逃げられるものならお好きにどうぞ。

「俺、お姉さんのこと、気にいっちゃったみたい」

声を掛けてきたのは、不思議な雰囲気を纏った綺麗な顔をした男の子。
常識人かと思いきや――色々と拗らせた愛の重たすぎる男の子に、気に入られちゃったみたいです。

「何? もしかして惚れちゃった?」
「大丈夫。君のことを好きになることは絶対にないから」
「なぁんだ。残念」

(謎が多い)愛情激重拗らせ男子×(自分に自信がない)素直になれないお姉さん

――まぁ俺も、逃す気なんて更々ないけどね。
24h.ポイント 0pt
0
小説 184,029 位 / 184,029件 恋愛 56,003 位 / 56,003件