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1部『タルタロス建国編』 序章 『大魔境での新生活』
1話 『洗礼』
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俺がこの世界に転生して来て早五日が経ち今日はいよいよ洗礼の儀が行われる日である。
今日は珍しく朝食時に家族が食事をする食堂へとメイドに連れていかれ何時も食べさせられているクッソ硬い黒パンと具がほとんど入っていない薄い塩味のスープではなく瑞々しい新鮮な野菜を使ったサラダ、ベーコンエッグ、具だくさんのしっかりと味の付いた温かいスープ、そして柔らかい白パンが出された。
ベイル少年として生きて来た十四年と数か月そして俺の意識が覚醒してからのこの四日間の間にこんな豪華な食事が出たことはこれまで只の一つもなかった。……しかも食堂に連れて来られる前に顔に軽く化粧を施されぱっと見顔色がよく見える様にしているところを見ると、家の俺に対する仕打ちはこの世界でも相当悪いのだろう。そう言う常識が世界にあったのは大分ありがたいがな。
生まれて初めての自分的には豪華な朝食をゆっくり味わった俺はメイドに連れられギルバートが仕事をしている書斎に来ていた。
「……ギルバート様…………ベイル様を連れてまいりました」
「……ああ、ご苦労。部屋の外で待機していてくれ」
「……承知いたしました。……失礼します」
メイドが俺を置いて書斎を出て行くとギルバートが見計らった様に
「……さてベイル……この晴れ着は今日の洗礼の儀のためだけに用意した物だ。……お前にはこれからこの晴れ着に着替えてもらう。教会への出発は午前十一時頃だ。それまでに準備を済ませておくように。……もう下がっていいぞ」
俺はギルバートから渡された晴れ着を部屋の外で待っていたメイドに持ってもらい自室である物置部屋に戻った。
***
予定通り十一時過ぎに屋敷を出発した俺、父ギルバート、義母イレーヌ、弟ユジンは何事もなく教会に到着し、馬車が教会の前に止まるとそこには既に老齢の司祭服を着た男とシスターが数名待っていて、俺達が馬車から降りると
「ようこそお越しくださいました。侯爵閣下、それで今日はどの様なご用件で……」
司祭服を着た男はユジンと俺をチラッと見ながら慣例事項の様なセリフを言い張り付けた様な笑顔を向けて来た。俺を除いたギルバートとイレーヌ、ユジンにだ。どうやらこの司祭風の男は俺のことをいない者扱いしたいらしい。
「うむ、今日は家の息子とこいつが十五歳になる年になったから洗礼の儀を受けに来たのだ。……司祭、早速頼めるか」
「……わかりました。……ではこちらにどうぞ」
司祭は一緒にいたシスター達に仕事に戻る様に申し付けると、俺達を連れて教会の中へと入って行く。
教会の中は素朴ながらその中にもどこか気品を感じさせるつくりとなっていた。
司祭は俺達を礼拝堂の手前まで連れて来るとギルバートとイレーヌに控室で待つ様に言い一人連れて来ていたシスターに案内を任せると俺とユジンを連れて礼拝堂へと入った。
「……先ずはユジン様から洗礼の儀を行いましょうか。では女神像の前まで行って跪き手を組み女神に祈りを捧げて下さい」
司祭の指示に従ってユジンは女神像の前まで行って祈りを捧げたするとユジンの体が光に包まれ数秒後光は止んだ。
洗礼の儀を終えたユジンは司祭に誘導されてこれから身分証として使う事になるステータスカードを作るために祭壇の上に置いてある水晶玉の下へと向かう。
「それではこれよりステータスカードの発行に移ります。この水晶玉に手をかざして下さい。するとユジン様が授かったステータスとスキルがカードとこちらの大プレートに映し出されます。映し出されたステータスとスキルは王国への報告と管理、保管のために教会で記録を保存させていただきます」
(成程、そう言う仕組みになっているのか。……さてユジンの奴のステータスとスキルはどんな感じなのかな)
司祭の説明を聞き終えたユジンは早速水晶玉に手をかざしそしてユジンの得たステータスとスキルが祭壇の上に設置された大プレートに映し出された。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【名前】ユジン・ウォーカー
【性別】男
【種族】人族
【年齢】15
【職業】上級剣士
【称号】
【レベル】1
【攻撃力】75
【防御力】32
【魔法力】43
【敏捷力】31
【幸運力】100
【職業スキル】・『上級剣術 Ⅰ』
【加護】・『剣神の加護 Ⅰ』
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「……これは素晴らしいステータスとスキルですな。これは侯爵閣下も鼻が高いですな。侯爵家も安泰でしょう」
司祭は洗礼の儀を終えてこちらに戻って来るユジンに微笑みかけて称賛すると、俺の方に振り向き目を細めて
「で次は――――君の番です。女神像の前まで行って祈りを捧げなさい。さすれば君にもステータスと素敵なスキルを授けてくれるかも知れませんよ」
……何だこの扱いの違いは、教会の司祭なら区別することなく平等に接するのが当たり前だろう。全く、さっさと済ませてしまおう。
司祭の言葉を半ば無視しながら女神像の前まで行くと祈りを捧げる。
途端に俺の体はユジンの時とは比べ物にならない程の眩い光に包み込まれた。
何だこの感覚は、なにか得体のしれない物が体の中に溶け込んで行っているようだ。とても心地いい感じがする。
時間にして十数秒程だろうか、俺の体を包み込んでいた光は次第に消え去り俺は目をゆっくりと開き自分の体に宿った不思議な力に困惑していると後ろから司祭とユジンの慌てふためく声が聞こえて来た。
「!?……何なんですかこの輝きは!?ま、まさか!?…………い、いやこんな子が神々から加護や優秀なスキルを授かるなんてことはあり得ない。――――でも、レベル一とは言え神の加護を二つも授かったユジン様でもここまでの輝きは」
驚愕している司祭の横で
「……アリエナイ……アリエナイ…………あんなメイドとの間に生まれたあんな出涸らしが俺より上かも知れない?…………そんなの絶対にアリエナイ」
……うわ~二人とも本人を目の前によくそんなに言いたい放題言えるな。特にユジンの奴なんか明らかに俺の方を親の仇みたいに睨みつけてブツブツと何か言ってるよ。……まあいいやあいつ等の事はほっといて異世界転生で定番のステータスオープンでも試してみますかね。
実は転生した初日に異世界転生の定番であるステータスオープンを既に試していたが上手くいかず気を落としていたが今までのベイルの記憶の中で洗礼の儀の事を知り儀式を受けないと出来ないのではないかと思い密かに今日と言う日を楽しみにしていたのだ。
それでは行きます。いざステータスオープン!!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【名前】ベイル・ウォーカー
【性別】男
【種族】神人族
【年齢】15
【職業】
【称号】・『絶対神と万能神の子』・『転生を繰り返す者』
・『理不尽に耐えし者』
【レベル】1
【GP】0
【攻撃力】50000
【防御力】∞
【魔法力】30000
【敏捷力】∞
【幸運力】100000
【武器】
【防具】:ボロ着
【アクセサリー】:母の形見のペンダント
【固有スキル】:『神眼』『神体』『神速』『ミラクルガチャ』
『ミラクルミッション』『よろず屋 幻想』
【加護】:『絶対神の加護Ⅹ』『万能神の加護Ⅹ』
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
……で……出たぁぁぁ。マジで出たぞステータス!!…………てかめちゃくちゃバグってんな俺のステータス……【防御力】と【幸運力】は無限で……それ以外のステータスはどれも1万越えか。それで職業は……何だこりゃ。【職業】の所が空欄になってる。とりあえず何か各項目の詳細を知りたいな。
ステータスの詳細を調べるため眼前に出現したステータス画面をあれこれといじり指先がスキルの【神眼】に触れた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
神眼:眼力系スキルの最上位スキル。完全鑑定能力や完全隠蔽能力、弱点看破等をすることが出来る。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
……成程、とりあえずステータスを神眼で見てみるか。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
神人族:神の領域に足を踏み入れた人の種族(ステータスのどれかが無限になっている事が条件)
絶対神と万能神の子:魂が絶対神と万能神の子である者に送られる称号。ステータスの【幸運力】が100倍になる。
転生を繰り返す者:2回以上転生を繰り返した者に送られる称号。(効果は何もない)
理不尽に耐えし者:極限まであらゆる理不尽に耐え続けた者に送られる称号。ステータスの【防御力】が10倍になる。
神体:神の如き体を手に入れることが出来る。ステータスの【防御力】が無限(∞)になる。
神速:神の如き素早さを手に入れることが出来る。ステータスの【敏捷力】が無限(∞)になる。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
称号もスキルも全て破格過ぎるだろ。まだ会ったこと無いけど俺の父神と母神……やり過ぎじゃねぇ。……まあいい。そんじゃ早速ステータス隠蔽しときますかね。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
隠蔽後
【名前】ベイル・ウォーカー
【性別】男
【種族】人族
【年齢】15
【職業】
【称号】
【レベル】1
【攻撃力】8
【防御力】85
【魔法力】7
【敏捷力】5
【幸運力】50
【加護】
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
……うん。これで良しと。こんな家1秒でも長くいたくないからな。
ステータスを偽装し終えると早速水晶玉にふれる。
「……ふん、【職業】も【神々の加護】も無いとは……嘆かわしい。しかもステータスが全体的にゴミですな!!この子は神々に見放されているのでしょう。そうでなければこの様なステータスはあり得ません」
「ふ、ふはははは!!そうだろう!そうだろうとも!!このゴミカスはやっぱりゴミカスでなければいけないんだ。少し防御力が高い気もするから肉壁ぐらいには役に立つかもな。はははは!!」
……はぁ~、何が少し防御力が高いから肉壁ぐらいには役に立つかもなだよ。そう言うお前はそこそこの攻撃系スキルがあるだけのただの紙装甲野郎だろうが!!
こうして無事洗礼の儀を終えた俺とユジンは司祭の案内のもとギルバートとイレーヌがいる控室に向かった。
今日は珍しく朝食時に家族が食事をする食堂へとメイドに連れていかれ何時も食べさせられているクッソ硬い黒パンと具がほとんど入っていない薄い塩味のスープではなく瑞々しい新鮮な野菜を使ったサラダ、ベーコンエッグ、具だくさんのしっかりと味の付いた温かいスープ、そして柔らかい白パンが出された。
ベイル少年として生きて来た十四年と数か月そして俺の意識が覚醒してからのこの四日間の間にこんな豪華な食事が出たことはこれまで只の一つもなかった。……しかも食堂に連れて来られる前に顔に軽く化粧を施されぱっと見顔色がよく見える様にしているところを見ると、家の俺に対する仕打ちはこの世界でも相当悪いのだろう。そう言う常識が世界にあったのは大分ありがたいがな。
生まれて初めての自分的には豪華な朝食をゆっくり味わった俺はメイドに連れられギルバートが仕事をしている書斎に来ていた。
「……ギルバート様…………ベイル様を連れてまいりました」
「……ああ、ご苦労。部屋の外で待機していてくれ」
「……承知いたしました。……失礼します」
メイドが俺を置いて書斎を出て行くとギルバートが見計らった様に
「……さてベイル……この晴れ着は今日の洗礼の儀のためだけに用意した物だ。……お前にはこれからこの晴れ着に着替えてもらう。教会への出発は午前十一時頃だ。それまでに準備を済ませておくように。……もう下がっていいぞ」
俺はギルバートから渡された晴れ着を部屋の外で待っていたメイドに持ってもらい自室である物置部屋に戻った。
***
予定通り十一時過ぎに屋敷を出発した俺、父ギルバート、義母イレーヌ、弟ユジンは何事もなく教会に到着し、馬車が教会の前に止まるとそこには既に老齢の司祭服を着た男とシスターが数名待っていて、俺達が馬車から降りると
「ようこそお越しくださいました。侯爵閣下、それで今日はどの様なご用件で……」
司祭服を着た男はユジンと俺をチラッと見ながら慣例事項の様なセリフを言い張り付けた様な笑顔を向けて来た。俺を除いたギルバートとイレーヌ、ユジンにだ。どうやらこの司祭風の男は俺のことをいない者扱いしたいらしい。
「うむ、今日は家の息子とこいつが十五歳になる年になったから洗礼の儀を受けに来たのだ。……司祭、早速頼めるか」
「……わかりました。……ではこちらにどうぞ」
司祭は一緒にいたシスター達に仕事に戻る様に申し付けると、俺達を連れて教会の中へと入って行く。
教会の中は素朴ながらその中にもどこか気品を感じさせるつくりとなっていた。
司祭は俺達を礼拝堂の手前まで連れて来るとギルバートとイレーヌに控室で待つ様に言い一人連れて来ていたシスターに案内を任せると俺とユジンを連れて礼拝堂へと入った。
「……先ずはユジン様から洗礼の儀を行いましょうか。では女神像の前まで行って跪き手を組み女神に祈りを捧げて下さい」
司祭の指示に従ってユジンは女神像の前まで行って祈りを捧げたするとユジンの体が光に包まれ数秒後光は止んだ。
洗礼の儀を終えたユジンは司祭に誘導されてこれから身分証として使う事になるステータスカードを作るために祭壇の上に置いてある水晶玉の下へと向かう。
「それではこれよりステータスカードの発行に移ります。この水晶玉に手をかざして下さい。するとユジン様が授かったステータスとスキルがカードとこちらの大プレートに映し出されます。映し出されたステータスとスキルは王国への報告と管理、保管のために教会で記録を保存させていただきます」
(成程、そう言う仕組みになっているのか。……さてユジンの奴のステータスとスキルはどんな感じなのかな)
司祭の説明を聞き終えたユジンは早速水晶玉に手をかざしそしてユジンの得たステータスとスキルが祭壇の上に設置された大プレートに映し出された。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【名前】ユジン・ウォーカー
【性別】男
【種族】人族
【年齢】15
【職業】上級剣士
【称号】
【レベル】1
【攻撃力】75
【防御力】32
【魔法力】43
【敏捷力】31
【幸運力】100
【職業スキル】・『上級剣術 Ⅰ』
【加護】・『剣神の加護 Ⅰ』
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「……これは素晴らしいステータスとスキルですな。これは侯爵閣下も鼻が高いですな。侯爵家も安泰でしょう」
司祭は洗礼の儀を終えてこちらに戻って来るユジンに微笑みかけて称賛すると、俺の方に振り向き目を細めて
「で次は――――君の番です。女神像の前まで行って祈りを捧げなさい。さすれば君にもステータスと素敵なスキルを授けてくれるかも知れませんよ」
……何だこの扱いの違いは、教会の司祭なら区別することなく平等に接するのが当たり前だろう。全く、さっさと済ませてしまおう。
司祭の言葉を半ば無視しながら女神像の前まで行くと祈りを捧げる。
途端に俺の体はユジンの時とは比べ物にならない程の眩い光に包み込まれた。
何だこの感覚は、なにか得体のしれない物が体の中に溶け込んで行っているようだ。とても心地いい感じがする。
時間にして十数秒程だろうか、俺の体を包み込んでいた光は次第に消え去り俺は目をゆっくりと開き自分の体に宿った不思議な力に困惑していると後ろから司祭とユジンの慌てふためく声が聞こえて来た。
「!?……何なんですかこの輝きは!?ま、まさか!?…………い、いやこんな子が神々から加護や優秀なスキルを授かるなんてことはあり得ない。――――でも、レベル一とは言え神の加護を二つも授かったユジン様でもここまでの輝きは」
驚愕している司祭の横で
「……アリエナイ……アリエナイ…………あんなメイドとの間に生まれたあんな出涸らしが俺より上かも知れない?…………そんなの絶対にアリエナイ」
……うわ~二人とも本人を目の前によくそんなに言いたい放題言えるな。特にユジンの奴なんか明らかに俺の方を親の仇みたいに睨みつけてブツブツと何か言ってるよ。……まあいいやあいつ等の事はほっといて異世界転生で定番のステータスオープンでも試してみますかね。
実は転生した初日に異世界転生の定番であるステータスオープンを既に試していたが上手くいかず気を落としていたが今までのベイルの記憶の中で洗礼の儀の事を知り儀式を受けないと出来ないのではないかと思い密かに今日と言う日を楽しみにしていたのだ。
それでは行きます。いざステータスオープン!!
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【名前】ベイル・ウォーカー
【性別】男
【種族】神人族
【年齢】15
【職業】
【称号】・『絶対神と万能神の子』・『転生を繰り返す者』
・『理不尽に耐えし者』
【レベル】1
【GP】0
【攻撃力】50000
【防御力】∞
【魔法力】30000
【敏捷力】∞
【幸運力】100000
【武器】
【防具】:ボロ着
【アクセサリー】:母の形見のペンダント
【固有スキル】:『神眼』『神体』『神速』『ミラクルガチャ』
『ミラクルミッション』『よろず屋 幻想』
【加護】:『絶対神の加護Ⅹ』『万能神の加護Ⅹ』
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
……で……出たぁぁぁ。マジで出たぞステータス!!…………てかめちゃくちゃバグってんな俺のステータス……【防御力】と【幸運力】は無限で……それ以外のステータスはどれも1万越えか。それで職業は……何だこりゃ。【職業】の所が空欄になってる。とりあえず何か各項目の詳細を知りたいな。
ステータスの詳細を調べるため眼前に出現したステータス画面をあれこれといじり指先がスキルの【神眼】に触れた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
神眼:眼力系スキルの最上位スキル。完全鑑定能力や完全隠蔽能力、弱点看破等をすることが出来る。
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……成程、とりあえずステータスを神眼で見てみるか。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
神人族:神の領域に足を踏み入れた人の種族(ステータスのどれかが無限になっている事が条件)
絶対神と万能神の子:魂が絶対神と万能神の子である者に送られる称号。ステータスの【幸運力】が100倍になる。
転生を繰り返す者:2回以上転生を繰り返した者に送られる称号。(効果は何もない)
理不尽に耐えし者:極限まであらゆる理不尽に耐え続けた者に送られる称号。ステータスの【防御力】が10倍になる。
神体:神の如き体を手に入れることが出来る。ステータスの【防御力】が無限(∞)になる。
神速:神の如き素早さを手に入れることが出来る。ステータスの【敏捷力】が無限(∞)になる。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
称号もスキルも全て破格過ぎるだろ。まだ会ったこと無いけど俺の父神と母神……やり過ぎじゃねぇ。……まあいい。そんじゃ早速ステータス隠蔽しときますかね。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
隠蔽後
【名前】ベイル・ウォーカー
【性別】男
【種族】人族
【年齢】15
【職業】
【称号】
【レベル】1
【攻撃力】8
【防御力】85
【魔法力】7
【敏捷力】5
【幸運力】50
【加護】
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……うん。これで良しと。こんな家1秒でも長くいたくないからな。
ステータスを偽装し終えると早速水晶玉にふれる。
「……ふん、【職業】も【神々の加護】も無いとは……嘆かわしい。しかもステータスが全体的にゴミですな!!この子は神々に見放されているのでしょう。そうでなければこの様なステータスはあり得ません」
「ふ、ふはははは!!そうだろう!そうだろうとも!!このゴミカスはやっぱりゴミカスでなければいけないんだ。少し防御力が高い気もするから肉壁ぐらいには役に立つかもな。はははは!!」
……はぁ~、何が少し防御力が高いから肉壁ぐらいには役に立つかもなだよ。そう言うお前はそこそこの攻撃系スキルがあるだけのただの紙装甲野郎だろうが!!
こうして無事洗礼の儀を終えた俺とユジンは司祭の案内のもとギルバートとイレーヌがいる控室に向かった。
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