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1章『村を作ろう』
7話『急な珍客②』
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群れを警戒しながら慎重に群れを観察すると一体だけ他の狼型の魔物より一回り大きい個体がいる事に気付く。
「……あいつが、この群れのリーダーで間違いなさそうだな。『神眼』!! 」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(鑑定結果)
個体名:ガイアウルフ
等級:A級
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(鑑定結果)
個体名:アースウルフ
等級:B級
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(ガイアウルフとその他がアースウルフか、こんな凶悪な群れ相手によく生き残れてたなこの子)
そんなことを思いながらチラッと後方で未だ縮こまり大樹の窪みで怯えている女の子を見やると前方で獲物(俺と女の子)の動向を観察しているガイアウルフ率いるアースウルフの群れを睨みつける。
俺の睨みつけが思いのほか効果を発揮したのかガイアウルフ率いるアースウルフの群れが一瞬及び腰になりガイアウルフたちに僅かな隙が生じる。
俺はその一瞬の隙を見逃さずアースウルフの群れの群れのリーダーであるガイアウルフの懐に飛び込み渾身の右アッパーを叩き込む。
渾身の右アッパーを腹部にもろに喰らったリーダーのガイアウルフはその場に力なく倒れ伏す。
大変苦しそうな息遣いをしている。
少し強く殴り過ぎてしまっただろうか?
苦しそうにしているリーダーのガイアウルフを見たアースウルフの群れは脱兎のごとく我先にとその場から逃げ出して行く。
(…………え~~~、リーダーを置いて逃げるのかよ。……この子どうしよう)
俺は一体その場に取り残されてガイアウルフを見つめるとこの子をどうするか悩むのだった。
***
アースウルフの群れを撃退してから大体1時間程が経過していた。
この場に取り残された群れのリーダーであるガイアウルフは相も変わらず苦しそうに「ク~~ン」と鳴いている。
心なしか命乞いと言うか、助けてほしそうな瞳を俺に向かって向けて来ている気がする。
「…………はぁ~、どうした物かな」
少し考えた俺はガイアウルフがA級の魔物と言うこともあり家の番犬代わりにすることを思いつきガイアウルフをテイムすることにする。
俺にテイムされたガイアウルフは先程までの野生じみた凶暴な印象はすっかり鳴りを潜め、めちゃくちゃ可愛い愛玩動物の様になっていた。
「さてと、後はあの女の子だけど…………ん?只縮こまっているだけかと思っていたけど、何かを抱えているのか? 」
俺は女の子の様子を確かめるために『イージス』を解除し大樹の窪みの中に入って行く。
どうやら女の子は気を失っている様で声を掛けたり肩を揺すったりしてみてもこちらに反応を示すことはなかった。
仕方なく女の子を担いで大樹の窪みから出ようとして、女の子を持ち上げると女の子の腕の中から何か白い物が転げ落ちる。
何かが転げ落ちた先を確認するとそこには白と黒のシマシマの模様が印象的な子供の虎が転がっていた。
どうやらこの子虎も気を失っているようだ。
俺は子虎を抱き上げた女の子のお腹の上に乗せるとテイムした後『フェニックスオーラ』で瞬時に傷を回復させた体長2メートル程あるガイアウルフ(名前はまだない)にまたがり神域へと戻った。
「……あいつが、この群れのリーダーで間違いなさそうだな。『神眼』!! 」
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(鑑定結果)
個体名:ガイアウルフ
等級:A級
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(鑑定結果)
個体名:アースウルフ
等級:B級
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(ガイアウルフとその他がアースウルフか、こんな凶悪な群れ相手によく生き残れてたなこの子)
そんなことを思いながらチラッと後方で未だ縮こまり大樹の窪みで怯えている女の子を見やると前方で獲物(俺と女の子)の動向を観察しているガイアウルフ率いるアースウルフの群れを睨みつける。
俺の睨みつけが思いのほか効果を発揮したのかガイアウルフ率いるアースウルフの群れが一瞬及び腰になりガイアウルフたちに僅かな隙が生じる。
俺はその一瞬の隙を見逃さずアースウルフの群れの群れのリーダーであるガイアウルフの懐に飛び込み渾身の右アッパーを叩き込む。
渾身の右アッパーを腹部にもろに喰らったリーダーのガイアウルフはその場に力なく倒れ伏す。
大変苦しそうな息遣いをしている。
少し強く殴り過ぎてしまっただろうか?
苦しそうにしているリーダーのガイアウルフを見たアースウルフの群れは脱兎のごとく我先にとその場から逃げ出して行く。
(…………え~~~、リーダーを置いて逃げるのかよ。……この子どうしよう)
俺は一体その場に取り残されてガイアウルフを見つめるとこの子をどうするか悩むのだった。
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アースウルフの群れを撃退してから大体1時間程が経過していた。
この場に取り残された群れのリーダーであるガイアウルフは相も変わらず苦しそうに「ク~~ン」と鳴いている。
心なしか命乞いと言うか、助けてほしそうな瞳を俺に向かって向けて来ている気がする。
「…………はぁ~、どうした物かな」
少し考えた俺はガイアウルフがA級の魔物と言うこともあり家の番犬代わりにすることを思いつきガイアウルフをテイムすることにする。
俺にテイムされたガイアウルフは先程までの野生じみた凶暴な印象はすっかり鳴りを潜め、めちゃくちゃ可愛い愛玩動物の様になっていた。
「さてと、後はあの女の子だけど…………ん?只縮こまっているだけかと思っていたけど、何かを抱えているのか? 」
俺は女の子の様子を確かめるために『イージス』を解除し大樹の窪みの中に入って行く。
どうやら女の子は気を失っている様で声を掛けたり肩を揺すったりしてみてもこちらに反応を示すことはなかった。
仕方なく女の子を担いで大樹の窪みから出ようとして、女の子を持ち上げると女の子の腕の中から何か白い物が転げ落ちる。
何かが転げ落ちた先を確認するとそこには白と黒のシマシマの模様が印象的な子供の虎が転がっていた。
どうやらこの子虎も気を失っているようだ。
俺は子虎を抱き上げた女の子のお腹の上に乗せるとテイムした後『フェニックスオーラ』で瞬時に傷を回復させた体長2メートル程あるガイアウルフ(名前はまだない)にまたがり神域へと戻った。
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