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翌日、目が覚めると目の前には裸のラインハルトが寝ていた。どうやら昨晩のことは夢ではなかったらしい。そんなことを考えながら眺めていると彼は目を覚まし、微笑んできたかと思うとこう言ってきた。


「おはよう」


その声を聞いた瞬間、胸がキュンとなるのを感じた俺は彼に抱き着くとその胸に顔を埋める形で甘え始めた……


「よしよし、甘えん坊さんなんだね。可愛いなぁ~」


そんな声と共に頭を撫でられて幸せな気分に浸る俺だったが、次第にムラムラしてきてしまったので彼におねだりしてみたところ快く了承してくれた。そして……


「はぁ~気持ちよかったぁ」


行為を終えた俺達はベッドの上で横になっていた。ラインハルトが用意してくれたサンドイッチを食べながらくつろいでいると不意に声をかけられた。


「ねぇ、僕って魅力的かな?」


突然そんなことを尋ねられたので答えに迷ってしまったが素直に感想を伝えることにした。すると彼は嬉しそうな表情を浮かべながらこう言ってきた。


「そっかぁ~よかった」


そう言って微笑む彼を見ていると愛おしさが込み上げてきて仕方がない気持ちになった俺はそっとキスをしていた。お互いに求め合うようにして舌を絡ませ合い濃厚なディープキッスをした後で唇を離した後、見つめ合っていたのだがここで俺はあることを思い付いた。


(そうだ、今度は俺がリードしてみようかな)


そう思った俺はラインハルトを押し倒すと騎乗位の体勢になっていた。そして彼のものを手で支えると自分の中へと迎え入れていく。


「んんっ……はぁぁ……」


ゆっくりとではあるが確実に入っていく感覚を堪能しながら腰を落としていくとやがて全て入り切ったところで一息ついた後、自分から動き出した。最初はゆっくりだった動作は次第に速くなり、最後には激しいピストン運動になっていた。その度に俺の中に入っているものが大きくなっていくのを感じ取りながらも一心不乱に動き続けていたら限界を迎えて勢いよく射精されてしまったので俺も続けて絶頂を迎えることになった……


「はぁ……あぁん……」


ぐったりとしている俺のことを抱きしめながら撫でてくれるラインハルトに甘えるようにすり寄ると彼は微笑みながらこう言った。


「よしよし、頑張ったね。いい子いい子」


その声を聞いている内に段々と眠くなってきた俺はそのまま目を瞑り眠りについたのだった……
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