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序章
30話
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工房にガルムの毛皮を置いて来た俺は地球の家に戻りガルムがリポップするまでの間、キッチンなどの家の他の設備をミスリル制に改造するなど家の内装を色々といじくって魔改造して一時間経つと再び富士の樹海ダンジョンの五百階層の中ボス部屋の前にディメンションゲートで向かった。
「…………ん?まだリポップまで少し時間があるのか」
俺がディメンションゲートで五百階層の中ボス部屋の前に移動すると部屋の扉はまだ開いていてまだ魔狼王ガルムはリポップしていない様だった。
俺は部屋の扉が閉まるのを待つためにアイテムボックスからキャンプチェアーを取り出して最近ハマっているラブコメのラノベを呼んで時間を潰した。
それから凡そ五分ようやく中ボス部屋の扉がギギギっと音を立てて閉まりだした。
「……お!やっとか。さてとソファー用の毛皮をとっとと回収して家に戻りますか。木材が材料の家具は万能キューブに設定して既にゴーレム達に作らせてきたから俺が帰る頃には大分出来てるだろうし、後はカーペットとソファーだけかな」
因みにソファーの中に敷き詰める予定の綿は既に向こうの世界でシュバルツ達が見つけていたのでそれを使わせてもらうことにした。
俺は完全に閉じた扉に手を当ててゆっくりと押し開いた。
「…………よし、いるな。ガルム大体一時間ぶりくらいかな。今回も軽くひねらせてもらうからな」
……ん?あれ、なんかこいつ一週目より大きいような気が、それになんか体毛の色が漆黒じゃないような。
…………漆黒と言うよりは明らかに真紅と言うか何と言うか。
…………こいつ明らかに一週目のガルムとは別個体だな。
「……念のために部屋に入る前に鑑定しておくか」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・クリムゾンガルム
・年齢15歳
・種族 魔狼帝王
・レベル321
・攻撃力 SSS+
・防御力 SSS
・魔力 SSS
・素早さ SSS
・器用さ SSS-
・総合戦闘力 EX
・スキル ????
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「な!!…………そうかレベルが違い過ぎる上に俺より格上だからスキルを鑑定することが出来なかったのか。…………こいつは久々に命が危ういかもなぁ」
俺が鑑定結果が表示された半透明なボードを見てこのイレギュラーで格上の相手をどう倒すか思案していると、突然ボード越しに鋭い牙が幾つも生え揃った大きな口が見えた。
俺は間一髪のところを横っ飛びで回避して先程まで俺がいた場所の後方を伺った。
「…………マジか!!おいおい、イレギュラーにも程があるだろ。部屋から出てくるなんてありなのかよ。…………最悪だ。こいつ俺に考える時間を与えないつもりだな」
俺はそう判断すると即座に【神の書】を召喚して戦いにめっぽう強い軍神アレスの力を解き放ち体に宿らせた。
……ちっ、今の俺じゃアレスの力だけではまだ足りないな。
まだ体も出来上がってないから危険ではあるけど複数纏やってみるか。
俺は再度【神の書】を召喚し一番体に負担が少ない勇者の力を体に宿すことにした。
「……グッ、やっぱりめちゃくちゃきついな。…………こっちは余り長い時間は持ちそうにないんでね。早速く始めようか」
俺は自身の体を覆う金色と真紅のオーラを手に持っているオリハルコンの長剣と両足に集中させて一気に駆け出した。
そんな俺の動きに魔狼帝王クリムゾンガルムも敏感に反応し殆ど同じスピードで突っ込んで来た。
お!俺と同等の速さで突っ込んでくるか。
上等だ。お互いのスピードと力でガチンコ勝負と行こうじゃないか。
俺は更に足に力を入れて踏み込むと持てる力を全て長剣に込めて思いっきり長剣を振りぬいた。
俺が振りぬいたオリハルコンの長剣とクリムゾンガルムの鋭い牙が己の強さ頑丈さを競う様にギリ、ギリと甲高い音を立て火花を放ちながらつばぜり合いをし両者譲らず暫くの間動かず拮抗していた。
「…………ん?まだリポップまで少し時間があるのか」
俺がディメンションゲートで五百階層の中ボス部屋の前に移動すると部屋の扉はまだ開いていてまだ魔狼王ガルムはリポップしていない様だった。
俺は部屋の扉が閉まるのを待つためにアイテムボックスからキャンプチェアーを取り出して最近ハマっているラブコメのラノベを呼んで時間を潰した。
それから凡そ五分ようやく中ボス部屋の扉がギギギっと音を立てて閉まりだした。
「……お!やっとか。さてとソファー用の毛皮をとっとと回収して家に戻りますか。木材が材料の家具は万能キューブに設定して既にゴーレム達に作らせてきたから俺が帰る頃には大分出来てるだろうし、後はカーペットとソファーだけかな」
因みにソファーの中に敷き詰める予定の綿は既に向こうの世界でシュバルツ達が見つけていたのでそれを使わせてもらうことにした。
俺は完全に閉じた扉に手を当ててゆっくりと押し開いた。
「…………よし、いるな。ガルム大体一時間ぶりくらいかな。今回も軽くひねらせてもらうからな」
……ん?あれ、なんかこいつ一週目より大きいような気が、それになんか体毛の色が漆黒じゃないような。
…………漆黒と言うよりは明らかに真紅と言うか何と言うか。
…………こいつ明らかに一週目のガルムとは別個体だな。
「……念のために部屋に入る前に鑑定しておくか」
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・クリムゾンガルム
・年齢15歳
・種族 魔狼帝王
・レベル321
・攻撃力 SSS+
・防御力 SSS
・魔力 SSS
・素早さ SSS
・器用さ SSS-
・総合戦闘力 EX
・スキル ????
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「な!!…………そうかレベルが違い過ぎる上に俺より格上だからスキルを鑑定することが出来なかったのか。…………こいつは久々に命が危ういかもなぁ」
俺が鑑定結果が表示された半透明なボードを見てこのイレギュラーで格上の相手をどう倒すか思案していると、突然ボード越しに鋭い牙が幾つも生え揃った大きな口が見えた。
俺は間一髪のところを横っ飛びで回避して先程まで俺がいた場所の後方を伺った。
「…………マジか!!おいおい、イレギュラーにも程があるだろ。部屋から出てくるなんてありなのかよ。…………最悪だ。こいつ俺に考える時間を与えないつもりだな」
俺はそう判断すると即座に【神の書】を召喚して戦いにめっぽう強い軍神アレスの力を解き放ち体に宿らせた。
……ちっ、今の俺じゃアレスの力だけではまだ足りないな。
まだ体も出来上がってないから危険ではあるけど複数纏やってみるか。
俺は再度【神の書】を召喚し一番体に負担が少ない勇者の力を体に宿すことにした。
「……グッ、やっぱりめちゃくちゃきついな。…………こっちは余り長い時間は持ちそうにないんでね。早速く始めようか」
俺は自身の体を覆う金色と真紅のオーラを手に持っているオリハルコンの長剣と両足に集中させて一気に駆け出した。
そんな俺の動きに魔狼帝王クリムゾンガルムも敏感に反応し殆ど同じスピードで突っ込んで来た。
お!俺と同等の速さで突っ込んでくるか。
上等だ。お互いのスピードと力でガチンコ勝負と行こうじゃないか。
俺は更に足に力を入れて踏み込むと持てる力を全て長剣に込めて思いっきり長剣を振りぬいた。
俺が振りぬいたオリハルコンの長剣とクリムゾンガルムの鋭い牙が己の強さ頑丈さを競う様にギリ、ギリと甲高い音を立て火花を放ちながらつばぜり合いをし両者譲らず暫くの間動かず拮抗していた。
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