【R18】101回目の転生~天然無自覚少女は溺愛に気付かない~

しろ

文字の大きさ
37 / 177

33.

しおりを挟む
私の今日の衣装は、光沢のあるシルクを使用した純白のドレスで、スカート部分は銀糸を混ぜた細かな刺繍が施されたレースがボリュームをもたせたプリンセスラインだ。
少し伸びてきた髪にはドレスとお揃いのレースを使用したカチュームをつけて、手首にもレースのリボンをつけている。白い靴下に白いエナメルの靴。
私は髪もプラチナシルバーで、肌も色素の薄い白色だから、まさしく全身真っ白!
唯一瞳だけがブルートパーズで、より一層印象的な色に見えた。

着替えを済ませた所に父様と母様が来てくれて、お誕生日おめでとうのキスをほっぺにして貰い、二人に挟まれてぎゅーぎゅー抱き締められた。優しく愛情深い両親の子供として生まれてこれて本当に嬉しい。

「とぉーしゃ、かーしゃ、しゅき。」
にっこり笑ってありがとうの気持ちを二人に伝えると、父様は「うちの娘が可愛すぎて胸が苦しい!」と言いながら涙を流していた。

「ミュラ~『父様』も嬉しいけど『パパ』って呼んで欲しいなぁ。」

「…とーしゃ…」

「パ・パ だよ」

「…とー…」

「パ・パ」

「…ぱぁぱ…」
笑顔の圧に押され、恥ずかしいけれどパパと呼ぶ。

「そう!ミュラはとっても賢いね~。パパはミュラがだぁい好きだよ。」
チュッチュッとキスの雨を降らされて、なんだかむず痒い。

「あら、ルイズったらズルいわ!ミュラちゃん、ママって呼んでみて、ね?ね?」

「まぁま」

「きゃ~。キュンキュンしちゃう!息子達からはママって呼んで貰えないから諦めていたけれど、やっぱり娘は良いわねぇ~。」

言葉一つでこんなにも二人が喜んでくれるなら、少し恥ずかしいけれどこれからはパパママ呼びにしよう。
沢山の幸せを貰っているから、私も沢山ありがとうを返したい。そして、できれば私も周りの人を幸せにできたらいいな。みんなが喜ぶことをしてあげたい。101回目の人生はまだまだこれからどうなるかわからないけれど、私も私の大切な人もみんなが幸せになればいいな。



しおりを挟む
感想 10

あなたにおすすめの小説

【R18】幼馴染がイケメン過ぎる

ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。 幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。 幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。 関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

×一夜の過ち→◎毎晩大正解!

名乃坂
恋愛
一夜の過ちを犯した相手が不幸にもたまたまヤンデレストーカー男だったヒロインのお話です。

冗談のつもりでいたら本気だったらしい

下菊みこと
恋愛
やばいタイプのヤンデレに捕まってしまったお話。 めちゃくちゃご都合主義のSS。 小説家になろう様でも投稿しています。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

処理中です...