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中小路かほ

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私立星乃川学園

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初めてのリムジンにそわそわする。

リムジンの中で話を聞いていたら、いろいろなことがわかった。


わたしの周りにいるこの黒スーツ4人組の男の人たちは、全員アリスちゃん専属のボディガード。


なんでボディガードなんて、と思ったけど――。

なんとアリスちゃんは、超有名財閥のご令嬢だった!


そういえば、お父さんが会社の社長さんだと言っていたけど、そんなにすごいお家だったんだ…。


アリスちゃんには、出かけるときにはいつもこのボディガードの人たちがついているらしい。

でも自由奔放なアリスちゃんは、隙をついて1人でいなくなることもしばしば。


そうして今回、偶然わたしと出くわしたのだった。


そうこうしているうちに、リムジンはある場所で停車した。


連れてこられたのは、とある高級ホテル。

そのホテルの一室に案内される。


なんとそこは、最上階に位置するロイヤルスイートルームだった!


おばあちゃん家よりも広い部屋で、数々の高級そうな家具が置かれている。


そして、ありえないほどに完備されたこの部屋だけの独自の設備。

プールもあるし、サウナもある。


「す…、すごいっ」


こんな部屋に入れるなんてまるで夢のようで、わたしは空いた口が塞がらなかった。


「どうかなさいましたか?ホテルにお泊りになるときは、いつもスイートルームではありませんか」

「…いつも!?」


アリスちゃんって、本当にお金持ちのお嬢様だったんだ。

改めてアリスちゃんのすごさに驚く。


そのあと、部屋にアリスちゃん専属のメイクさんとスタイリストさんがやってきた。

そうしてわたしは、少し大人っぽいメイクとヘアセットをしてもらい、選んでもらった衣装に身を包む。


着させてもらったのは、黄色の着物だった。


「アリス様、ご準備できましたでしょうか。そろそろお時間です。お父様がお待ちです」

「え?…お父さん?」


わたしはボディガードの人たちに連れられて部屋を出た。


エレベーターを下りたところで待っていたのは、スーツ姿のダンディな男の人。


「おおっ、アリス!着物にしたのか!日本らしくていいな!」


その男の人は、にこやかに微笑みながらわたしの背中をぽんぽんとたたく。


「えっと…、あなたが…お父さん……ですか?」

「…“お父さん”?」


キョトンとして首をかしげる男の人。


あっ…、しまった!

…たしか、アリスちゃんは――。


『パパは会社の社長さん。ママはモデルをしてるよ』


…そうだ!

“パパ”だ!


「そ…そうなの、パパ!この着物、かわいいでしょ?」

「ああ。アリスにとっても似合っているよ」


よかった~…。

どうやら、パパ呼びで合っているようだ。


「さあ、アリス。先方もお待ちだ」

「…先方?」


わたしは小さくつぶやきながら、アリスちゃんパパに連れられる。


バレないようにと、アリスちゃんパパからの話に対しても、無難な返事を返すだけ。

でもアリスちゃんパパは、実の娘が入れ替わっていることに気づく素振りはなく、本当にわたしとアリスちゃんはそっくりなようだ。


「ママも撮影さえ入っていなければいっしょにこれたのに、残念だったな」

「そうですね――」


…じゃなくてっ。


「…そうだね!」


わたしは笑ってごまかした。


わたしたちは、ホテルの中にある高級フレンチレストランへ。

案内された個室には、すでに恰幅のいいおじさんがいた。


「これはこれは、佐藤社長」


アリスちゃんパパとおじさんは親しそうに握手を交わす。


「やあ、キミがアリスさんだね?」

「…はっ、はい!」


わたしは緊張で声が上ずる。


「かわいらしいお嬢さんじゃないですか」

「フフフッ、目に入れても痛くない自慢の娘です」


アリスちゃんの話になって、表情がゆるみっぱなしのアリスちゃんパパ。

アリスちゃんを溺愛しているということがものすごく伝わってくる。


席に着くとドリンクで乾杯して、さっそく料理が運ばれてきた。


前菜の上に、黒い小さなつぶつぶがたくさん乗っている。


「…なにこれ?」


わたしが小さなひとり言をつぶやきながらお皿をのぞき込んでいると、隣にいたアリスちゃんパパが首をかしげる。


「アリス?キャビアがどうかしたか?」

「キャ…、キャビア!?これがっ…!?」

「なにをそんなに驚いている。キャビアはアリスの好物だろう?」


これが…キャビア。

初めて見た。


なのに、アリスちゃんはこれが好物だなんて。


そのあと出てきた料理は、トリュフがふんだんにかけられたスープ、メインはフォアグラのステーキと、わたしがこれまで口にしたことがない世界三大珍味のオンパレードだった。


「ん~!おいし~!」


と思わず声がもれてしまうほど。


「アリスさんはとっても表情豊かですね。我が校にこられるのが楽しみです」


それを聞いて、デザートのケーキを食べていたわたしの手が止まった。


「“我が校”…って?」

「私が理事長を務める『星乃川学園ほしのかわがくえん』のことですよ」

「…星乃川学園?」


どこかで聞いたことがあるような…。


…そうだ!

前に、雑誌に載っていた学校だ!


たしか、世の女子中学生が『できることなら入学したい憧れの学校』のアンケートで、毎年1位に選ばれるという――。

お金持ちのお嬢様しか入ることができない、超セレブ学校!


その学校の理事長が、今わたしの目の前に座る…このおじさん!?

しかも、『我が校にきてくれるのが楽しみ』ってどういうこと…?


「アリス、まさか忘れたわけではないだろう?お前が日本の文化を学びたいというから星乃川学園にお願いして、交換留学生として通うために今回日本に一時帰国したのだから」

「…交換留学?……あ~っ。うんうん、そうだよね!」


まったく話が見えないけど、とりあえずうなずいておこう。


そうして2人の話を聞いていたけど、どうやらわたし――。

…じゃなくてアリスちゃんは、1ケ月の間交換留学生というかたちで星乃川学園に通うことになっているのだそう。


その挨拶も兼ねて、アリスちゃんパパの昔からの知り合いのこの理事長のおじさんと今日会食したというわけだ。


週明けの明後日、月曜日から通うらしいけど――。

…そうなったら、わたしはどうなるの?


わたしにも学校がある。

だから、今日か明日には入れ替わりももとに戻るってことだよね?


その夜、わたしはロイヤルスイートルームの寝室でおばあちゃん家に電話をした。

アリスちゃんの連絡先は知らないけど、きっとおばあちゃんといっしょに帰っているはず。


…プルルルルル

〈はい、佐藤です!〉


コール音が鳴ってすぐ、だれかが電話を取った。

おじいちゃんでもおばあちゃんでもない、この声は――。


「もしもし?アリスちゃん?」


そう。

それは、わたしとそっくりな声のアリスちゃんだった。


しかも、なんの違和感もなくおばあちゃん家の電話を普通に取ってるし。


〈ありすちゃん?どうしたの?〉

「どうしたのじゃないよ…!この入れ替わりって、いつまで続けるつもり?そろそろおばあちゃん家に帰りたいんだけど…」

〈こっちは心配しないで♪全然バレてないし、なんだったら居心地よすぎてずっとここにいたい気分っ〉

「冗談言ってないで…。アリスちゃん、月曜日から星乃川学園に通うんだよね?わたしも学校があるから、明日のうちには――」

〈それなら問題ないよ!ありすちゃんの学校にはアタシが通うから♪〉

「…えっ!?」


突拍子もないアリスちゃんの発言に、わたしは変な声が出た。


話を聞くと、アメリカ生まれアメリカ育ちのアリスちゃんは、片手で数えられるくらいしか日本にきたことがないんだそう。

だから、アリスちゃんパパが言っていたように『日本の文化を学びたい』と思って、今回日本にきたのは本当のこと。


そこで、アリスちゃんが希望していたのは普通の公立中学校。

しかし、それだと警護も十分にできなくて心配だからということで、アリスちゃんパパが星乃川学園に交換留学生として通う手続きをしたということだ。


星乃川学園は他の学校とは違って、お嬢様である女子生徒1人につき、ボディガードの男子生徒が1人護衛につくという特別な制度がある。

しかもただの男子生徒ではなく、星乃川学園のエスコート科に通う将来を期待された優秀なボディガードの見習いたち。


アリスちゃんパパが星乃川学園を選んだ理由は、その制度の魅力に惹かれたからだ。


〈アタシはどこにでもある普通の学校に通いたかったの。ボディガードにもだれにも邪魔されず、自由な学校生活を過ごしてみたかったから〉


だからアリスちゃんは、わたしと入れ替わりを戻すつもりはないという。


「…いやぁ。さすがにバレちゃうよ…」

〈今日の会食も問題なかったんだよね?だったら、絶対に大丈夫だって!〉

「でもっ…」

〈なにもずっとってわけじゃないよ?交換留学期間が終わって、アタシがアメリカに帰るまでのこの1ヶ月間だけだからさっ♪〉


アリスちゃんは簡単に言うけど、わたしは今日だけでもバレないかとヒヤヒヤしていた。


〈ありすちゃ~ん、お風呂だよ~〉


そのとき、電話越しにおばあちゃんの声が聞こえた。


〈…あっ、お風呂だって!じゃあ、そういうことでよろしくね♪星乃川学園、楽しんできて~♪〉

「え…!ちょっと待って…アリスちゃ――」


アリスちゃんは一方的に告げると、電話を切ってしまった。


そのあと、わたしはバラの花びらが浮かぶお風呂に入って考えていた。


『絶対に大丈夫だって!』


アリスちゃんはああ言っていたけど、やっぱり全然大丈夫じゃない。

顔と名前が同じ、その他共通点も多かったとしても、これまで平凡に暮らしてきた庶民のわたしが、超有名財閥のお嬢様になんてなれるはずがないのだから。


やっぱり入れ替わりはできないと、明日もう一度アリスちゃんに伝えよう。

それで、周りの人にも本当のことを話そう。


――そう決心したはずだったのに。



次の日。


「アリス様!本日は午前10時から、記念式典にご出席で――」

「昼食は、展望レストランをご予約しておりまして――」

「14時には、交響楽団の演奏会にご招待されているため――」

「16時半には、新規オープンの博物館のご見学がございますのでお急ぎください!」


といった感じで、その日は1日中イベント参加へのスケジュールなどが詰まっていて――。


目が回る忙しさで、なかなか『アリスちゃんじゃない』と言い出すタイミングもない。

それに、そもそも『佐藤アリス』として出席しているから、今さら『わたしは別人です!』なんて言えるわけがなかった。


お嬢様って…こんなに忙しいんだ。

…いや、アリスちゃんが別格なだけなのかも。


これなら、アリスちゃんがおばあちゃんの家でずっとまったりしていたくなるのにも納得がいく。


そうして疲れ切ったわたしは、ロイヤルスイートルームの部屋で泥のように眠った。


ということで、目が覚めると星乃川学園に通う月曜日になってしまっていた。


「おはよう、アリス。ついにアリスが楽しみにしていた日がきたな」

「う…うん、そうだね」


わたしは、アリスちゃんパパに苦笑い。

そして、わたしたちを乗せたリムジンは星乃川学園へと向かう。


…結局、別人だとは言い出すことができなかった。


わたしが着る星乃川学園の制服は、薄いグレーのワンピースタイプの制服。

セーラー服のような形の襟で、胸元には桜色のリボンがついている。


だれもが憧れる制服だけど、今のわたしは緊張で全然喜べる気分じゃない。



いよいよ星乃川学園に到着。


「お待ちしておりましたよ、佐藤様!」


校門で出迎えてくれたのは、一昨日に会食した理事長のおじさん。

そのままわたしたちは理事長室へ。


「ご覧になられたとおり、この前もお話しましたが、女子生徒1人につきエスコート科の男子生徒が1人つくという制度で――」


エスコート科の男子生徒たちはボディガードの見習いでもあるけど、同時に執事の教育も受けているのだとか。


わたしが着ているものと同じ制服を着た女子生徒たちはみんな、スーツのような黒い制服姿の男の子とペアで歩いていた。


しかも、すれ違う生徒たちは気品漂う立ち居振る舞いで、…さすがはセレブ学校。

わたしが通っていた中学校とは全然違う。


「ということで、この1ヶ月大切なお嬢様をお預かりするために、優秀なエスコート科の生徒を手配いたしました」

「おお、それは楽しみですな!」

「入ってきてくれるかな、『イージス』」


おじさんがそう呼ぶと、理事長室のドアが静かに開いた。


「「失礼いたします」」


入ってきたのは3人の男の子。


「彼らはエスコート科の男子学生の中で、各学年で最も優秀な成績を誇る自慢の生徒たちです。その3人で結成されたエリート警護部隊のことを、我が校では『イージス』と呼びます」


3人の左の胸元には、他の男子生徒にはなかった『イージス』の証でもある金色に輝く星のバッジがついていた。


「本来であれば、女子生徒1人につきエスコート科の生徒は1人ですが、アリスさんには特別にこのイージス3人がご担当いたします」

「…3人も!なんとも心強い!」


それを聞いて、アリスちゃんパパは満足げだ。


「イージス。この1ヶ月、キミたちがお守りする佐藤アリスさんだ。みんな、自己紹介を」


おじさんがそう語りかけると、一番背の高い男の子が一歩前に出た。

センター分けされた前髪が特徴的な男の子。


「はじめまして、アリス様。牧慎太郎まきしんたろうと申します。お会いできて光栄です」


その人は、礼儀正しくお辞儀をする。

わたしもそれにつられてペコッと頭を下げる。


「はいはい!次はぼく!」


そのあとに勢いよく手を上げて出てきたのは、髪がふわっとした小柄な男の子。


小塚虹斗こづかななとです!わからないことがあれば、なんでも聞いてくださいねっ」


さっきの人とは違って、無邪気でフランクに話しかけられたから少しびっくりした。

でもわたしは、こんな感じに接してくれるほうが気が楽だ。


そして、最後は――。


「イージスのリーダーを務める、四之宮昴しのみやすばると申します。アリス様は、我々イージスが責任を持ってお守りいたします」


ストレートヘアの黒髪短髪に、前髪から見え隠れするわたしを捉える切れ長の目。


きれいな顔立ち…。


思わず見惚れてしまった。


「…なにか?」

「い、いえ!なにもっ…」


と言って後ずさりしようとしたとき、絨毯の端にかかとが引っかかってしまった…!


そのままわたしは、背中から倒れるようなかたちでバランスを崩し――。


「おケガはございませんか?」


尻もちをつく寸前で、体を抱き起こされた。


はっとして顔を上げると、切れ長の目が間近にあってわたしを見つめている。

その瞳の中には、お姫さま抱っこをされるような体勢にドキッとして戸惑うわたしの顔が映っていた。


「ケ…ケガなんてありません!大丈夫です…!」


わたしは、起き上がるとすぐにイージスと距離を取った。


「あんなアリスの予期せぬことにも瞬時に反応できるとは。さすがですな」

「もちろんです。彼らは、心技体に優れた優秀な生徒たちですから」


理事長のおじさんは、自慢げに笑っている。


「よかったな、アリス。この学園で生活している間は彼らがボディガードを務めてくれるから、パパも安心してアメリカに戻れるよ」

「…え?この学園で生活?」


わたしの耳がピクリと反応する。


「話していただろう?星乃川学園は全寮制。アリスはこの1ヶ月間、ここの寮で暮らすんだよ」


てっきり、授業が終われば昨日までのホテルに戻れると思っていたのに、寮に住むなんて聞いてない…!

そもそも話を聞いていたのはアリスちゃんで、わたしは初耳…!


わたしが不安丸出しの顔をしていたのか、アリスちゃんパパが励ますようにトントンと肩をたたく。


「大丈夫。寮の部屋から外に出るときは彼らイージスが護衛してくれるから、アリスはなにも心配することはない」


べつにわたしは、そんなことを心配しているわけじゃないのに…。

それに…、部屋にいるとき以外はこの3人といっしょ!?


アリスちゃんパパの話はわたしにとっては寝耳に水で、空いた口が塞がらない。


「パパはさっそく明日から仕事があるから、午後の便でアメリカに帰るよ」

「まっ…待って――」

「それじゃあアリス、交換留学が終わる1ヶ月後にまた迎えにくるから。それまで、ここでの生活を楽しみなさい」


そう言って、アリスちゃんパパは本当に帰ってしまった!


アリスちゃんとは入れ替わったままだし、『イージス』と名乗る護衛3人組とはいっしょに学園生活を過ごすだなんて――。

わたし、これからどうなっちゃうの…!?
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