 ワシ、またもややらかす*

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 ワシはバンドール家に帰りたいのじゃが、各方面から

「お願い!帰らないで!!殿下の側にいてぇーー!」

 と、有言だったり、無言だったりの圧力を受けている。仕方がないので手紙をしたため、バンドール家へ持って行くようにことづけた。
 荒事にはならないと思うが、リドリー辺りを連れていけば問題無かろう。きっとあやつ、暇な上にボーナスが出なくなってやる気を失っている頃じゃろうしの。

「ダ・グ・ラ・ス・様!一体何をなさっているので?昼間の教会に何かありましたか?」

「特に、何も?」

 殿下が絡むと更に面倒になりそうじゃし、黙っとこう。

「へえ、やはり私達はもっと良く話し合う必要がありそうですね?」

「へ?」

「では失礼しますね、父上、母上」

 陛下達との晩餐にご招待されておったのに、また小脇に抱えられて退場するワシ。
 待て!待つんじゃ!このパターンは不味い!

「殿下、殿下!話す、話します故、離してくだされーーー!」

「いいえ!聞きません!」

 ちょっとー!矛盾してますけど!!

「体に直接じっくり聞いて差し上げますから!」

「ふぎゃーーーー!?」

 尻尾を踏まれた猫のような声をあげてしまったが、とりあえず許して貰えないようだった。


「殿下ぁっ殿下ぁ……!いくら、ワシが、あんっ!名目上のんんっ、婚約者だと、しても……ひんっ!」

「め、名目上では、ないですっ!んっ、本物の、婚約者ですからっ!あ、うっ、イイ……出そうです……っ」

「え、やっ、あのっ!待って、待ってあ、あん、やっ!あああーーーっ!」

 若い肉体は反応が良い。つくづくそう思う。ちょっとした刺激で堪らなくなり、すぐに絶頂を迎えてしまう。

「ああ……やっぱり良いです……ダグラス……ダグ……」

「んん……でんかぁ……」

 余韻の中の多幸感で、こう何度も何度も味合わされると癖になる。こうやって抱かれ慣れて行くのか。
 若者恐ろしや。

 まあ、ワシもその若者になってるんだけどね……。

「それで、教会はきちんと運営していないとお思いで?」

「うむ。間違いなく資金着服と適正人数以上の養育、不正労働に教育不足かと」

「うーん、たしかに教会に出向く時は混乱を避ける為に必ず日時を伝えてから行きますしね。その前に不正を隠しておけばバレない」

 事後後のピロートークがなんとも色気のない内容だが、仕方がない。こんな事なら最初から全部話しておけば良かった……殿下怖い。

「なぁんだ!てっきりあの神父の事でも好きになってしまったのかと慌てました!」

「ないです!あやつはカナンそっくりだったじゃないですか!」

「ああ!ぷよぷよ侯爵!」

 もっと痩せさせよう。


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