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第14章 獣人族領
第315話 名の知れた男4
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「シンヤ殿、この度は娘共々救って頂
き、本当にありがとう」
「「「「「ありがとうございま
す!!!!!」」」」」
王の間にて、アムール王が深々と頭を下
げる。そして、それに倣い、檻の中に幽
閉されていた全ての者達も頭を下げた。
「ウィアのついでだ。だが、一応礼は貰
っていくぞ」
「ああ、もちろんだ。何でも言ってく
れ」
「とりあえず、金と食料に酒を適当に見
繕ってくれ。それでも足りなければ、そ
れは後で考える」
「な、なるほど。なかなかに豪胆だな」
「うちは大所帯だからな。いくらあって
も困ることはないんだ。それと少々、生まれが特殊なもんで金
も食料も飲み物すら、手に入れるのに苦
労したことがあってな………………その時
のことがあるから、余計にな」
「歳の割には修羅場をいくつも潜ってき
ているような感じがしていたのはそのせ
いか………………余程、苦労してきたと見
える」
「それがあって今がある。あの頃のこと
を無駄とは一切思わん」
「がっはっはっ!なかなかに面白い男よ
の。その落ち着いた感じと物事に動じな
い性格で軍団を引っ張っ
ているんだな!」
「ちっ……………そこまでバレていたか」
「当たり前だ。そもそもシンヤ殿を一目
見た時から、もしかしたらと思っていた
のだぞ。なんせ、幽閉されている間、ウ
ィアがシンヤ殿のことをしつこく話して
くるのでな。まぁ、そうでなくともシン
ヤ殿達は有名だ。世間に無頓着な私の耳
にすら入ってくるぐらいだからな」
「父ちゃん!余計なことを言うなよ!」
「がっはっはっ!照れるな、我が娘よ!
今から意識させんと取り残されてしまう
ぞ!こんないい男はそうそういない!さ
ぞかし、ライバルは多いことだろう」
「父ちゃん…………」
「一体何の話をしているんだ、こいつ
ら」
豪快に笑うアムール王と顔を真っ赤にす
るウィア、そしてそれを微笑ましく見守
る家臣達。それを見たシンヤは彼らの仲
の良さを認識した。それと同時にアムー
ル王とウィアの親子愛に少し羨ましさを
感じてもいた。
「時にシンヤ殿」
「何だ?」
ひとしきり笑っていたアムール王はある
程度満足したのか、改めてシンヤへと視
線をやった。すると急に真顔になり、シ
ンヤを見つめ続けたかと思うととあるこ
とを口にした。
「シンヤ殿……………やはり、お前さんは
あいつにそっくりだな」
「あいつ?」
「ああ。とはいってもそいつとはもう3
0年も会っていないんだが」
「30年前?そんな昔に会った奴のこと
を覚えているのか?」
「ああ。あいつは色々な意味で変わった
奴だったからな。忘れようとして忘れら
れるものでもない」
「父ちゃん、それってもしかして」
「ああ。あいつだ。お前も所属していた
クランの…………」
「まさか、クラン"箱舟"のクランマス
ターとかいうんじゃないだろうな?」
「っ!?シンヤ殿、どこでその名
を!?」
「ブロンも言っていたんだ。俺がそのク
ランマスターに似ているって
な………………っつても、悪いが俺はそん
な奴のことを何一つ知らないからな?」
「いや、別に今更、シンヤ殿からあいつ
の居場所を聞こうとかそんなつもりはな
いさ。ただ、本当にそっくりだと思った
もんでな」
「髪と瞳の色が同じってだけだろ」
「いや、それだけじゃないよ。だって、
アタイも最初に見た時、思ったもん。そ
っくりだって。髪と瞳の色だけが同じだ
からって3人分の証言は集まらないだ
ろ?」
「ウィアもか………………まぁ、そうだ
な。じゃあ、そういうことにしておく
か。別にそんなどこの馬の骨とも分から
ない奴に似ていたところで実害はないし
な。というより、30年も経ってれば既
にどっかで野垂れ死んでいるかもしれな
いしな」
「シ、シンヤ結構辛辣だな。でも、アタ
イ達も心配しているんだよな。だって、
この間、クラン"箱舟"の元メンバーが
集まったんだけど、そこにあの人の姿は
なかったから」
「同窓会的なやつか?昔、ある本で読ん
だが"同窓会に先生は呼ばず生徒だけで
楽しむ"といったこともあるそうだ。そ
して、その逆で先生側が空気を読んで参
加しないとかな」
「え?同窓会?先生?生徒?何それ?」
「つまり、そいつがお前らに遠慮して参
加しなかったかもしれないってことだ」
「いや、あの人は遠慮とかとは無縁な人
だから。だって、シンヤにそっくりなん
だよ?そんな人が遠慮とか……………」
「ほぅ?つまり、なんだ?俺は周りに対
して遠慮とかはせず、ひたすら空気の読
めない勘違い男だと?」
「いや、そこまでは言ってない!ただシ
ンヤは遠慮とかしない人だっ
て…………………あっ」
「この馬鹿娘!何を心象を下げるような
ことを言っている!そこは嘘でもシンヤ
殿を配慮のある男だと言ってお
け!…………………あっ」
「お前ら……………親子揃っ
て………………」
「あ、あの~シンヤ殿?よろしければ、
うちの娘を伴侶に」
おずおずと話しかけるアムール王。それ
に対して、シンヤから超弩級のツッコミ
が入った。
「どのタイミングで娘を差し出しとんじ
ゃ~~!」
この光景に周囲の家臣達はやれやれとた
め息を吐かざるを得なかった。
―――――――――――――――――――――
とある街の冒険者ギルド。その掲示板に
貼られた記事を見ている薄汚れたローブ
を纏った男は立ったまま、ジョッキに入
った酒を一気に飲み干し、ニヤリとした
笑みを浮かべた。
「おいおい。あそこにいる奴、何で笑っ
てんだ?別に自分のことが載っている訳
でもねぇのに」
「知るか。あまり関わんな。酷い目に遭
うぞ」
「そうなのか?」
「ああ。その素性は一切不明だが、これ
だけは分かっている。奴に関わった者は
誰1人例外なく、悲惨な目に遭ってる」
「ゴクリッ………………本当か?」
「ああ。覚えておけ。薄汚れたローブに
傲岸不遜な態度をした黒髪黒目の
男……………こいつには絶対に関わるな」
「わ、分かった!」
「それともう1つ。奴の名は"キョウ"
でこの辺りじゃ…………」
その後、薄汚れたローブの男は自身の陰
口を気にすることなく、堂々とギルドの
扉を開けて外に出る。そして、遠くの方
を見つめて、呟いた。
「ようやくか……………」
き、本当にありがとう」
「「「「「ありがとうございま
す!!!!!」」」」」
王の間にて、アムール王が深々と頭を下
げる。そして、それに倣い、檻の中に幽
閉されていた全ての者達も頭を下げた。
「ウィアのついでだ。だが、一応礼は貰
っていくぞ」
「ああ、もちろんだ。何でも言ってく
れ」
「とりあえず、金と食料に酒を適当に見
繕ってくれ。それでも足りなければ、そ
れは後で考える」
「な、なるほど。なかなかに豪胆だな」
「うちは大所帯だからな。いくらあって
も困ることはないんだ。それと少々、生まれが特殊なもんで金
も食料も飲み物すら、手に入れるのに苦
労したことがあってな………………その時
のことがあるから、余計にな」
「歳の割には修羅場をいくつも潜ってき
ているような感じがしていたのはそのせ
いか………………余程、苦労してきたと見
える」
「それがあって今がある。あの頃のこと
を無駄とは一切思わん」
「がっはっはっ!なかなかに面白い男よ
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い性格で軍団を引っ張っ
ているんだな!」
「ちっ……………そこまでバレていたか」
「当たり前だ。そもそもシンヤ殿を一目
見た時から、もしかしたらと思っていた
のだぞ。なんせ、幽閉されている間、ウ
ィアがシンヤ殿のことをしつこく話して
くるのでな。まぁ、そうでなくともシン
ヤ殿達は有名だ。世間に無頓着な私の耳
にすら入ってくるぐらいだからな」
「父ちゃん!余計なことを言うなよ!」
「がっはっはっ!照れるな、我が娘よ!
今から意識させんと取り残されてしまう
ぞ!こんないい男はそうそういない!さ
ぞかし、ライバルは多いことだろう」
「父ちゃん…………」
「一体何の話をしているんだ、こいつ
ら」
豪快に笑うアムール王と顔を真っ赤にす
るウィア、そしてそれを微笑ましく見守
る家臣達。それを見たシンヤは彼らの仲
の良さを認識した。それと同時にアムー
ル王とウィアの親子愛に少し羨ましさを
感じてもいた。
「時にシンヤ殿」
「何だ?」
ひとしきり笑っていたアムール王はある
程度満足したのか、改めてシンヤへと視
線をやった。すると急に真顔になり、シ
ンヤを見つめ続けたかと思うととあるこ
とを口にした。
「シンヤ殿……………やはり、お前さんは
あいつにそっくりだな」
「あいつ?」
「ああ。とはいってもそいつとはもう3
0年も会っていないんだが」
「30年前?そんな昔に会った奴のこと
を覚えているのか?」
「ああ。あいつは色々な意味で変わった
奴だったからな。忘れようとして忘れら
れるものでもない」
「父ちゃん、それってもしかして」
「ああ。あいつだ。お前も所属していた
クランの…………」
「まさか、クラン"箱舟"のクランマス
ターとかいうんじゃないだろうな?」
「っ!?シンヤ殿、どこでその名
を!?」
「ブロンも言っていたんだ。俺がそのク
ランマスターに似ているって
な………………っつても、悪いが俺はそん
な奴のことを何一つ知らないからな?」
「いや、別に今更、シンヤ殿からあいつ
の居場所を聞こうとかそんなつもりはな
いさ。ただ、本当にそっくりだと思った
もんでな」
「髪と瞳の色が同じってだけだろ」
「いや、それだけじゃないよ。だって、
アタイも最初に見た時、思ったもん。そ
っくりだって。髪と瞳の色だけが同じだ
からって3人分の証言は集まらないだ
ろ?」
「ウィアもか………………まぁ、そうだ
な。じゃあ、そういうことにしておく
か。別にそんなどこの馬の骨とも分から
ない奴に似ていたところで実害はないし
な。というより、30年も経ってれば既
にどっかで野垂れ死んでいるかもしれな
いしな」
「シ、シンヤ結構辛辣だな。でも、アタ
イ達も心配しているんだよな。だって、
この間、クラン"箱舟"の元メンバーが
集まったんだけど、そこにあの人の姿は
なかったから」
「同窓会的なやつか?昔、ある本で読ん
だが"同窓会に先生は呼ばず生徒だけで
楽しむ"といったこともあるそうだ。そ
して、その逆で先生側が空気を読んで参
加しないとかな」
「え?同窓会?先生?生徒?何それ?」
「つまり、そいつがお前らに遠慮して参
加しなかったかもしれないってことだ」
「いや、あの人は遠慮とかとは無縁な人
だから。だって、シンヤにそっくりなん
だよ?そんな人が遠慮とか……………」
「ほぅ?つまり、なんだ?俺は周りに対
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めない勘違い男だと?」
「いや、そこまでは言ってない!ただシ
ンヤは遠慮とかしない人だっ
て…………………あっ」
「この馬鹿娘!何を心象を下げるような
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殿を配慮のある男だと言ってお
け!…………………あっ」
「お前ら……………親子揃っ
て………………」
「あ、あの~シンヤ殿?よろしければ、
うちの娘を伴侶に」
おずおずと話しかけるアムール王。それ
に対して、シンヤから超弩級のツッコミ
が入った。
「どのタイミングで娘を差し出しとんじ
ゃ~~!」
この光景に周囲の家臣達はやれやれとた
め息を吐かざるを得なかった。
―――――――――――――――――――――
とある街の冒険者ギルド。その掲示板に
貼られた記事を見ている薄汚れたローブ
を纏った男は立ったまま、ジョッキに入
った酒を一気に飲み干し、ニヤリとした
笑みを浮かべた。
「おいおい。あそこにいる奴、何で笑っ
てんだ?別に自分のことが載っている訳
でもねぇのに」
「知るか。あまり関わんな。酷い目に遭
うぞ」
「そうなのか?」
「ああ。その素性は一切不明だが、これ
だけは分かっている。奴に関わった者は
誰1人例外なく、悲惨な目に遭ってる」
「ゴクリッ………………本当か?」
「ああ。覚えておけ。薄汚れたローブに
傲岸不遜な態度をした黒髪黒目の
男……………こいつには絶対に関わるな」
「わ、分かった!」
「それともう1つ。奴の名は"キョウ"
でこの辺りじゃ…………」
その後、薄汚れたローブの男は自身の陰
口を気にすることなく、堂々とギルドの
扉を開けて外に出る。そして、遠くの方
を見つめて、呟いた。
「ようやくか……………」
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