今夜カフェの片隅で
8月。
蝉が鳴き、森の草木が木陰を作る。
程良く涼しい場所に、木でできた小さな家が建ててある。
中に入ると、バーテーブルに背もたれのない椅子、綺麗に並べられたカップ達。
それを背景にカフェのオーナーは決まってこう言う。
「右奥の席には座らぬよう、お願いします」
シワだらけの顔で、毎日お客にハッキリとそう言うのだ。
その言葉の意味は、誰も知らないし、知ろうとしない。
このカフェには大勢詰めかけるわけでもない。だが、かといって誰一人来ないわけではない。
ただ、個性的なお客が駄弁っていくだけ。
そんなカフェに、少年がやってきて_____
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「右奥の席には座らぬよう、お願いします」
シワだらけの顔で、毎日お客にハッキリとそう言うのだ。
その言葉の意味は、誰も知らないし、知ろうとしない。
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