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サイドストーリー・妹の冒険
沈黙も限界
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「そうだな、泣いて謝罪して懇願するなら、取引はそのままにしてやっても良い」
ハィ出た、小物感満載なお言葉~!のせやすいな王子サマ。
「謝罪する必要、ありました?この国の一般的な平民のお仕事事情を、分かりやすく言っただけですけど?そもそも、何度言っても無茶を通そうとしたのは其方ですよね?私、何度も断りましたよねぇ?」
「貴様っ!」
「それでもそう仰るなら、此方も上にも勿論、何処にでも事細かに説明しますよ?」
「っは、貴様如きが話したところで何になるっ」
「そうですねぇ。まずこの国からレブンズ商会は撤退して、取引の一切を無くしましょう。そして説明の際にキチンと申し上げましょうか。『王族であるエディオン殿下が、担当でも何でもない一従業員の娘を、王宮へ無理に呼び寄せ、お話相手を命じられ、断ったらお怒りのあまり取引を断られた。
あまりの横暴さに、この国の常識と従業員を大事にするウチとは合わないようなので、撤退する事に致しました』こんな所でしょうか?」
苦々しい顔で睨みつけるエディオンを、笑顔のまま言い募れば、まだ引き下がる気配は無いよう。
「恐れながら、殿下に代わり謝罪いたします。もちろんレブンズ商会へは、殿下は口出し致しません。この度の呼びたても、レブンズ商会の新商品のサンプル説明と言うことだけで、納めてください」
無かったことにしてくれと、暗に言う従僕さんに、私も従僕さんを見て頷く。
「少々説明に熱が入り、口が過ぎましたわ。申し訳ございません。これからも良いお取引を致したいですわ」
「お前、何を勝手に!」
締めくくろうとした私たちに、オレ様王子サマがお怒りで声を上げた。
もー、空気読もうよーと、内心でため息を溢すと、従僕さんが堪らずといった風に口を開いた。
「殿下、隣国の名門伯爵家が主のレブンズ商会がこの国から撤退するとどうなるか分かってるんですか?!」
ハィ出た、小物感満載なお言葉~!のせやすいな王子サマ。
「謝罪する必要、ありました?この国の一般的な平民のお仕事事情を、分かりやすく言っただけですけど?そもそも、何度言っても無茶を通そうとしたのは其方ですよね?私、何度も断りましたよねぇ?」
「貴様っ!」
「それでもそう仰るなら、此方も上にも勿論、何処にでも事細かに説明しますよ?」
「っは、貴様如きが話したところで何になるっ」
「そうですねぇ。まずこの国からレブンズ商会は撤退して、取引の一切を無くしましょう。そして説明の際にキチンと申し上げましょうか。『王族であるエディオン殿下が、担当でも何でもない一従業員の娘を、王宮へ無理に呼び寄せ、お話相手を命じられ、断ったらお怒りのあまり取引を断られた。
あまりの横暴さに、この国の常識と従業員を大事にするウチとは合わないようなので、撤退する事に致しました』こんな所でしょうか?」
苦々しい顔で睨みつけるエディオンを、笑顔のまま言い募れば、まだ引き下がる気配は無いよう。
「恐れながら、殿下に代わり謝罪いたします。もちろんレブンズ商会へは、殿下は口出し致しません。この度の呼びたても、レブンズ商会の新商品のサンプル説明と言うことだけで、納めてください」
無かったことにしてくれと、暗に言う従僕さんに、私も従僕さんを見て頷く。
「少々説明に熱が入り、口が過ぎましたわ。申し訳ございません。これからも良いお取引を致したいですわ」
「お前、何を勝手に!」
締めくくろうとした私たちに、オレ様王子サマがお怒りで声を上げた。
もー、空気読もうよーと、内心でため息を溢すと、従僕さんが堪らずといった風に口を開いた。
「殿下、隣国の名門伯爵家が主のレブンズ商会がこの国から撤退するとどうなるか分かってるんですか?!」
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