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第10章 セントラル魔法学院
第160話 傘下
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「おめでとうございます!これで"サンバード"、"フォートレス"共にクランのランクが1ランク昇格です!!」
受付嬢の元気な声がギルド内に響き渡る。それとほぼ同時に注目を集めた先には3つのクランのマスター達が喜びを讃えあっていた。
「よっしゃー!」
「ふぅ…………ようやくですか」
「おぉ、でかしたな。まぁ、最近のお前らの努力を見ていれば、それも当然か」
「自分で言うのもなんだが、もしかしたら今までの人生で一番頑張ったかもしれない。まぁ、それもこれも"守護団"に置いていかれたくはないからだけどな」
「ですね。確認した訳ではありませんが、おそらく傘下のクラン同士は皆、お互いをライバル視していると思います。そして、親玉があれだけ強大だと強さへの探究心は飽くなきものとなるでしょう」
「これは我々もうかうかしてられんな。ますます鍛錬に磨きをかけねば」
「ふんっ。すぐに追い抜かしてみせるからな。待ってろよ」
「強さへは筋肉だけが近道ではないということを証明してみせましょう」
「あぁ、かかってこい。追いつかせないぐらい、突き放してやる」
「お、おい。あれ…………」
「ああ。ついにクランのランクが昇格したようだな」
「なんか最近、調子が良いみたいだな。あれかな?やっぱり、傘下になったのがキッカケか?」
「だろうな。なんせ、親玉があの"黒天の星"だ。おそらく、いくらか恩恵を受けているのは間違いないだろう」
「まじかよ……………いいなぁ」
「まぁ、でも一番はアイツらの頑張りじゃないか?見てみろよ。お前にはアイツらがどう見える?」
「とんでもなくモチベーションが高いように見える」
「つまり、そういうことだな。そういう気持ちにさせるような何かがあるってことだ。やっぱり、"黒天の星"は……………"黒の系譜"は只者じゃない」
――――――――――――――――――――
「はい、ギルドカード」
「は、はい!お預かり致します……………はい、確認が取れました。確かに討伐記録に名前が記載されていますね。依頼達成でございます。ではこちらが報酬です。大変お疲れ様でした」
たった今し方、依頼から帰ってきたばかりの4人の男達が受付嬢から報酬を受け取った。そのずっしりとした重さからは討伐対象の危険度の高さが窺える。その後、4人は受付嬢へ礼を言うとそのまま話しながら、ギルドの出口へと向かった。
「ふぅ~少し、肝を冷やしたな」
「はい。反省点がいくつかありましたね」
「帰ってから、反省会だな。このままじゃいけねぇ」
「ああ。俺達はもっと強くならねばならない。あんなのに手こずっている場合じゃないぞ」
"四継"と呼ばれ、その強さは広く知れ渡り冒険者として立派な活動をできるだけの実績も実力もあるはず。しかし、全く納得のいっていない彼等に対して、それが何故なのか、周りの冒険者達には理解できなかった。
「…………あ、出て行った。アイツらって、確かSランクの魔物を討伐してたよな?何であんなに不満げなんだ?」
「さぁな。最近はそんなことの繰り返しだろ?AランクやSランクの魔物を討伐しては満足いかない顔をして帰っていく」
「十分凄いことだと思うけどな。そんなのできない奴の方が圧倒的に多いし…………」
「お前にはアイツらがどう見える?」
「とんでもなくモチベーションが高いように見える」
「つまり、そういうことだな。そういう気持ちにさせるような何かがあるってことだ。やっぱり、"黒天の星"は……………"黒の系譜"は只者じゃない」
――――――――――――――――――――
「ありがとね~」
「いえいえ!何のこれしき!」
「そうですよ!仰って頂ければ、いつでもお助けさせて頂きますよ!」
"威風堂々"と"永久凍土"。現在、2つのクランが力を合わせて、孤児院でのボランティアをしていた。院長を務めている老婆はとても嬉しそうに2人のクランマスターに話しかけている。
「本当に申し訳ないね~…………でも、なんだってそんなボランティアに精を出すんだい?あなた達はあのクランの傘下なんだろう?だったら、わざわざこんなことしなくても」
「本業である冒険者としての活動もしっかり行ってはいます。ただ…………」
「俺達の親玉はそれだけしていれば追いつく存在じゃないんですよ」
「そうなのかい?」
「なんたって世界を救っているんですよ?そればかりか、その後には色々な事業を展開し始めるし…………」
「だから、俺達も世界とはいかないまでも周りで困った人達がいれば、それを助けたいと思っているんです」
「いい話だね~……………つまり、こういうことかい?そういう気持ちにさせるような何かがあるってことはやっぱり、"黒天の星"は……………"黒の系譜"は只者じゃないと」
「はい。傘下同士でも刺激し合っていますし、何より…………」
「シンヤはいずれこの世界の頂点に立つ男だと……………俺達は全員、そう思っています」
受付嬢の元気な声がギルド内に響き渡る。それとほぼ同時に注目を集めた先には3つのクランのマスター達が喜びを讃えあっていた。
「よっしゃー!」
「ふぅ…………ようやくですか」
「おぉ、でかしたな。まぁ、最近のお前らの努力を見ていれば、それも当然か」
「自分で言うのもなんだが、もしかしたら今までの人生で一番頑張ったかもしれない。まぁ、それもこれも"守護団"に置いていかれたくはないからだけどな」
「ですね。確認した訳ではありませんが、おそらく傘下のクラン同士は皆、お互いをライバル視していると思います。そして、親玉があれだけ強大だと強さへの探究心は飽くなきものとなるでしょう」
「これは我々もうかうかしてられんな。ますます鍛錬に磨きをかけねば」
「ふんっ。すぐに追い抜かしてみせるからな。待ってろよ」
「強さへは筋肉だけが近道ではないということを証明してみせましょう」
「あぁ、かかってこい。追いつかせないぐらい、突き放してやる」
「お、おい。あれ…………」
「ああ。ついにクランのランクが昇格したようだな」
「なんか最近、調子が良いみたいだな。あれかな?やっぱり、傘下になったのがキッカケか?」
「だろうな。なんせ、親玉があの"黒天の星"だ。おそらく、いくらか恩恵を受けているのは間違いないだろう」
「まじかよ……………いいなぁ」
「まぁ、でも一番はアイツらの頑張りじゃないか?見てみろよ。お前にはアイツらがどう見える?」
「とんでもなくモチベーションが高いように見える」
「つまり、そういうことだな。そういう気持ちにさせるような何かがあるってことだ。やっぱり、"黒天の星"は……………"黒の系譜"は只者じゃない」
――――――――――――――――――――
「はい、ギルドカード」
「は、はい!お預かり致します……………はい、確認が取れました。確かに討伐記録に名前が記載されていますね。依頼達成でございます。ではこちらが報酬です。大変お疲れ様でした」
たった今し方、依頼から帰ってきたばかりの4人の男達が受付嬢から報酬を受け取った。そのずっしりとした重さからは討伐対象の危険度の高さが窺える。その後、4人は受付嬢へ礼を言うとそのまま話しながら、ギルドの出口へと向かった。
「ふぅ~少し、肝を冷やしたな」
「はい。反省点がいくつかありましたね」
「帰ってから、反省会だな。このままじゃいけねぇ」
「ああ。俺達はもっと強くならねばならない。あんなのに手こずっている場合じゃないぞ」
"四継"と呼ばれ、その強さは広く知れ渡り冒険者として立派な活動をできるだけの実績も実力もあるはず。しかし、全く納得のいっていない彼等に対して、それが何故なのか、周りの冒険者達には理解できなかった。
「…………あ、出て行った。アイツらって、確かSランクの魔物を討伐してたよな?何であんなに不満げなんだ?」
「さぁな。最近はそんなことの繰り返しだろ?AランクやSランクの魔物を討伐しては満足いかない顔をして帰っていく」
「十分凄いことだと思うけどな。そんなのできない奴の方が圧倒的に多いし…………」
「お前にはアイツらがどう見える?」
「とんでもなくモチベーションが高いように見える」
「つまり、そういうことだな。そういう気持ちにさせるような何かがあるってことだ。やっぱり、"黒天の星"は……………"黒の系譜"は只者じゃない」
――――――――――――――――――――
「ありがとね~」
「いえいえ!何のこれしき!」
「そうですよ!仰って頂ければ、いつでもお助けさせて頂きますよ!」
"威風堂々"と"永久凍土"。現在、2つのクランが力を合わせて、孤児院でのボランティアをしていた。院長を務めている老婆はとても嬉しそうに2人のクランマスターに話しかけている。
「本当に申し訳ないね~…………でも、なんだってそんなボランティアに精を出すんだい?あなた達はあのクランの傘下なんだろう?だったら、わざわざこんなことしなくても」
「本業である冒険者としての活動もしっかり行ってはいます。ただ…………」
「俺達の親玉はそれだけしていれば追いつく存在じゃないんですよ」
「そうなのかい?」
「なんたって世界を救っているんですよ?そればかりか、その後には色々な事業を展開し始めるし…………」
「だから、俺達も世界とはいかないまでも周りで困った人達がいれば、それを助けたいと思っているんです」
「いい話だね~……………つまり、こういうことかい?そういう気持ちにさせるような何かがあるってことはやっぱり、"黒天の星"は……………"黒の系譜"は只者じゃないと」
「はい。傘下同士でも刺激し合っていますし、何より…………」
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