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気のせい?

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長老の家から強面おっさんイグニスさんの家に案内してもらう事になり、町の中を歩く。
遠巻きに20人程の男達が着いて来ているのがすごく気になるんだけど…

「あの、イグニスさん?」
前を歩くイグニスさんからは振り返る事なく気のない返事だったが返ってきたので

「この町結構広そうですけど、今後ろにいるあの人達以外はいないんですか?」

⁈、後ろをチラッと振り返ったイグニスさんの目が⁈顔が⁈怖い~‼︎
後ろの方々が一瞬で消えました。あんなにいたのに…1人もいないなんて…
逃げ遅れた私と目が合うと、スッとそらされた。

助かった?

「いない。」

…ん?
逞しい背中が気持ち小さく見える気がする?哀愁を感じるんだけど、もしかして、もしかしてだけど落ち込んでる?

いやいや、ないよね。ないない。

小さいため息が聞こえた気がするんだけど…

落ち込んでるとして、いったいどこに?

最初は普通だったと思う。目があった後くらいかな?

私がお顔に恐怖したから落ち込んだとか?

…ないない。自意識過剰だな。

でも、あの怖い顔で本当に落ち込んでたなら…ちょっと可愛いかも。



今ちょっと可愛いかもって思った自分の感性に驚愕だわ。
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