271 / 416
第13章 魔族領
第271話 魔王
しおりを挟む
「魔王?そんなのが実在するのか?」
「ああ。とはいっても魔族領内にそれも
500年に1度現れるかどうかといった
ものだが……………しかし、前回の出現か
らまだ357年しか経っていないのだ。
その為、多くの魔族達が半信半疑ではあ
るのだが」
「今回のはイレギュラーだってこと
か?」
「ああ。本当に最近は色々なことが起き
る。まるでこの世界に異物が入り込み、少しずつ変わっていくようだ」
「ちなみに何故、魔王の復活が分かった
んだ?」
「確認した者がいたからだ。その者曰
く、"巨大な魔力を察知して駆けつけて
みるとそこには禍々しい魔力を纏った者
が妖しく微笑んでいた。その足元には多
くの屍があった"そうだ」
「なるほど。だが、そう悲観することは
ないんじゃないか?昔、俺の読んでいた
本に出てきた魔王は魔族達を従えて強力
な軍を結成するだけの存在だ。仲間であ
る魔族を襲ったりはしないんだろ?」
「何を読んで得た知識かは分からないが
半分、正解で半分は不正解だ」
「?」
「残された文献によると魔王の性格や目
的はその時代ごとで異なっているんだ。
もちろん、シンヤの言ったような魔族達
をまとめ上げて軍を結成する武闘派な魔
王もいる。しかし、かと思えば、仲間だ
けでなく他種族に対しても温厚で基本は
平和主義な魔王がいたり、非常に怠け癖
があり1日中寝ているだけの魔王、魔道
具弄りが好きで勉強熱心な魔王など様々
なタイプがこれまでに確認されている。
そんな中、最も危険視された魔王が85
7年前に確認されたんだ。その魔王は史
上類を見ない程、好戦的……………という
よりも快楽殺人者に近い存在だったん
だ」
「……………」
「その魔王はとにかく視界に入った者を
次から次へと屠って回った。被害者には
あらゆる種族がいて、当然その中には同
じ魔族も入っていたんだ。そして、こと
が終わると決まってその魔王は返り血を
見ながら嗤っていたらしい」
「……………で、今回の魔王が」
「最後のタイプのようなんだ。だから、
私達も暢気に過ごしている場合じゃない
んだ。ましてや、仲間内で争っている場
合じゃない」
「ちなみに多くの魔族達が半信半疑な
中、お前が信じた理由は何だ?」
「それは……………」
「ああ、言いたくないなら別にいい。そ
れと魔王の復活を信じているのは国内で
お前だけか?」
「…………だと思う。アドム様達は"そ
んなのは迷信だ"と言って相手にしてい
ないし、国民達は魔王のことよりも自分
達のことで精一杯で気にする余裕もない
んだ」
「なるほどな」
「だから、今回イヴ様をギムラへと連れ
帰り、アドム様達と共に国を何とかして
もらおうと思って遠路はるばるやって来
たんだ。どうやらイヴ様は有名なクラン
に所属しているらしく、だからこそこう
して人伝に辿り着くことができ……………
っ!?」
その瞬間、目の前からとてつもない殺気
を感じたネームは思わず、後ろへと飛び
下がりシンヤから距離を取った。そし
て、驚きと恐怖心からシンヤへの警戒を
強めた。
「お前、何勝手なこと言ってんだ?」
「えっ!?い、いや、何のこと」
「惚けんな。今、お前の口から聞こえた
ぞ。"イヴを連れ帰り、国を何とかして
もらう"って」
「そ、それのどこが勝手だっていうん
だ!」
「はぁ。所詮、お前もイヴの兄貴とかと
一緒で貴族や王族の価値観で動いている
ってことか」
「な、何のことだ!」
「上から物言ってんじゃねぇよ。お前、
何様のつもりだ?奴隷として売り払い、
勝手に見捨てた奴らの為にイヴを返す?
冗談じゃねぇ。イヴは俺達の大切な仲間
であり、家族だ。お前らの都合の良いよ
うに利用すんな」
「そ、そんな……………都合の良いように
なんて…………私はただ昔みたいにみん
な仲良く…………そして、できれば国
も…………」
「綺麗事を言うな。あいつらがイヴに何
をしたのかお前も知っているはずだ。あ
いつらにはイヴに対する愛情なんて欠片
もない。戻ったところで望む再会なんか
出来やしないだろ」
「で、でもっ!それはシンヤの意見であ
ってイヴ様の意見じゃない!」
「だ、そうだが?イヴ、お前はどう
だ?」
「妾もシンヤと全く同じ意見じゃ。奴ら
に愛情など抱いてはおらんし、それは向
こうも同じじゃろう。むしろ、この状況
でどうして戻りたいなどと思おうか」
「そ、そんな……………」
「ネーム、お主は以前、妾の最も身近に
おった存在。であれば、妾の気持ちも痛
いほど分かろうて。なのに何故、ノコノ
コとここまでやってきた?」
「そ、そんな言い方って…………だ、だ
って私はイヴ様の1番の理解者であり、
最も信頼されてたお世話係だか
ら…………」
「一体いつの話をしておる。悪いが妾の
1番の理解者はシンヤであり、信頼して
おるのは同じクランの仲間やこれまでに
出会った数多くの者達だけじゃ。ギムラ
にそんな存在はおらん」
「えっ…………じゃあ私も……………?」
「悪いのぅ。何もかも遅すぎたようじ
ゃ。代わりに今は幸せな毎日を送ってお
る。じゃが重ねて言うが妾にはあの国で
いなくなって困るような仲間などは1人
もおらん」
「うっ…………そ、そんな……………私
は…………イヴ様を…………」
再び、ネームは泣き出した。とめどなく
流れる涙。慕っていた者から下された一
方的な拒絶という名の審判は彼女の心に
深い傷跡を残した。
「う、うああああぁぁぁ…………」
たとえ遅いと分かっていても受け入れる
ことなど到底出来はしなかった。やがて
顔を抑えて蹲り嗚咽を漏らし始めた彼
女。指の隙間からこぼれ落ちた涙の雫は
高品質なカーペットの色を変えていく。
その範囲が5cm四方にまで広がった
頃、徐に立ち上がったシンヤはネームへ
と近付き、こう言った。
「お前の申し出を引き受けることはでき
ない。だが、その代わりにこちらから1
つ提案がある。聞いてみないか?」
「えっ……………」
「伸るか反るかはお前次第だ」
そこにはニヤリとした笑みを浮かべたシ
ンヤが悠々とネームを見下ろしながら腕
を組んで立っていた。
――――――――――――――――――
魔族領に存在するとある国、その入り口
へと向かう1人の魔族がいた。頭には計
4本の角が生えており、両目は紅く、妖
しげに笑う口元には鋭い歯が覗いてい
る。蒼く伸びた長髪を風に靡かせ、真紅
に染まったコートのような衣装を翻した
その魔族はゆったりとした足取りで歩み
を進める。
「さて、次は一体どんな声が聴けるのか
しら」
鈴を転がしたような美声を発したその魔
族は抑えきれない興奮を表すかのように
頬を赤くし身体をくねらせた。と次の瞬
間、巨大な魔力が魔族から溢れ出し、そ
れに気が付いた周りの者達が一斉に
携帯していた武器に手を掛け出した。と
ころが…………
「う、うわああああ」
「な、なんだこりゃあっ!?」
「た、助け………」
どこからともなく現れた巨大で真っ赤な
手に呑み込まれてしまった。
「うふふふっ………あはっ、あはははは
っ!!」
後に残ったのは彼らの亡骸と甲高い声で
嗤う魔族だけだった。
「ああ。とはいっても魔族領内にそれも
500年に1度現れるかどうかといった
ものだが……………しかし、前回の出現か
らまだ357年しか経っていないのだ。
その為、多くの魔族達が半信半疑ではあ
るのだが」
「今回のはイレギュラーだってこと
か?」
「ああ。本当に最近は色々なことが起き
る。まるでこの世界に異物が入り込み、少しずつ変わっていくようだ」
「ちなみに何故、魔王の復活が分かった
んだ?」
「確認した者がいたからだ。その者曰
く、"巨大な魔力を察知して駆けつけて
みるとそこには禍々しい魔力を纏った者
が妖しく微笑んでいた。その足元には多
くの屍があった"そうだ」
「なるほど。だが、そう悲観することは
ないんじゃないか?昔、俺の読んでいた
本に出てきた魔王は魔族達を従えて強力
な軍を結成するだけの存在だ。仲間であ
る魔族を襲ったりはしないんだろ?」
「何を読んで得た知識かは分からないが
半分、正解で半分は不正解だ」
「?」
「残された文献によると魔王の性格や目
的はその時代ごとで異なっているんだ。
もちろん、シンヤの言ったような魔族達
をまとめ上げて軍を結成する武闘派な魔
王もいる。しかし、かと思えば、仲間だ
けでなく他種族に対しても温厚で基本は
平和主義な魔王がいたり、非常に怠け癖
があり1日中寝ているだけの魔王、魔道
具弄りが好きで勉強熱心な魔王など様々
なタイプがこれまでに確認されている。
そんな中、最も危険視された魔王が85
7年前に確認されたんだ。その魔王は史
上類を見ない程、好戦的……………という
よりも快楽殺人者に近い存在だったん
だ」
「……………」
「その魔王はとにかく視界に入った者を
次から次へと屠って回った。被害者には
あらゆる種族がいて、当然その中には同
じ魔族も入っていたんだ。そして、こと
が終わると決まってその魔王は返り血を
見ながら嗤っていたらしい」
「……………で、今回の魔王が」
「最後のタイプのようなんだ。だから、
私達も暢気に過ごしている場合じゃない
んだ。ましてや、仲間内で争っている場
合じゃない」
「ちなみに多くの魔族達が半信半疑な
中、お前が信じた理由は何だ?」
「それは……………」
「ああ、言いたくないなら別にいい。そ
れと魔王の復活を信じているのは国内で
お前だけか?」
「…………だと思う。アドム様達は"そ
んなのは迷信だ"と言って相手にしてい
ないし、国民達は魔王のことよりも自分
達のことで精一杯で気にする余裕もない
んだ」
「なるほどな」
「だから、今回イヴ様をギムラへと連れ
帰り、アドム様達と共に国を何とかして
もらおうと思って遠路はるばるやって来
たんだ。どうやらイヴ様は有名なクラン
に所属しているらしく、だからこそこう
して人伝に辿り着くことができ……………
っ!?」
その瞬間、目の前からとてつもない殺気
を感じたネームは思わず、後ろへと飛び
下がりシンヤから距離を取った。そし
て、驚きと恐怖心からシンヤへの警戒を
強めた。
「お前、何勝手なこと言ってんだ?」
「えっ!?い、いや、何のこと」
「惚けんな。今、お前の口から聞こえた
ぞ。"イヴを連れ帰り、国を何とかして
もらう"って」
「そ、それのどこが勝手だっていうん
だ!」
「はぁ。所詮、お前もイヴの兄貴とかと
一緒で貴族や王族の価値観で動いている
ってことか」
「な、何のことだ!」
「上から物言ってんじゃねぇよ。お前、
何様のつもりだ?奴隷として売り払い、
勝手に見捨てた奴らの為にイヴを返す?
冗談じゃねぇ。イヴは俺達の大切な仲間
であり、家族だ。お前らの都合の良いよ
うに利用すんな」
「そ、そんな……………都合の良いように
なんて…………私はただ昔みたいにみん
な仲良く…………そして、できれば国
も…………」
「綺麗事を言うな。あいつらがイヴに何
をしたのかお前も知っているはずだ。あ
いつらにはイヴに対する愛情なんて欠片
もない。戻ったところで望む再会なんか
出来やしないだろ」
「で、でもっ!それはシンヤの意見であ
ってイヴ様の意見じゃない!」
「だ、そうだが?イヴ、お前はどう
だ?」
「妾もシンヤと全く同じ意見じゃ。奴ら
に愛情など抱いてはおらんし、それは向
こうも同じじゃろう。むしろ、この状況
でどうして戻りたいなどと思おうか」
「そ、そんな……………」
「ネーム、お主は以前、妾の最も身近に
おった存在。であれば、妾の気持ちも痛
いほど分かろうて。なのに何故、ノコノ
コとここまでやってきた?」
「そ、そんな言い方って…………だ、だ
って私はイヴ様の1番の理解者であり、
最も信頼されてたお世話係だか
ら…………」
「一体いつの話をしておる。悪いが妾の
1番の理解者はシンヤであり、信頼して
おるのは同じクランの仲間やこれまでに
出会った数多くの者達だけじゃ。ギムラ
にそんな存在はおらん」
「えっ…………じゃあ私も……………?」
「悪いのぅ。何もかも遅すぎたようじ
ゃ。代わりに今は幸せな毎日を送ってお
る。じゃが重ねて言うが妾にはあの国で
いなくなって困るような仲間などは1人
もおらん」
「うっ…………そ、そんな……………私
は…………イヴ様を…………」
再び、ネームは泣き出した。とめどなく
流れる涙。慕っていた者から下された一
方的な拒絶という名の審判は彼女の心に
深い傷跡を残した。
「う、うああああぁぁぁ…………」
たとえ遅いと分かっていても受け入れる
ことなど到底出来はしなかった。やがて
顔を抑えて蹲り嗚咽を漏らし始めた彼
女。指の隙間からこぼれ落ちた涙の雫は
高品質なカーペットの色を変えていく。
その範囲が5cm四方にまで広がった
頃、徐に立ち上がったシンヤはネームへ
と近付き、こう言った。
「お前の申し出を引き受けることはでき
ない。だが、その代わりにこちらから1
つ提案がある。聞いてみないか?」
「えっ……………」
「伸るか反るかはお前次第だ」
そこにはニヤリとした笑みを浮かべたシ
ンヤが悠々とネームを見下ろしながら腕
を組んで立っていた。
――――――――――――――――――
魔族領に存在するとある国、その入り口
へと向かう1人の魔族がいた。頭には計
4本の角が生えており、両目は紅く、妖
しげに笑う口元には鋭い歯が覗いてい
る。蒼く伸びた長髪を風に靡かせ、真紅
に染まったコートのような衣装を翻した
その魔族はゆったりとした足取りで歩み
を進める。
「さて、次は一体どんな声が聴けるのか
しら」
鈴を転がしたような美声を発したその魔
族は抑えきれない興奮を表すかのように
頬を赤くし身体をくねらせた。と次の瞬
間、巨大な魔力が魔族から溢れ出し、そ
れに気が付いた周りの者達が一斉に
携帯していた武器に手を掛け出した。と
ころが…………
「う、うわああああ」
「な、なんだこりゃあっ!?」
「た、助け………」
どこからともなく現れた巨大で真っ赤な
手に呑み込まれてしまった。
「うふふふっ………あはっ、あはははは
っ!!」
後に残ったのは彼らの亡骸と甲高い声で
嗤う魔族だけだった。
0
あなたにおすすめの小説
ハーレムキング
チドリ正明@不労所得発売中!!
ファンタジー
っ転生特典——ハーレムキング。
効果:対女の子特攻強制発動。誰もが目を奪われる肉体美と容姿を獲得。それなりに優れた話術を獲得。※ただし、女性を堕とすには努力が必要。
日本で事故死した大学2年生の青年(彼女いない歴=年齢)は、未練を抱えすぎたあまり神様からの転生特典として【ハーレムキング】を手に入れた。
青年は今日も女の子を口説き回る。
「ふははははっ! 君は美しい! 名前を教えてくれ!」
「変な人!」
※2025/6/6 完結。
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み
レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。
おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。
ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。
落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。
機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。
覚悟を決めてボスに挑む無二。
通販能力でからくも勝利する。
そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。
アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。
霧のモンスターには掃除機が大活躍。
異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。
荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました
夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。
スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。
ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。
驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。
※カクヨムで先行配信をしています。
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる