【R18】101回目の転生~天然無自覚少女は溺愛に気付かない~

しろ

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127.◆~カインEND~3

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《カインside》

繰り返される抽挿にミューは気を失っては覚醒し、快感に果てたらまた気を失って…こうして今もまだ俺の手の中にいる。

「カイ…にぃ…あっん…。もう、本当にダメ。サーラも来ちゃう…。」
ダメと言いながらも、子宮はキュウキュウと俺のモノを締め付ける。繋がっている場所からは、じゅぷ、じゅぷとミューの愛液と俺の精液が混ざり泡になって溢れ出していた。

「ミューが俺の気持ちを疑わなくなるまで…んっ、離せないよ。」

「んんっ…も、もぉ疑わないっ…から…」

「はぁ…ミュー…愛してる。一緒にイッて?」

「ひゃあん、あっあっあん!あぁーっ!…」

奥まで思いっきり打ちつける。何度も往復し、指で蕾をキュッと摘まみ、ミューは何度目かの絶頂を迎え深く眠るように意識を途切れさせた。

「俺のミュー…。愛してる。」
ミューの目頭に溜まった涙を舐めとり、唇へ触れるだけのキスをした。

朝日に照らされたミューの身体には、数えきれない程のキスマークが薔薇の花びらのように散っていた。我ながらミューへの執着心に苦笑してしまう。首筋や鎖骨、腕にも無数に散らばる赤はドレスから見えてしまうだろう。ふふ、これは…サーラに怒られそうだな。

ガウンを羽織り身支度を簡単に整えた所でドアがノックされる。

「やぁ、ハリー。一晩中覗いていたのかい?酷い顔だ。」

ドアの前で怒りの表情を隠そうともしないこいつもまた、ミューを産まれた時から見つめている者の一人だ。

「カイン様…やりすぎです。あんなに乱暴に…っ!!」

「ふふ、羨ましい?ミューは俺を沢山求めてくれたよ。ずっと見ていたならわかるだろ?ミューが求めたのはお前じゃない、俺だ。」

「っ……。サーラを寄越します。カイン様は自室で入浴をなさいませ。」

「わかったよ。…あぁそうだ、ハリー。サーラに謝っておいてくれ。少々跡をつけ過ぎた。ふふふ、ミューが余りにも可愛く鳴くから、止められなくてね。」

「……。失礼致します。」

足早に立ち去るハリーの後ろ姿を一瞥し、俺も自室へと足を進める。

ミューは誰にも渡さない。
誰にも…例え神様が相手だろうが、俺はミューを一生離さない。


ー・・・カインEND。
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