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83 結婚ってこんな感じだったっけ?
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「今までずっと神の盾として聖騎士でいて良かった……大いなる神々よ感謝致します……これまで以上に粉骨砕身、誠心誠意神に仕え戦うことを誓います」
「うむ、頑張れ。しかしその対価が凛莉の愛で良いなど変な奴だ」
「その価値がある、お前には分からなくて良いことだ。パールホワイト」
「分かりたくない」
あれ、特別扱いの俺への祝福じゃなかったっけ?? なんかフロウライトを一生懸命働かせる餌みたいな感じなのか?
なんかやっぱり神って信じられなくないか?! もうーやだーー!
「もう帰れ」
「ああ、朝から済まなかったな。パールホワイト」
「ふん。一回だけだし良い」
ぷいっと横を向いてパールホワイトは垂れ下がっている布を押し除けて奥にあるであろう部屋に消えていった。
「さあ、帰ろう」
「帰ろうってフロウさん、あなた……突然すぎませんか……」
口調をマークに戻して茶番くさいこの状況を非難する。何も言わずに引っ張って来て結婚だと?意味が分からない。
「しかし、君が答えてくれたから」
「え? いつ、何を?」
「昨晩……いや、そこは良い……もしかして嫌だったか……?」
「えーと……」
嫌かといわれれば別に嫌とかではなく、ただ単にびっくりしただけというか?昨晩って俺何かした?全然記憶にない……というかトばされる前なんて何もかもあやふやで喋ったことも何にも覚えてないんだから、やばいこと口走ったのかもしんない。うわ、俺なにいったんだ??
「嫌、ではない……よな? そういってくれ、頼むから! 嫌だなんていわれたら私はこの場で死ぬしかない」
「死ぬなよ!」
まだ大聖堂の中だぞ? ここで死んだらパールホワイトがなにいうか分かったもんじゃないぞ? 永遠に文句を言われ続けるぞ、間違いなく!
「ならば!」
そういう聞き方はどうなんだ、と思いながらもまあ、その、なんていうか……。
「い、嫌では……ないけれど」
「良かった!」
「ぎゃっ!?」
力一杯抱き締められて肩がゴキっていった!痛い、物凄く痛い!! 絶対外れてる、痛いーー! なんで結婚したらこんな痛い目に遭わなきゃならんのだ!!
ていうか、結婚? 俺、結婚したの? フロウライトと?? いや確かにゲームじゃ同性婚も普通に有ったけどさ、え?本当に? あれ? なんか結婚とかって互いの同意とかそんなの要らなかった? 良いんだっけ……あれ、俺ぇ結婚したんだぁ……なんだろう、花、花が見える。あと川……きれいな川だな。見たことがない人が手を振ってるぞ、ああ……凛莉師匠に似ている男女だ……えーと、なんだろう師匠のご両親っぽい。え?こっちに来ちゃ駄目ってなんだ……あれぇ。
「凛莉師匠っ! 息してーーっ!」
「へあっ?!」
「フロウライトッ! 凛莉を絞め殺す気か?!」
「えっ?!」
慌てたサファイア君の声と、無理矢理フロウライトの腕を引っ張ったダイヤモンドのおかげで俺は九死に一生を得たらしい……やだもう、怖い。
「うむ、頑張れ。しかしその対価が凛莉の愛で良いなど変な奴だ」
「その価値がある、お前には分からなくて良いことだ。パールホワイト」
「分かりたくない」
あれ、特別扱いの俺への祝福じゃなかったっけ?? なんかフロウライトを一生懸命働かせる餌みたいな感じなのか?
なんかやっぱり神って信じられなくないか?! もうーやだーー!
「もう帰れ」
「ああ、朝から済まなかったな。パールホワイト」
「ふん。一回だけだし良い」
ぷいっと横を向いてパールホワイトは垂れ下がっている布を押し除けて奥にあるであろう部屋に消えていった。
「さあ、帰ろう」
「帰ろうってフロウさん、あなた……突然すぎませんか……」
口調をマークに戻して茶番くさいこの状況を非難する。何も言わずに引っ張って来て結婚だと?意味が分からない。
「しかし、君が答えてくれたから」
「え? いつ、何を?」
「昨晩……いや、そこは良い……もしかして嫌だったか……?」
「えーと……」
嫌かといわれれば別に嫌とかではなく、ただ単にびっくりしただけというか?昨晩って俺何かした?全然記憶にない……というかトばされる前なんて何もかもあやふやで喋ったことも何にも覚えてないんだから、やばいこと口走ったのかもしんない。うわ、俺なにいったんだ??
「嫌、ではない……よな? そういってくれ、頼むから! 嫌だなんていわれたら私はこの場で死ぬしかない」
「死ぬなよ!」
まだ大聖堂の中だぞ? ここで死んだらパールホワイトがなにいうか分かったもんじゃないぞ? 永遠に文句を言われ続けるぞ、間違いなく!
「ならば!」
そういう聞き方はどうなんだ、と思いながらもまあ、その、なんていうか……。
「い、嫌では……ないけれど」
「良かった!」
「ぎゃっ!?」
力一杯抱き締められて肩がゴキっていった!痛い、物凄く痛い!! 絶対外れてる、痛いーー! なんで結婚したらこんな痛い目に遭わなきゃならんのだ!!
ていうか、結婚? 俺、結婚したの? フロウライトと?? いや確かにゲームじゃ同性婚も普通に有ったけどさ、え?本当に? あれ? なんか結婚とかって互いの同意とかそんなの要らなかった? 良いんだっけ……あれ、俺ぇ結婚したんだぁ……なんだろう、花、花が見える。あと川……きれいな川だな。見たことがない人が手を振ってるぞ、ああ……凛莉師匠に似ている男女だ……えーと、なんだろう師匠のご両親っぽい。え?こっちに来ちゃ駄目ってなんだ……あれぇ。
「凛莉師匠っ! 息してーーっ!」
「へあっ?!」
「フロウライトッ! 凛莉を絞め殺す気か?!」
「えっ?!」
慌てたサファイア君の声と、無理矢理フロウライトの腕を引っ張ったダイヤモンドのおかげで俺は九死に一生を得たらしい……やだもう、怖い。
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