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Episode③ 魂の居場所
第12章|みんなの記憶に残るもの <2>広瀬さんからの初回相談(鈴木風寿の回想 その2)
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ある日の安全衛生委員会のあと。
広瀬さんが、話しかけてきた。
「鈴木先生~。俺、最近なんかちょっと、体力なくなった気がするんですけど、年ですかね?? 」
「広瀬さんは、20代半ばですよね? まだまだお若いでしょう」
「いやいや~。俺バスケやってるんですけど、ボールを持ってるとこう………後半になると力抜けてきて、うまく掴めないんです。時々、筋肉がぴくぴくってなるし、どうしてかな~」
「そうですか…………」
広瀬さんの言葉に、俺は簡単な問診を行った。
産業医になるためには、まず医師免許がなければならない。
しかし産業医は、会社に診療所が併設されていない限り、基本的に契約先企業で診断や治療は行わない。
できるとしても、アドバイスまで、であったが、
その時点の広瀬さんは、明らかに異常といえる状態ではなかった。
「もう少し様子を見てもいいのではないでしょうか。もし状況が悪化するようならぜひ僕にも教えてください」
そう言って、その時は終わった。
ある日の安全衛生委員会のあと。
広瀬さんが、話しかけてきた。
「鈴木先生~。俺、最近なんかちょっと、体力なくなった気がするんですけど、年ですかね?? 」
「広瀬さんは、20代半ばですよね? まだまだお若いでしょう」
「いやいや~。俺バスケやってるんですけど、ボールを持ってるとこう………後半になると力抜けてきて、うまく掴めないんです。時々、筋肉がぴくぴくってなるし、どうしてかな~」
「そうですか…………」
広瀬さんの言葉に、俺は簡単な問診を行った。
産業医になるためには、まず医師免許がなければならない。
しかし産業医は、会社に診療所が併設されていない限り、基本的に契約先企業で診断や治療は行わない。
できるとしても、アドバイスまで、であったが、
その時点の広瀬さんは、明らかに異常といえる状態ではなかった。
「もう少し様子を見てもいいのではないでしょうか。もし状況が悪化するようならぜひ僕にも教えてください」
そう言って、その時は終わった。
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