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中小路かほ

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お嬢様誘拐事件…!?

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晴れて想いが通じて、お付き合いすることとなったわたしと昴くん。

だけど、そのときにはすでに交換留学期間終了の1週間前で、あれよあれよという間に最終日を迎えた。



その日の終礼。

わたしは、教壇に立つ先生の隣に立っていた。


「佐藤さんの交換留学期間は今日までです。1ヶ月間、ここでの生活はどうでしたか?」

「はい。経験したことのない授業ばかりで、毎日が刺激的でした。短い間でしたが、お世話になりました」


わたしがお辞儀をすると、クラスメイトたちからは拍手がわいた。

このクラスでもいろいろあったけど、なんだかんだで最後は楽しかったという思い出で終われそうだ。


すると、突然1人の生徒が席を立った。

それは、沙理奈ちゃんだった。


沙理奈ちゃんは少し前から学校にくるようになったけど、あれ以来一度も口を利いていない。


ゆっくりとわたしのほうへと近づいてくる沙理奈ちゃん。

なにを言われるのかと思ってドキドキしていたけど、その手には花束が抱えられていた。


「能天気なあなたのことが好きじゃなかったけど…。今はその無駄に明るいところをわたくしも見習ってみようと思ったわ」

「…“無駄”って」

「ほめてあげてるのよ。喜びなさい」


沙理奈ちゃんはツンと突っぱねると、わたしに花束を押しつけた。


「わたくしが選んだ花よ。いらないとは言わせないわよ!」


色とりどりの花でまとめられた花束。


「いい香り~。ありがとう、沙理奈ちゃん」

「お礼なんて結構よ!江口に用意させただけだからっ」


沙理奈ちゃんの後ろには、わたしにお辞儀する江口くんがいた。


よかった。

この2人、再びペアになることができたんだ。


沙理奈ちゃんの素直じゃない態度に、わたしはクスッと笑ってしまった。


「…それと。あ…あのときはごめんなさい」


そんな小さな声が聞こえて、わたしはキョトンとした。

周りの拍手の音でかき消されて、一瞬聞きそびれてしまいそうになったけど、たしかに今…沙理奈ちゃんが謝ってくれた。


「江口といっしょに、この学園で一番のペアになってみせるわ。あなたとイージスの期間限定のペアなんかよりも、ずっとずっと信頼のある関係に」

「うん、わたしも応援してるね」


わたしは、沙理奈ちゃんの手を取って微笑んだ。



学校終わり。

わたしは、イージスのみんなと寮へと戻る途中だった。


「それにしても、沙理奈ちゃんがクラスを代表して花束を用意してたとは思わなかったな~」


そう言いながら、わたしの代わりに花束を持ってくれている虹斗くん。


「アリスちゃん、明日のお昼ごろにお父さんがここへ迎えにくるんだっけ?」

「うん、そうみたい」


明日は土曜日で学校もないから、朝は部屋で荷造りをしてアリスちゃんパパが迎えにきてくれるのを待つ。


…でも、あれ?

そうなると、いつアリスちゃんと入れ替わったらいいんだろう?


そんなことを考えていたところ――。

突然、制服のポケットに入れていたわたしのスマホが鳴った。


見てみると、画面に表示されたのはおばあちゃん家の電話番号。


きっとアリスちゃんだ…!


「ごめん!ちょっとあっちで電話してくるね」

「電話なら、ここでしたらいいんじゃん。ぼくたち、聞き耳立てたりしないからさ~」


と言われても、さすがに入れ替わりの話はここではできない。


「絶対にだれにも聞かれたくない話だからっ…」

「もしかして、…男?」


顔を向けると、昴くんがわたしを見つめていた。


「…ち、違うよ!昴くんがいるっていうのに、他にだれかいるわけないじゃん…!」


わたしが必死に弁解すると、昴くんの口角が上がる。


「わかってるよ、そんなこと。ちょっとからかってみたくなっただけ」


そう言って、昴くんは余裕の笑みを浮かべた。


「それよりも大事な電話なんだろ?俺たちはここで待ってから、早く出てこいよ」

「ありがとう…!」


わたしはスマホを握りしめて、みんなから離れた。

校門の手前までやってきて、スマホの通話ボタンをタップする。


〈やっほ~!ありすちゃん〉


思ったとおり、電話の相手はアリスちゃんだった。


〈今日が最後だったんだよね?〉

「そうだよ。バレないように…いろいろと大変だったんだから」


初めはヒヤヒヤする毎日で、本当に1ヶ月間やっていけるのか不安だったけど――。

その中で昴くんと出会って、気持ちを通わせることができて、入れ替わってよかったこともたくさんある。


「でも、きてよかったよ」


今はそう思うことができる。


そのあと、アリスちゃんと明日の入れ替わりのタイミングについての打ち合わせをした。


〈じゃあ学校を出たら、そのイージスっていう護衛もついてこないってことだよね?〉

「そういうこと」


…そっか。

明日わたしがこの学校を出るときには、虹斗くんとも慎太郎くんとも――もちろん昴くんともお別れなのか。


〈それなら、入れ替わるタイミングは意外とありそうだね。空港で待ち合わせにしよっか?〉

「うん。それなら自然だし」


アリスちゃんとの会話に受け答えするも、わたしはどこか上の空。


わたしが星乃川学園の生徒じゃなくなったら、昴くんとはどうなるんだろう。

もう会えないのかな…。


〈で、明日の時間についてだけど…。…あっ、ちょっと待ってて!おばあちゃんが呼んでる!〉


アリスちゃんは保留音を押して、電話から離れてしまった。


どうやら、アリスちゃんもだいぶこっちでの暮らしに馴染んでいるみたいだ。


アリスちゃんが戻ってくるの待っていると――。


「どうしよう…、困ったなぁ」


ふとそんな声が聞こえた。

目を向けると、側溝の中をのぞき込んでいる男の人が。


男の人がいるのは、学校の外。

でも、わたしとの距離は校門を挟んで3メートルほどの距離しかない。


勝手に外へ出るのはよくないけど、すぐそこに困っている人がいるというのに、このまま見過ごすなんてことはできない。


ちょっとだけならいいよね。

それに、アリスちゃんの保留状態もいつ終わるかわからないし。


「どうかしましたか?」


わたしは男の人に近づいた。


「実は、この側溝に家の鍵を落としてしまって…」


男の人は、背の高い金髪。

高校生くらいだろうか。


「…暗くて中が見えなくて。でもオレ…今スマホの充電が切れてて」

「それなら、わたしのスマホでよければ!」


わたしはスマホのライトを使って側溝の中を照らした。


「どうですか?鍵…、見えますか?」


わたしもいっしょにのぞき込む。


すると――。


「…こんな演技に引っかかるなんて。佐藤アリスってお人好しなんだな」


そんな声が耳元で聞こえたと思ったら、わたしは突然後ろから口を塞がれた。


「んん…!?」


声を出してみたけど、手で塞がれていて思うように助けを呼べず――。

わたしはその場から連れ去られてしまったのだった。



* * *



「…あれ。ここは……」


わたしはゆっくりとまぶたを開ける。

冷たくて埃っぽい床に、わたしは横にされていた。


…どこかの廃ビルだろうか。

割れた窓ガラスの向こう側には月明かりが見える。


手足を動かそうとしたけど、紐のようなもので縛られていた。


「逃げ出そうとしたって無駄だからな」


そんな声が聞こえてなんとか後ろに顔を向けると、男の人が3人立っていた。


鍵を落としたと言っていた金髪の人と、暗がりではっきりとはわからないけど茶髪っぽい人が2人。


「佐藤アリスだな」

「は…はいっ」


『佐藤ありす』ではあるから、一応返事をする。

だけど、たぶんこの人たちが言っているのはアリスちゃんのほうだと思う。


「悪いが、お前を誘拐した」

「えっ…、誘拐!?」


わたしを誘拐したって、いいことなんてなにもない。

やっぱり、アリスちゃんと間違われている…!


「あの…、誘拐していただいて非常に申し上げにくいのですが…」

「なんだ?」

「…わたし、佐藤アリスじゃないんです」


わたしがそう言うと、一瞬間が空いた。

しかし、すぐに男の人のたちが笑い出す。


「なにを言い出すかと思えばっ…!」

「さっき自分で返事をしただろ!」

「いくらここから逃がしてもらいたいからって、つくならもう少しマシな嘘にしな」


お腹を抱えて笑われる。


冗談でも嘘でもなく、本当なのに~…。


話を聞くと、3人は身代金目当てでわたしを誘拐したようだ。

わたしがアリスちゃんの代わりにイベントに参加している写真をネットニュースで見て、超有名財閥のお嬢様が短期間だけ日本に滞在していることを知って。


たしかに、アリスちゃんが誘拐されたとなれば、アリスちゃんパパなら何十億とお金積みそうなところだけど――。


残念ながら、ここにいるのは“ありす”であって“アリス”じゃない。

わたしからは、なにも取れるお金なんてないのに。


「さっそくだが、父親に電話して身代金を用意してもらおう。スマホを出せ」

「出せと言われても、手を縛られているから出せないんですけど…」

「だったら、どこにあるんだ」

「スマホなら、制服のスカートのポケットの中に…」


と言って気づいた。


いつもなら、スマホを入れていて少し膨らみのあるポケット。

だけど今はその膨らみもないし、硬いものが入っている感触もない。


「…やっぱりない!」


腕の拘束を解いてもらって、スカートのポケットに手を突っ込んだけどスマホはなかった。


「…まさか、なくしたのか!?」

「なくしたって、そんな……」


いつ、どこで?

考えてみると、1つの心当たりがあった。


「もしかして…、あなたたちがわたしを攫うときに落としたんじゃないんですか?」


攫われる直前まで、アリスちゃんとスマホで電話していた。

そのときに、荒々しくわたしを連れ去るから――。


「オレたちのせいか…!?」

「そうですよ!どうしてくれるんですかっ!」


あれがないと、アリスちゃんと連絡が取れないのに~!


わたしは3人を睨みつける。


「だったら、父親の電話番号を教えろ!オレのスマホから身代金の要求をする」

「番号なんて知らないです」

「知らない…!?父親だろ!?」


そもそもアリスちゃんパパの電話番号は教えてもらってない。

わたしは、フンッと突っぱねる。


「それに、自分のスマホから電話したらマズくないですか?警察で調べたら、すぐに身元バレると思いますけど…」

「…ぐっ。それもそうだな…」

「やるなら、中途半端はダメです!わたしもいっしょに考えますから」


…あれ?

なんかわたし、おかしなこと言ってる?


まあ、いっか!


いろいろ話を聞いていると、3人がなぜ誘拐を計画したのかという話になった。


「…オレたちだって、本当はこんなことしたくなかった」

「でも仕方ないだろ…。学校も辞めて、仕事も見つからなかったらどうしたらいいのか」

「金さえあればなんとかなる。そう思って、あんたを誘拐しようと思ったんだ」


3人は17歳で、昔からの友達なんだそう。

みんな恵まれない環境で育って、未来に希望も持てなくて、それなら一か八かで超有名財閥のお嬢様を誘拐しようという話になったんだとか。


話を聞いていて、胸が締めつけられた。

世の中にはこんなにもつらい思いをしている人がいるのかと思ったら。


「わたしが…なにか力になってあげられたらいいんですけど」

「だから、あんたを引き渡すための身代金が必要で――」

「さっきも言いましたけど、わたし本当にアリスちゃんじゃないんです…!」

「その嘘はもう聞き飽きたぞっ」


あ~…、もう。

どうしたらわかってもらえるんだろう。


ここに本物のアリスちゃんがきてくれたら、わたしが別人だってことが証明されるんだけど…。

そんなことできるわけがないし。


なにかいいアイディアはないかと考えをめぐらせていたとき――。


ガンッ!ガンッ!!


突然、この薄暗い部屋の鉄扉からけたたましい音が響いてきた。

その音に驚いて3人は身構える。


「なっ…、なんだ!?」


ガンッ!!ガンッ!!


鉄扉の中心が徐々にゆがんでいく。


――この音とゆがんでいく現象。

おそらく、だれかが外側から衝撃をくわえているんだ。


でも、いったいだれが――。


そのとき、これまでよりも凄まじい音がしたかと思ったら、枠から外れた鉄扉が吹っ飛んできた。


砂煙に影が浮かび、目を凝らして見ると――。


「ありす、無事か!」


そこにいたのは、わたしの絶対的ボディガードの昴くんだった!
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