\ トップ★シークレット /

中小路かほ

文字の大きさ
7 / 11

ぼんやりとした記憶

しおりを挟む
「…ありす!…ありすっ!!」


――だれかがわたしを呼んでいる。


ぼんやりと頭の中に響く声。

唇に触れる温かいなにか。


これはいったい――。



* * *



小鳥たちのさえずりが聞こえ、わたしは眠りから目覚めた。

カーテンの隙間からは太陽の明かりが差し込んでいる。


「ん~…、よく寝た~!」


わたしは大きな伸びをしながら起き上がる。


たくさん寝たけど、今何時?


寝ぼけながら目をこする。


すると、すぐそばに気配を感じて瞬時に振り返った。

そこにいたのは、ぽかんとして口を開けた昴くん。


「す…昴くん?おはよう…!」


…びっくりした。

まさか、わたしの部屋に昴くんがいるとは思わなかった。


「…あっ。もしかして、わたし…また寝坊しちゃった?だから、起こしにきてくれたの?」


スマホのアラームを無意識で勝手に止めているときがよくあるから。


そう思っていたら――。


「…よかった」


耳元でそんな昴くんの声が聞こえたと思ったら、気づいたらわたしは昴くんの腕の中にいた。


「えっ…、えっと…。す、昴…くん!?」

「このまま目を覚まされなかったらと思ったら…、どうしようもないくらい…こわくなって」


昴くんは、ぎゅっとわたしを抱きしめる。

わたしがここにいるということを確かめるかのように。



そのあと、昴くんにわたしが眠っていた間のことを教えてもらった。


わたしが沙理奈ちゃんに池に落とされたあと、すぐに助け出してくれたは、特別授業を終えて駆けつけた昴くんだった。

わたしはその場で気を失ってしまったようで、今までずっと眠っていたらしい。


しかも、いい朝を迎えられたと思ったら、もうお昼の11時前だった。


「…そうだ、学校!急いで準備しなくちゃ…!」

「その必要はありません。本日は欠席すると伝えてあります」

「でもっ…」

「それに…、こういうときくらいお休みなされてください。もしまたアリス様になにかあったらと思うと、俺の心が休まりません」


眉を下げて、不安そうにわたしのことを見つめる昴くん。


「…わかった。なんか…心配かけちゃったみたいでごめんね」

「アリス様が謝ることなどございません。ボディガードでありながら、アリス様を危険な目にあわせてしまった…俺の責任です」


悔しそうに唇を噛む昴くん。


『自分の責任』って言ったって――。

あの時間、昴くんたちエスコート科は特別授業のためいなかった。


自分たちがいないところで警護対象者のお嬢様を守るだなんて、それは無理な話。

だから、そんなに責任を感じてほしくない。


「でも、今わたしがこうしてのんきに寝坊できているのは、昴くんのおかげだよ。それに…もしかして、わたしが目覚めるまでずっとここにいてくれたの…?」


わたしの問いに、昴くんは静かにうなずく。


「ボディガードとして当然のことです」


昴くんはそう言うけれど、わたしが池に突き落とされて気を失ったのが昨日の6限の授業のとき。

そして、今は11時前。


つまり、丸1日近くわたしに付きっきりだったということだ。

いくらボディガードだからって、なかなかできることじゃない。


「勝手にお部屋に上がってしまったことをどうかお許しください」

「そんなこと…なんとも思ってないよ!それに、昨日のこともそうだけど、いつもわたしのためにありがとう。昴くん」

「アリス様…」


一瞬、昴くんの瞳が潤んだような気がした。

クールな昴くんが見せた不意の表情に、わたしはドキッとする。


虹斗くんと慎太郎くんはわたしの代わりに授業に出てくれていて、昴くんは昨日からずっと付き添ってくれていたようだ。


ここにいるのは、わたしたち2人だけ。


まるで時が止まったかのように見つめ合うわたしたち。

お互いの瞳に映る自分たちの顔は、恥ずかしそうに頬を赤らめている。


このまま、昴くんの瞳に吸い込まれるんじゃないだろうか。


そう思っていた、――そのとき。


グゥ~~…


情けない音が部屋に響く。

それは、わたしのお腹の音だ。


「…あっ……」


恥ずかしくなって慌てて手でお腹を押さえる。

だけど、お腹の虫は鳴き止まない。


「ずっと眠られていて、なにも食べていませんからね。すぐになにか作ってきます」


昴くんは少し口角を上げて笑みを見せると、わたしの部屋から出ていった。


そのあと、昴くんはわたしの部屋のキッチンを使って料理を作ってくれた。

そして、2人で朝食兼昼食を食べた。


「ごちそうさま、昴くん。とってもおいしかったよ。後片付けはわたしがするね」

「それも自分がやります」


昴くんはあっという間に食器を持ってキッチンへ。

目覚めたばかりのわたしになにも負担させないために、いつも以上に無駄のない動きでテキパキとこなす昴くん。


温かいお茶も出してくれて、お言葉に甘えてわたしはそれを飲んでほっとひと息ついていた。

すると、部屋のインターホンが鳴った。


対応しようと立ち上がったわたしよりも先に、昴くんがインターホンに出ていた。


「アリスちゃ~ん!」


昴くんが部屋のドアロックを解除するとすぐに、玄関のほうから元気な声が聞こえてきた。


勢いよくリビングのドアを開けて入ってきたのは、虹斗くん。

そのあとには慎太郎くんの姿も。


「アリスちゃん!寝てなくても平気なの?」

「うん、大丈夫だよ。虹斗くん、心配かけちゃってごめんね」

「昴から、アリスちゃんが目を覚ましたって連絡が入ってたから、昼休みの間に顔を見にいこうって虹斗と話して」

「そうだったんだ。わざわざありがとう、慎太郎くん」


昴くんがキッチンで洗い物をしている間、虹斗くんと慎太郎くんがわたしの話相手になってくれた。


「…沙理奈ちゃん、今日どうしてた?」

「沙理奈ちゃんなら休みだったよ。アリスちゃんの件は一応事故ってことになってるけど、あんなことしたんだから堂々と学校にはこられないだろうしね」

「アリスちゃん、どうする?正直オレたちは、大事なアリスちゃんがこんな目にあわされて許せないと思ってる。だから、判断はアリスちゃんに委ねるよ」


慎太郎くんの話を聞いて、わたしはあごに手をあてて考える。


沙理奈ちゃんは、とてもプライドが高いお嬢様。

だから、突然現れてカースト1位になったわたしのことが目障りだった。


なににおいても自分が一番じゃないと納得いかなくて、エスコート科のボディガードを駒としか思っていない沙理奈ちゃんには、わたしも言いたいことはたくさんあるけど…。

だからといって、今回の件を責めるつもりはない。


「沙理奈ちゃんのことはもういいよ」

「…え、許しちゃうの?」

「うんっ」


納得していなさそうな虹斗くんと慎太郎くんだったけど、わたしは心配させないために笑ってみせた。


わたしが星乃川学園にいられるのは、あと半月ほど。

いつまでも沙理奈ちゃんのことを根に持って過ごすよりも、イージスの3人と楽しく過ごすほうがいいに決まってる。


それに沙理奈ちゃんだって、わたしが目の前で溺れるところを見て、なんとも思わなかったことはないだろうから。

度を超えたことをしてしまったらどうなるかということを身をもって経験したのではないだろうか。


「それに、もしまたなにかあったときは、イージスのみんなが全力で助けてくれるんでしょ?」


わたしが2人の顔をのぞき込むと、虹斗くんも慎太郎くんもニッと笑った。


「沙理奈ちゃんも明日から学校へこられたらいいんだけど…」


わたしはテーブルに頬杖をつきながらつぶやく。


「沙理奈ちゃんが学校ねぇ…。当分無理なんじゃないかな?」


そう言いながら、わたしの隣で紙パックのいちごミルクをストローで飲みながら話す虹斗くん。


「さすがの三輪沙理奈も、あんな光景をまざまざと目の前で見せつけられたらショックで立ち直れないだろうしな」

「あんな…光景?」


慎太郎の言葉に、わたしはキョトンとして首を傾げる。


「あっれ~?もしかして、アリスちゃん覚えてない?」

「え?覚えてないって?」

「三輪沙理奈に、学校にもこれないほどの精神的ダメージを与えたのはアリスちゃんだよ」

「…わ、わたし…!?」


2人ともなにを言って…。

わたしは溺れて気を失っていたから、わたしが沙理奈ちゃんになにかすることなんてできないはず――。


「アリスちゃん、沙理奈ちゃんの目の前で昴くんとチューしてたからねっ」


ニヤリと微笑む虹斗くん。


…えっと。

“チュー”…といいますと?


「ぇ゙…!?チュ…、“チュー”って……。もしかして、…キス!?」


わたしは驚きのあまり、思わず大きな声を出して立ち上がってしまった。

そのすぐあとにはっとして、慌てて両手で口を覆い座り直す。


チラリとキッチンに目をやったけど、昴くんは黙々と洗い物をしている。

どうやら聞こえてはなさそうだ。


「待ってよ、虹斗くん…!わたしと昴くんが、キ…キスしたって…どういうこと?…そんなの嘘だよね、慎太郎くん?」

「いや、本当だよ」

「…えっ」


わたしは頭の中がフリーズした。

顔を真っ赤にしてその場に固まる。


「その感じだと、アリスちゃんってまだキスしたことなかった?」


意地悪く微笑んでくる虹斗くん。

あからさますぎるわたしの反応を見たら、きっと言わなくてもわかっている。


「じゃあ、アリスちゃんのファーストキスの相手は昴くんってことだっ」

「も…もう!からかわないでよ、虹斗くん!」


わたしは両手で顔を隠す。

恥ずかしくて、昴くんのほうを向けない。


それに、どうして知らない間に昴くんとそんなことに――。


「まあ正確に言うと、“キス”ではないけどね」


慎太郎くんのその言葉に、わたしは指の隙間から様子をうかがう。


「…え?どういうこと…?」

「昴がアリスちゃんにしたのは“人工呼吸”。溺れて意識がなかったから、当然の処置だよ」

「じ…“人工呼吸”!?」


それを聞いて、わたしはすかさず虹斗くんに鋭い視線を向ける。


「も~、慎太郎くんが本当のことを言っちゃうから~。“キス”のままにしておいたほうがおもしろかったのに」


つまらなさそうに口を尖らせる虹斗くん。

虹斗くんってば、“人工呼吸”を“キス”と言い換えて、わたしの反応を見て楽しんでいたんだ…!


「実際のところは人工呼吸だったとしても、昴狙いの三輪沙理奈からしたら受け入れがたい光景だっただろうね」

「だよね~。2人が熱い口づけを交わしたことは事実なんだし」


わ…わたしと昴くんが……。


想像するだけで、顔から火が出そうだ。


「どうだった?昴くんとのチューは?」

「なっ…虹斗くん!」

「アリスちゃんの意識がないってわかったとき、あの昴がマジな顔してたからね。ただの警護対象者に見せる顔とはちょっと思えないな」

「慎太郎くんまで…!」


両隣からわたしを冷やかしてくる。

聞こえないように耳を塞いでみるけど、意識すればするほど聞こえてくる。


――そのとき。


「お前ら…」


背後から低い声がした。

3人でおそるおそる振り返ると、…それは昴くんだった!


「…すばっ、昴くん…!」


突然のご本人登場に、わたしは空いた口が塞がらない。


「人がいない間に、さっきから好き勝手言って…」


昴くんは不気味に口角を上げながら、指をポキポキと鳴らす。


「…虹斗!そろそろ行くぞっ」

「え~。でも慎太郎くん、5限が始まるまではまだ時間あるよ?」

「いいから!」


慎太郎くんは、昴くんの表情からなにかを察したようだ。

駄々をこねる虹斗くんの腕を引っ張る。


「あっ、そっか~!アリスちゃんと昴くんを2人きりにしてあげないといけないんだね!」

「…シッ!余計なことを言ってないで早くこいっ」

「は~い」


虹斗くんはわたしたちを冷やかすと、慎太郎くんに連れられて部屋から出ていった。


「アリス様、虹斗と慎太郎が余計なことを言って…申し訳ございませんでした」

「そ…そんな!わたしはべつに…」


部屋にいるのはわたしたち2人だけ。

そのせいで、妙に昴くんを意識してしまう。


『アリスちゃん、沙理奈ちゃんの目の前で昴くんとチューしてたからねっ』


さっきの虹斗くんの言葉を思い出して、顔がぽっと熱くなる。


…どうしようっ。

なんとも思っていなかったのに、…今はなんだか気まずい。


「…ねぇ、昴くん」

「どうかしましたか?」

「外、出てもいいかな?」


このまま部屋で昴くんと2人きりは、心が落ち着かない。


「昨日の美術の風景画、池に落ちちゃって台なしになったから。新しいのを描きにいきたいんだけど…」

「いけません。まだご体調も万全でないというのに…。それでアリス様になにかあったら――」

「そうなったら、ボディガードの昴くんが助けてくれるんだよね?」


わたしは昴くんの顔を見てにっこりと微笑む。

いつでもどこでも守ってくれる昴くんがいっしょなら、絶対に大丈夫という自信があったから。


――ということで。


「…かしこまりました」


特別に、渋る昴くんから外出の許可をもらった。


「うわ~!いい気持ち~!」


わたしは芝生の上でぐーんと腕を伸ばす。

今日はずっと部屋の中にいたけど、外に出たら秋晴れの空が広がっていて気温もちょうどよくて過ごしやすい。


そうして、わたしがやってきたのは池にかけられた桟橋の上。


そう。

わたしが沙理奈ちゃんに突き落とされた場所だ。


昨日の今日だから昴くんにはここは危険と言われたけど、せっかくだし今日はボートに乗って風景画を描きたかった。

昨日は漕ぎ方がわからなくてやめたけど、今日は昴くんといっしょだから。


わたしがボートへ飛び乗ろうとすると、昴くんがそれを止めた。


「お待ちください、アリス様」


そう言って先に昴くんがボートへ乗ると、わたしに手を差し伸べた。


「どうぞ」


その手の上に自分の手を添えると、昴くんはそっとわたしを引き寄せた。

わたしは昴くんに導かれるようにしてボートの上へ。


スケッチブックを胸に抱いたわたしの向かいに昴くんが腰を下ろす。


「それではいきますよ」


わたしがこくんとうなずくと、昴くんがオールを持って漕ぎ始めた。


水面を滑るようにして進むボート。

心地いい水音を聞きながら、やわらい風が吹き抜ける。


「この辺りでいかがでしょうか?」

「うん、いいね」


昴くんがボートを止めてくれて、わたしはそこでスケッチを始めた。


すぐそばには、昨日わたしにキス――いや、人工呼吸をしてくれた昴くんがいる。

だけど、部屋という閉鎖的な空間とは違って、開放的な外だと変に意識することなく絵に集中することができた。



「終わった~…!」


パレットに筆を置き、安堵のため息をつく。


「うん!いい感じ!」


わたしは立ち上がって、スケッチブックと風景とを照らし合わせた。

――そのとき。


「…うわっ」


立ち上がった拍子にボートが揺れて、わたしはバランスを大きく崩した。

体がボートの外へと投げ出される。


一瞬、昨日池へ突き落とされた場面が頭の中に蘇った。


「…ありす!危ない…!!」


次の瞬間、そう叫んだ昴くんは伸ばしたわたしの手を取って抱き寄せた。


強くつむった目をゆっくりと開ける。

わたしはボートの上に背中から倒れるようなかたちになっていたけど、ぶつけたりはしてなくてどこも痛くない。


それもそのはず。

昴くんがわたしの頭や体を包み込むようにして覆いかぶさってくれていたのだ。


「…大丈夫か?」


間近で昴くんと目が合いドキッとする。


『それでアリス様になにかあったら――』

『そうなったら、ボディガードの昴くんが助けてくれるんだよね?』


さっき部屋ではああ言ったけど、本当に助けてもらうことになるとは…。


「あ…ありがとう」

「いえ、何事もなくてよかったです」


昴くんがわたしの体を起こしてくれる。


「また同じようなことがあってはいけませんで、そろそろ岸に戻りましょう」

「そ、そうだね…!」


昴くんはオールを握り、桟橋へと向かって漕ぎ始める。


ボートの上で昴くんに覆いかぶされたとき――。

キスされるんじゃないかと思うくらい、顔が…近かった。


でも昴くん…、わたしに人工呼吸をしてくれたんだよね?

さっきみたいに、あんな真剣な顔をして…?


…そうだ。

そういえば――。


『…ありす!…ありすっ!!』


池に落とされて助け出されたあと、ぼんやりとした意識の中で、わたしのことを何度も呼ぶ声が聞こえた。

あれは、昴くんだったんだ。


いつもの『アリス様』じゃなくて、ちゃんと『ありす』って。


そう思ったら、さっきも――。


「昴くん、わたしのこと…『ありす』って呼んでくれてたよね?」


虹斗くんや慎太郎くんが『アリスちゃん』と呼んでくれるけど、昴くんは絶対に『アリス様』の呼び方を崩さなかった。


だけど、たしかに呼んでくれた。


『…ありす!危ない…!!』


――って。


うれしくて頬がゆるむわたし。

だけど、昴くんの表情はわたしとは正反対。


「…申し訳ございません。アリス様を呼び捨てにするなど、あってはならないことだというのに…」


…あっ、また『アリス様』に戻ってる!


「やめてよ、昴くん…!わたしは、『ありす』って呼んでくれてうれしかったんだよ?」


昴くんと距離が近くなったような気がして。

それに、なんだか懐かしくも感じた。


「一瞬だったとはいえ、敬語でもなかったよね?初めて素の昴くんが見れたかもっ」

「ほめられるようなことではありません…!イージスのリーダーとして、俺だけでもそこは守らなければなりません」

「でも…」


せっかく近づいたと思った距離が…また離れた。


「アリス様は大事な警護対象者。これからも全力でお守りします」


そう言って、まっすぐにわたしを見つめる昴くん。



――“大事な警護対象者”。

昴くんにとってわたしって、…本当にそれだけ?


池に飛び込んでわたしを助け出してくれたのも、必死に何度もわたしの名前を呼びながら人工呼吸をしてくれたのも――。

“大事な警護対象者”…だから?


それがわたしじゃなくたって、昴くんは同じことをするの…?


昴くんの行動もわたしに対する言葉づかいもボディガードとして当然のことなのに、わたしはなんでこんなにも寂しい気持ちになってしまっているのだろうか。

わたしのこの気持ちは、いったい――。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

独占欲強めの最強な不良さん、溺愛は盲目なほど。

猫菜こん
児童書・童話
 小さな頃から、巻き込まれで絡まれ体質の私。  中学生になって、もう巻き込まれないようにひっそり暮らそう!  そう意気込んでいたのに……。 「可愛すぎる。もっと抱きしめさせてくれ。」  私、最強の不良さんに見初められちゃったみたいです。  巻き込まれ体質の不憫な中学生  ふわふわしているけど、しっかりした芯の持ち主  咲城和凜(さきしろかりん)  ×  圧倒的な力とセンスを持つ、負け知らずの最強不良  和凜以外に容赦がない  天狼絆那(てんろうきずな)  些細な事だったのに、どうしてか私にくっつくイケメンさん。  彼曰く、私に一目惚れしたらしく……? 「おい、俺の和凜に何しやがる。」 「お前が無事なら、もうそれでいい……っ。」 「この世に存在している言葉だけじゃ表せないくらい、愛している。」  王道で溺愛、甘すぎる恋物語。  最強不良さんの溺愛は、独占的で盲目的。

童話短編集

木野もくば
児童書・童話
一話完結の物語をまとめています。

極甘独占欲持ち王子様は、優しくて甘すぎて。

猫菜こん
児童書・童話
 私は人より目立たずに、ひっそりと生きていたい。  だから大きな伊達眼鏡で、毎日を静かに過ごしていたのに――……。 「それじゃあこの子は、俺がもらうよ。」  優しく引き寄せられ、“王子様”の腕の中に閉じ込められ。  ……これは一体どういう状況なんですか!?  静かな場所が好きで大人しめな地味子ちゃん  できるだけ目立たないように過ごしたい  湖宮結衣(こみやゆい)  ×  文武両道な学園の王子様  実は、好きな子を誰よりも独り占めしたがり……?  氷堂秦斗(ひょうどうかなと)  最初は【仮】のはずだった。 「結衣さん……って呼んでもいい?  だから、俺のことも名前で呼んでほしいな。」 「さっきので嫉妬したから、ちょっとだけ抱きしめられてて。」 「俺は前から結衣さんのことが好きだったし、  今もどうしようもないくらい好きなんだ。」  ……でもいつの間にか、どうしようもないくらい溺れていた。

星降る夜に落ちた子

千東風子
児童書・童話
 あたしは、いらなかった?  ねえ、お父さん、お母さん。  ずっと心で泣いている女の子がいました。  名前は世羅。  いつもいつも弟ばかり。  何か買うのも出かけるのも、弟の言うことを聞いて。  ハイキングなんて、来たくなかった!  世羅が怒りながら歩いていると、急に体が浮きました。足を滑らせたのです。その先は、とても急な坂。  世羅は滑るように落ち、気を失いました。  そして、目が覚めたらそこは。  住んでいた所とはまるで違う、見知らぬ世界だったのです。  気が強いけれど寂しがり屋の女の子と、ワケ有りでいつも諦めることに慣れてしまった綺麗な男の子。  二人がお互いの心に寄り添い、成長するお話です。  全年齢ですが、けがをしたり、命を狙われたりする描写と「死」の表現があります。  苦手な方は回れ右をお願いいたします。  よろしくお願いいたします。  私が子どもの頃から温めてきたお話のひとつで、小説家になろうの冬の童話際2022に参加した作品です。  石河 翠さまが開催されている個人アワード『石河翠プレゼンツ勝手に冬童話大賞2022』で大賞をいただきまして、イラストはその副賞に相内 充希さまよりいただいたファンアートです。ありがとうございます(^-^)!  こちらは他サイトにも掲載しています。

左左左右右左左  ~いらないモノ、売ります~

菱沼あゆ
児童書・童話
 菜乃たちの通う中学校にはあるウワサがあった。 『しとしとと雨が降る十三日の金曜日。  旧校舎の地下にヒミツの購買部があらわれる』  大富豪で負けた菜乃は、ひとりで旧校舎の地下に下りるはめになるが――。

あだ名が247個ある男(実はこれ実話なんですよ25)

tomoharu
児童書・童話
え?こんな話絶対ありえない!作り話でしょと思うような話からあるある話まで幅広い範囲で物語を考えました!ぜひ読んでみてください!数年後には大ヒット間違いなし!! 作品情報【伝説の物語(都道府県問題)】【伝説の話題(あだ名とコミュニケーションアプリ)】【マーライオン】【愛学両道】【やりすぎヒーロー伝説&ドリームストーリー】【トモレオ突破椿】など ・【やりすぎヒーロー伝説&ドリームストーリー】とは、その話はさすがに言いすぎでしょと言われているほぼ実話ストーリーです。 小さい頃から今まで主人公である【紘】はどのような体験をしたのかがわかります。ぜひよんでくださいね! ・【トモレオ突破椿】は、公務員試験合格なおかつ様々な問題を解決させる話です。 頭の悪かった人でも公務員になれることを証明させる話でもあるので、ぜひ読んでみてください! 特別記念として実話を元に作った【呪われし◯◯シリーズ】も公開します! トランプ男と呼ばれている切札勝が、トランプゲームに例えて次々と問題を解決していく【トランプ男】シリーズも大人気! 人気者になるために、ウソばかりついて周りの人を誘導し、すべて自分のものにしようとするウソヒコをガチヒコが止める【嘘つきは、嘘治の始まり】というホラーサスペンスミステリー小説

ママのごはんはたべたくない

もちっぱち
絵本
おとこのこが ママのごはん たべたくないきもちを ほんに してみました。 ちょっと、おもしろエピソード よんでみてください。  これをよんだら おやこで   ハッピーに なれるかも? 約3600文字あります。 ゆっくり読んで大体20分以内で 読み終えると思います。 寝かしつけの読み聞かせにぜひどうぞ。 表紙作画:ぽん太郎 様  2023.3.7更新

アリアさんの幽閉教室

柚月しずく
児童書・童話
この学校には、ある噂が広まっていた。 「黒い手紙が届いたら、それはアリアさんからの招待状」 招かれた人は、夜の学校に閉じ込められて「恐怖の時間」を過ごすことになる……と。 招待状を受け取った人は、アリアさんから絶対に逃れられないらしい。 『恋の以心伝心ゲーム』 私たちならこんなの楽勝! 夜の学校に閉じ込められた杏樹と星七くん。 アリアさんによって開催されたのは以心伝心ゲーム。 心が通じ合っていれば簡単なはずなのに、なぜかうまくいかなくて……?? 『呪いの人形』 この人形、何度捨てても戻ってくる 体調が悪くなった陽菜は、原因が突然現れた人形のせいではないかと疑いはじめる。 人形の存在が恐ろしくなって捨てることにするが、ソレはまた家に現れた。 陽菜にずっと付き纏う理由とは――。 『恐怖の鬼ごっこ』 アリアさんに招待されたのは、美亜、梨々花、優斗。小さい頃から一緒にいる幼馴染の3人。 突如アリアさんに捕まってはいけない鬼ごっこがはじまるが、美亜が置いて行かれてしまう。 仲良し3人組の幼馴染に一体何があったのか。生き残るのは一体誰――? 『招かれざる人』 新聞部の七緒は、アリアさんの記事を書こうと自ら夜の学校に忍び込む。 アリアさんが見つからず意気消沈する中、代わりに現れたのは同じ新聞部の萌香だった。 強がっていたが、夜の学校に一人でいるのが怖かった七緒はホッと安心する。 しかしそこで待ち受けていたのは、予想しない出来事だった――。 ゾクッと怖くて、ハラハラドキドキ。 最後には、ゾッとするどんでん返しがあなたを待っている。

処理中です...