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1章
1人目のお客
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「オーナー?」
「小国さん。
いらっしゃいませ。右の」
「分かってるわ。
あーっと、ちょっと?そこは私の席よ」
「す、すみません」
悠人から席を横取ったのは、森に来る人物とは思えないほどの服装をした女性だった。
「なに?新入りよね?
私は小国莉愛」
「あ、は、はい。
佐々木悠人です。明日からここで働くことになりました」
「佐々木さんも私と同じなんですよ」
「・・・そう。頑張りなさいよ、悠人。
じゃ、新入りなら名前を覚えなきゃ」
「名前?」
「常連の名前、それから好み。
これが覚えられないとね」
「大事なお客様のお名前も、覚えないといけませんからね。
頼んでも?」
「いいわ!それじゃあ、ちゃんど覚えなさいよ?」
「あ、ちょ、ちょっと待ってください!」
悠人がメモを出した時、莉愛はそのメモを取り上げた。
バラバラとページを見ると、そこにはビッシリとレシピが刻んであった。
カフェオレ、コーヒー、ジャスミンティー、ダージリン。
一つ一つ、丁寧な説明が書いてある。
「これ、あんたが?」
「は、はい」
「淹れてみてよ。私の好みを当てて」
「はい?!」
「ほらほら早く!
オーナー?」
「はい、良いですよ。
悠人さん、こちらへ」
「え、えぇっ・・・」
1人目のお客、小国莉愛は、とんでもないお嬢様らしい。
ブランド品だらけの服装に、真っ赤な唇が気品を感じさせる。
だが、この人の好みは、きっとこれだ。
これだけは、少しだけ自信がある。
「小国さん。
いらっしゃいませ。右の」
「分かってるわ。
あーっと、ちょっと?そこは私の席よ」
「す、すみません」
悠人から席を横取ったのは、森に来る人物とは思えないほどの服装をした女性だった。
「なに?新入りよね?
私は小国莉愛」
「あ、は、はい。
佐々木悠人です。明日からここで働くことになりました」
「佐々木さんも私と同じなんですよ」
「・・・そう。頑張りなさいよ、悠人。
じゃ、新入りなら名前を覚えなきゃ」
「名前?」
「常連の名前、それから好み。
これが覚えられないとね」
「大事なお客様のお名前も、覚えないといけませんからね。
頼んでも?」
「いいわ!それじゃあ、ちゃんど覚えなさいよ?」
「あ、ちょ、ちょっと待ってください!」
悠人がメモを出した時、莉愛はそのメモを取り上げた。
バラバラとページを見ると、そこにはビッシリとレシピが刻んであった。
カフェオレ、コーヒー、ジャスミンティー、ダージリン。
一つ一つ、丁寧な説明が書いてある。
「これ、あんたが?」
「は、はい」
「淹れてみてよ。私の好みを当てて」
「はい?!」
「ほらほら早く!
オーナー?」
「はい、良いですよ。
悠人さん、こちらへ」
「え、えぇっ・・・」
1人目のお客、小国莉愛は、とんでもないお嬢様らしい。
ブランド品だらけの服装に、真っ赤な唇が気品を感じさせる。
だが、この人の好みは、きっとこれだ。
これだけは、少しだけ自信がある。
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