僕の彼女はアイツの親友

みつ光男

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Act 51. 川沿いの土手の上

【Good Communication】

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 満天の星を見ながら僕が最初に口にした言葉・・・

「あの日から…さ」

「あの日?」

「煌子と遠くの喫茶店に…行った」

「あ、その日ね」

「…もう、こうして話すこともないのかな、なんて思ってた」

「だよね…あの時は、」

「楽しかった…からさ」

「そう?そんなに楽しかった?こんなに愛想のないアタシと話してて?」

「何かさ、つれなくされると逆にうれしい、みたいなさ」

「もしかして・・・変態なの?」

「違うわ!」

「冗談」

「毎日の何てことない会話が、話せなくなって
あれは特別な時間だったんだな、って」

「ん…」

 ほんの少しの沈黙の後
ふと思い出したように煌子は尋ねた。

「最初に話したの、どれくらい前だっけ?」

「半年くらいかな?」

「そっかあ」

「それが突然、なくなって」

「ぷっ!…だよね」

「そして…」

「何?」

「あの時のおしぼりは痛かった」

「当然の報い、実はあんま覚えてないけど、ふふっ」

「そして、意外と重かった…」

「え?」

「あ、そこは覚えてないんだね」

「え?何なに?それ、聞いてないんだけど!重いってどう言うこと?」

「あ、いや、知らない方が…」

「その話は由里から聞いてない…」


「じゃ、その後の事も…?」


「知ってるよ、あの後チクった犯人探してくれたりかばってくれてたのも…」

「そうなんだ?」

「そりゃ…もちろん」

あの日煌子を背負って帰ったこと以外  
どうやら僕の情報は由里から筒抜けだったようだ

そして煌子に呼び出された本当の理由…

きっとそれは僕と同じ考えだとは思ったが
敢えて聞いてみることにした。

「で、さ…」

「…何?」

「明日じゃなくて今日呼び出した…本題は」

「うん」

「聞きたい?」

「そりゃ…」

「ほんとに?」

 焦らされているような、
それでいてこの状況を楽しんでいるような

何とも言えないくすぐったいような空気感、

それに耐えられなくて僕はいつものような
冗談でなかなか切り返せない。

「朝まで待つけど?」

「やだよそんな長い時間待たれるの」

「気が向いたらいつでも本題に入っていいよ」

「あのさ…タカムラ」

沈黙はほんの数秒間だった。
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