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「ロレイル公爵家、ちょう…じょ。ミュ…ミュラ・ド・ロレイルですっ!」
カシャ!カシャ!カシャ!!
「よ…よろしくお願いしますっ…」
カシャ!カシャ!カシャ!!
「あ…あの…?」
カシャ!カシャ!カシャ!!
「可愛いわぁ!はい、クルッて回って!」
「は、はいっ!」
カシャ!カシャ!カシャ!!
「うむ、お父様って言ってみよ!」
「は、はい!おとう…」
「ちょーっと待ったぁー!!!」
謁見の間にパパの絶叫が響き渡る。
「なんだ、うるさいぞルイズ。今ミュラちゃんの撮影をしているんだ。黙って見ておれ!」
「フランツ!なぁ~にが『お父様』だ!ミュラはお前の娘ではない!嫁にもやらん!だいたい何なんだ、このカメラマン達は!!」
謁見の間に入ってすぐ、カメラを持った人達に囲まれた。パパ、ママ、カイ兄様の挨拶が終わり、私の番になった途端一斉にシャッターをきり始めびっくりした。中にはビデオカメラを持ってる人もいて、写真と映像の両方の撮影をしている。いったい何故…?
それよりも、パパ、国王様のことフランツって呼び捨てにしてる。国王様もパパの事をルイズって読んでるし…仲がいいのかしら?不敬罪でパパが捕まったりしないのか心配になるけれど…。
「ミュラちゃんの初めてのご挨拶を録画するのは当たり前だろう!いずれワシの娘になるかもしれないからの。」
「そうよ、ルイズ。あなたがずーっっと会わせてくれないから、私達がどれ程待ちわびた事か!!」
国王様も王妃様もパパに向かって不満を漏らすけれど…私は緊張で話の内容が頭に入ってこない。
「父上、そろそろ本題に。」
アレス様が国王様に笑顔で促す。
「おぉ、そうだな。ごほん…先日ロレイル公爵家で起きた使用人の暴動の件、誠に遺憾であるぞ。このままでは第二、第三の事件が起きかねない。アレスとキュアネの申し出もあり、ミュラちゃんの教育は王家が責任を持って対応しよう。よいな、ルイズ。」
玉座で足を組む国王様は流石のオーラがあるけれど…、国王様が私を『ミュラちゃん』と呼ぶことに違和感があるのは私だけかしら??
「フランツ、ミュラはやらんぞ。あくまで教育を王宮で行ってもらうだけだ。」
「ふん、あとはアレスとキュアネの努力次第だからの。ワシが父としてできるのはきっかけを作る事だけだ。ミュラちゃん、よろしくの。」
「はいっ、こちらこそよろしくお願いいたします。」
国王様が優しく微笑みかけてくれたので、私は勢いよく頭を下げた。
「あぁ、そうだ…。他3公爵家と騎士団、魔術団からの要望もうるさくてのぉ…。公平を保つ為にお茶会は一緒に行う事となった。」
「父上、初耳ですが。」
「だから今伝えただろう。」
アレス様はキッと国王様を睨み付けるが、国王様はニヤニヤと笑っていた。
「さて、後は大人だけで話し合いといこうか。ルイズ、レイラ殿、別室でお茶を用意した。」
「ミュラ嬢と、カインは僕達と共にお茶をしよう。さぁ、こちらへ」
アレス様に促されると、カイ兄様が私の手を繋いでくれた。
王宮での初めてのお茶会…緊張する。
あぁ、神様。お茶をこぼしたりしませんように。
カシャ!カシャ!カシャ!!
「よ…よろしくお願いしますっ…」
カシャ!カシャ!カシャ!!
「あ…あの…?」
カシャ!カシャ!カシャ!!
「可愛いわぁ!はい、クルッて回って!」
「は、はいっ!」
カシャ!カシャ!カシャ!!
「うむ、お父様って言ってみよ!」
「は、はい!おとう…」
「ちょーっと待ったぁー!!!」
謁見の間にパパの絶叫が響き渡る。
「なんだ、うるさいぞルイズ。今ミュラちゃんの撮影をしているんだ。黙って見ておれ!」
「フランツ!なぁ~にが『お父様』だ!ミュラはお前の娘ではない!嫁にもやらん!だいたい何なんだ、このカメラマン達は!!」
謁見の間に入ってすぐ、カメラを持った人達に囲まれた。パパ、ママ、カイ兄様の挨拶が終わり、私の番になった途端一斉にシャッターをきり始めびっくりした。中にはビデオカメラを持ってる人もいて、写真と映像の両方の撮影をしている。いったい何故…?
それよりも、パパ、国王様のことフランツって呼び捨てにしてる。国王様もパパの事をルイズって読んでるし…仲がいいのかしら?不敬罪でパパが捕まったりしないのか心配になるけれど…。
「ミュラちゃんの初めてのご挨拶を録画するのは当たり前だろう!いずれワシの娘になるかもしれないからの。」
「そうよ、ルイズ。あなたがずーっっと会わせてくれないから、私達がどれ程待ちわびた事か!!」
国王様も王妃様もパパに向かって不満を漏らすけれど…私は緊張で話の内容が頭に入ってこない。
「父上、そろそろ本題に。」
アレス様が国王様に笑顔で促す。
「おぉ、そうだな。ごほん…先日ロレイル公爵家で起きた使用人の暴動の件、誠に遺憾であるぞ。このままでは第二、第三の事件が起きかねない。アレスとキュアネの申し出もあり、ミュラちゃんの教育は王家が責任を持って対応しよう。よいな、ルイズ。」
玉座で足を組む国王様は流石のオーラがあるけれど…、国王様が私を『ミュラちゃん』と呼ぶことに違和感があるのは私だけかしら??
「フランツ、ミュラはやらんぞ。あくまで教育を王宮で行ってもらうだけだ。」
「ふん、あとはアレスとキュアネの努力次第だからの。ワシが父としてできるのはきっかけを作る事だけだ。ミュラちゃん、よろしくの。」
「はいっ、こちらこそよろしくお願いいたします。」
国王様が優しく微笑みかけてくれたので、私は勢いよく頭を下げた。
「あぁ、そうだ…。他3公爵家と騎士団、魔術団からの要望もうるさくてのぉ…。公平を保つ為にお茶会は一緒に行う事となった。」
「父上、初耳ですが。」
「だから今伝えただろう。」
アレス様はキッと国王様を睨み付けるが、国王様はニヤニヤと笑っていた。
「さて、後は大人だけで話し合いといこうか。ルイズ、レイラ殿、別室でお茶を用意した。」
「ミュラ嬢と、カインは僕達と共にお茶をしよう。さぁ、こちらへ」
アレス様に促されると、カイ兄様が私の手を繋いでくれた。
王宮での初めてのお茶会…緊張する。
あぁ、神様。お茶をこぼしたりしませんように。
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