【R18】101回目の転生~天然無自覚少女は溺愛に気付かない~

しろ

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150.~アレスEND~2

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《アレスside》

「ふむ…なるほど。ミュラは今101回目の人生を歩んでいる…という事なのだな?」

「はい、そうです…。あの…」

「で?俺とは一緒になれないと?」

「えぇ…、あの…」

「それは困ったな。ミュラの意見は受け入れられそうもない。」

「あ、あのっ!アレス様…」

「ん?どうしたミュラ?」

「なぜ私はドレスを脱がされているのでしょうか…?」

ミュラは今までの転生の記憶や自分の身に起こった出来事を事細かに説明した上で、アレス様の事は好きだけれど一緒になれないと言った。
当然承諾できる訳もなく、ミュラの話を聞きながらベッドへと連れていき、今はゆっくりドレスのファスナーを外している所だ。

「なぜって?ミュラは俺の事を好きになってくれたのだろう?」

「はい…好きです。でも一緒にはなれませ……きゃっ!!」

グイッとドレスを引っ張り、ミュラはゴロンと下着姿でベッドに投げ出される。

「俺もミュラを愛してる。お互い好き合ってるのに何か問題があるのかな?」

ニコリと微笑むと、ミュラはまるで狼に睨まれた兎のように、その場から動く事が出来ない。

「で、でも…私の未来がどうなるかわからないのですよ?それに、私の周りの人に何か悪い影響があるかもしれません。そうじゃなくても、私にはアレス様の隣に立てる程優れた人ではありませんし…。」

「ふむ…。」

相変わらずミュラは自己評価が低い…というか、無いにも等しいのではないか?
ミュラの容姿が美しい事は勿論、性格も穏やかで優しく、思いやりがある。時に他人を優先し過ぎて危なっかしい事もあるが、それもまぁ魅力の一つだ。
そして、魔力でいっても国のトップレベルに匹敵する。ミュラは母親のように聖女になれない落ちこぼれと勘違いしているようだが、なれないのではなく『聖女にさせない』だけである。国や民の為になんて働かせてたまるか、自分だけの女神でいて欲しい、そんな周りの思惑により聖女認定をしていないだけだ。
ミュラは自覚無く魔力を発しており気付いていないが、ロレイル公爵家の者は使用人含めミュラが生まれてから一度も体調を崩した事がない。切傷や打撲傷も通常より早く完治してしまう。この事にいち早く気付いたのはカインだというのがムカつく所だが…。
また、ミュラの作るポプリは色や香りが良いだけで無く、身に付けている者にヒーリング効果と魔除けのような効果も確認できている。これに気付いたのはクロノスだ。はぁ…どいつもこいつも腹立たしい。

「ア…アレス様?」

無言になった俺を心配そうに見つめるミュラ。
ベッドで下着姿にされ、今まさに襲われるという所なのに…どこまで危機感がないのだろう?

「ねぇミュラ、半年前このベッドでしたこと覚えてる?」

「え…?…あっ…!!」
思い出したのかポッとミュラの頬が染まる。

「あの時は俺に無理矢理ドレスを脱がされて…ココを擦り合わせて、とても気持ち良かったよね?」

ミュラのショーツのクロッチ部分をツーっと指先でなぞれば、ピクッと可愛らしい反応を貰えた。

「アレス様…待って…」

「もう、充分過ぎる程待ったよ。ミュラも16歳で晴れて成人を迎えた。想い合う気持ちも確認できた。これで何も問題ないだろう?」

ゆっくりと指先を絡め、ミュラをベッドに押し倒す。

「ミュラ、愛してる。結婚しよう。」
愛の言葉を囁き、深い口付けをした。
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