1 / 50
はじまり
しおりを挟む「……あ…さぁ、どうぞ…好きにしてくださ」
「これでどうですか?」
「……ぁあっ…良いです。その調子ですよ。」
「ぐっ……くぅ…絞まる!」
「…さぁ、好きに……そうで……思いのままに……」
「く!」
「そう!……そうだ……いいですよ……さぁフィニッシュ!」
「ぁああ…ぁあああーーー!!」
「あぁ……いい調子ですよ。そのまま……惜しみなく……」
「まだ搾り取りますか?」
「クッ……ぁあ……最後まで絞り出してくださ……」
「はぃ…はいぃ……くぅぅ……」
「うんうん…上手ですよぉ…」
「ハァッハァッハァッ……」
「はぁ~~~…終わったようですね。抜いて良いですよ。はい、お疲れ様でした。」
「はぁ…先生。こんなに充実した時間は初めてでした。もう一回、良いですか?」
「いいえ。解呪は終えましたよ。」
「でも…」
「大丈夫。もう解呪したのです。思う存分、どなたとされても僕相手以上の達成感となるでしょう。お疲れ様でしたぁ!」
午前中最後の罹患者を診察室から追い出すと、僕は扉に《午前の診察は終了しました》の看板を出した。
待合室まで出してしまえば、後はソーマに任せておけば追い出してくれる。
僕はデロデロになった診察台のシーツをゴミ袋に放り込むと、そのまま診察室のソファに倒れ込んだ。
僕は、この悪性の呪術を持って生まれてきてしまう異世界に突如送られた転移者で、名を高田 恵斗と言う。
多少、異世界転生モノのファンタジーラノベが好きだったということはあるが、ごく普通の三十代前半の独身サラリーマンだった。
もちろん、男色とかではない!
至ってノーマルで、恋愛対象も女性、オカズにしてたのだって女優だし、デカいのはイチモツよりも胸の方が興奮していた。
けれど、何故僕がこうして男に体を暴かれていたのかと言うと…
実は僕の体には不思議な能力がある。
約千年前、旅の魔女を怒らせた王への制裁として、この国では大小様々な呪術を得て生まれて来るようになってしまったらしい。
千年のうちに諸々な要素が重なって、出生率はかなり低く、国の滅亡の危機を迎えているそうだ。
そこで僕が、日本という国からこのジュマール王国へと召喚されてしまったんだってさ。
仕事終わりの飲み会帰り、近道をしようと入った公園でやたらと濃い霧に包まれた僕は、その霧を抜ける間にジュマール王国を統括している神から簡単に説明を受けた。
曰く、
『この国の呪術を解呪して欲しい。その尻で!!』
──はぁ?
神に対する返答として不敬だったのは許してほしい。
だってたぶん、十人居て十人近くが同じ返しをすると思うから。
そうして、霧を抜けた先で出会ったのがソーマだ。
日本にも居そうな名前だと思ったが、芝生を載せたような緑の短髪に金色の瞳は日本人としては有り得ない。
まぁ、僕がその名前や色合いを知ったのは翌朝のことだけど。
何故なら霧を抜けた先の整った芝生の上でソーマに襲われ、倒れた拍子に小石に頭をぶつけて昏倒し、その間にコトの殆どが終わっていたのだ。
昏倒している間、僕は僕やジュマール王国についての詳細説明をこの世界の神から受けていた。
『尻で、どうするんだ? 屁?』
『注がれた子種に含まれる呪術をナカで吸い、解呪し無害にしてからイキ声で外に放出されるのだ、聖女よ。』
『はぁ? 僕は男だ。聖女にはなれない。』
『ならば聖人よ! まずは体験してくれ。』
で、神と別れた僕が感じたのは、頬を擦る芝の感触と、ナカの熱さとリミットの近い自分のモノ…
「ハァッハァッ…善い……」
それから間もなく、
「「ぁあああああぁぁぁーーーーー!!」」
背後で自分を揺する、僕のナカを熱くしていた犯人と自分の雄叫びと、僕の頭の天辺から放出される熱…
それを最後に、僕は意識を失った。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
38
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる