19 / 52
GWの始まり
しおりを挟む
今年のGWは例年に比べても、特に大型連休だと話題である。
俺の通う都立天光寺高校も、世間の御多分に洩れず、GWは10連休とかなり長い期間の休みが設けられていた。
今日はその連休の初日。
みなみ先輩に呼び出された俺は、時宗と一緒に朝からファミレスへとやってきていた。
◇
表通りがよく見える大きなガラス張りの店内で、6人掛けテーブルに3名で陣取る。
アイスティーを淹れてドリンクバーから戻ってきた先輩が、席に戻るなり口を開いた。
「それで大輔くん。
西澄アリスちゃんとは、どんな調子なの?
そろそろ少しは打ち解けてきた?」
先輩はストローから紅茶を吸い上げてから、不満そうな顔を向けてきた。
「……大輔くんってば、相談を持ちかけるだけ持ちかけて、ちっとも経過報告を寄越さないんだもん。
気になっちゃって」
「そりゃたしかにそうだな。
悪かった先輩。
先輩のアドバイスのおかげで、アリスとはうまくやれてる」
「――ぶふっ⁉︎
ア、アリスぅ⁈」
みなみ先輩が、ドリンクを吹き出した。
「ちょ⁉︎
なにすんだよ、みなみ先輩!
ばっちいなぁ」
「ご、ごめんなさい。
あたしとしたことが……。
って、そんなことはどうでもいいのよ!
それより、もう名前呼びするくらい、仲が進展しちゃってるわけぇ⁉︎」
素っ頓狂な声を出す。
先輩はテーブルを、バンっと両手の手のひらで叩いて立ち上がった。
時宗は先輩とは対照的に、落ち着き払った態度でホットコーヒーを啜っている。
「ざ、財前くんは知ってたの?」
「ええ。
俺は西澄と同じクラスですからね。
よくこいつと西澄が話しているのを目にしますし、知っていました」
みなみ先輩がワナワナと震えながら、ソファに腰を下ろす。
「くぅ……っ!
応援すると決めてはいたけど、もうこんなに急接近しているとは……。
まだ気持ちの整理が……」
先輩がブツブツと独り言を呟き始めた。
話しかけても反応しない。
よくわからんから、ひとまず彼女のことは放っておくとしよう。
俺は時宗に顔を向ける。
「なぁ、時宗。
前にファミレスで話したとき、アリスの噂のこと調べてくれるつってたよな。
いまどんな感じだ?」
「……500円の噂の話だな。
どうやら1年の2学期頃から、もう噂は広まっていたみたいだ」
「そっか。
そんなに前から……」
「いまのところ噂の発生源にはたどり着けていない。
だからもう少し待て」
「わかった。
悪りぃが頼む」
「頼まれよう。
ああ、そう言えばこんな話があったな」
時宗が会話のトーンを落として、慎重に話し出す。
「これはまだ裏の取れていない情報だから、先走らずに聞いてくれ。
どうやら野球部が、あの噂の拡散に関わっているらしい」
「野球部……」
ふいに思い出す。
猫探しの手伝いを頼むために、放課後のA組までアリスを訪ねたこと。
廊下ですれ違ったいけすかない男と、茜色の教室でひとり泣いていたアリス。
「………なぁ、時宗。
最近でもまだ、噂を信じてアリスにバカみてぇなお願いをしようとする輩はいやがるのか?」
「いや。
そういえば、最近はそんな不埒者の話は聞かないな。
ふむ、そうだな……」
時宗がコーヒーカップを持ち上げて、ひと口啜る。
「これは推測だが……。
たぶんこのところ、昼も放課後もいつもお前が西澄のそばにいるから、誰も彼女に接触する機会をもてないんだろう」
なるほど。
言われてみればたしかにそうだ。
期せずして俺が、あの下劣な噂からアリスを守る盾になっていたわけか。
「だから大輔。
これからも件の噂が解決するまでは、なるべく西澄と一緒にいろ。
噂の調査は、引き続き俺のほうで進めておく」
「……すまねぇな。
手間をかけさせる」
「気にするな。
俺たちは親友だ。
友人が困っていたら助ける。
当たり前のことだ」
時宗は顔色ひとつ変えずに言い切った。
こいつには感謝で頭があがらない。
いつか俺も、時宗に困りごとが起きたときは、全力で力になろうと固く誓った。
◇
「ところでGWが始まったが、西澄はどう過ごすのだろうな。
大輔。
なにか彼女から聞いているか?」
「ん?
アリスか?
アリスなら多分いま頃、俺ん家に来てるぞ」
みなみ先輩の耳がぴくりと動いた。
「な、なんで!
どういうこと⁉︎」
反応のなかった彼女が復活して、再び会話に混ざってきた。
テーブルに身体を乗り出して、すごい勢いで迫ってくる。
「い、いや。
どうせ家にいてもひとりだろうし、GWはうちに遊びに来いって誘ったんすよ。
そしたらアリスのやつ、俺の妹に料理を教わりたいとか言い出して……」
「……料理。
はっ⁉︎
ま、まさか愛妻料理のつもり⁉︎」
「つか、近い。
近いって、先輩!」
ますます身体を乗り出してきたみなみ先輩を、ぐいっと押し戻す。
「くぅぅ……!
応援するとは決めたけど、やっぱり気になっちゃうわね……。
大輔くん!
これからあたしも、あなたの家にお邪魔していいかしらっ?」
「ああ。
別に構わねえっすよ。
そうだ。
じゃあこれから時間あるなら、時宗も一緒に来いよ」
ちょうどいい機会だ。
学校でたったふたりの俺の友人を、アリスに紹介したい。
俺は先輩と時宗を連れて、家に戻ることにした。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
「帰ったぞー」
ガラガラと我が家の玄関を開けて、なかに向かって声を掛ける。
すると割烹着姿の雫が廊下の向こうから顔を出して、出迎えてくれた。
「お帰りなさい、お兄ちゃん。
……あら?
そちらのひとたちは……」
「あ、悪りぃ。
連絡せずに連れて来ちまったな。
こっちは俺の……っと」
話を中断して少し考える。
いまアリスがうちに来てるはず。
どうせなら、みんな一緒に紹介しちまおう。
「なぁ、雫。
アリス来てんだろ?
呼んできてくんねぇか」
「うん、来てるよ。
じゃあちょっと待っててね。
アリスさぁーん。
お兄ちゃん、帰って来たましたよぉ」
雫が足音をパタパタさせながら、奥に引っ込んでいく。
「大輔くん。
いまの子、妹さん?」
「ああ。
俺の上の妹で雫ってんだ。
いま中3だ」
「可愛い妹さんねぇ。
お世辞抜きで、きっと中学じゃモテモテなんじゃないかしら」
「ははっ。
あいつがぁ?
ないない」
みなみ先輩が呆れ顔で肩をすくめる。
どうやら先輩は、本気で雫がモテモテだと思っているらしい。
しばらくそうして雑談をしていると、雫がアリスを連れて戻ってきた。
「……お帰りなさい、大輔くん。
お邪魔しています」
「おう、ただいま!
って、その服……」
見ればアリスは白い割烹着を着ていた。
ちょうど雫から料理を教わっていたところなのだろう。
いつものブレザーの制服や、妖精みたいなワンピースの私服とはまた違う、家庭的な姿をした彼女に思わず目を奪われる。
「あ、あまり見ないで下さい。
………こういう格好が似合わないのは、自覚しています」
「はぁ⁈
バカ言ってんじゃねえ。
めちゃくちゃ似合ってんぞ」
思ったまま素直に感想を伝えると、アリスがかぁっと顔を赤くして、恥ずかしそうに俯いた。
下唇をキュッと噛んで、もじもじしながら羞恥に耐えている。
「ぶー!
お兄ちゃんってば、私だって割烹着なのにー」
雫が不満そうに頬を膨らませる。
「こ、これはこれは……。
噂には聞いていたけど、まさかこれほどの美少女だったなんて。
……負けた!」
俺の背後ではみなみ先輩が驚きに打ち震え、時宗がいつものように、平静な面でメガネのズレを直していた。
俺の通う都立天光寺高校も、世間の御多分に洩れず、GWは10連休とかなり長い期間の休みが設けられていた。
今日はその連休の初日。
みなみ先輩に呼び出された俺は、時宗と一緒に朝からファミレスへとやってきていた。
◇
表通りがよく見える大きなガラス張りの店内で、6人掛けテーブルに3名で陣取る。
アイスティーを淹れてドリンクバーから戻ってきた先輩が、席に戻るなり口を開いた。
「それで大輔くん。
西澄アリスちゃんとは、どんな調子なの?
そろそろ少しは打ち解けてきた?」
先輩はストローから紅茶を吸い上げてから、不満そうな顔を向けてきた。
「……大輔くんってば、相談を持ちかけるだけ持ちかけて、ちっとも経過報告を寄越さないんだもん。
気になっちゃって」
「そりゃたしかにそうだな。
悪かった先輩。
先輩のアドバイスのおかげで、アリスとはうまくやれてる」
「――ぶふっ⁉︎
ア、アリスぅ⁈」
みなみ先輩が、ドリンクを吹き出した。
「ちょ⁉︎
なにすんだよ、みなみ先輩!
ばっちいなぁ」
「ご、ごめんなさい。
あたしとしたことが……。
って、そんなことはどうでもいいのよ!
それより、もう名前呼びするくらい、仲が進展しちゃってるわけぇ⁉︎」
素っ頓狂な声を出す。
先輩はテーブルを、バンっと両手の手のひらで叩いて立ち上がった。
時宗は先輩とは対照的に、落ち着き払った態度でホットコーヒーを啜っている。
「ざ、財前くんは知ってたの?」
「ええ。
俺は西澄と同じクラスですからね。
よくこいつと西澄が話しているのを目にしますし、知っていました」
みなみ先輩がワナワナと震えながら、ソファに腰を下ろす。
「くぅ……っ!
応援すると決めてはいたけど、もうこんなに急接近しているとは……。
まだ気持ちの整理が……」
先輩がブツブツと独り言を呟き始めた。
話しかけても反応しない。
よくわからんから、ひとまず彼女のことは放っておくとしよう。
俺は時宗に顔を向ける。
「なぁ、時宗。
前にファミレスで話したとき、アリスの噂のこと調べてくれるつってたよな。
いまどんな感じだ?」
「……500円の噂の話だな。
どうやら1年の2学期頃から、もう噂は広まっていたみたいだ」
「そっか。
そんなに前から……」
「いまのところ噂の発生源にはたどり着けていない。
だからもう少し待て」
「わかった。
悪りぃが頼む」
「頼まれよう。
ああ、そう言えばこんな話があったな」
時宗が会話のトーンを落として、慎重に話し出す。
「これはまだ裏の取れていない情報だから、先走らずに聞いてくれ。
どうやら野球部が、あの噂の拡散に関わっているらしい」
「野球部……」
ふいに思い出す。
猫探しの手伝いを頼むために、放課後のA組までアリスを訪ねたこと。
廊下ですれ違ったいけすかない男と、茜色の教室でひとり泣いていたアリス。
「………なぁ、時宗。
最近でもまだ、噂を信じてアリスにバカみてぇなお願いをしようとする輩はいやがるのか?」
「いや。
そういえば、最近はそんな不埒者の話は聞かないな。
ふむ、そうだな……」
時宗がコーヒーカップを持ち上げて、ひと口啜る。
「これは推測だが……。
たぶんこのところ、昼も放課後もいつもお前が西澄のそばにいるから、誰も彼女に接触する機会をもてないんだろう」
なるほど。
言われてみればたしかにそうだ。
期せずして俺が、あの下劣な噂からアリスを守る盾になっていたわけか。
「だから大輔。
これからも件の噂が解決するまでは、なるべく西澄と一緒にいろ。
噂の調査は、引き続き俺のほうで進めておく」
「……すまねぇな。
手間をかけさせる」
「気にするな。
俺たちは親友だ。
友人が困っていたら助ける。
当たり前のことだ」
時宗は顔色ひとつ変えずに言い切った。
こいつには感謝で頭があがらない。
いつか俺も、時宗に困りごとが起きたときは、全力で力になろうと固く誓った。
◇
「ところでGWが始まったが、西澄はどう過ごすのだろうな。
大輔。
なにか彼女から聞いているか?」
「ん?
アリスか?
アリスなら多分いま頃、俺ん家に来てるぞ」
みなみ先輩の耳がぴくりと動いた。
「な、なんで!
どういうこと⁉︎」
反応のなかった彼女が復活して、再び会話に混ざってきた。
テーブルに身体を乗り出して、すごい勢いで迫ってくる。
「い、いや。
どうせ家にいてもひとりだろうし、GWはうちに遊びに来いって誘ったんすよ。
そしたらアリスのやつ、俺の妹に料理を教わりたいとか言い出して……」
「……料理。
はっ⁉︎
ま、まさか愛妻料理のつもり⁉︎」
「つか、近い。
近いって、先輩!」
ますます身体を乗り出してきたみなみ先輩を、ぐいっと押し戻す。
「くぅぅ……!
応援するとは決めたけど、やっぱり気になっちゃうわね……。
大輔くん!
これからあたしも、あなたの家にお邪魔していいかしらっ?」
「ああ。
別に構わねえっすよ。
そうだ。
じゃあこれから時間あるなら、時宗も一緒に来いよ」
ちょうどいい機会だ。
学校でたったふたりの俺の友人を、アリスに紹介したい。
俺は先輩と時宗を連れて、家に戻ることにした。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
「帰ったぞー」
ガラガラと我が家の玄関を開けて、なかに向かって声を掛ける。
すると割烹着姿の雫が廊下の向こうから顔を出して、出迎えてくれた。
「お帰りなさい、お兄ちゃん。
……あら?
そちらのひとたちは……」
「あ、悪りぃ。
連絡せずに連れて来ちまったな。
こっちは俺の……っと」
話を中断して少し考える。
いまアリスがうちに来てるはず。
どうせなら、みんな一緒に紹介しちまおう。
「なぁ、雫。
アリス来てんだろ?
呼んできてくんねぇか」
「うん、来てるよ。
じゃあちょっと待っててね。
アリスさぁーん。
お兄ちゃん、帰って来たましたよぉ」
雫が足音をパタパタさせながら、奥に引っ込んでいく。
「大輔くん。
いまの子、妹さん?」
「ああ。
俺の上の妹で雫ってんだ。
いま中3だ」
「可愛い妹さんねぇ。
お世辞抜きで、きっと中学じゃモテモテなんじゃないかしら」
「ははっ。
あいつがぁ?
ないない」
みなみ先輩が呆れ顔で肩をすくめる。
どうやら先輩は、本気で雫がモテモテだと思っているらしい。
しばらくそうして雑談をしていると、雫がアリスを連れて戻ってきた。
「……お帰りなさい、大輔くん。
お邪魔しています」
「おう、ただいま!
って、その服……」
見ればアリスは白い割烹着を着ていた。
ちょうど雫から料理を教わっていたところなのだろう。
いつものブレザーの制服や、妖精みたいなワンピースの私服とはまた違う、家庭的な姿をした彼女に思わず目を奪われる。
「あ、あまり見ないで下さい。
………こういう格好が似合わないのは、自覚しています」
「はぁ⁈
バカ言ってんじゃねえ。
めちゃくちゃ似合ってんぞ」
思ったまま素直に感想を伝えると、アリスがかぁっと顔を赤くして、恥ずかしそうに俯いた。
下唇をキュッと噛んで、もじもじしながら羞恥に耐えている。
「ぶー!
お兄ちゃんってば、私だって割烹着なのにー」
雫が不満そうに頬を膨らませる。
「こ、これはこれは……。
噂には聞いていたけど、まさかこれほどの美少女だったなんて。
……負けた!」
俺の背後ではみなみ先輩が驚きに打ち震え、時宗がいつものように、平静な面でメガネのズレを直していた。
0
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ハイスぺ幼馴染の執着過剰愛~30までに相手がいなかったら、結婚しようと言ったから~
cheeery
恋愛
パイロットのエリート幼馴染とワケあって同棲することになった私。
同棲はかれこれもう7年目。
お互いにいい人がいたら解消しようと約束しているのだけど……。
合コンは撃沈。連絡さえ来ない始末。
焦るものの、幼なじみ隼人との生活は、なんの不満もなく……っというよりも、至極の生活だった。
何かあったら話も聞いてくれるし、なぐさめてくれる。
美味しい料理に、髪を乾かしてくれたり、買い物に連れ出してくれたり……しかも家賃はいらないと受け取ってもくれない。
私……こんなに甘えっぱなしでいいのかな?
そしてわたしの30歳の誕生日。
「美羽、お誕生日おめでとう。結婚しようか」
「なに言ってるの?」
優しかったはずの隼人が豹変。
「30になってお互いに相手がいなかったら、結婚しようって美羽が言ったんだよね?」
彼の秘密を知ったら、もう逃げることは出来ない。
「絶対に逃がさないよ?」
子供にしかモテない私が異世界転移したら、子連れイケメンに囲まれて逆ハーレム始まりました
もちもちのごはん
恋愛
地味で恋愛経験ゼロの29歳OL・春野こはるは、なぜか子供にだけ異常に懐かれる特異体質。ある日突然異世界に転移した彼女は、育児に手を焼くイケメンシングルファザーたちと出会う。泣き虫姫や暴れん坊、野生児たちに「おねえしゃん大好き!!」とモテモテなこはるに、彼らのパパたちも次第に惹かれはじめて……!? 逆ハーレム? ざまぁ? そんなの知らない!私はただ、子供たちと平和に暮らしたいだけなのに――!
『身長185cmの私が異世界転移したら、「ちっちゃくて可愛い」って言われました!? 〜女神ルミエール様の気まぐれ〜』
透子(とおるこ)
恋愛
身長185cmの女子大生・三浦ヨウコ。
「ちっちゃくて可愛い女の子に、私もなってみたい……」
そんな密かな願望を抱えながら、今日もバイト帰りにクタクタになっていた――はずが!
突然現れたテンションMAXの女神ルミエールに「今度はこの子に決〜めた☆」と宣言され、理由もなく異世界に強制転移!?
気づけば、森の中で虫に囲まれ、何もわからずパニック状態!
けれど、そこは“3メートル超えの巨人たち”が暮らす世界で――
「なんて可憐な子なんだ……!」
……え、私が“ちっちゃくて可愛い”枠!?
これは、背が高すぎて自信が持てなかった女子大生が、異世界でまさかのモテ無双(?)!?
ちょっと変わった視点で描く、逆転系・異世界ラブコメ、ここに開幕☆
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる