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第2章 クラン結成
第18話 襲撃
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アスカ・オリモト
性別:女 種族:人族 年齢:18歳
Lv 30
HP 2500/2500
MP 2500/2500
ATK 2000
DEF 2000
AGI 3000
INT 2500
LUK 5000
固有スキル
幻惑・記憶操作・限界突破・魔の領域・守護神・錬金術・金剛・火事場の馬鹿力・脳筋・賢人・魔学・薬学・???
武技スキル
刀剣術:Lv.MAX
体術 :Lv.MAX
魔法
全属性魔法
装備
黒衣一式(神級)
漆黒の薙刀イワトオシ(上級)
称号
異世界からの来訪者・運の女神の加護・ご都合主義・迷い込みし者・大和撫子・傅く者・恋する乙女・従者の心得・武神・魔神・魔物キラー
――――――――――――――――――――
幻惑
他者に幻を見せたり、認識を阻害するスキル。自身よりレベルが低い相手にのみ有効。
記憶操作
他者の記憶を書き換えたり、なくしたりすることができるスキル。また、自身や他者の記憶を別の誰かと共有することができる。
迷い込みし者
別の世界へ迷い込んでしまったと思った者に贈られる称号。その世界で最初に抱いたのが負の感情だった場合に発現。全ステータス補正。
大和撫子
楚々とした立ち振る舞いと凛とした容姿を併せ持った淑女に贈られる称号。異性・同性問わず、好かれやすくなる。何か無茶な言動でも受け入れられやすくなる。
――――――――――――――――――――
あれから1週間が経った。仲間が増える度に事情の共有とレベル上げの為に絶望の森へと向かうことが恒例となってきているが、なにもわざとではない。全て成り行きでのことだ。しかし、その2つを行うのにこれほど適した場所は他にない。そして、おそらくだが、きっとこれからも世話になるのだろう。なぜだか、俺にはそんな予感がする。別にフラグを立てているわけではない。で、そんなことは置いておいて、現在俺は成長したアスカのステータスを確認している。異世界人だからか、ステータスの伸びが良く、スキルや魔法の飲み込みも非常に早かった。ちなみに出会った当初に着ていた着物は家の中にいる時に着るらしく、アイテムボックスにしまってある。外で活動する時は俺達とお揃いの黒一色コーデだ。
「さて、フリーダムへと向かうぞ………この台詞、何回言った?」
「デジャヴですね」
「いよいよ、お屋敷での生活が始まるんですのね」
「わくわくしてきたぜ」
「アスカ………不安?」
「なんでしょう………私にとって、本当はお屋敷がホームなはずなのにここもいいと思ってしまっている自分もいます…………。もしかして、これが俗に言う浮気ですか?」
「大丈夫。一夫多妻だけ、じゃなく、一妻多夫もある」
「ノエ先輩……」
「えっへん!ノエ、先輩。アスカ、後輩」
「この2人、本当に微笑ましいですわね」
俺達はわいわい騒ぎながら、絶望の森を後にした。
――――――――――――――――――――
「この1週間、とても長かった」
ここはフリーダムにある屋敷のとある一室。様々な種族の9人の……以下省略。
「ガンドル様がお戻りなられたあの日、奴らへの出撃命令が下った。そこから各地へと散らばる部隊の召集・編成、武器の整備を3日かけて行い万全の態勢でもって迎えたあの日。またしても奴らはこの街どころか付近の村にさえいなかった。これに我々は落胆しかけた。しかし、まだ残されていたのだ。奴らの拠点を襲撃するという方法が。だが、肝心のその拠点が一体、どこにあるのか、今までのパターンでいけば、一切分からないはずであった…………。がしかし、どうやら、天はまだ我らを見放してはいなかったようだ。奴らがあの曰く付きの屋敷を購入した場面を目撃している者が私の部隊にいたのだ。すぐさま、我々はそこへと向かった。しかし、どういう訳か一向にそこへと辿り着ける気配がない。ん?一体、何が起きているんだ?………その答えが出ぬまま、今日。奴らが再び、この街へと戻ってきた……………もぉ~なんなの~~あいつら。一体全体、何がしたいの~。もう、ヤダ。疲れた。あいつらとは関わりたくない~~」
「あ、ランドが壊れた」
「え!?ガンドル様の側近にして、泰然自若・質実剛健を文字通り表したあの男が!?」
「え!?1番隊隊長"鬼"のランドと言われたあの男が!?」
「え!?最近、気になる人ができたが、どのようにアプローチをかけた方がいいのか分からず、勤務先をうろちょろしているあの男が!?」
「え!?その後、ストーカー容疑をかけられ、その一帯から白い目で見られるのが嫌で最近はなかなか足を運べていないあの男が!?」
「おい、後の2つはただの悪口だろ!!」
「「「「「あ、復活した」」」」」
「まぁ、いい。話を戻すが、奴らがこの街にいる今がチャンスだ。今夜、動くぞ」
――――――――――――――――――――
「お前ら、感じるか?」
「はい」
「見られてますわね」
「偵察か?」
「それにしては、お粗末」
「襲われたら、どうしましょう?」
「好きにしろ。その代わり、自分の行動には自分で責任を持てよ」
俺達は監視なのか何なのかよく分からない視線を無視して、屋敷へ向かって街中を突き進む。当然、監視もついてくるがそんなことはお構いなしで。ちなみに冒険者ギルドに寄って、恒例の魔物の死体売却とアスカの登録も行ってきた。3回目で慣れてきたからか、とてもスムーズに進んだ。あと、依頼を全然受けてないことに気が付いた為、今度行ったら、受けてみようと思う。
その夜、素性の知れない者達が屋敷へ侵入しようとしたところをノエが捕らえた。途中でこちらを狙って本気で殺りにきていた為、1人を残して返り討ちにしたが。ノエはこちらを見上げ、褒めて欲しそうなオーラを出している。仕方ないので頭を撫でてやった。すると
「私が一番古株なのに~」
「いつもそこを気にしますわね…………まぁ、でも今回ばかりは気持ちが分からないわけではないですけど………シンヤさんがどうしてもとおっしゃるなら、撫でて頂いてもよろしくてよ………っていうか、撫でて下さいな!」
「ノエばかり、ずるいぞ!主様、アタシも頼む!」
「いいな~」
襲撃されたとは思えない和気藹々としたその異様な光景にこの場でただ1人、賊だけが震え上がっていたのだった。
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